2020/01/31 - 2020/02/05
335位(同エリア1112件中)
appyさん
東京ではまだ寒風に凍える大寒の2月、暖かな陽光を求めてシチリアを訪れました。
滞在中は好天に恵まれ日中は上着がいらないくらいの陽気の中、荘厳なバロック都市の隅々まで歩いて見て回りました。
2020年
1月31日(金)ドバイ発 カターニャ空港着 →(バス)シラクーサ泊
2月 1日(土)オルティージャ島町歩き シラクーサ泊
2月 2日(日)シラクーサ →(タクシー)ラグーザイブラ泊
2月 3日(月)ラグーザ → シラクーサ泊
2月 4日(火)シラクーサ →(バス)カターニャ泊
2月 5日(水)カターニャ空港 発
旅行日程の後、イタリアはCOVID-19の拡大で多くの死者を出し、全土封鎖という事態になってしまいました。
訪れた町、道中で出会った人たちが元気でいてくれていることを願っています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
-
2020年 1月30日 羽田からドバイ。
羽田発0:30、エミレーツ航空は同日07:20にドバイ空港着。
次のカターニャ便まで23時間の乗り継ぎ時間あったのでうまくいけばホテル宿泊が無料提供されるドバイストップオーバーを使えるかも?と目論んでいたのですが、乗継便が系列のフライドバイのため残念ながら適用にならず。
やむなく予約サイトで自ら予約していたマリーナのホテルでしたが立地は最高でした。目前のビーチは水着の人が行き交い一気にリゾート気分。Tシャツに着替えてベストシーズンのドバイトランジットを楽しみました。 -
1月31日(金) ドバイ晴れ。
ドバイ発07:15。カターニャ行きのフライドバイはLCCなので機内エンターテイメント・ドリンクもすべて有料です(軽食が1回出ました)。幅狭で硬めのシートの7時間は優雅な寛ぎというわけにはいきませんでしたが、眼下に広がるイラン・トルコ・エーゲ海の景色には変化があって、手元のiPadのGoogleMapと見比べると面白かったです。 -
カターニャ空港着10:50。
空港タラップを降り立つと眩しい陽差しが降り注ぐシチリアの青空が出迎えてくれました。想像していた以上に暖かい!15度以上はあったと思います。
空港は小さく到着出口右のドアを出るとすぐバスターミナルがあります。
バス停の表示板には冬便の時刻表を記した紙が貼られていたのですが、その上にまた赤字の修正があったりしていまひとつ信憑性が持てません。
シラクーサ行きバスの運行会社はInterbus社。チケットカウンターで次の発車時刻を確認して待つこと数分、青い車体のバスがやってきました。カターニア フォンタナロッサ空港 (CTA) 空港
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バスはレモンとオレンジ畑が広がる島南東部を南へ向かいます。
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バスは終点、古都シラクーサに到着。
シーズンオフとはいえ中心地は地元の人が行き交い活気がありました。
旧市街が残るオルティージャ島はウンベルティーノ橋とサンタルチア橋を渡って行くことができます。サンタ ルチア橋 建造物
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アレツサの泉の周囲の広場では地元の人たちがあれやこれやの立ち話。のどかでいいですね。GooglemapによればB&Bは脇道の少し先の路地を入ったところにあるようです。
アレトゥーザの泉 散歩・街歩き
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B&B アレツサバカンセ
https://www.aretusavacanze.com/
エントランスで搬入作業をしていた男性を発見。
「こちらがアレトゥサ バカンセですか?」
「そうだよ。」
「よかった!今日予約をとったものです。ひょっとすると
あなたがメールで案内してくれたステファノさんですか?」
「ステファノはせがれだよ。さあ中にお入りなさい。」
家族で経営している小さなB&Bのようだ。これは隠れた良宿の予感!アレトゥサ バカンゼ B&B ホテル
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フロントでは支配人のステファノが大歓迎。
「ようこそオルティージャへ、シニョール!ターミナルから歩いてきたんですか?よくここがわかりましたね。とびきりのゲストルームを用意してあります。ゆっくり寛いでくださいね~。困ったことがあったらいつでも相談して下さいね!」
陽気な彼は部屋の使い方や周囲の見どころをオーバーアクションを交えながら情熱的に説明してくれました。
古い建物をリノベーションした建物の内装はとてもきれい。
案内された部屋はキッチン付きのひろびろとした1ベッドルーム。
のりのきいたベッドのシーツはピシッと、低反発の枕も気持ちいい!アレトゥサ バカンゼ B&B ホテル
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バスルームも手入れが行き届いていました。タオルも人数分たっぷりあります。
お湯の出も勢いがあるし排水も問題ありません。(結構ここ大事なところ)
タオルウォーマーがあったので簡単な洗濯物もすぐに乾きました。アレトゥサ バカンゼ B&B ホテル
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イチオシ
今夜の酒肴を求めて夜の街歩き。
薄暗い路地を抜けると突如として目前に息を呑む景色が広がりました。
ライトアップされ黄金に輝くドゥオモ広場です。
磨かれた大理石の石畳には人影も少なく、ブーツの乾いた音だけが響きます。
まるで映画のワンシーンのよう。初日の夜から大感動です。ドゥオーモ 寺院・教会
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ドゥオモ裏手の薄暗い道を進んでみました。
観光客も少ないこの時期、こんな入り組んだ路地にひっそり開けている店だからこそ地元の人たちが通う良店に違いない。今宵の店はこちらに決めました。
Retro la locanda
https://www.facebook.com/pg/retrowinebarsr/reviews/ -
19:00過ぎの入店でしたが客は私たちだけ。どうやら一番乗りのようです。
「シチリアに来たならこれを飲まなきゃ」と黒メガネの店主が薦めてくれたのはアクイレカタラットという白ワイン。酸味があるすっきり辛口で魚介とよく合いました。 -
オレンジのサラダ。
スライスしたオレンジにパセリと黒胡椒、オリーブオイルのシンプルな味付け。ムール貝のスープ・カルパッチョ・パスタも美味しい!
