2018/06/07 - 2018/06/08
4位(同エリア44件中)
frau.himmelさん
- frau.himmelさんTOP
- 旅行記583冊
- クチコミ0件
- Q&A回答15件
- 966,531アクセス
- フォロワー140人
長かった23日間のシニア3人旅もいよいよ終盤です。
レーゲンスブルクからミュンヘンに移動し、翌日は1日で3か国を周遊いたしました。
前編ではフリードリヒスハーフェンと出窓が美しい世界遺産のザンクトガレンを観光しました。
後編では、毎年夏にボーデン湖上のステージで上演される「ブレゲンツ湖上音楽祭」の壮大な舞台装置を見るためにオーストリアのブレゲンツを訪れました。
しかし・・・。
そして1日3か国周遊の最終地は再度ドイツに入り、リゾート地として名高いリンダウです。
-
スイスのザンクトガレンから、オーストリア鉄道の赤い座席の列車でブレゲンツ入りしました。
ブレゲンツは毎年夏にブレゲンツ湖上音楽祭が開催されることで有名です。
列車は駅の外れに到着しました。
湖には、たしかこちらから出る近道があったはず。
私は2012年にも訪れていますから、何となくわかります。 -
一応、通りかかった駅員さんに聞きました。
そしたら彼は反対方向の高架橋の方を指さし、
両手をおもむろに頭の上に持っていき、右手を頭の横でグルグル回しながら下に降ろす。
その仕草がちょうどパントマイムを見ているようで思わず笑ってしまう。
アジア人だから言葉が通じないと思ったのね。
でも、これで理解する人いるかしら。 -
6年前に一度訪れて知っている私は、それが何を表しているのかすぐわかった。
やっぱり横着しないで、高架橋を渡って行けってことね。
さあ、ここがパントマイムの頭の上ね。 -
そしてその横からグルグル降りていけばいのね。
了解! -
グルグルの途中には、今年上演される「カルメン」の大きな看板もあるし・・・。
-
「See buehne:(湖のステージ)」はこちらと矢印が・・。
あと半周すればいいのですね。
そして到着。 -
今年(2018年)の演目は昨年に引き続きビゼーの「カルメン」。
ブレゲンツ湖上音楽祭とは、ボーデン湖上に設営されたステージの上で演じられるオペラです。
オペラもさることながら、壮大な舞台装置も見どころなのです。
これをもう一度見たいため、またK氏I女史にも見せたいと思い、ブレゲンツへやってきました。 -
ところが、
あらっおかしい、中に入れない。
前回訪れた時はこの建物の下を通って湖に出ることができたのに・・・。 -
前回私が訪れたのは2012年5月、
その時はこんなに近くまで入ることができて、こんなに近くで舞台を見ることができたのに・・・。
ちなみに演目はウンベルト・ジェルダーノの「アンドレアス・シェニエ」 -
もちろん客席にも入れました。
観光客も大勢来ていて、記念撮影などをしていました。 -
今年はここまで近づくのが精いっぱい。
ここだと、足場のような巨大な構造物に邪魔されて、肝心な舞台セットがよく見えやしない。 -
私の安物のデジカメでは接写してもこれが精いっぱい。
あの障害物がなければね~~。 -
仕方がない。展示してあった歴代の舞台装置をみて我慢しましょう。
これがあのオペラ!?と言うような斬新な舞台装置ばかりです。 -
いくつか個別に見ていきましょう。
2009-2010年上演
ヴェルディ「アイーダ」 -
2011-2012年
ウンベルト・ジェルダーノ「アンドレアス・シェニエ」。
私が見たのは湖上に設置された舞台装置だけでしたが、これは上演中のもの。
なるほどこんな舞台になってこんな風に役者が演じているのか・・。 -
