ちょっと銚子電鉄に乗りに行ってみようか、ついでに犬吠埼もいってみよう＝2020年8月

2020/08/15 - 2020/08/15

倒産しそうになっても何とか踏みとどまる「銚子鉄道」。新聞によると、新型コロナの影響もあって、４月には１日の鉄道の売り上げが5000円にも満たなかった日があったんだとか。それでも諦めず、様々なアイデアを出して頑張るローカル鉄道に乗ってみたくなり、銚子まで足を伸ばしてみました

エリア 銚子(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは総武線快速で千葉へ。で、こっこから総武本線に乗り換えて銚子なんですが、銚子まで向かう列車はだいたい1時間に1本。ちょっと家を出るのが遅れて千葉で長い待ち時間となってしまったので、エキナカの「こめらく」で少し早めのお昼をいただきます。夏真っ盛りということもあり、宮崎名物のさっぱりの「冷や汁」を

12時14分発の鈍行列車で銚子まで

千葉駅 駅

銚子着は13時58分。で、列車を降りると目の前に銚子鉄道の改札が。交通系のＩＣは利用できないので現金の用意を忘れずに（JRの精算はできます）

銚子駅 駅

昭和の鉄道というレトロな車両は京王線からの払い下げ

銚子から終点の外川まで片道350円で1日乗車券が700円。1日乗車券には「まずい棒」など1000円以上購入した時の割引などの特典もあるので、往復するならとりあえずこちらを買っておきましょう。車内の混み具合はというと、だいたい席は埋まっているかなあ、という感じ。夏休みの週末ということを考えると厳しいか

上り下りの列車が行き違う笠上黒生駅（かさがみくろはえ）。この駅、育毛で有名なスカルプケアアイテムの企画と開発を行う株式会社メソケアプラスが命名権（ネーミングライツ）を得たそうで、愛称は髪毛黒生（かみのけくろはえ）なんだとか

笠上黒生駅 駅

関東最東端の駅「海鹿島(あしかじま)」。無人駅ですが、駅名標も寂れた感じで味がありますね

海鹿島駅 駅

「犬吠」手前の車内。立っている人もいるけど混んでいる感じではないですね

6.4ｋｍ、20分のショートトリップで終点「外川」に到着。乗客の多くは一つ手前の犬吠で降りる人が多く、外川まで乗っていた乗客は半分もいないくらい。終点まで乗っていた人も、折り返しの列車に乗ったり

外川駅 駅

まさに「昭和の駅」という感じの外川駅。窓口では切符はもちろん、「ぬれ煎餅」などお土産も売ってます。せっかくなので、ここで「ぬれ煎餅・赤の濃い口味」（450円）を一つお土産に

木造の駅舎に大きな「外川駅」の看板。赤く丸い郵便ポストもいい味だしてます

ここではかつて走っていた「デハ801」を無料公開中。この車両は1950年製造で愛媛の伊予鉄道で活躍し、1985年に銚子鉄道に譲渡され、25年間にわたって乗客の輸送を担っていたそうです。そういえば、昔はこんな感じの列車が走ってたっけ

知らなかったんですが、ここはNHKの朝のテレビ小説「澪つくし」のロケが行われていた場所だそうです。って、「澪つくし」って、かなり古いよね、と思って調べてみたら、1985年、35年前の作品でした。主演、沢口靖子ですか、時代を感じますね

折り返しの列車で戻るのはもったいないので街歩き。外川期から、2，3分のところにあるのがミニ郷土資料館（入場無料）。いつもの夏なら訪れる人も多いのでしょうが、訪ねたときはほかに誰もいない状態。それもあってか、お婆さんが熱心に昔の外川について説明してくれました

