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「分け入っても分け入っても青い山」。全国を旅した種田山頭火がどこの山を歩いていた時に、こんな句が出たのかは知らないが、その山頭火の句碑もこの大寶寺にある。お腹の具合がもう一つで、彼の句碑も芭蕉の句碑も見ずに終わって、この寺を下山することになったが、深い木立の林道は、正に山頭火の句通りであり、彼はひょっとしてこの寺を参詣した時にこんな句を思い描いたのかも知れない。<br /><br />駐車場に戻り、次の第四十五番岩屋寺に向かう。この寺も同じ久万高原の中にあるが、この高原自体がかなり広大で、一山超えた先にあり、多分四万十川の源流辺りの渓流沿いの県道を進んで行く。幸に県道はよく整備されていて、幅広で、対向車等は殆どなく、周辺の風景に見とれて、却って事故でも起こさないかと心配になる位だ。石鎚山の南嶺に当たるのだろう、殆ど未開発と思われるような山野が広がっていた。<br /><br />渓流沿いに暫く下って行くと、平家落人部落のような疎らな集落が見えてきて、岩屋寺右折の標識が出ていて、朱色の極楽橋を渡った先が寺の麓の駐車場になる。20台程が止まれる無人駐車場であるが、車での進入はここまでで、ここから先は約30分の参道を歩いて登ることになる。大体どこの霊場でも駐車場はお寺の境内の直ぐ近くにあり、歩いても精々5-6分の距離だが、この寺は車やツアーのお遍路さんに取っては大変だ。先刻の大寶寺ですら、林道を歩くと言っても10分程度。歩き遍路の気分になって、参道を登り始めた。10分ほど登ると、山中に山門が出てきて、ああ、ここが山門とすると本堂は間もなくか、と思いきや、更にさらに登り続けなければならなかった。「登っても、登っても本堂はいずこ」。

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(34)四国霊場第四十五番岩屋寺に向かう。

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2020/06/21 - 2020/06/27

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ちゃお

ちゃおさん

「分け入っても分け入っても青い山」。全国を旅した種田山頭火がどこの山を歩いていた時に、こんな句が出たのかは知らないが、その山頭火の句碑もこの大寶寺にある。お腹の具合がもう一つで、彼の句碑も芭蕉の句碑も見ずに終わって、この寺を下山することになったが、深い木立の林道は、正に山頭火の句通りであり、彼はひょっとしてこの寺を参詣した時にこんな句を思い描いたのかも知れない。

駐車場に戻り、次の第四十五番岩屋寺に向かう。この寺も同じ久万高原の中にあるが、この高原自体がかなり広大で、一山超えた先にあり、多分四万十川の源流辺りの渓流沿いの県道を進んで行く。幸に県道はよく整備されていて、幅広で、対向車等は殆どなく、周辺の風景に見とれて、却って事故でも起こさないかと心配になる位だ。石鎚山の南嶺に当たるのだろう、殆ど未開発と思われるような山野が広がっていた。

渓流沿いに暫く下って行くと、平家落人部落のような疎らな集落が見えてきて、岩屋寺右折の標識が出ていて、朱色の極楽橋を渡った先が寺の麓の駐車場になる。20台程が止まれる無人駐車場であるが、車での進入はここまでで、ここから先は約30分の参道を歩いて登ることになる。大体どこの霊場でも駐車場はお寺の境内の直ぐ近くにあり、歩いても精々5-6分の距離だが、この寺は車やツアーのお遍路さんに取っては大変だ。先刻の大寶寺ですら、林道を歩くと言っても10分程度。歩き遍路の気分になって、参道を登り始めた。10分ほど登ると、山中に山門が出てきて、ああ、ここが山門とすると本堂は間もなくか、と思いきや、更にさらに登り続けなければならなかった。「登っても、登っても本堂はいずこ」。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
交通手段
レンタカー

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  • 大宝寺のある久万高原の中心部から一山超えて、渓流沿いに下って来た辺りに、小さな集落が現れる。

    大宝寺のある久万高原の中心部から一山超えて、渓流沿いに下って来た辺りに、小さな集落が現れる。

  • この集落を少し入った所に無人の駐車場があり、岩屋寺周辺の観光案内図が出ていた。

    この集落を少し入った所に無人の駐車場があり、岩屋寺周辺の観光案内図が出ていた。

  • 駐車場からの参道は約30分の登り。歩き遍路さんの気分だ。

    駐車場からの参道は約30分の登り。歩き遍路さんの気分だ。

  • この寺は有名なのか、何人かの参詣者に行違う。

    この寺は有名なのか、何人かの参詣者に行違う。

  • 漸く山頂の本堂に近づいて来た。

    漸く山頂の本堂に近づいて来た。

  • 標高585mの山中の寺。四国霊場の中では4番目に高い場所にある。

    標高585mの山中の寺。四国霊場の中では4番目に高い場所にある。

  • すごい岩肌に張り付いているように本堂は建っていた。

    すごい岩肌に張り付いているように本堂は建っていた。

  • 如何にも修験者が好みそうな岩肌だ。

    如何にも修験者が好みそうな岩肌だ。

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