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2020年2月19日(水)、今回の旅6日目、クルーズ船では4日目の朝10時前。30分余りのセントキッツ・ネイビス(Saint Kitts and Nevis)の首都バセテール(Basseterre)の観光を終えて、ザンテ港(Port Zante)のクルーズターミナルに戻る。この日の午前中は10時からのツアーに参加。セントキッツ島(St. Kitts)の北側にそびえるこの国の最高峰、標高1,156mのリアムイガ山(Mount Liamuiga)の周りを車と鉄道で3時間ほど掛けてぐるっと回るセントキッツ 鉄道とシーニックドライブ(St. Kitts by Rail &amp; Scenic Drive)ツアー(下の写真1)。クルーズ会社主催のツアーで99.99US$だった。<br /><br />集合時間の出発15分前より少し早く戻ると、この日のツアーをご一緒させてもらえることになった日本人のT中夫妻と合流。今回のクルーズ船に乗っていた日本人は、私以外にはたぶん2組4人だけだったと思うのだけど、そのうちの1組のご夫妻。この日の朝までは全く接点がなかったのだが、朝食をメインダイニングで食べていると、後から同じテーブルに来られてお逢いすることができた。たぶん、同じ日本人と云うことで、同じテーブルにアサインしてくれたのだと思う。配慮に感謝だね。で、その時の話で同じツアーに参加することが分かり、一緒に回りましょうと云うことになっていた。<br /><br />T中ご夫妻は30代半ば、ご主人がお医者様で、米国のボルチモア(Baltimore)での赴任が終了して、帰国する直前の最後の旅行とのこと。私はボルチモアも数回行ったことがあり、またお二人とも関西のご出身と云うことで、話が盛り上がったり。帰国後は東京で勤務されてるそうで、コロナ禍の中、しばらく再会は難しそう。<br /><br />定刻の10時、ツアーはまず何台かのバスに分乗して出発。私はもちろんT中夫妻と同じバスに。29人乗りのマイクロバスで、バセテールからリアムイガ山の南西岸約19㎞を島の南東端に近い鉄道ターミナルまで約45分掛けて走る。<br /><br />まずはバセテールの町を西に進み、10分ほど走り、私がジャマイカで愛飲しているトリニダード・トバゴ(Trinidad and Tobago)に本社を置くカリブ醸造(Carib Brewery)のセントキッツ工場(下の写真2)を過ぎると木々に咲く花のように見える白鷺の巣がある。こりゃ、確かにすごい。そこからさらに10分足らずで通過したのがブラディーポイント(Bloody Point)。1626年には先住民のカリブ族が大虐殺される事件が起こったところ。これ以降、奴隷の輸入が進んだ。<br /><br />その先、5分も掛からないところにある町がオールドロードタウン(Old Road Town)。最初のイギリス人入植者のトーマス・ワーナー卿(Sir Thomas Warner)が1624年にタバコ農場を作り拓いた町。一行の中には米国の第3代大統領であるトーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)の曾祖父のサミュエル・ジェファーソン(Samuel Jefferson)もいた。<br /><br />エベニーザーメソジスト教会(Ebenezer Methodist Church)(下の写真3)の先を山側に入るとウィングフィールド農園砂糖プランテーション跡(Wingfield Estate Sugar Plantation Ruins)があるらしい。サミュエル・ジェファーソンの開いた農園。また、その近くのロムニー荘園(Romney Manor)は元はウィングフィールド農園の一部だった。17世紀初頭にロムニー伯爵(Earl of Romney)によって購入され、200年以上その家族のものだったが、現在は植物園とカリブ海のろうけつ染めの店で有名。さらに、この辺りにはヨーロッパからの入植以前に住んでいた先住民のカリブ族が掘った線刻画(Petroglyph)が残る岩もあるそうだが、寄ってくれなかったので私は見てない、行ってない。<br /><br />さらに先に進むと道端にお猿さんの檻。どうやらベルベットモンキー(Vervet monkey)らしい。サバンナモンキー(Savannah monkey)、ミドリザル(Green monkey)とも呼ばれ、アフリカ大陸のサバンナ原産の猿。セントキッツには人為的に導入された。霊長目としては珍しく数が保たれているため、実験動物として重宝されている。セントキッツでは飲酒行動の調査が行われ、飲酒を行ったときの行動は人間とそっくりなことが判明したそうだ。体毛は灰緑色から灰褐色で尾と四肢は灰色で、その先端は黒い。腹と尻は白い全体的におとなしい色だが、オスは派手な青いこう丸と赤いペニスを持つそうだ。そのすぐ先にはセントトーマス教会(St Thomas Church)。墓地にこの町を開拓したトーマス・ワーナー卿とサミュエル・ジェファーソンが埋葬されている。<br /><br />オールドロードタウンの町を抜けて5分ほど進むと、山の上にブリムストーンヒル要塞国立公園(Brimstone Hill Fortress National Park)が見える。国立公園への入口の道を過ぎるとサンディーポイントの町。聖心教会(Sacred Heart Church)やライトハウスパブテスト教会(Lighthouse Baptist Church)がある。入ってないがライトハウスパブテスト教会は有名な讃美歌、アメイジンググレイス(Amazing Grace)を作詞したイギリスの牧師ジョン・ニュートン(John Newton)の博物館(The Amazing Grace Experience)になっている。彼は奴隷商人であったが、この島への旅で目覚め、聖職者の道に進み、奴隷廃止論者となったと云うが、本当にセントキッツがきっかけがどうかは定かでない。<br /><br />10時45分過ぎ、予定通りにセントキッツシーニック鉄道(St. Kitts Scenic Railway)の<br />セントキッツエコパーク(St. Kitts Eco-Park)駅に到着。途中、どこにも寄らないので、ちょっと物足りないドライブだった。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.4251598584910133&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />セントキッツシーニック鉄道に続く