外川ミニ郷土資料館 美術館・博物館

外川の坂を下り

銚子漁港発祥の地、大杉神社へ。境内には金葉集の選者、源俊頼の歌碑「磐はしる外川の滝のむすぶ手もしばしはよどむ淀むせもあれ」もあったりします

で、少しばかり

外川の港を

歩きます

「澪つくし」では外川の石畳の坂道が使われたそうです。この辺りもロケが行われたのかな

日刊スポーツ指定「釣船　友丸」。釣りバカ日誌の世界でしょうか。昭和感満載です

さて港から離れて

渡海神社へ

渡海神社 寺・神社・教会

この神社の祭神は、綿津見大神、猿田彦大神で、渡海安全、大漁満作を祈るところとして、郷土の人の信仰を集めたそうですが

何でもここの生態系は極相林という、300年以上人の手が加わらずに自然のままに任せながら形作られた貴重なものなんだそうで、銚子の天然記念物に指定されています

とはいえ、ぱっと見にはただの森だよなあ、としか思えません

ともあれ、貴重な天然記念物の森を堪能したので次は地球が丸く見える丘へ

千葉県北東部で一番高い愛宕山の頂上にある地球が丸く見える丘展望館。入館料420円ですが、銚子電鉄の1日券で割引になります

地球の丸く見える丘展望館 名所・史跡

丸く見えるかというと……、ちょっと霞がかかっていたということもあるけど、微妙かな

地球が丸く見えたかどうかはおいておいて

長閑な道を歩き

列車が通るのを眺めつつ

犬吠駅へ。ここで「まずい棒」などお土産のお菓子などを追加購入したら

銚子電鉄 犬吠駅売店 グルメ・レストラン

歩いて犬吠埼へ

海岸沿いに並ぶリゾートホテル。今年は経営が大変そう

遊歩道を歩いて

海岸へ。さすがにこの辺りはカップルや家族連れでそこそこ賑わっています

少しばかり人のいない奥の方へ

犬吠埼 自然・景勝地

犬吠埼は関東平野最東端に位置する千葉県銚子市の太平洋に突出する岬

富士山のような高地や離島を除き国内で、元旦の初日の出が一番早く拝める場所です

「白亜紀浅海堆積物」。wikiによると犬吠埼は「1億2000万年前の地層であり、海底痕跡を数多くみることができる学術的に貴重な地層」とのことです。海底の痕跡ということは、恐竜の化石は期待薄でしょうか

海岸から遊歩道に戻り、階段を上って

犬吠埼の絶景を楽しんだら

世界灯台100選、日本の灯台50選にも選定された犬吠埼灯台へ。17時過ぎですが、8月10～19日は営業時間が17時半まで延長されているので、ちゃっちゃと中へ。300円

犬吠埼灯台 名所・史跡

99段のらせん階段を上って、太平洋を見下ろしてみる

駐車場を見ると、満車に近い台数が止まっているようです

こちらは君ヶ浜

水平線が霞んでいるのがちょっと残念

レンガづくりの西洋式灯台は1874年（明治７年）、イギリス人技師ブラントンの設計でつくられ、高さ約32ｍ。全国に16しかない「のぼれる灯台」の一つ

灯台前には土産物屋や飲食店も。ここで食べるのもいいかも

せっかくなので君ケ浜へ。浜から灯台はなかなか絵になる

日本の渚百景にも選定されている君ケ浜は

君ケ浜しおさい公園として整備されているのですが

君ケ浜しおさい公園 自然・景勝地

波が高く、潮の流れも複雑なため

遊泳禁止となっています

君ケ浜 駅

さて君ケ浜から銚子電鉄で犬吠まで戻り

犬吠駅 駅

真夏真っ盛りではありますが

犬吠埼観光ホテルに足を伸ばし、温泉で汗を流すとします

犬吠埼観光ホテル 宿・ホテル

日帰り入浴は平日１０００円、土曜休日1200円。写真はありませんが、露天風呂から夕暮れの太平洋を眺めながら、ゆったりくつろぎました

ホテルを出る頃にはすっかり辺りも暗くなっていました

犬吠駅周辺には開いている店もなかったので、銚子駅で千葉行きの列車を待つ間に夕食をいただきます。「鯖と創作料理の店　廣半」で鯖の漬け丼１３２０円にビールを

鯖と創作料理の店 廣半 グルメ・レストラン

おなかも満ちたので20時47分銚子発の列車で戻ります

おまけ）お土産の「ぬれ煎餅」「まずい棒」「鯖威張るカレー」「いわしの佃煮」