2013-14年
プッチーニ「トゥーランドット」
下の豆粒のように見えるものは観客です。すごい数ですね。
出演者の数も半端ない。演じている最中に水に落ちたりしないのだろうか。 -
2015-16年
モーツアルト「魔笛」
これがどうして魔笛?。私には牛の怪獣のようにしか見えない。
そして2017/18年はビゼーの「カルメン」と続くのですね。
ちなみに2020年は2019年に引き続きヴェルディーの「リゴレット」の予定でしたが、コロナにより中止されました。 -
さあ、見えないものは仕方がない。
湖畔を散歩しながら駅に向かいましょう。 -
正面がブレゲンツの街並み。
-
公園の中には機関車。
-
湖畔の素敵なレストラン。
-
大きなチェスの駒を動かして遊んでいる人々。
6年前とちっとも変わらない光景です。 -
人々を木陰で涼ませる大木は6年前よりさらに大きくなっていました。
こんな大木が残っているって、ブレゲンツは大戦の影響はあまり受けていないのでしょうか。 -
ドイツ→スイス→オーストリアと3か国を周って、再びドイツのリンダウに着きました。
今日はここで宿泊です。
まずは旧市街にあるホテルにチェックインして、食事に出かけます。 -
昨日の夕食はミュンヘンで部屋食だったし、今日のお昼は、たしかパンと持参したお菓子で済ませたような・・・。
いずれもお二人が、食欲がない私のことを気遣ってくださったのでした。
夕食はちゃんとしたレストランでいただきましょう。
それにはやはり湖の方に出たほうが・・・。
湖畔の遊歩道、ゼープロムナーデには、高級ホテルや素敵なレストランが並んでいます。さながら優雅なリゾート地の夕暮れの風景です。 -
そんな中に、ひときわ目立つモザイク屋根のマング塔。高さ20メートルあります。
12世紀に造られた要塞だそう。新灯台ができるまで海の安全を守っていました。 -
入り江の方を眺めると、新灯台とライオンの像。「バイエルンのライオン」と名前が付いています。
-
やっぱり食事をするならここでしょう。
マング塔の下のレストラン「Swiss」。
嬉しいことに湖に面した一等席が空いていました。 -
この景色が目の前に広がっているのです。
遠くに見える山々はスイスの山並み。 -
まずはワインを。
久しぶりに美味しそう~~!って思えました。 -
テーブルがセッティングされ、パンとオリーブオイルが供され・・・。
-
ニジマスのムニエル、場所によっては「水車小屋の娘・笑」。
久しぶりの本格的な魚料理です。 -
暮れなずむボーデン湖の入り江に帰ってくるフェリー。
湖畔に林立するヨットのマット。
今日最後の太陽が雲間から輝いています。
優雅なリゾート地リンダウの、楽しいディナーの時間は過ぎていきます。 -
気が付けば、食欲がないと言っていた私もニジマスを完食。
久しぶりに食欲が湧いた日でした。
それにしても私のお魚の食べ方、みごとでしょう?(笑)。
こういうの、ネコ跨ぎとも言いますね。 -
楽しいディナーを終えて、明日乗船する船着き場を確認しておきます。
高級ホテルバイエリッシャーのレストランには煌々と灯りがついています。皆さん、優雅なディナーの真最中なのでしょうね。
足元には豪華な寄せ植えのプランター。 -
先ほどはあの左側、あのマング塔でお食事をしたのでした。
新灯台と「バイエルンのライオン像」。
しつこく何度でも写真に撮ります。時計はもう9時過ぎなのですね。 -
波一つない静かなボーデン湖。
スイスの山並みに沈んだ夕陽は、残照となって、ほのかに湖面を輝かせています。 -
明日の船乗り場を確認して。
-
もう一度入り江の方を(笑・しつこい!!)