セントキッツ シーニックドライブツアー(St. Kitts Scenic Drive, St. Kitts & Nevis)

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2020/02/19 - 2020/02/19

33位(同エリア33件中)

旅行記グループ セントキッツ

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ちふゆ

ちふゆさん

2020年2月19日(水)、今回の旅6日目、クルーズ船では4日目の朝10時前。30分余りのセントキッツ・ネイビス(Saint Kitts and Nevis)の首都バセテール(Basseterre)の観光を終えて、ザンテ港(Port Zante)のクルーズターミナルに戻る。この日の午前中は10時からのツアーに参加。セントキッツ島(St. Kitts)の北側にそびえるこの国の最高峰、標高1,156mのリアムイガ山(Mount Liamuiga)の周りを車と鉄道で3時間ほど掛けてぐるっと回るセントキッツ 鉄道とシーニックドライブ(St. Kitts by Rail & Scenic Drive)ツアー(下の写真1)。クルーズ会社主催のツアーで99.99US$だった。

集合時間の出発15分前より少し早く戻ると、この日のツアーをご一緒させてもらえることになった日本人のT中夫妻と合流。今回のクルーズ船に乗っていた日本人は、私以外にはたぶん2組4人だけだったと思うのだけど、そのうちの1組のご夫妻。この日の朝までは全く接点がなかったのだが、朝食をメインダイニングで食べていると、後から同じテーブルに来られてお逢いすることができた。たぶん、同じ日本人と云うことで、同じテーブルにアサインしてくれたのだと思う。配慮に感謝だね。で、その時の話で同じツアーに参加することが分かり、一緒に回りましょうと云うことになっていた。

T中ご夫妻は30代半ば、ご主人がお医者様で、米国のボルチモア(Baltimore)での赴任が終了して、帰国する直前の最後の旅行とのこと。私はボルチモアも数回行ったことがあり、またお二人とも関西のご出身と云うことで、話が盛り上がったり。帰国後は東京で勤務されてるそうで、コロナ禍の中、しばらく再会は難しそう。

定刻の10時、ツアーはまず何台かのバスに分乗して出発。私はもちろんT中夫妻と同じバスに。29人乗りのマイクロバスで、バセテールからリアムイガ山の南西岸約19㎞を島の南東端に近い鉄道ターミナルまで約45分掛けて走る。

