1976/08/13 - 1976/08/26
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tadさん
1976年は、アメリカ建国200年記念の年Bicentennial Yearで、各地でお祭り行事に出会った。長いベトナム戦争は敗戦という屈辱的な結果に終わった後だ。
グレイハウンドバスの周遊きっぷを買い、サンディエゴから、サンフランシスコに一気に夜行バスで移動し、カルフォーニア大学バークレー校を訪問したり、サンフランシスコで知人にお世話になったりした。これが前回の旅。
古い写真をスキャンするシリーズの20回目は、一気にまとめる。サンフランシスコをバスで旅立ち、バスで内陸に向かい、サクラメントを通過し、ネヴァダ州リノへ。さらに内陸のユタ州のソールトレークへ。それから、ワイオミングを経て、コロラド州のデンヴァーへ。さらに南下して、ニューメキシコ州のサンタフェへ。それからアリゾナ州のグランド・キャニオンへ。(ここは、既に旅行記を作成している。)それからアリゾナ州を南下してフェニックスを経て、ツーソンへ。ここで知人のご両親宅でお世話になる。次にネヴァダ州のラスベガスへ。それから、カルフォーニア州のロサンジェルスとアナハイムに寄る。それから出発点のサンディエゴに戻った。
一枚目は、サンタフェの古道具屋で、本物の古いウィンチェスター銃を構える私!中学生、高校生時代は、ベートーヴェンに憧れる堅物であっただけでなく、町の映画館で、ジョン・ウェインやOK牧場の決闘などの西部劇にも夢中になった世代だ。ホルスター付きのモデルガンで早抜きの練習をして、家族からバカにされている時もあったのだ!それでもまだビートルズなどのうるさい音楽は受け付けなかった。この後、(フランキー・レインの歌う酷いアメリカ訛りの歌には、震えがくるほど感激していたものだ!)アリゾナ州のツーソンでは、ワイアット・アープ気取りで、知人宅で、いよいよ本物のガン・ベルトを腰につけて、弾丸無しのコルト銃を早抜きする経験をさせてもらった。
(2020年9月8日記す。)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
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サンフランシスコとサンディエゴとアリゾナのツーソンでお世話になった姉妹。一人は当時京都大学の先生。彼女たちのお父さんは外交官を退職したばかりの国際人だった。ツーソンではご両親が大学やサボテン公園などを案内してくれた。
サンフランシスコで別れた後、京都で後にお会いしお世話になった。私の最初の学会審査をパスした論文についても、細かい議論をつきあってくれた恩人だ。 -
Greyhound Busで、旅立ち、Nevada州の Renoに到着。ラスベガスと同様の博打の町だ。私もスロットマシンだけはちょっとやってみた。
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ギャンブル店の並ぶ通り。
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次の州であるユタ州の州都Salt Lake Cityソールトレークだ。途中の塩の光る荒れた広大な大地を見ながらの旅だった。この町には一泊滞在し、モルモン教徒の音楽を楽しむ計画だ。
ソルトレイク寺院
Salt Lake Temple
(末日聖徒イエス キリスト教会(モルモン教)) -
モルモン教の総本山である
ソルトレイク寺院
Salt Lake Temple
(末日聖徒イエス キリスト教会(モルモン教)) -
Tabernacle Choirという有名な合唱団。この教団本部を訪ねたのは、これを聞くのが目的だった。
当時持っていたLPで、ヘンデル作曲オラトリオ「メサイア」は、この合唱団が歌っていた。オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団。 -
合唱団だけでなく、管弦楽の演奏も聞いた。
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合唱団だけでなく、管弦楽の演奏も聞いた。これは放送録音中。
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Wyoming州, Evanston駅。
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Wyoming州, Rock Springs
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ワイオミング州シャイエンヌ駅
Wyonming, Cheyenne -
コロラド州会議事堂
Colorado State Capitol
Colorado州, Denverデンヴァーの州議会の建物。塔のてっぺんに上がり、ロッキー山脈を見た。 -
州議会堂の円天井
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ドームの上から見ると遠くにロッキー山脈。
そういえば、この高原地帯にマラソンランナーが高地訓練によくくる。 -
ドームの上から見る
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New Mexico州, Santa Fe.