-
街歩きをしながらのんびりホテルに帰ります。
リンダウ駅。
駅前広場はアルフレット・ノーベル広場。リンダウはノーベル賞と何か関係があるのでしょうか。
歴史が感じられる素敵な街灯ですね。
街灯に興味がある私。もしかしてあれもシンケルの? -
駅前の土産物屋さん。
ミニカーやバイエルンのワッペンに混じって「招き猫」が飾られています。前回もありました。
ねこの顔が日本のものとどことなく違うのもご愛敬。
千両小判のつもり?「千」という字が明らかにおかしい。 -
旧市庁舎はさらっと見て。
せっかくの壁絵が暗くてきれいに写らないから、明日出直します。 -
前回も気になった壁絵のフレスコ画が素晴らしいガストハウス「ツム・ズンフツェン」。
中央にはハプスブルクの双頭の鷲。
リンダウは13世紀、ルドルフ1世のころ、帝国自由都市の地位を認めら、ボーデン湖を中心とした物流の拠点として栄えました。
壁絵はそのころの歴史絵巻なのでしょうか。 -
マルクトプラッツにある「ホテル・ガストホフシュティフト」が今夜の私たちのホテルです。
奥に見える塔はミュンスター聖母教会の時計塔。 -
広場にはネプチューンの泉、それに聖シュテファン教会も。
-
そしてホテルの部屋の窓からは、壁絵が素晴らしい市立美術館が見えます。
素晴らしい立地です。 -
しかしお部屋は屋根裏部屋の狭い一人部屋。シャワー付。
今日は大きなスーツケースはミュンヘンのホテルに預けてきましたので、これで十分です。
このリゾート地にあって、一人朝食付き65ユーロですから安いですね。 -
朝起きて、窓の外を見てビックリ!
大きな植木鉢が横倒しにされて毀されています。
昨夜遅くまで若者が騒いでいましたが、全く酷いことをするわね。
普通の植木鉢と共に並べてみました。 -
朝食を済ませて、その足でちょっと近くを散策します。
広場の中央にはネプチューンの泉。後ろ向きです。
ネプチューンはギリシャ神話の海の神。 -
ホテルのお隣のミュンスター聖母教会に入ります。
まだ早いせいか、両手を広げてお祈りしている人の姿が一人だけ見えました。 -
お祈りの邪魔をしないようにそっと中を見学します。
バロック様式の華やかな教会です。主祭壇も目がくらむよう。
さすがに歴史あるリンダウの教会ですね。 -
豪華な大きなパイプオルガン。
-
天井のフレスコ画は聖母マリアの被昇天だそう。
-
ミュンスター聖母教会。
-
広場のもう一つの教会、市教区教会シュテファン教会はまだ開いていませんでした。
-
そろそろホテルに戻ってチェックアウトをして、ぶらぶらと街歩きをしながら港に向かいましょう。
ネプチューンの泉の背後に見える建物が我らがホテル。 -
ホテルの横は全面壁画で飾られた市立博物館。
1729年に建てられたバロック様式の建物です。
どんなにすばらしいフレスコ画なのか、一部分を切り取ってお見せしますね。(下) -
入り口部分。
どこまでがフレスコ画でどこまでが構造物なのか?
ほんとに見事です。 -
この家のフレスコ画も素晴らしい。
リンダウは中世のころより交易で栄えた街です。
貴族が住んだ歴史的な美しい建物がアチコチで見られます。 -
お祝いの服を着た男の子と女の子の泉。
-
鮮やかなピンクの建物は新市庁舎。
毎日11時45分になると上のグロッケンシュピールが音楽を奏でるそうです。 -
フレスコ画の壁絵が美しいリンダウ旧市庁舎。
1422-1436年にゴシック様式で建てられましたが、後にルネッサンス様式に改築されたものです。
私が前回(2012年)訪れた時は修復中で建物の周りにカバーが架かっていました。今回は全体像を見ることができてうれしいです。 -
屋根のてっぺんには街の名前の由来となったリンデン(菩提樹)の木。
その下の鐘は1617年に設置されました。 -
鐘の下にはローマ神話の正義の女神ユースティティア。
また時計の周りにはリンダウの貴族たちの紋章。
それを束ねるのは中央の神聖ローマ帝国の双頭の鷲。 -
壁の周囲に描かれている見事なフレスコ画は、1496年神聖ローマ帝国のマクシミリアン1世がリンダウで帝国議会を開催したときのシーンだそうです。
神聖ローマ帝国には決まった首都がなかったので、帝国自由都市を転々と移動しながら会議が開かれたのでしたね。 -
こちらは旧市庁舎南側。
建物の周りは、北側と同じように1496年の帝国議会の様子や街の歴史が描かれています。
屋根の中央の女神像はこれもユースティティア?
