さらば東海汽船さるびあ丸よ、明日６月７日(日）お別れの神津島発ラストクルーズ前夜編

2020/06/06 - 2020/06/06

ついにこの日が来てしまった・・
６年前にかめりあ丸を見送り
ああ次はさるびあかと

いい歳したおっちゃんの備忘録

あれからあっという間に６年が経ってしまった
そうかさるびあ丸の花道はオリンピックが飾るのか
オリンピックが決まりああ良かったね、とずっと思っていた

そしたらこんな事に
悲運の銘船になってしまった
就航は２８年前
バブル崩壊の真っ最中１９９２年
レストランの厨房ではコックがフライパンを振り凄い料理をつくる
特二等が出来、プライベート感覚の二段ベッドが真新しく新設されたり
新しさが、何か眩しかった

数え切れない思い出

西高東低で西風が吹きまくる冬場
さるびあは船長とのコミニュケーションの見せどころ
戻りの東京行上り便を欠航さる
変わりに島行下り便をなんとか接岸させ
上り便客を全て乗せて、折返しの神津島から東京へ直行
午後帰る予定が早朝島内放送で叩き起こされ
おお急ぎで荷物まとめ港へ直行
島の大切なライフラインだから、なんとか欠航は上下の両便避けたい
腕の見せどころ

ほとんど新島だから
式根、神津島までは歩けない大揺れ
その中で折返し上りは島陰と距離を上手くとりながら
見事な舵捌きでほとんど揺れず東京湾へ入り込む
お見事・・
こんな事が何回もあった

三年前の夏
新島から帰り便がまさかの条件付（接岸出来ないことあり）に
桟橋まで波が被る
ああ、これの波風じゃ、知る限り接岸無理
参ったな、帰れない・・・
仕事が・・
新島ターミナルへとりあえず行く
馴染みの東海汽船女史に聞く
こりゃダメですよね・・・？と

すると今船長から無線があったのよ
「さるびあはやるよ、突っ込むから（笑）」と言ってきたから
百戦錬磨の海の男
ひっくり返るのではと思う左右前後の凄いウネリの中
ゆっくり
静かに
見事に接岸した
桟橋では、鳴り止まない拍手が湧いた
感動した
そして勇姿を見せられ涙が溢れた

沢山の思い出溢れるさるびあ
あれから２８年の年月が経つた
いよいよ明日、神津島～竹芝上りが
通い慣れた最後の航路
島々とお別れだ
ちょっと前に東海汽船、島の観光協会にも問い合わせたが
残念ながら、お別れセレモニーは一切無しとのこと

さあ、今日は下りの最後の航海
初めて夜行日帰り、一緒に乗るだけ
いい歳したこのおっちゃん何を入れ込んでんの？？
という
さようなら、銘船さるびあ丸ツアー下り編



6年前のさようなら、かめりあ
雨の神津島が奇跡の快晴！！さらば、かめりあ丸・ラストクルーズ前泊編
https://4travel.jp/travelogue/10898766

２０１４年６月８日　東海汽船、さらば！かめりあ丸、神津島～竹芝ラストクルーズ
https://4travel.jp/travelogue/10895914

エリア 東京

ついにこの日が来たか・・
伊豆七島を結ぶ東海汽船
東京浜松町竹芝桟橋から、大島、利島、新島、式根島、神津島航路と、三宅島、御蔵島、八丈島航路の赤線の２航路をさるびあ丸、橘丸の二隻で就航

今日6日が東京発神津島下り最終便
もっとも本当のラストクルーズは２６日
八丈島発三八航路が最後になる
たまに臨時的に三八航路を担当する事もあった

今晩は全島就航だ
良かった
明日も天気予報から大丈夫だろうと思う

今日運航日Aの時刻で航海
竹芝を２２時に出て神津島朝１０時着
明日の上り最終は３０分で折り返し１０時３０分神津発、１９時に竹芝に戻る８時間半のラストクルーズになる

ちょっとその前に
今日は贅沢に・・・
てか、2日ぶりやん！(笑）
銘店に寄り道
都内でどこかいい店ない？？
といわれれば間違いなくここを紹介します
銘店です
今日のお通しは、よこわとイカの天ぷら