土レンガdobe, adobeの家が並ぶ -
サンタフェのアメリカ最古の教会(1626年)と言われる
San Miguel Chapel -
New Mexico州, Santa Fe.
土レンガdobe, adobeの家が並ぶ
Pueblo Indianが住む -
stage coach駅馬車
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もう一度、Winchester Rifleの写真
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一気にバスで移動してサンタフェの次は、
アリゾナ州のフラグスタフに行き、さらにバスを乗り換えてグランド・キャニオンに行った。その写真は既に旅行記を書いている
https://4travel.jp/travelogue/11166988
で、グランドキャニオンを見た後、バスで南下して、アリゾナ州のフェニクスまで移動。この写真はPhoenixのバス停近く。 -
多分上の写真のビルから撮影したフェニクスの町。
野球チームのシーズン前の練習地として知られる。南部アリゾナは一年中温暖な場所。 -
アリゾナ州、フェニクスからツーソンに向けてのバス内で撮影。
ツーソンのバス停にはサンフランシスコで別れた知人の両親が待ち構えてくれていた。大歓迎された。 -
元外交官のお宅に滞在した。憧れのガンベルトをつけて、得意になっている写真。
銃やライフルは自衛のためにはアメリカでは必須。3丁くらいこの家にもあった。
奥さんが翌日からあちこち案内してくれた。彼女は自然公園の案内ガイドの資格を持っていて、文句なしの案内だった。 -
アリゾナ南部はこうした退職後の豊かな人々が余生を過ごす場所として人気がある。
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案内されたアリゾナの自然の地。
西部劇などでよく出るサボテンは
上に長いのがSaguaro Cactus,サワロ・キャクタス
左に見える細長いのがocotilloオコティーヨ
ただし、西部劇では、この種類のサボテンのない地域の撮影にも平気で、
このサボテンが登場する。有名な映画「駅馬車」なども、あっという間に700kmくらい離れた地域の景色が混在している!グランド・キャニオンのような北アリゾナ地域にはこのサボテンはほとんどないはずだ。。 -
saguaro cactus
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これは当時最大のサイズのサワロ・カクタス。私が小さく写っている。
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Mt.Lemmon Recreational Area
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Mt.Lemmon Recreational Area
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Mt.Lemmon Recreational Area
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コロナド国立森林
Coronado National Forest
今グーグルマップを見ると、かなり離れた地域を案内してくれていたことがわかる。さらに別の日にはアリゾナ大学に行き著名な学者と面会できた。後にその学者の著書の内容を日本に詳しく紹介することになる。私もその著作に影響された研究がいくつかある。コロナド国立森林公園 国立公園
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西部劇によく出そうな景色。勿論、この地域では多く撮影されたそうだ。
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西部劇によく出そうな景色。
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San Bernardinoの近く
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モハーベ砂漠Mohave Desert
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モハーベ砂漠
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Nevada, Las Vegas, Hotel Fremont
ネヴァダ州のラスベガスに到着。宿泊したのは
フレモント・ホテル
安くて豪華だった。プール付き。ヌードショー付きのディナーも安く、
ウィスキーなどはゲーム中は無料。なまめかしい女性たちが
お代わりを自由に運んでくれた。しかも、この時は、
スロットマシンでいきなり、山のようにコインが出てきて、
深夜過ぎまでなくならなかった!
