2020/08/22 - 2020/08/23
1820位(同エリア13688件中)
れいろんさん
六合村ってどこっ? と、思われる方も多いと思います。
群馬県です。市町村合併で今は中之条町になっています。
が、この旅行記では「六合村」と書いていきます。
天下の名湯・草津温泉の隣の山間の村です。
村内にも、秘湯好きには有名な尻焼温泉、花敷温泉などが湧いています。
wikipediaには、「1900年(明治33年)に草津村から分かれ村制を施行、1889年(明治22年)の合併により草津村となる以前にはそれぞれ独立した村であった小雨、赤岩、生須、太子(おおし)、日影、入山の6つの大字を合わせたことから「六合」の名が生まれた。 」と記載されています。
その小さな「村」にある産業遺産って何でしょう?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回一番の目的地、「チャツボミゴケ公園」にやってきました。入園料は大人1名600円(駐車場は無料)。
駐車場から園内循環バス(無料)で1kmほど移動して、チャツボミゴケの群生地「穴地獄」まで歩きます。
公式ホームページのアドレスはこちら。
↓
http://chatsubomigoke.web.fc2.com/ -
元々、ここは鉄鉱石の採石地で、昭和19年~昭和41年(1966年)まで露天掘りが行われてい場所=鉱山でした。
歩き出してすぐ、右に・・・ -
高い位置に真っ赤な鉱床が見られます。
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褐鉄鉱です。
「かつてこの地は群馬鉄山と呼ばれ、国内第二位の生産量を誇る露天掘り鉱山として栄えていました。(チャツボミゴケ公園のパンフレットより)」 -
左側は「穴地獄」から流れだした渓流で、綺麗な滝も見られます。
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残念ながら川床に下りることはできません。
(希少植物等の保護のため) -
道の脇にはこの時期の野の花も。
コバギボウシ。 -
アップで一枚。
紫の花が涼し気ですね。 -
園内バスを降りてから300mほどで「穴地獄」です。
苔が綺麗な緑色になっているのは初夏と秋だとのこと。
夏には、苔が暑さ負けしちゃうのか、黄ばんでいます。 -
この黄色~緑の苔がチャツボミゴケのようです。
全体が緑になれば綺麗でしょうね。 -
穴地獄の一番上には湧水が見られます。
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ぷくぷくぷくと、湧いています。
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「穴地獄」の周囲は木道が整備されていて、足元を気にすることなく散策できます。
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湧き出た強酸性の水が、
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斜面を流れ下って・・・
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田んぼのように平らな、採掘跡を潤し・・・
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チャツボミゴケ(ツボミゴケ科ツボミゴケ属)を育みます。
和名の「チャツボミゴケ」は、漢字で書くと「茶蕾苔」です。
胞子体の口が狭く蕾状になることから、ツボミゴケという名が付いています。 -
現地の案内板によれば、
「チャツボミゴケは、火山性酸性水域(pH2.0~4.6)に生育するウロコゴケ目ツボミゴケ科の苔類で学名は「ユンゲルマンニア・ブルカニコーラ ※」。」
※ Jungermannia vulcanicola -
「世界中の蘚苔類約18000種の中で最も耐酸性があり、酸性水域を好む特別な苔です。本公園のチャツボミゴケ群落は、国内最大で、穴地獄周辺は類例のない景観を醸成しており、現在、群馬県の天然記念物に指定されています。」
-
チャツボミゴケは、北海道・本州・四国・九州の、銅や鉄など重金属イオンを含む鉱水あるいは温泉水などの浸出する強酸性の岩上に群生するので、ここ、六合村のみで見られるものではありませんが、前出のとおり「国内最大」の群落だそう。
-
周辺の池(水池・大池)や、上信越自然歩道へつながる歩道も整備されていて、ハイキング好きの人たちは足を延ばすことも可能です。
穴地獄全体が眺められる台地の上には・・・ -
シラタマノキがありました。
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くるくるの白い実が可愛い~。
でも、これは「がく」が肥大化した偽果で、実際の果実は「がく」の内側にあるそうです。(植物図鑑の解説を抜粋) -
チャツボミゴケ公園は国指定の天然記念物になっています。
人工の鉄鉱山の後に、自然が造った景観ですね。なかなか興味深かったですよ~。
これから草津温泉に向かい、1泊します。 -
天下の名湯、草津温泉を楽しんだ翌日、「旧太子駅」にやって来ました。
昨日、訪れたチャツボミゴケ公園、かつての群馬鉄山から掘り出した鉄鉱石の鉄道運搬のために開設された駅です。 -
現在、駅舎などが復元されていて「旧太子駅」として有料で見学ができます。
太子駅は日本鋼管㈱群馬鉄山の鉄鉱石を運ぶ専用線「太子線」の始発駅として昭和20年に開業し、27年には旧国鉄に編入されて、29年には旅客営業が開始されました。
当時は、東京まで、720円だったのかあ。 -
入場は200円。チケットも切符風です。
昭和29年に旅客営業を始めた太子線ですが、41年に群馬鉄山が閉山し、46年には太子線も廃線となりました。
昭和29年~46年、わずか17年の旅客営業だったんですね。 -
復元された駅舎内には、太子線で運ばれた鉄鉱石や群馬鉄山の写真・・・
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鉄の人にはたまらない(?)列車のプレートや、
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昭和35年の貨物列車の写真など。
盛んに蒸気を噴き上げ、頑張って太子へ登っていく雄姿! -
旧太子駅の一番の見どころは、このホッパー棟。
「ホッパー」って何だろう?? -
wikipediaによれば、「ホッパーは、鉱山で選別した鉱石、炭鉱で採掘した石炭、河川で採取した砂利などを、出荷・積込まで貯めておくための貯炭槽および機械設備である。一般的に、四角の箱状の構造をした建造物であり、規模により巨大なものも存在する。ホッパーは積み出し設備を兼ねるため、主に貨物線・専用線の引込み線や運搬用の道路の上に作られている。」
-
「貯炭槽となるホッパー自体の形状は、原料が効率よく流れるように円錐型や四角錐となっている。炭鉱においてはボタ山と同様に、炭鉱地域を象徴するものの一つとなっており、閉山後も遺構として残存する場合が多い。 」
ほんとうに、wikipediaの説明どおりですね。 -
崩れかけのホッパー(下部には立ち入れません)を眺めた後、説明版を読み・・・
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駅舎横に置かれた展示物を見ます。
積み込み用の機械の上に鉄鉱石が載せられていたり・・・ -
うん? チャツボミゴケの化石??
