加勢鳥

2020/02/11 - 2020/02/11

　上山市で毎年2月11日の旧正月に開催される加勢鳥．上山市の民俗行事で，江戸時代から伝わる奇祭だそうです.加勢鳥の由来は，稼ぎ鳥や火勢鳥に由来しているそうで，商売繁盛や火の用心を祈願したお祭りとのことです．祭りは藁箕を被った妖怪「カセ鳥」が「カッカッカー」と奇声を上げながら踊り，町民はカセ鳥に向かって冷水を掛けるという，何だか良くわからないお祭りです．それでも藁箕の藁を拾うとお守りになるとあって，沢山の人が落ちた藁を求めて，カセ鳥の後を追っていました．この辺りは，青森で開催されるねぶた祭りで，跳人が落とした鈴を拾うのと似ていると感じました．
　今回は家族で加勢鳥を見学．市内のあちこちで見られるのですが，出発点となる上山城にするか，それとも上山駅前にするか迷った挙句，時間の関係もあって，午後駅前から出発する加勢鳥を見ることにしました．駅前だと駅の二階から加勢鳥を見下ろすことができると考えたのも理由の一つでした．

エリア かみのやま温泉(山形)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車 徒歩

上山温泉の案内図．

加勢鳥が上山駅を出発するのは午後なので，最初に上山城へ行ってみることにしました．

鉄筋コンクリート製で，中は資料館になっています．

公益財団法人上山城郷土資料館 名所・史跡

入館料は420円

上山城の入館券

展示品の写真撮影はNGでした．主に資料で，もう少し鎧兜などが展示されていると良かったです．上から見た上山市街．

こちらは上山の町中．お祭りですが静かでした．

今年は2月でも殆ど雪がありませんでした．

駅前にやってきました．

駅の観光案内所に展示されていた藁箕．

午後の部が始まるまで暫く待ちます．

寒いので駅の中へ．

衣装が並べて置いてありました．

そろそろ開演？徐々に人が集まってきました．私たちは駅の2階から見ることにしました．

いよいよ始まり．

お囃子に合わせて踊ります．中には外国の方もいました．

上山市民俗行事「加勢鳥」 祭り・イベント

お祭りで売っていた火伏せ餅．

加勢鳥を見学した後で，上山観音へ．最上三十三礼所の一つになっています．

こちらが本堂．

彫刻がとても立派でした．

上山観音の階段脇には洗心の湯があります．

その隣にあるのが下大湯公衆浴場．上山市内にいくつかある公衆浴場のうちの一つですが，ここが一番レトロ感があります．入浴料金は150円で格安．勿論源泉掛流しの素晴らしいお湯です．

下大湯公衆浴場 温泉

駐車場は公衆浴場のすぐ前にあり，結構沢山の車が停められました．雪が殆どない2月の上山温泉．でも，お祭りは十分に楽しめました．