さかなのさけ グルメ・レストラン

伊勢湾のかんぱちを
素材の拘り、半端無い店
魚は大分産がメイン、夜半に現地大分に発注し朝便で空輸させ夜出す
日本酒は全国に隠れ酒蔵を探し
大阪で店を出し六本木へ移転
創業３３年の隠れた銘店です
実は口コミでも今までほとんどアップしなかった店です

宮城大崎の伯楽星
ちょっと知られた銘酒で一杯

７月号dancyuのコロナの家料理特集で４ページ載ってます

オーナーは大の旅好き
バイカル号でナホトカ行きシベリア横断鉄道でヨーロッパへの時代の旅人で
す
グループ客は基本ＮＯ、女性のひとり客が多い
カウンター１０席ちょっとのお店
もし行かれるときは予約は必須です
日月休み、１８時～２３時ぐらいまで

都営地下鉄で３駅だからすぐ
大門へ
山手線浜松町と大門は同じです
伊豆七島のゲート駅
いつもだとこの時間は島旅の人たちで賑わってるけど
ひっそり過ぎだ

浜松町駅 駅

涙雨かい
降り始めてしまった

竹芝桟橋ターミナルは改装の最中のよう

竹芝桟橋 名所・史跡

受付上のさるびあの客室案内のデカイボードも外されていた

島旅必須の株優
３５%引になるんで

情報
ネットで５００円ぐらいから出ている
今年は安い
例年だと1,000円は下らない

ああレストランも休みか・・

今日が最後のこのボード案内

待合はがらがら状態だ

ターミナル内のShop竹芝
ここ便利で安い
要チェックの店

これはお安いのGET
期限切迫らしい
日本人は几帳面だからね
期限など関係無し、臭わなければ良し派なんで

いよいよだな
数人が撮影に来ていた
生憎の涙雨
引退した前船かめりあ丸の時も凄い雨だった

さっそく小腹にね

さあ乗船
ひとりぽっと
ずっと見つめていた
思い出があるのかな

体温測定
合格！！

Ｄデッキの下、船底Ｅデッキ
エンジン音が子守唄という方は絶対おススメ！！

２等和室もご覧通り

いつもの９１３か９３０番をリクエストして
今日は９３０か
最後の秘密基地？？だな

コンセント、棚付のVPI？２等和室の９１３．９３０番
棚の上、コンビにやら、ユニクロでさっき買ったお着替え？やら
お店広げて～

２等座席は乗船客ゼロだった

就航時は目玉だったこの特２等寝台
就航当時はほとんどここ利用していた

上級客室はこんな感じ

Ｃデッキ中央で記念品販売してた
心に残すから、遠慮しておきます
形に残るものはほとんど買わない主義で

出航だ
？？
さよなら鉄のような人たちが結構いる
（あんたもでしょ？？って？？）

見送りは多分ゼロのよう
淋しい最後に船出になってしまった

空いている
いままでで一番・・

レインボーブリッジは「赤」
気味が悪い
こいいうパフォーマンスは時と場合によるね

いろいろな面子がいる
後でお知り合いになる旅女子も

夏の納涼船ようの屋台スタンドで

Ａデッキのこの広い後方スペースがお気に入りだったな
ステージもあり
納涼船で盛り上がる
今年は中止
東海汽船の夏の稼ぎ頭
頑張れ、東海汽船

屋上デッキも閉鎖か・・・
なんとも淋しい最後の夜になってしまったかな

毛布１００円
中から
やったね
毎月１５名ってホント？？
これはラッキー
でも？？
レストラン休業では・・

と、Ｃデッキ後方へ
！！！
な～んだ
やってるジャンよ
ちょっと運が向いてきた？？

受付横の天気図と海況速報
波高１．５ｍ、静かな航海になるな
新島はもう水温２４度越え
ウエットはもうスプリングだね、なんか思い

船長は久保田正明船長

アルコールは免許が必要！！
てか
免許ない人は丸秘でございます（笑）

寝酒を

椅子席の前でテレビ見ながら

この無料、東京島じまん材料使用店ガイド
なかなか
どんどん厚くなり、内容も充実の１冊
読み応えが付いてきた

下り便はレストランは閉店後、談話室として開放される
最近はほとんど行かない
全て冷凍ものだし
就航時は、まず乗船したらレストラン直行だったな
レベル高い洋食も出して
船旅のひとつの楽しみでもあった

