霧幻のニッコウキスゲ群落　雄国沼湿原

2020/07/02 - 2020/07/02

ニッコウキスゲ群落といえば尾瀬ヶ原や車山高原などが有名ですね。
裏磐梯の雄国沼も素晴らしいです。

例年この季節は、尾瀬などのようにマイカー規制が行われ、シャトルバスで雄国沼の近くまで行けますが、2020年はコロナの影響でシャトルバスの運行がありません。

3通りの登山ルートのみでアクセスできます。
その中で一番短い雄国せせらぎ探勝路で行ってみました。

＊＊＊＊＊　

それにしても、今年の梅雨は「梅雨の間の晴れ間」が少なく感じます。
それどころが豪雨になり、大災害を引き起こしている。
台風の時期ならわかるけど、梅雨でも豪雨が起こるとは、地球の天候が経験則で想定できないほど激変しているということですね。
　　「梅雨＝しとしと雨」では、もはやなくなりました。

子どものころ、真夏に30度といえば、すご～～く暑い、と思ったけど、
今や真夏の30度は、涼しいとさえ感じる。

温暖化が進み、海面温度が上がり、自然の営みの歯車が狂い始めていることは確か。
さて人類は、この先どのような道を選ぶのだろうか。

エリア 裏磐梯・猫魔(福島)

会津磐梯山の西には猫魔岳、その西となりに雄国山（おぐにやま）があります。
雄国沼は約1100mの標高にある沼、湿原です。

今シーズンは、喜多方からのシャトルバスがコロナで運休になったので、登山のみでしか行けません。

一番楽なのは雄子沢登山口　往復約4時間のハイキング
駐車場、トイレがあります。

10時頃到着すると、平日にもかかわらず、結構車が止まっています。
きっとニッコウキスゲが見ごろなのだろうと、大いに期待！

雄子沢登山口
雄国沼まで3.3㎞

空いていて、密になることはありませんでした。

だらだらとした登り道が続く。
登山道は比較的歩きやすい。
それでも山道なので岩石もゴロゴロ
　しっかりとした靴で登りましょう。

早速、エゾアジサイがお出迎え
関東の平地では紫陽花は見ごろを過ぎましたが、こちらではこれから。

カラマツソウ
たくさん見られました。

北面なのでジメッとしているせいか、
苔むした岩が多い

ブナの林の中を行きます。

上を見上げると、色々な形の葉が重なりあっていて、見とれてしまうほど美しい。

ハンゲショウの葉
白くなっているのはハレーションではなく、本当に白くなっている。
半化粧　半分おしろいを塗っているように・・・

誰が名付けたのか、センスある。

ブナ林にガスが少しかかっている
潤いのあるフィトンチッドを十分に含んだ空気は格別美味しい。

空気の缶詰があるのなら、迷わずここの空気のが欲しい。

梅雨の時期なので、道もぬかるんでいる
他に足の踏み場がない

本日最大の「ぬかるみの難所」

テント型　高密度の蜘蛛の巣

ようやく休憩舎に到着
トイレ有（協力金100円）

ここまできたらもう一息。
あと1.4㎞
ガスが濃くなってきた＞＜

そばにベコ石
牛が向こう向いて寝そべっている

これはカエデの木

花が咲いている

カエデの花は初めて見た
薄いピンク色

そういえば赤い実がなっているのは、見たことがあった。

ミツバヒヨドリ

さて、いよいよ雄国沼湿原に入ります。
木道は一方通行

雄国沼 自然・景勝地

ここでも、ソーシャルディスタンス警告
密になれといっても、人影まばらでムリ。

シャトルバスがもし運行していたら、木道は鈴なりになっていたことでしょう。

ニッコウキスゲ
満開！

往復4時間（昼食も入れて）ハイキングのご褒美

ガスっていて視界が2,30ｍぐらいか・・・
雨が降っていないだけマシかも

霧の中に人影がボーっと写り、幽玄の世界
人影が見えると霧の中でふわっと浮いているみたい。

数少ないヒオウギアヤメ

濃い紫が鮮やか
とても良い色あい

黄色いニッコウキスゲに目を奪われるけど、その群落の下のほうに、
遠慮がちにサワランがひっそりと咲いているのを見つけたときは、大喜び♪
なんて華奢で可憐
私はなかなかお目にかかれない山野草
ここでも1か所しか見つからなかった。

ニッコウキスゲは
目を凝らすとズーッと奥の方まで群生しているのが分かる

入口付近よりも奥のほうが花が咲いていた。
場所により花期が多少ずれるのかも。

どこのニッコウキスゲの名所（車山高原や尾瀬）より
本数も密度も優っているのでは？
見事というしかない。

でもこういう風景も見たい↓

晴れの日の雄国湿原（喜多方観光物産協会HPより）

こんな天気の日にもう一度行きたいな

花期は梅雨の時期と重なるので、
満開のピンポイントで、晴れの日に当たるのはラッキー
ジモティならフットワーク軽くてうらやましい。

帰りの山道には
お猿の出迎え
どこにでもいるんだね、日本ザルって。

往復の所用時間は、お昼ご飯込み、写真撮るために止まりながら歩いて約4時間。

歩数を予測すると、疲れ方から2万歩ぐらい歩いた感覚。
予想・・・18500歩
実際は・・・8600歩・・・でずっこけた。
山道の8600歩はホント疲れる・・・

「裏磐梯　沼めぐりハイク」に続く

この旅行記へのコメント （2）

• そらまめ1号さん 2020/07/22 07:48:39

  行ってみたい！

  久しぶりに４トラ開いて、３冊一気に読ませていただきました。
  いい景色ですね。思わず「わぁ！」って。電車の中でしたので心の中で、です(笑)
  行ってみたい。写真から気持ちいいのも伝わってきましたよ！

  ココ＆ナッツさん からの返信 2020/07/22 16:23:46

  RE: 行ってみたい！

  お久しぶりです。
  そらまめ1号さんに読んでいただき、またコメントもいただきとても嬉しいです。
  
  雄国湿原は、例年ならば花期には喜多方からシャトルバスが出ています。それほど歩かずとも簡単に湿原を巡ることができます。
  
  ハイキングで行くのなら、ぬかるんだ山道には閉口しましたが、ブナの森の中を行くのがとても良かったです。
  
  霧に包まれた湿原も幻想的ですが、次回行くときには晴れの日に当たればいいなぁ。