2020/09/02 - 2020/09/02
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xiaomaiさん
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2日前に続き、再度新竹へ向かった。目的は新竹都城隍爺の奉旨賑孤遶境を見学するため。奉旨賑孤遶境とは、簡単に言えば、神様の出巡(町内視察)。
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区間車(各駅停車)で新竹へ。空調が効きすぎていて、だんだん肌寒く感じてくるほどだった。
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城隍爺の奉旨賑孤遶境があるこの日は、廟の前に広がるを飲食店は混み合うと思い、外で昼食をとることにした。選んだのは、2日前通り過ぎた時に気になった、もと夜市にあったというこの店。
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店外で調理される。
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食べたい物が多く並ぶ。
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この店の看板料理である魷魚羹
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2日前も新竹で食べた蚵仔煎。新竹のは他の地で食したものよりおいしく感じる。
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肉圓は彰化のものが特に有名だけれど、新竹でも名物であると知り注文。個人的には彰化の肉圓の方が好み。
参照旅行記:https://4travel.jp/travelogue/11637537 -
デンプンでできた生地を割ると、中に肉など。
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新竹都城隍爺「奉旨賑孤遶境」の開始時刻に合わせて出かけたけれど、台湾各地から駆けつけた城隍爺の行列は既に始まっていた。画像にあるような現代的なかわいい作りの神様を観たのはこの時が初めて。
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城隍廟広場にある感謝台でしばらく儀式を見学。
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煌びやかな花車もたくさん。
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そして、都城隍廟へ向かった。
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内部の飲食街はほとんど休業していた。廟の外で食事を済ませておいてよかった。
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2日前に利用した香香も休業。
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法蓮寺前の食堂は六将会(実行委員会)スタッフの休憩所になっていた。
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三川門
新竹城隍廟 寺院・教会
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この日も参拝者が多くいた。
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大爺へのお供物
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ニ爺へも多くのお供物
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城隍爺とともに出巡の時を待たれる六将軍。
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出巡される城隍爺に祈りを捧げる信徒。
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廟の奥に在します大少爺とニ少爺。今年暗訪をされたのは右側の大少爺。
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来年はニ少爺が暗訪をされる。
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花擔(香擔)
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「奉旨賑孤遶境」までまだ時間があったから、感謝台に戻り、各地から来た城隍爺の儀式を見学。とても暑い日で地面も相当熱くなっていると思い、犬の足は大丈夫だろうかと心配した。
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獅子舞を終えた人が獅子を纏ったまま、普通に歩いていた。パフォーマンスの時はドキッとさせられるような失敗をしたけれど、何事もなかったかのように続けた。すばらしいプロ意識に拍手喝采だった。
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旗山森安殿の馬将軍
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旗山森安殿の牛将軍
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旗山森安殿の銀鎖将軍
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旗山森安殿の八爺
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旗山森安殿の七爺
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旗山森安殿の涼傘。これをさばく姿のカッコよさは言葉にならない。
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その後に乩童(神様の霊を自身の体に乗り移らせられる人)。
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そして、城隍爺。
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乩童が神様と交信。
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どのような交信内容なのかは不明。
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神の霊魂が乩童に移り、歩く姿が勇ましくなり、感謝台に突き進んだ。
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かと思えば、セクシーダンスの奉納もある。最近は少なくなってきたけれど、男性の葬儀の場でも見られることがある。
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こちらが感謝台に座す都城隍爺。
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獅子舞を終えて普通に歩かれている。この人は頭部担当。
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恵徳宮の将軍がおいでになった。
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八爺。この動きを真似る男の子がいた。なかなかいい筋をしていたから、将来、本当に八爺をするかもしれない。
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七爺
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新竹都城隍廟へ戻り......
