蓮花院（横浜市南区三春台）

2020/07/03 - 2020/07/03

　横浜市南区三春台にある蓮花院は高野山真言宗のお寺で東光山医王寺蓮花院という。創建年代は不詳であるが、大永2年（1522年）に鎌倉から薬師像を迎えて創建したといい、秀仲阿闇梨が元禄年間（1688年~1704年）に中興したという。
　延享の以後は殆ど無住で、隣寺の普門院、または本山東福寺の兼帶を受けて、明治に至った。明治21年（1888年）、大島惠昌が住職となり、堂宇を修繕して面目を一新した。そのために惠昌を中興第一世と称している。明治42年（1909年）、本堂を改築し、境内を整理した。さらに大正2年（1913年）、藥師堂を再建した。しかし、関東大震（大正12年（1923年）の火災で本堂を始め悉く灰燼に帰した。大正14年（1925年）に本堂を再建した。本尊は十一面觀世音立像である。
　昭和20年（1945年）の横浜大空襲で再び全てを焼失した。昭和41年（1966年）には台風により本堂・庫裡が倒壊した。現在の鉄筋コンクリート三階建の本堂、客殿はこの後に建てられたものである。
　横浜三十三観世音霊場5番札所、東国八十八ヵ所霊場33番札所である。
　蓮花院は久保山墓地に係わるお寺かと思っていたが、創建は室町時代という古刹であった。数年前に久保山墓地周辺のお寺を参拝したが、三春台からの下り口が旧坂と新坂があり、旧坂を通ってために残されていた。
（表紙写真は蓮花院本堂）

エリア 東神奈川・保土ヶ谷・弘明寺(神奈川)

「高野山真言宗　東光山　医王寺　蓮花院」。

戦死者の墓。

戦死者の墓前に石像の置物。

「勲八等功七級　陸軍歩兵上等兵岸田君之碑」（明治38年（1905年）銘）。

六地蔵。

「萬霊塔」。

「弘法大師」。

「観世音」。

子育地蔵。

手水鉢。

水場。

石祠。

蓮花院本堂。

蓮花院客殿。