2020/08/10 - 2020/08/10
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gamzeさん
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この旅行記スケジュールを元に
大好きなトルコにしばらく行けそうになく、それでもトルコを感じたくて久々に東京ジャーミィを訪れたら、一気に旅心が満たされた。
思えば東京には、世界中の国や地域の飲食店が異様な数、集まっている。食あるところに文化あり、そして人あり。
海外へ行けない今、東京の異国を巡ってみたら楽しいかも!(実は仕事の下見も兼ねていて一石二鳥!笑)
有名どころも知られざる場所も、気の向くままに訪れて、ゆるーく記録に残していこーかな。
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第1回はやはりトルコ!
事情があってこの2ヶ月に3回訪問しています。
今回は滞在30分の駆け足でしたが、マーケットをじっくりチェックできました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
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仕事で代々木公園駅を使ったある日、なんとなく思い立って隣駅にある東京ジャーミイに立ち寄ることにしました。
まずは代々木上原駅の西口を出て、大きな通りを渡ります。モスクがあるとは微塵も感じさせない駅前の風景。 -
ここを抜けるといよいよ尖塔が見えてきます。
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ビルの後ろにちょっとだけ先端が見えてきた。
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だんだん近づいてきました。
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どーん!東京ジャーミイです。
このモスクができたのは2000年で、私も当時訪れた記憶がありますが、この地とモスクの歴史は古く、なんと最初のモスクはロシア革命の頃まで遡るんだとか!ロシアから逃れてきたタタール人が作ったのが最初なんだそうで、それが1917年。その後、1938年に礼拝堂が完成し、86年に老朽化で取り壊されるまで使われていたらしい。戦禍も逃れて生き残ったとは…すごいとしか言いようがない。東京ジャーミイ 寺・神社・教会
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一瞬、入りにくいかもしれませんが、モスクの外壁には「ご自由にお入りください」との巨大な垂れ幕があり、実際たくさんの人が訪れていました。もう17時を過ぎているというのに!
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見上げても素敵~。
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建物の左の角付近に、飛び出しているレリーフみたいなの、わかりますか?
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よく見えないかもしれませんが、これ、鳥の宮殿、というんだそうです。このモスクの上部には何箇所か作られているそう。以前訪問した際に教えてもらったんですが、どんなモスクにもあるそうで、鳥を始め、どんな生き物も受け入れるモスクの思想を表しているんだとか。ちなみに、実際に鳥が住んでいるわけではないそう。
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通り沿いの入り口からは入らず、そのまま角を曲がって裏手?に回ります。
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後ろ姿も立派ですね。あ!鳥の宮殿!笑
隣にあるこれまた可愛い建物は文化センターやマーケット、カフェの入る複合施設。以前来たときはありませんでした。
本来、モスクは単なる礼拝所ではなく、ワクフ(イスラム社会独自の寄進制度)によって造られた、キュリエという建築複合体なんですよね。学校や図書館、食堂やケルバンサライ、ハマムなどが集まってできている……という意味では、この東京ジャーミイは正統派のモスクなんだなぁ。さすがにハマムは無いですが。 -
モスクの入り口。左はトルコ国旗。
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中に入ると素晴らしいタイルがお出迎え。まずは今日の目的であるマーケットに向かいます。
輸入食料品店って言うと、狭くてごちゃごちゃしていてなんとなく入りにくいものですが、ここはピカピカだし、何しろ広い。そして品揃えも、見たことないくらい充実してる。しばらくトルコに行かなくてもいいくらい、基本的な食材が手に入ります。 -
冷蔵コーナーにあった、ヴィシネジュースとアンズジュース。ヴィシネはサワーチェリーで、ジュースやジャムに加工されますが、生で食べてももちろん美味しいです。どちらも現地でよく飲んでいたものです。
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こちらはトルコの朝ごはんの定番、白チーズ。いわゆるフェタチーズですが、日本で買うと少量なのに割と高いイメージですよね。これは500gで1050円。安くないですか⁈ 買いたい気持ちをグッと抑えて笑、次のコーナーへ。
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冷凍庫には、スィミットにポアチャ、ボレッキ、イチリキョフテ、さらには大好きなラフマジュン(左下の平たいやつ。トルコの薄焼きピザみたいな)まで!!しかしラフマジュンは巨大すぎて、どうやって保存し、調理するのか分からないのでやめときました。
ほかにも、バクラワやロクム、ビスケットなどお菓子類、チャイやコーヒーはもちろん、スパイス、サルチャ、ジャム、豆類、穀類などなど、豊富に揃ってます。
このとき、見知らぬ女性に食品について質問され、そこから五分ほど、その方にマーケット内のおすすめ食材を紹介して回るという展開に。最後には、トルコにぜひ行ってみてくださいね、と、私はトルコの回し者か!笑 -
買い物を終えたので、ちょっと礼拝堂も見て帰りましょう。
モスクの正面から中に入ると、すぐ左手にある談話スペース。トルコの民家の応接間を再現したそう。真ん中には小さな噴水があり、タイル装飾が美しい暖炉も。壁に沿ったベンチ式のソファーがオスマントルコらしくて素敵です。応接間の入り口にはドライフルーツのデーツと、給茶器が。万人を受け入れるモスクらしい優しさですね。
ちなみに、このモスク、水とコンクリート、鉄筋以外の建材はすべてトルコから持ち込んだと言われています。床の大理石からテーブル、椅子、窓枠に至るまで!100人の現地職人が1年間日本に滞在して建てたのだとか。ものすごいプロジェクトですね。 -
さあ、外階段から礼拝堂へ上がりましょう。ふと見上げた天井の装飾が、落ち着いた雰囲気で素敵でした。
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礼拝堂の入り口です。いったいここはどこ⁈と思うくらい、異国感がありますね。