気づけば店内は地元の漁師グループや何組かのツーリストで席が埋まりました。店主のはからいもありゲストの皆さんとすっかり意気投合。グラッパを飲み交わし酔いが回れば片言の英語で国際交流。大いに盛り上がった楽しい夜でした。 -
2月1日(土)シラクーサ 快晴。
B&Bの朝は螺旋階段を登ったルーフトップテラスから始まります。アレトゥサ バカンゼ B&B ホテル
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冬季なので朝食会場は屋内か?と思っていましたがテラスはフルオープン。早朝にもかかわらず日差しもたっぷりで暖かく時折吹き向ける風さえ心地よいです。
ここは近隣の建物より少し高くなっていて旧市街の瓦屋根と海を見渡すこともできました。天国のような場所でした。 -
わずか数組のゲストのためにたくさんの種類の手料理が小さなポーションで並びます。
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ジャムもチーズもブルスケッタもすべて自家製なんですと。
「サボテンのジャムはイケるぞ、ぜひ試してくれ!」とステファノがすすめてくれました。 -
先代が搾るタロッコ(オレンジ)の生ジュース、甘酸っぱさが最高です!
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朝から何を食べても美味しい。普段の倍以上はモリモリいけちゃいますね。
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朝のドゥオーモ広場。天気もいいから、さらに気持ちがイイ。
今日はオルティージャ島内をゆっくりと見て周るとしましょう。 -
ドゥオモは紀元前5世紀頃に建設されたギリシャの神殿を転用して教会に建て替えられたのだそうです。2500年の時を経て現在もなお人々の信仰の場として生き続けているというのはすごいことですね。
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中心部のオステリア街。
路地を抜けるフレッシュな風がトリナクリアの旗を揺らします。 -
アルキメデス広場にあるアルテミスの噴水。
狩りの女神アルテミス、川の神アルフェイオス、アレトゥーサが絡み合うギリシャ神話をあらわしたモニュメントです。シラクーサには古代ギリシャとの繋がりを感じさせるものが沢山ありました。 -
メルカート(市場)までやってきました。
ここは海と大地の恵みが集まる台所。地元の人たちで賑わっています。
細い路地には色彩豊かな新鮮野菜と果物、香辛料、魚介がところ狭しと並んでいました。 -
シラクーサは海に囲まれた町、水揚げされた新鮮な魚が並んでいます。
新鮮だよ~!安いよ~!何を訴えているのかはわかりませんが、市場の魚屋のおじさんのしゃがれた呼び声は世界共通ですね。 -
山盛りの酢漬けオリーブとドライトマト。おいしそう。
香辛料も山積みになっていてなんとなく中東の市場の雰囲気も感じられます。 -
牡蠣一枚でワイン1杯サービス。なんとも魅かれますなぁ。
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市場のレジェンド、アンジェロおじさんのカジキ解体ショー。
口八丁手八丁。大きな包丁でスパスパと切ってクルクルっと紙に包んで売りさばきます。 -
一方こちらはひたすら無口な商売。
スチール缶に腰かけ、山積になった雲丹の微量な身を一壺ずつスプーンですくう。
こぼさないようにプラカップに移す作業には根気がいります。 -
レモン売りのおじさんが手招き。地元(ここ)のレモンは内側の皮まで美味く食べられるぞ、つまんでみろとのこと。試食の一片をいただくと確かに内皮は苦みもなく、実には強い酸味と甘みが感じられました。
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市場探検の後は島の東側を歩いてみましょう。
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小さな島なので街歩きに地図は要りません。案内板もない未踏の路地でもその先はいずれどこかの海岸に出られるはずです。
十字路で立ち止まり、誘われるがまま細い路地へと迷い込んでみるのもまた一興です。 -
島の東端に出ました。
海に突き出た砦に登ると青い空とイオニア海が視界に拡がります。なんという気持ちの良い景色でしょう!燦燦と降り注ぐ地中海の太陽を浴びて汗ばむくらいでした。 -
海の透明度は?といえば驚くほどのべリークリア!夏が待ち遠しい。
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古い建物の2階には海岸通り越しの海に臨む木窓。
青一色のこの風景を何十年、何百年と眺め続けてきたのでしょうね。 -
イチオシ
トップシーズンはたくさんのパラソルが並ぶのではと思いきや、なんと!?
