映画「雨上がりの虹」試写会&舞台挨拶

2017/01/16 - 2017/01/24

キルギス留学１年目の終盤、2014年の４月ごろからキルギス映画の制作に関わるようになりました。ビシュケクに長く住む日本人経由で、この映画に出演している歌手の方から「外国人との商談シーンを撮りたい」という要請があり現地の日本人が何人か駆り出されたのがきっかけだったのですが、そのうちにその歌手の方と組んで映画の音楽を作ることになり、主題歌を歌うことになりました(！)。人生何があるかわからないです。

映画も現地の日本人の会社がスポンサーになり脚本も大きく変わり、日本ロケも行われました。が、計画性のないキルギスなので資金が足りなくなると制作が止まるを繰り返し、結局私の留学期間中に終わりませんでした(2016年から数か月ビシュケクに戻ったのはその続きの制作のため)。私が関わるところは全て終え日本に帰りましたが、2017年１月にようやく公開に至ったので現地に飛ぶことにしました。

ちょうど２月の頭からカザフスタンのアルマトイでユニバーシアードがあるので、その観戦とセットで行くつもりでした。が、次の仕事の最終選考が映画公開とユニバーシアードのちょうど間の日程に入ってしまい日本帰国を余儀なくされ、まさかの２週間で日本キルギス２往復をすることになりました。金銭的にかなり痛かった…(結果、受かったので良かったですが)。

エリア ビシュケク(キルギス)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

映画「雨上がりの虹」は1月19日公開でした。

それに先駆けて17日にコスモパルクの映画館でプレミアが行われる予定でしたが、ちょうどこの日にビシュケクで大きな飛行機事故(航空機が墜落して民家に直撃)が起こり、追悼のため１日延期となりました。

急に日程が変わっても問題なく進むのが計画性のないキルギスのすごいところです。みんなスケジュール管理とかどうしているんだ。

プレミアでも大江戸太鼓が出演しました。

監督とメインキャスト、制作チームの挨拶。この映画を製作したウセナリエフ・スタジオも普段は一般人の結婚式のイメージビデオが主な収入源です(キルギスの結婚式は、事前に２人のラブストーリーのショートムービーを制作し、結婚式当日も家に迎えに行って入籍しに行って…という一連の流れをずっと撮影し最後の披露宴で公開するという手の込んだことをやります）。映画製作自体はスポンサーを都度見つけて行っています。

役者たちもキルギスで知名度の高い人たちですが、映画の出演はノーギャラです。主役の俳優さんはキルギス大手の携帯電話会社の所属で、その会社関係のイベントや結婚式などの司会を行っています。残りのメインキャストも本業はマジシャンでやはり結婚式などの出演が主な収入。もう1人は芸人としてコメディショーなどに出演していますが、本業は医者と言っていました(ちなみにキルギスの医者は収入少ないです)。

拙いロシア語ながら、挨拶もさせていただきました。

大画面で自分のミュージックビデオが流れるという意味の分からない経験です…。

ヒロイン役のアイジャマル・オスモノワさん。キルギスのトップモデルでもある彼女、並ぶとやっぱり色々バランスが違う…。彼女は制作期間中一度もお会いすることはありませんでしたが、偶然にも私がこの映画に関わっていると全く知らずに、キルギスの外国人歌手として彼女が司会を務めるトーク番組に呼んでくれたことがありました。彼女の収入源はそういった番組司会者業で、この時はカザザフスタンのアルマトイで番組を持っていました。

マスコミ向けのインタビューで監督さんは「日本での撮影は分刻みでスケジュールが決まってて驚いた」と語ってましたが私はキルギスの行き当たりばったり適当なところに何度も戸惑いましたよ本当に。

留学から始まったキルギス生活でしたが、芸能界に片足突っ込むという思わぬ方向に行きました。ある意味人生で一番面白い経験でした。

プレミアが終わり、制作チームで打ち上げです。

そしてビシュケクにいる期間で誕生日を迎えることになったので、現地の日本人がお祝いしてくれました。私のリクエストで、PURPUR(プルプル)というグルジア料理屋です。

大人になると大々的に誕生日を祝ってもらうことは少なくなるので、ありがたいです。