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群馬鉄山から掘り出された鉄鉱石に・・・
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矢印で示された・・・
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おお、これだ!
チャツボミゴケの化石!! 繊維状に見えますねっ!
良いものを見ました~。 -
駅舎からのホッパー棟。
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かつて、群馬鉄山(現:チャツボミゴケ公園)で掘り出された鉄鉱石は、ここ太子駅まで索道で運ばれていたそうです。
そして、ホッパー棟の下に入線した貨車にドサッと積み込まれていたのでしょう。 -
ホームは再建されたもので、置かれている車両も太子線のものではありません。
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ホームの端まで行ってみましょう。
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そうそう、太子は、「たいし」ではなく、「おおし」と読みます。
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ホームの先端に置かれた貨車は、鉄鉱石を摘んだ、以前の物なのでしょうか?
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ボロボロですね。
個人的には味があって好きですが、説明版などが欲しいところ。 -
旧太子駅(入場料200円)の全景です。
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再びホッパー棟に近づいて・・。
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注意書きを写しておきましょう。
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天井部が抜けているのは、元々、そういう構造だったからです。
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この空隙から、鉄鉱石を貨車に積んでいたのでしょう。
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鉱山、は国内も海外でもいろいろ見てきたつもりでしたが、群馬県の、しかも草津温泉のすぐそばに、このような構造物が残っていることは知りませんでした。
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「旧太子駅」として一般公開されたのは、平成30年4月からだということです。
まるで、社会科見学か、理科の自然教室みたいな1泊2日の群馬旅、意外や意外、身近な県にも知らない場所があるもので、楽しい発見の旅になりました。 -
農産物直売所で夏野菜などを買って帰宅することにしましょうか。
でも、その前に「いろいろな面」で有名な八ッ場ダム、あがつま湖へ。 -
利根川の主要な支流の吾妻川の中流部に建設された多目的ダムで、計画策定から、土地買収、温泉街の移設、国道やJRの移設・再建、政権交代による建設凍結などなど・・・、
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長~い経緯を経て、ついに2020年3月に堤体が完成しました。
堰止湖は「あがつま湖(「あがつま」はひらがな)」と名付けられたようです。
(写真は不動大橋から撮影。) -
不動滝が吾妻川に流れ込んでいた場所に架かる橋だから、不動橋です。
左側の松の木も何やら由来があるようです。
左奥に移設(新設?)されたお不動さんも写っています。 -
不動橋をアップで。
橋の上からだと、奥まった場所にあるので迫力に乏しいですね。 -
説明版。
大正7年に我妻渓谷を訪れた若山牧水が、この滝の歌を詠んだと書かれています。 -
こちらは松の木の説明版。
曲がった幹を腕に見立てた「子守り松」だそう。 -
最後の寄り道は、やんば見放台(展望スペース)。
やっぱり社会科見学~。 -
堤体を近くから見ることができます。
ではでは、道の駅吾妻教へ寄って帰ります。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- tanupamさん 2020/09/09 21:58:41
- 太子駅
- れいろんさん
こんばんは
今日、草津温泉行ってきて帰ってきたばかりです。
211系(という電車)に乗りたくなって、メインは電車だったんですけど
吾妻線で大前行くついでに、何十年ぶりかの草津温泉もバスで行った次第。
長野原駅で吾妻線の展示写真があって、そこに太子駅の画像が何点も展示
されていました。長野原から1駅、DCが走っていたのは時刻表上では知って
いましたけれども、乗ったこともなく、小学生の時代に廃止になってしま
い、でも今、旧太子駅が展示されている、ってことを先ほど知ったばかり
のところ、れいろんさんが行ってきた・・なんともグッドタイミング。
公共交通機関では行きづらいし、そのうち車で行ってみることにします。
六合村が、中之条と合併していることも驚き。
てっきり長野原町と合併したのかとも思っていました。
tanupam
- れいろんさん からの返信 2020/09/10 19:16:35
- RE: 太子駅
- tanupamさん、お久しぶり〜。
太子駅、未訪問でしたか?
でも、駅舎もホームも線路(ホーム沿いにのみ)も復元なので、鉄分は少な目。
あそこの見どころはホッパー棟です。(特に石好きの私には。)
この夏、鉄道はどこも空いている傾向なので、乗り鉄諸氏にはお出かけに良いかもしれませんね。
tanupamさんはSLにも乗られたんですね。鉄ライフ満喫中でしょうか。
車で行かれるならチェボツミ苔公園もぜひ寄ってみてください。
こちらを先に回ると「旧太子駅」の入場、無料になりますよ。
ところで、六合村は草津村から分かれて村制を敷いたのですが、平成の大合併で中之条町とくっついたんですよ。
では、また〜。
れいろん
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