初夏のフランス６　シュノンソー城

2017/05/20 - 2017/05/20

「あら？今日は早く帰ってきたのね？どこへ行ってきたの？」
夕方、庭の東屋でのんびりしていると、宿のオーナーである小柄なおじさんが通りかかった。シャンボール城へ行ってきたことと、明日はシュノンソー城へ行くことを伝えると、おじさんは足を止めてこちらへやってきた。
「それは、いいわ！シュノンソーはほんっとうに綺麗。ずっと女性の領主が受け継いできたお城でね。今も城内はたくさんのフラワーアレンジメントで埋め尽くされているの。わたしの一番のお気に入りよ！」
おじさんは両手を胸の前で組んで、うっとりと。。

「ええ？本当にそんな口調だった？」
「いやー、吹き替えあてると絶対こんな感じだと。。」
「失礼な」

※おじさんごめんなさい。

エリア ロワールの古城周辺(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

カーナビに従っていくと、森の前の駐車場に着いた。そこからシュノンソー城へは長い並木道が続いていた。

お城へ到着。正面はシンプルで小さく見えるが。。

シュノンソー城の真骨頂は側面からの眺めだ。このお城、川の上に立っているのである。

宿のオーナーが言っていた通り、城内は数々のフラワーアレンジメントで華麗に装飾されていた。

どこを見ても、見事な花々。

川の上は長い渡り廊下になっている。

川の向こう岸へ出られるようになっている。出るときに再入場のためのチケットをもらう。

少し下流へ歩いて、城を振り返る。ここからの景色が素晴らしい。ここでちょっとパンをかじっておやつタイム。

川岸はハイキングコースになっていて、ここをずっと歩いて旅している人も多そうだ。

また渡り廊下を戻ってお城から出る。城の両側には趣の異なる庭園がそれぞれ広がる。こちらは右翼側。噴水を中心として幾何学的に整えられている。

しかし、暑い！庭園は影がなくて、照り付けがきつかったので、堀の外側の道を歩く。木陰に入ると涼しいのがヨーロッパの良いところ。

左翼側は小さな花々が植わった可愛い雰囲気の庭園。

ここからの景色もフォトジェニック。

駐車場への戻り道。並木道から少し外れると、迷路庭園を見つけた。

しっかりと迷路になっていて結構迷っておもしろい。
子供たちと追いかけっこをして遊んだ。
うん、暑い！

今日も早めに帰ってきた。夕食を用意することもできるとオーナーが言ってくれたので、そうすることにした。しかも庭の東屋で食べさせてくれるというのだから、すごい贅沢だ。夕方、庭に出ると、東屋はすっかりオシャレなテラス席へと変わっていた。

パンやキッシュ、サラダなど、美味しそうな料理が次々と運ばれてきた。すごい！なんで初日も頼まなかったのか。。悔やまれる。

食後にはクリームがたっぷりと盛られたタルトタタンまでいただけた。
最高である。

庭のサクランボは自由にとって食べても良いとのことだったので、娘と一緒にいくつか収穫して、口にほうりこんだ。甘酸っぱい果肉が口の中で弾けて幸せな気分になる。
美しい自然の中で、おいしい料理とお酒、そして新あ鮮な果物を食べながら、長い夕方を楽しむ。

「帰りたくないね」
「うん、帰りたくない」

しかしこの旅、無情にも明日が最終日である。