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見上げると尖塔(ミナレット)が。
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このアーチがまた絵になります。
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入り口を見上げたところ。金色でごちゃごちゃ書いてある部分、これはアラビア書道です。読めませんが、コーランの一部などでしょうか。線対称になっています。
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礼拝堂の扉の装飾。その場の誰一人として注目してませんでしたが、これ、すごい工芸ですよね。以前、ブルサの旅行記にも書いたのと同じ技術かも!と嬉しくなり接写してしまいました。ブルサのイェシル・ジャーミイでは、木彫りではなくパズルのように組込だということでした。どうやって作られたの?と驚いたものですが、果たしてこちらはどうなんでしょう。とても似ています。
ここで身だしなみチェック!露出の多い服の方、上着や巻物を入り口で借りられます。女性は髪をスカーフで隠します。私も今日はいきなり来たので、スカーフを借りて中に入ります。 -
中に入った瞬間、毎度のことながら感嘆してしまいます。ドームによる空間の広さは、ぜひ一度実際に見て、体験していただきたい!ドームの灯取りからかなり光が入っています。神秘的です。
中央にある窪みがメッカの方向(キブラ)を示すミフラーブです。ムスリムはこの方向に向かって礼拝をします。 -
左手側。
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よく見ると、窓も可愛い。こんなに窓が全開なのに、何故かあまり暑さを感じません。石造りだからかしら。
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ドームを下から見上げたところ。ステンドグラスや植物のモチーフ、幾何学模様そしてアラビア書道であるカリグラフィーなど、様々な模様と色彩に溢れていてとても美しいですねー。
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右手にあるのは、説教壇ミンベル。
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女性専用の二階に上がる螺旋階段。狭くて急です。足元に気をつけながら上がりましょう。
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女性の祈りの場は、バルコニーのようになっていました。落ちそうでちょっと怖い。
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上から見ると、カーペットのグリーンがいい感じですね。
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反対側から。
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二階の壁には素晴らしいカリグラフィーが書かれています。
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こちらにも。真ん中には薔薇が描かれていますね。
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女性のフロアだけあって、赤ちゃん用のベビーサークルが。
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ステンドグラスを間近で見ようと端に来てみたら、柱の上部の装飾に気づきました。ものすごく手が込んでいるんだなあ。
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この物体の名前が思い出せない! カリグラフィーも含めて、きれいな線対称になっていますね。
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これは真珠の象嵌細工でしょうか。偶像崇拝が禁じられているモスクに来ると、多種多様な幾何学模様に出会えます。
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中から二階のバルコニーを見上げたところ。こんなところにもすごい装飾がありました。おっと、カメラ女子が二人いるようですね。笑
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駆け足ながら、ジャーミイの雰囲気をたっぷり堪能し、そろそろお暇する時間。奥に見える文化センターの建物へは、ここからもつながっています。
ちなみに新しくできたばかりのカフェにはトルコ語の本がたくさんありました。飾り気のない雰囲気は、まさにトルコの大学食堂のようで。実はカフェの食事も気になっているんですが、それはまたいつか。トルコ人スタッフが淹れているチャイはまさにトルコの味で、美味しかったですよ! さすがにトルココーヒーは専用のコーヒーメーカーで淹れてるそうです。笑 -
階段を降りて、駅に向かいます。すっかり日が傾いています。
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マーケットでの戦利品。コロンヤというレモンのコロン。アルコール度数が高いため、コロナ禍では重宝しそう。チューブのはオリーブのハンドクリーム。そして大好きなピスタチオ入りチョコレート。どれもトルコ土産の定番です。笑
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こちらはKOSKAのロクム。いまパッケージで気づいたけど、創業1907年なんですね!ロクム屋としては新参かもしれません。笑 ヘーゼルナッツ、薔薇、ピスタチオの3種類のロクムがありましたよ。
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今回買いたかったのはバクラワなんです。この激甘スイーツをなんだか無性に食べたかったんですが、前回の訪問時は売り切れていて。ようやくありつきました。名古屋で作られたようです。さすがに輸入じゃないですね…。
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中はこんな感じ。現地の出来立てにはかないませんが、パイはサックサクで、底のほうのナッツやシロップの染み込み具合なんかは、なかなかよかったです!家族で朝ごはんに食べて大満足。
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こちらが我が家の朝ごはん。トルコのチャイは、チャイダンルクという二段重ねのヤカンで淹れて。
東京ジャーミイに併設している文化センターでは、カリグラフィーやミニアチュール(細密画)講座などもやっていて、興味を惹かれます。
マーケットには、また近々行ってしまいそう。トルコに行ったことがある方は懐かしさを感じるでしょうし、行ったことがない方は、モスクの雰囲気に圧倒されることでしょう。ぜひ、異国情緒を感じに行ってみてください!
このシリーズ、次回はミャンマー の予定です!
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