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城隍爺とともに出巡のときを待つ。城隍爺の奉旨賑孤遶境は、進士を出した名家である鄭氏が費用を負担し、1853年に初めて行われた。「賑孤」の目的は、冤罪となった霊魂に城隍爺に申し立てる機会を与えること。
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赤いTシャツを着ているのは台南出身の曾甜。歌手、パソコンゲーム実況レポーター、モデルをしている。「廟会女神」というニックネームがあるように、活動の場が廟会であることが多い。今回、実況中継で呼ばれたのもその関係。
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城隍爺の後ろ姿。出巡時に雨が降らないことを祈った(2日前と異なり、この日は非常に恵まれた天候となった)。
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まずは頭旗や演奏隊、子供隊が出発。夜市の間の狭い通路を進んで、大きい通りに出る。
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食堂が休業していたため、城隍爺が出てこられる三川門の正面で待機。
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ドローンを飛ばすテレビ局
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城隍爺ご一行が「奉旨賑孤遶境」に出られた後。
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画像一番奥に安置されていた大爺は背が高いから、台も低い。
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六将軍がおいでになっていたところに供えられていた金紙。神様に供える金紙には最高位の玉皇上帝だけに供える「太極金」、願い事をする際に供える「寿金」、神様に感謝する際に供える「盆金」など、多くの種類がある。
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城隍爺がお出かけになった後も絶えぬ参拝客。出巡されるのは城隍爺の分身で、主神は奥に座す。
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先回りして、内天后宮でご一行が来るのを待つ。ご一行には神様だけでなく、例のセクシーダンスも。訪れる先々の神様にお見せしている。日本では考えにくいけれど、これこそ台湾の文化。神様と人間の距離の近さを感じる。
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三立テレビ局の『寶島神很大』というエンターテイメント番組がライブ中継をしていた。やがて、城隍爺の大行列がやってきた。スラックスに長袖ワイシャツ、革靴という出立の林智堅新竹市長も城隍爺の輿を担いで(実際には担ぎ棒に手を触れて)現れた。市長が城隍爺と共に進んだのは天公壇まで。多忙な公務を抜けて、暑い中をお疲れ様でした。45歳という若さであっても、あの暑さでは大変だったと思う。
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自称「全球巨星(世界的スーパースター)」の陳孟賢(赤いTシャツ)と阿男道長(黄色いTシャツ)の2人が内天后宮の林董事長にインタビュー。
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新竹都城隍爺ご一行が内天后宮を去った後、再度先回りし、北極殿へ。
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まだ一般客は1人もいなく、北極殿の方々と城隍爺のご来訪を待つ。
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金紙を燃やし、準備を整える。
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やがて、賑やかな演奏とともにご一行のご到着。もちろんセクシーダンスも。
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撮影者多し。
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馬将軍
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牛将軍
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銀鎖将軍
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金枷将軍
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ニ爺
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大爺
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涼傘
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城隍爺の神輿
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北極殿にあった太いお香。
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北大路にあった日本時代の建築物。内部見学はできない。
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ミシュランのマスコットの掌には、あの世から一時的に帰ってきた霊(好兄弟)をもてなすためのキャンディ。
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コンビニの前にも、好兄弟への供物。
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お供物の量が多いのは金融機関。画像のは中程度。ビールやインスタントラーメンなどのケースをいくつも積んでいるところもあった。
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鄭氏家廟。ここに祀られているのは、この地で進士を輩出した鄭家のご先祖。つまり、司法を司り、町の守神でもある城隍爺より格下。それでも、城隍爺が奉旨賑孤遶境の際に、ここに立ち寄られるのは、1828年に城隍廟を修築する際、鄭家が経済的な援助をしたため。それに対する謝意を表すことを目的に城隍爺は立ち寄られる。鄭家にすれば、この上ない名誉。
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台湾の家廟で「崇祀郷賢」の額を許されたのはここだけで、「文官下轎、武官下馬」という高い格式を誇る。鄭氏一族以外が中に入れるのは、城隍廟の暗訪査夜と奉旨賑孤遶境がある時のみ。
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査夜暗訪では門前を通り過ぎるだけ。城隍爺がお越しになる時は正殿の前までお進みになる。
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ここでは特別な儀式が行われるため、早い時間から信徒や見学者が集まっていた。
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鄭氏の皆様も余念なく準備。壁には「忠孝」。
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反対側の壁には「義節」。
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科挙殿試合格者である進士を示す額
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優魁
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涼傘
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頭旗
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これを作る職人は減り続け、入手価格は上昇中。今は中国に発注している。
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内部から外を望む。
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環境に配慮をし、爆竹も音だけを鳴らすことが多くなってきた。
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鄭氏家廟の前の北壇福徳宮で半月を過ごされている陰陽司も、ここから城隍爺に付き添われ、都城隍廟へお戻りになる。
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この方は人間がこの世でした善事も悪事もよくご存じになっている。
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特別な儀式があるため、城隍爺の出巡でここだけ、多くの警察官が警備に就く。
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その儀式の準備。
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準備が整い城隍爺のお越しを待つ。
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警察官の前に立てるのは鄭氏関係者のみ。
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まずは獅子が現れた。
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3頭揃って、鄭氏のご先賢にご挨拶。
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続けて龍。
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鄭氏からご祝儀をいただく。
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その後、六将軍のご挨拶があり、最後に城隍爺。城隍爺の神輿は入ってくる時、後ろ向きに入ってこられる。これは鄭氏家廟に祀られているのが鄭氏の祖先で、神である城隍爺よりも格下であるため。
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テレビ番組の司会者である沐妍と「台客電力公司」のボーカル柯大堡が中継場を移しながら、レポートしていた。
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柯大堡の表情が豊か。
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全國城隍廟聯誼會會長にして、新竹都城隍廟の総幹事でもある鄭耕亜氏が、城隍爺のお顔をお拭きし(洗臉)......
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蔘茶を振る舞い(奉茶)......
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燕窩(燕の巣)を差し上げ(貢燕)......