まずはバセテールの町を西に進み、10分ほど走り、私がジャマイカで愛飲しているトリニダード・トバゴ(Trinidad and Tobago)に本社を置くカリブ醸造(Carib Brewery)のセントキッツ工場(下の写真2)を過ぎると木々に咲く花のように見える白鷺の巣がある。こりゃ、確かにすごい。そこからさらに10分足らずで通過したのがブラディーポイント(Bloody Point)。1626年には先住民のカリブ族が大虐殺される事件が起こったところ。これ以降、奴隷の輸入が進んだ。

その先、5分も掛からないところにある町がオールドロードタウン(Old Road Town)。最初のイギリス人入植者のトーマス・ワーナー卿(Sir Thomas Warner)が1624年にタバコ農場を作り拓いた町。一行の中には米国の第3代大統領であるトーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)の曾祖父のサミュエル・ジェファーソン(Samuel Jefferson)もいた。

エベニーザーメソジスト教会(Ebenezer Methodist Church)(下の写真3)の先を山側に入るとウィングフィールド農園砂糖プランテーション跡(Wingfield Estate Sugar Plantation Ruins)があるらしい。サミュエル・ジェファーソンの開いた農園。また、その近くのロムニー荘園(Romney Manor)は元はウィングフィールド農園の一部だった。17世紀初頭にロムニー伯爵(Earl of Romney)によって購入され、200年以上その家族のものだったが、現在は植物園とカリブ海のろうけつ染めの店で有名。さらに、この辺りにはヨーロッパからの入植以前に住んでいた先住民のカリブ族が掘った線刻画(Petroglyph)が残る岩もあるそうだが、寄ってくれなかったので私は見てない、行ってない。

さらに先に進むと道端にお猿さんの檻。どうやらベルベットモンキー(Vervet monkey)らしい。サバンナモンキー(Savannah monkey)、ミドリザル(Green monkey)とも呼ばれ、アフリカ大陸のサバンナ原産の猿。セントキッツには人為的に導入された。霊長目としては珍しく数が保たれているため、実験動物として重宝されている。セントキッツでは飲酒行動の調査が行われ、飲酒を行ったときの行動は人間とそっくりなことが判明したそうだ。体毛は灰緑色から灰褐色で尾と四肢は灰色で、その先端は黒い。腹と尻は白い全体的におとなしい色だが、オスは派手な青いこう丸と赤いペニスを持つそうだ。そのすぐ先にはセントトーマス教会(St Thomas Church)。墓地にこの町を開拓したトーマス・ワーナー卿とサミュエル・ジェファーソンが埋葬されている。

オールドロードタウンの町を抜けて5分ほど進むと、山の上にブリムストーンヒル要塞国立公園(Brimstone Hill Fortress National Park)が見える。国立公園への入口の道を過ぎるとサンディーポイントの町。聖心教会(Sacred Heart Church)やライトハウスパブテスト教会(Lighthouse Baptist Church)がある。入ってないがライトハウスパブテスト教会は有名な讃美歌、アメイジンググレイス(Amazing Grace)を作詞したイギリスの牧師ジョン・ニュートン(John Newton)の博物館(The Amazing Grace Experience)になっている。彼は奴隷商人であったが、この島への旅で目覚め、聖職者の道に進み、奴隷廃止論者となったと云うが、本当にセントキッツがきっかけがどうかは定かでない。

10時45分過ぎ、予定通りにセントキッツシーニック鉄道(St. Kitts Scenic Railway)の
セントキッツエコパーク(St. Kitts Eco-Park)駅に到着。途中、どこにも寄らないので、ちょっと物足りないドライブだった。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.4251598584910133&type=1&l=223fe1adec


セントキッツシーニック鉄道に続く

  • 写真1 ツアー集合

    写真1 ツアー集合

  • 写真2 カリブ醸造所

    写真2 カリブ醸造所

  • 写真3 エベニーザーメソジスト教会

    写真3 エベニーザーメソジスト教会

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