湖沼天国の裏磐梯　中瀬沼

2020/07/03 - 2020/07/03

裏磐梯一体は湖沼の宝庫
そして動植物、昆虫の宝庫

初夏の一日、梅雨の合間を縫って
この日は半日だけ太陽が顔を出した。
貴重な陽の光！
緑したたる樹木の中、沼めぐりハイキング

気持ちいい！！

裏磐梯が大好きになった。

エリア 裏磐梯・猫魔(福島)

中瀬沼は、裏磐梯の檜原湖の東側に広がる沼地。
中瀬沼探勝路1周1.2㎞で気軽に散歩できる。
駐車場も整備されている。

快適な散歩道
キノコの宝庫

15分ぐらいで中瀬沼展望台に到着
沼の向こうには磐梯山が見える

写真では伝わらないのが残念だが、絶景
気持ちが良い

中瀬沼 自然・景勝地

中瀬沼は人の手が入っていない沼と言う印象
カヌーで探検したい気分

磐梯山は北側から見ると荒々しい
1888年に噴火で山体崩壊が起こり、このような山容になったらしい
そしてこの湖沼群も噴火によりできた

↓ちなみにこちらが南側　猪苗代のほうから見た磐梯山↓
（Wikipediaから）

会津富士ととも呼ばれるほど、なだらかで整った山容。

南の猪苗代側から見るのと、北の裏磐梯から見る山容がこれだけ違う山はそうない。
ユニークな山だ。
ジキルとハイド
オデットとオディールのようだ

さらに言えば、裏磐梯という名前はちょっと思うところがある。
裏（うら）、と言われたらあまり良いイメージはない。裏口入学とか・・・
以前、表日本→太平洋側　裏日本→日本海側　という呼び方があった。
やはり良くないということでこういう表現は止めたような経緯があったと聞いている。
裏磐梯よりも、「北磐梯」とか、いっそのこと湖沼が点在しているので「磐梯湖水」とか、有名観光地五色沼からとって「五色磐梯」などの名前のがイメージがわくけど。
とても風光明媚なところなので、裏磐梯という地名では、名は体を表していないと思う。
もったいない。。。。（一個人の感想です）

さて中瀬沼に再びフォーカスすると
水面は水草に覆われ緑の絨毯

展望台から離れ、さらに奥へ進む
なんだか人の手があまりはいていないような小径に出た。

何と美しい緑の小径

ジブリの映画に出てきそう

こうなると、道を覆う雑草さえも美しい
これはオオバコの葉

道端にはクワの実
まっ黒く熟している。

レンゲ沼の前の広場に出ると
黄色い花のお花畑

タンポポかと思ってよく見ると、茎がひょろっと伸びていて、花の形もちょっと違う。

どうやらブタナという花らしい。

ブタナ
外来種でヨーロッパではハーブとして食用となるそう。

それにしても豚菜とはあまりありがたくないようなネーミング
豚菜の花畑といわれてもね・・・

名前の由来を調べてみると
和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porc（ブタのサラダ）を翻訳したものが由来となっている(Wikiより）

タンポポモドキとも呼ばれているそうで、どちらにせよ可哀そうな名前
スラッとした姿、きれいな黄色なのにね。

レンゲ沼
最近トンとお目にかかれなかった青空ものぞいた。

地元の人によれば、最近はず～～っと雨曇で
この日は久しぶりに晴れたという。
でも雨のおかげで植物が生き生き見えるというのもある。

ガクアジサイ
花びら（というか萼片）が1枚だけ

オトギリソウ

名前の由来が恐ろしい
この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺したという伝説から
弟を切る・・でオトギリソウ

花びらが落ちた後

ノリウツギ
アジサイの仲間

この葉は先端の若葉が赤い

ヒオウギアヤメ

レンゲ沼の隣の姫沼
湖面一面に葉っぱが覆っている

これはジュンサイですかね。
裏磐梯の名産物

小さなピンクの花がたくさん咲いている。
ジュンサイの花、初めて見た。

イトトンボの仲間
それともアマゴイルリトンボ？

アザミが花盛りで
このチョウが乱舞していた。

ウラギンヒョウモン

ホントにアザミが大好き

そろそろ探勝路も終わり

駐車場の近くに、真っすぐに、すっくとたたずむ1本狼の植物
すごい存在感
先端に蕾を冠している
どんな花が咲くのやら・・・
もしかしてオオウバユリかな

前日は雄国湿原までニッコウキスゲの群落を見にハイキングしました。
それは見事な群落でした。

→日記　霧幻のニッコウキスゲ群落　雄国沼湿原