その下の文字は「正義と権力(たぶん)」と書かれています。 -
南側入り口部分。
アーチの上にはリンダウの菩提樹の紋章と双頭の鷲の紋章。
素晴らしい壁絵の旧市庁舎でした。 -
旧市庁舎の南側の前にあるのは「リンダヴィアの泉(Lindavia-Brunnen)」。
バイエルン王ルートヴィヒ2世の即位20年を記念して、1884年に造られました。その2年後1886年に王はシュタルンベルク湖で謎の死を遂げています。
もっと短命だと思っていましたが、ルートヴィヒ2世は20年以上もバイエルン王として君臨していたのですね。 -
広場の植え込みに咲いている美しい百合の花と薔薇、この場所にあるとさらに気高く見えます。
-
そしてここには・・、なんとスッキリとした素敵なお二人なんでしょう。どんな歴史があるのだろう?
台座には「フリーデリケと親愛なるアウグスティン」と。
調べてみると「Der lieber Augustin」というリンダウが舞台となった映画らしいです。 -
港へやってきました。
昨日から何度も見たこの光景。
ところでどうして「バイエルンのライオン」と言うのでしょうね。
ご存知、ライオンはバイエルンの象徴です。
リンダウはオーストリア領でしたが、ヨーロッパを制覇したナポレオンがバイエルン王国と同盟を結んだので、バイエルンに譲渡されたものだそうです。
それを記念してライオンの像が造られました。 -
マングの塔。
-
塔の下の昨夜お食事をしたレストランは今は静か。
私たち、湖に近いあの席に座ったのよね。 -
船のチケット売り場まで行きましたが、まだ窓口は開いていませんでした。
-
チケット売り場が開くまで、ベンチに座ってボーデン湖を心いくまで眺めましょう。
ところがK氏は時間までには帰ってくると言って、また旧市街へ引き返しました。聖シュテファン教会はもう開いているでしょう。あそこを見残したのが気になると言って。
本当に行動的なK氏です。 -
以下K氏の写真より。
市教区教会聖シュファン教会は開いていました。 -
白を基調とした中に清楚なイメージのグリーンを配した内部。
ミュンスター聖母教会とは対照的な質素な佇まいです。 -
祭壇
-
オルガンは二つあります。
祭壇横と天井部分に。 -
K氏が戻ってきました。
では乗船券を購入して次の地へ。
続きは次編で。
最後までしつこい写真でごめんなさい(笑)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ねもさん 2020/09/25 09:16:00
- リンダウ!
- frau.himmelさん お久しぶりです。
2005年夏、ノイシュバンシュタイン城からスイスのバートラガッツに行く途中、リンダウで乗り換えました。時間が少しあったので、駅前をふらふら。良い雰囲気で、いつかここを歩いてみたいと思いましたが、まだ(><)
やはり素敵な街ですね。こちらの旅行記、ありがたく拝見しました(一部、超懐かしい画像も) 泊まってゆっくりされて、素晴らしいと思いました(^^)
- frau.himmelさん からの返信 2020/09/25 17:02:14
- RE: リンダウ!
- ねもさん、お久しぶりです。
いえ、ご旅行記では、あっちのお山こっちのお山、それも凄い急峻な崖地など駆け回っていらっしゃるのは拝見しておりました。
お年だとおっしゃりながら〜(どこが・笑)。
ねもさん、リンダウにお寄りになり、駅の近くを散策なさったとのこと、ボーデン湖の方でしょうか。
本当にリンダウは雰囲気のある街ですよね。
実は私もあそこでゆっくりしたことはないのです。1泊してあっち行ったりこっち行ったりして、朝とか夕方のリンダウしか知らないのです。
リゾート客として、あそこで優雅に一日中のんびり過ごせたらいいのですが、根が貧乏性なものですから。
でも今はそんなことも夢の夢。
何よりも、早くコロナが収束しないことには。
また新しいご旅行記を発表なさっていますので、これからお寄りいたします。
himmel
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
frau.himmelさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
80