おはよう
大島へ
雲の合間から陽が射す
雨でなければ良しだ

大島は岡田港か
西風無いから本港の元町に、今日ぐらい着けてくれよ、と
神津も港が２つある
本港の前浜と風除けの多幸湾
聞くとまだ決まってないと（本当？今日は前浜付けるでしょう、と願う）

このＡデッキ甲板が好きだった

大島岡田港へ
見送りなど誰もいない
港関係の方が数人写真撮っていたぐらい

シャワー浴びるかな

１０分で２００円
シャンプー付

昨晩ファミマで買った島弁当を（普通の海苔弁）

トン汁は昨日５０円でだったやつで
気持ちいいな

ここでのモーニングも今日で最後か
風が無くてよかった
一度弁当吹き飛ばされた思い出(笑）

淋しい

陽が射して
せめて天記ぐらい
晴れろ、晴れろ！！と

利島へ向かう
今日は欠航無く全島を寄る
何より
それで十分かもしれない

おっ２００円で売ってる
やったね、５０円

昔の航路図
熱海から伊豆半島の町を順番に

昭和４年か
貴重な資料だな
これ継続掲示してほしいな

利島接岸
数人が降りていった
上りも静かな最後になるんだろうな・・・

この紅白幕がせめてものはなむけか・・・
悲運の銘船

では、また後で

新島へ
５時前に
島の厳しい波乗りコーチ、アッコプロからメール
乗ったの？？と
ＹＥＳ！
なら見送りに行くよ！と返信が
上り便で
港で久々の再会だな
最後の航海
セレモニーも無いのなら
そんなささやかな
ひとつぐらいの楽しみがあってもいい

新島もご覧のとおり
ほとんど誰もいない

数人が降りていった
民宿の迎えもゼロのよう
淋しい最後だ

数人が見送りなのかな
まあ、上り便は少しは人くるのかも

そして式根島
シンボルの赤灯台が迎える

乗客もかなり減った
残る皆は、島が好きなんだなオーラを出している

淋しい式根野伏港

屋上デッキが朝開放された

後ろは新島
オキニのこの空間

淋しく式根をでる
この時は「ラストクルーズ上り便」あの・・・感動のドラマを知るすべは無い

式根を後に
神津へ向かう

おお・・・・
沖で新船のさるびあ３が待機だ・・・

ああ、涙腺が・・・ヤバイ

ふと見ると左の乗務員室へのドアの影
事務長が
見つめている・・
どんな想いで

すると、さるびあ３から
お迎えだろう
万感の
ボーーーーっ、長い汽笛が・・・


ああダメだ・涙腺崩壊・・

操舵室越しにも
クルーの皆さん、今どんな想いで・・・

涙ボロボロ状態
いい歳したオヤジが

最後の寄港地神津島沖
新造船のさるびあ３は、下関から神津島へ直行してきた
せめてもの静かな最後のクルーズへはなむけだ、とこの時は思った

そして本港前浜港へ
・・・・

エッ、エッ？？？
様子が？？

エッ、エッ？？？
さようならの看板が
そして、続々と桟橋へ
人が集まってくる

エッ、エッ？？？

もしかして・・・

おお・・・
こんな家族ずれが、沢山
皆、沢山の思い出の船なんだろう
島の生活そのもののパイプラインを果たしきた・・・

そして
あれれ・・
背広姿の村議会の方々
約１名知り合いがいて
あそこにいますよ・・・
て、ことは？？

あああ、東海汽船の嘘つき！！！！（笑）
セレモニー一切やらないと言ったじゃないか・・・
沢山の紙テープも見える
コロナなこの時期に
東海汽船は、もう～
なんで、こんな粋なことをやるんだろうか
素晴らし過ぎて

涙が溢れる

そして、この後の折り返しラストの上り便

人生には「３つの坂」があると言う
上り坂
下り坂
そしてもう一つの坂

「まさか・・」

これから感動のドラマが始まった


続編に続く