2017/05/16 - 2017/05/16
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わになのかさん
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「ヴェルサイユに行くなら、庭園だな」
エドウィンがうなづいた。
「宮殿はいつもすごく混んでるからな。あれは行くもんじゃあない。しかし、ヴェルサイユはいいぞ。俺はいつも子供たちを連れて、フランス中部へ夏のバカンスに出かけるんだが、、」
彼は椅子を引いて立ち上がった。
「その中継地点にいつも選ぶのが、ヴェルサイユだ!」
待ってました、エドウィン劇場。ぱちぱち。
「まず、昼間に先にチケットを買っておいて、その日はそのまま近くのキャンプサイトにキャンピングカーを置いて泊まる。」
ええ?いきなり参考にならないな。
「明朝、電車で宮殿まで行くんだ。チケット売り場には凄い列ができてるんだが、するっと入れるわけよ。宮殿はもう見飽きてるしな、そのまま庭園に行って散歩したり、ランチにしたりする。」
「宮殿に入らなくても行く価値あるの?」
「何言ってるんだ、お前!」
怒られた。
「あの庭は、もう、それはそれは。。。うつくしいんだ。毎年行っても飽きないね。」
エドウィンにそこまで言わせるとは。それは、すごいな。
「そういえば、お前、あれは見たか?宮廷庭師の映画。」
「え?知らない。。」
「何やってるんだ!行くなら見ろ。すぐに見ろ。ヴェルサイユ宮殿の庭園に関わった架空の女性庭師の話でな。まあ、ロマンスものなんだが。。。ヴェルサイユの風景がたくさん出てくるんだ。その主人公が作った庭が入って左手にあるやつだからな、お前も絶対行けよ!」
「あぁ、うん、わかった。。」
「そういえば、その映画の監督で、しかもルイ14世役もやってるのがあのハリーポッターのスネイプ先生なんだが、あ、知ってるか、あの、『ポッタァ~』っとか言ってる陰気な奴。あれとぜんっぜん違ってな。そう、ぜんっぜん役柄違うんだ。あ、そういえば、オランダの字幕だとスネイプじゃないんだぜ。オランダ語版はさ、なぜかアメリカ映画の登場人物の名前変えちゃうんだよ、それがまたわかりにくくて。。」
今日も長くなりそうだ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
開館時間に間に合うように、早朝からホテルを出発する予定だったが、古城ホテルがあまりに居心地よかったため(特に庭)、少しのんびりしてしまった。
パリ北部からそのまま南下する形でヴェルサイユへ直行する。本当にあのパリの近郊なのか?というくらい田舎道が、かなり近くにいくまで続いていて驚いた。
ヨーロッパでは、首都といえども、その周囲はいつものどかな風景が広がっている。
ヴェルサイユ宮殿は、正面に大きな駐車場があって、そこに停めれば迷うことなく入場口へと歩いていけた。しかし、すでに凄い人だ。そしてチケット口への列、長っ!
とりあえず、本当にこの列がチケット売り場へ続いているのか確かめるべく、先頭の様子を見に行く。娘が着いてきてしまった。こら、待ってたら良いのに。。
整理係のお姉さんに、これはチケット購入の列か、と聞いてみる。
「そうよ、だから最後尾に並んでちょうだい。あれ?あなた子連れ?なら、もうそこから入っちゃって!」
「え?!いいんですか?」
「もちろんよ、お嬢ちゃんもこんな列に待つの大変だもんね~」
なんと。でかした、娘よ!ついてきてくれてありがとう!
パパだけなら、軽くあしらわれていたはず。
ヨーロッパは本当に子供に優しいなあ。 -
ということで、すんなり入場。やったね。
壁には昔のヴェルサイユ宮殿を描いた絵が飾られていた。
構造自体は全く変わってないんだな。こういう絵、大好きである。ロマンを感じるよなあ。
しかし、宮殿の向こうにあるのが庭園か?庭園というよりもはや森林だ。 -
内部はどこも豪華絢爛。
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-
有名な鏡の間。
しかし、ここはすごい混雑。 -
宮殿から出ると、裏手には広大な庭園が広がっていた。
庭園?いやいや国立公園とかそんな感じの大森林に見えるんですけど。
遠くの方とか霞んで見えるぞ。
「これ、全部うちの庭な」
とドヤ顔のルイ14世が脳内に現れる。
なるほど、これを見せられる諸外国や貴族にとっては、フランス王家に反抗する気力もなくなるというもの。 -
もちろん歩いて回るレベルではない。
庭園を自由に動き回りたい人には、カートや自転車などのレンタルが用意されている。うちは園内を決まったルートで走っているプチトレインを使うことにした。
これに乗って、プチトリアノンに向かう。マリーアントワネットの離宮だ。 -
プチトリアノンの入り口の前に、モンブランで有名なアンジェリーナのカフェがあった。これは嬉しい。おいしいサンドウィッチでランチにしよう!
スイーツももちろん忘れずに。 -
マリーアントワネットが暮らしたプチトリアノンは、豪華絢爛な宮殿とは違って、女性の好きそうなピンクを基調にした可愛らしい調度品がそろう、まさに姫様の離宮、という感じだった。
-
イチオシ
プチトリアノンの先には、彼女の愛した庭園がある。
美しく整えられた庭木、咲き乱れる様々な種類の薔薇。 -
この離宮の庭園だけでも、相当な広さがある。
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庭園の奥には一風変わった"村"が現れる。
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マリーアントワネットが作らせた疑似農村だ。農村での生活に憧れて作らせた村はイミテーションであって、ファンタジーだ。貧しさにあえぐ農民たちの生活を見ずに、自分の庭の中に農村を作って遊ぶ。その精神が漂っているからか、なんとなく明るい気分で見れない。観光客もみな「はぁ~、これが。。」という感じで神妙に見ていた。
こんな昔から"疑似"的な空間を作って、その世界観を楽しむという感覚はあったのだ。それは、今のテーマパークにも通じるものがあるんだろうなあ。 -
なんて考えたのは一瞬です。
一つ一つの建物や、その庭はどれも可愛らしく、それらを眺めながらのんびりと散歩を楽しんだ。小道が張り巡らされているので、どこへ向かうともなくふらりと歩いていると、いつの間にかプチトリアノンへ戻ってきた。 -
プチトリアノン周辺だけでも見どころ十分で、時間をたっぷり費やし、そして結構疲れた。周遊トレインに乗って宮殿まで戻る。中央運河沿いには寝転がってのんびりする人たちがたくさん見えた。ここは憩いの公園なのだ。
ヴェルサイユ宮殿はここまで。
今日は早めに行動を切り上げ、パリ郊外に一泊する。
お城がテーマのこの旅行、明日はパリ ディズニーランド。
子供たちが一番楽しみにしている日である。
体力温存。
あ、エドウィンに薦められた庭園見るの忘れた!!
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