昨年、家内と再訪した時はつまらなかった。今は普通の格好の人がうろうろしている感じ。ギャンブル場内でハンバーグをかじるところがあったりして、あまり雰囲気もない。ピンキリだろうが、。ラスベガスのカジノ カジノ・ギャンブル
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これは一気にカルフォーニア州のアナハイムAnaheimの
元祖Disneylandディズニーランド。第一号の場所だ。
この近所に大谷が今出ているエンジェルスのスタジアムがある。 -
元祖Disneylandディズニーランド
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元祖Disneylandディズニーランド
このDisneylandでもっとも驚いたのは、開拓の国だったか、前をバッファローなどが通り過ぎる間に銃で撃つという射的場だ。今なら光線銃だろうが、当時は、本当の弾丸の出る銃だった!!!信じない人が多いが、この当時のDisneylandを知る人は少ない。。料金を払うと弾丸の入ったマガジンを渡され、銃に差し込むと10発くらい発射できた。小口径のライフルだったが、それでも周囲の人に向ければ、危険だ。
同様のことはサンディエゴの週末の町のお祭りのような場所でも経験した。日本ならコルク銃で撃つような場所で、やはり本物の弾丸を込めて発射する銃で点数を争うゲームだった。特別な部屋内ではなく、祭りの場所で、周囲には普通に大勢の人がいる場所でだ!!!
家族と一緒にアメリカにしばらく住まなければならないなら、私はすぐに銃を備えるだろうと思った。この滞在で、人種差別の経験も実際に数回味わった。野蛮な連中にも数回でくわしたことがある。最近ニュースで警官が踏みつけてそのまま殺した映像を見たが、仁王立ちで背中を踏んづけている警官は実際に見たことがある。Freezeと言われて止まらないで射殺された日本人青年のことも、それは起きるだろうと思った。アメリカの銃廃止運動は進展しそうにない。
ただ、アメリカ人もほとんどは人当りはいい。こういう地方回りの旅だと夜は演奏会もないし、パブや居酒屋で食後は過ごすことが私の場合圧倒的に多い。そこで、一人で飲んでいると、カウンター近くのバーテンダーや客とはすぐに話が始まる。大抵は気軽にやりとりできる。イギリスより、スタートは簡単だ。しかもこちらがバックパッカー風の質素な短パンとTシャツくらいだし、次の一杯はご馳走してくれることが多かった。 -
ロサンジェルスに到着。
ハリウッド通りのチャイニーズシアター
確かこの近所の映画館で「ミッドウェー」を上映していた。いいオーディオ装置を装備しているというので入場。その音質に驚いた!アメリカの当時のスピーカーやアンプのすばらしさを実感した。
私もその後、自宅にJBLのスタジオ・モニター・シリーズを購入し、部品を交換しながら、今も愛用している。ピアノよりも高価だったが、価値ある商品だ。スピーカーは基本的にはピアノなどの楽器と似ている。振動して音を出すだけだ。電子回路のように日進月歩しているわけではないので、しっかりした製品を選び保守点検が万全なら長年使用可能だ。アメリカのこういう技術はピアノもそうだが、やはり素晴らしい。TCLチャイニーズシアター 劇場・ホール・ショー
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確かチャイニーズシアターの近くで、クラシック音楽に関するものを発見。滅多にないのだが。。
イタリアの名指揮者トスカニーニToscanini。学生時代にはラジオ放送でよく聞いた音楽家だ。独裁者ムソリーニやヒトラーを嫌ってアメリカに逃げて、彼のために組織されたNBC交響楽団を指揮し、たくさんの放送やレコードが製作された。
同様の理由で、ヨーロッパから、たくさんの著名な音楽家が戦争前、戦争中にアメリカに逃げてきた。多くはユダヤ系だ。その中でも、私が高校生時代からファンだったのは、ジョージ・セルGeorge Szell。ハンガリー生まれでウィーン育ち。クリーブランド管弦楽団をベルリン・フィルと並ぶ世界最高と言われるオーケストラに育てた。ベートーヴェン交響曲全集は、BDなどもいれると、30種類近く持っていると思うが、やはり、CDでは、SZELLの全集が一番だとますます確信している。いい装置で聞くほど、その理由が明確にわかる。音がだんごになっている装置では判別できないが。。彼に出した英語のファンレターへの私への返事と写真は我が家の家宝だ。
この後、無事、バス旅行は終わり、サンディエゴに帰った。
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