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最後にお口を拭って差し上げる。この一連の儀式を「鄭厝貢燕」という。お顔をお拭きしたときに使った水は平安をもたらすとされ、儀式の後、それを求める信徒が集まる(殺到する)。このことを知らず、何が起こったのだろうと思っていたけれど、感が働き、水のあるところへ近寄った。でも、すでに水はなかった。そばにお顔をお拭きしたときに使ったタオルを持った鄭家の方がいて、それを信徒の手に絞ってあげていたのを目にし、急ぎ近づいて、自分の掌にも絞っていただいた。過去に残った水をバシャバシャと大量に顔につけた人がいて、その後病気になったらしい。貪欲な心が罰を受けたのだと鄭家の方が言われていた。水の量は多くない。皆で少しずつ分け合ってこそ、平安も分かち合える。
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一連の様子は空からドローンで撮影され、ネットでライブ配信されていた。
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一連の儀式を済ませ、鄭氏家廟を後にされる城隍爺。
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鄭氏家廟の前でお守りを配っている人がいらして、「まだありますか」と尋ねたらくださった。
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半袖シャツの形に折られたものがラミネートされている。
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水潤餅(神様へのお供え物になることが多い)を配っている人がいて、1ついただいた。地元名士が提供したもののようだった。
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東門街で行われていた佳里吉和堂の八家将陣法をたまたま見かけた。
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所属者には、博士課程在学生が1名、米国留学し修士号を有する人が1名いて、その他はほとんど大学生だそうだ。これは単なる伝統舞踊ではなく、それぞれに神様の霊が降臨している。
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前日から心の準備に入り、肉食と性的行為が禁じられる。脚に履いているのは路虎と呼ばれる草履で歩きにくいらしい。養豚業や養鶏業に従事している人や家に厄介なことがある人々が、使った草履を縁起物として欲しがるそうだ。
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勇ましい。
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神様の魂が宿っているため、勝手に話しかけることは許されない。
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八爺(二爺)と親しみをもって呼ばれる范将軍
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七爺(大爺)こと謝将軍
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やがて、アナウンスがあり、人々が跪いて並び手を合わす。
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「収驚」と呼ばれる、いわゆるお祓いのようなものを民衆が受けていた。
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これは3度行われた。1度目はよくわからず見送り、2度目は行動が遅く中に入れず。3度目は意を決して1列目に。神様も民衆もまさか日本人が先頭に紛れ込んでいるとは思わなかっただろう。あ、神様はご存知だったかもしれない。
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一番前にいるのは刑具爺、その後ろ、右手の白い衣装は文差爺(主神の命令を受ける役目)、赤い顔をしているのは武差爺(主神からの命令を伝える役目)、謝将軍、范将軍、柳将軍、甘将軍(4尊は犯人を捕らえるのに便利なように、肩肌を曝け出している)、捕らえた犯人を詰問する春夏秋冬4季神(長袖衣装)。
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リーダー格の刑具爺。古い時代に使用されていた36種の刑具を手にしている。休憩時間もどの神も口を開かないし、笑顔になることもない。目が合うと、なんとなく気まずくなる。
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その後、先回りして東寧宮へ。
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ここも参拝客が絶えない。でも、城隍爺出巡ご一行を待っている様子の人はまだ少なかった。
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東嶽大帝
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神農大帝
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延平郡王
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二爺、銀鎖将軍、馬将軍
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大爺、金枷将軍、牛将軍
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風帆
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風帆
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太鼓隊
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セクシーダンス
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団体カンフー
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個人カンフー
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キッズカンフー
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カンフーグループはトラックに乗り、次の場所へ移動。
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お札が配られていたから、いただいた。
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感謝台で続く儀式。
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老舗焼き菓子店のビルにある大型画面に、感謝台の前の様子が映し出される。
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休憩時間が終わり、神様に入る人。
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当然、一人では入れず、スタッフのヘルプを受ける。
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けっこうな重さがあるに違いない。
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中は風が通らずサウナ状態。でも、神様らしく歩かないといけないから、並々ならぬ苦労があるはずだ。
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2日前も食した黒猫包。
黒猫包 地元の料理
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肉汁がふんだんに出てくるから、十分注意していたけれど、手を汚してしまった。
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ピンクの足の二爺。
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新竹市の民進党が平安を祈った米を配っていた。
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水もいただいた。
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だんだん夜が更けてきた。人が多くて感謝台の近くに寄れなかったから、大きな画面に映される、感謝台の前の様子を見ていた。
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感謝台の賑わいは遅い時間まで続いた。城隍爺はじめ多くの神々に守られている台湾。今後も永遠にご加護がありますように。
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最後に新竹都城隍廟を訪れ......
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城隍爺の「奉旨賑孤遶境」にお供できたことを感謝するとともに、城隍爺がお戻りになる前に帰途につくことをお詫びした。
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都城隍廟のお札、お守り、そして水潤餅。水潤餅はシナモンの味がする、自分好みのものだった。次回、新竹に行ったとき、購入したい。
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