この時期にしてビーチには人影が。 -
気温は20度くらい、陽気がいいとはいえまだ2月ですよ!?
泳いでいる猛者までいるではありませんか!
欧州人の太陽好きは生半可ではありません。 -
島の南端に構える要塞、マニアーチェ城へ。
軍事上の重要拠点のためか今もイタリア国軍の管理下にあるようです。
城壁の内部は広く、沢山の砲台穴が三方の海上ににらみを利かせていました。
この地が長い間海の向こうの数多くの脅威に対峙してきたことがうかがえます。マニアーチェ城 城・宮殿
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要塞は石段を登って屋上に出ることもできます。
海に突き出した岬なので時折強い風も吹きます。訪れる人も少なく静かに歴史の重さを感じることができました。 -
カメラを向けても媚びることなく凛とした立ち姿。
もしや貴殿はギリシャ統治時代の末裔ですか? -
歩き周れば喉も乾きます。ビールで乾杯!
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B&Bに戻ってひとやすみした後、夕方の散歩に出かけます。
夕映えのドゥオモも美しい。ドゥオーモ広場 広場・公園
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夕陽を見ようと西岸のプロムナードまで下りてきました。
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湾に沈む夕陽の美しさ!! 今日という一日に感謝。
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イチオシ
黄昏のサンタルチア橋。
宵の明星が瞬く絵画のような眺めにしばらく見とれていました。サンタ ルチア橋 建造物
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営業している店はわずかですが路地の電飾はフル営業。食酒を求める輩をその先へと誘います。
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Cozze Gratinata ムール貝のパン粉焼き。
どうしても今回のシチリアで食べたかった地元料理です。
開いているオステリアならどこもムール貝は出しますがグラタンで提供する店はなかなか見つかりません。
メニューにないならお願いするしかない。こんな時は現地の言葉。
「旅するイタリア語」で覚えたフレーズ。
アヴェテ、コッツェグラティナータ?ブォーレイ、マンジャーレ!
アテンドのお姉さんはちょっと待って、と店奥の厨房のマンマに相談。
Si Si! Prego!
特別に作ってもらった待望のパン粉焼き、しかも山盛り。
美味しいただきました。ありがとう!ブラヴィッシモ!
http://archerestaurant.it/ -
2月2日(日)シラクーサ 快晴。
今日はラグーザを目指します。日曜日なので電車もバスも運休。そうなれば時は金なりで奮発してタクシーを手配してもらいました。
ロゾリーニという町までは高速道路がつながっていましたがその先は下道を走ります。道中アーモンドの白い花々が私たちを歓迎してくれました。シラクサとパンタリカの岩壁墓地遺跡 史跡・遺跡
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ノート渓谷の山道を登り峠のカーブを曲がると右手に突如として陸の島のようなラグーザ・イブラの町が現れました。
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イブレオ庭園入口の広場に到着。「ここがラグーザ・イブラですよ」
親切だったメルセデスのタクシーのおじさんとはここでお別れ。
町の玄関口のようですが周囲で営業しているカフェや土産屋はわずかです。
標高が高いからでしょうか、空気も少しひんやりしていました。 -
ホテルに荷物を置いてさっそく街歩き。サンジョルジョ教会が構えるドゥオモ広場にやってきました。天気は快晴でしたがこちらも多くの店は閉まっているようです。
ラグーサ イブラ (旧市街) 旧市街・古い町並み
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旧市街の町中は細い路地や階段が入り組んでいました。迷いながらも古民家の角を抜けると眺めのよい場所に出ました。車で登ってきた山道が見えます。
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イブラの丘を外周に沿って下ってきました。谷底の境界にあたるところがリパブリック広場です。マイクロバスのバス停もありました。
ここからはスペリオーレ側の丘上を目指し長い階段を登ります。 -
バロックの旧館の間からサンタ・マリア・デリタッリア教会の青いクーポラが見えました。
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VIA SCALE。その名も「坂道通り」。
段差のある勾配はけっこう急、おまけに日陰には苔や泥が残り足下には注意が必要です。スーツケースを引きずっての上り下りは絶対無理ですね。 -
長い登り階段でしたが途中に世界遺産の丘を眺められる絶景ポイントがたくさんありました。うっすらと汗ばみながらも感動の連続です。
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イチオシ
階段を登りきったところにサンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会(階段教会)はありました。トップシーズンには記念のスナップを撮る人が溢れるであろうここにも人影はありません。
最上段に腰を下ろせば特等席貸し切りです。ミネラルウォーターの栓をあけテイクアウトのパニーニをガブリ。イブラの丘を眺めながら最高のランチをいただきました。 -
登ってきた坂を引き返し、再び広場まで下りてきました。
振り返えって坂上を見上げると、高台に先ほど座っていた三角屋根の教会が見えます。あんなところまで登っていったんですね。 -
カピターノ・ボッキエリ通り VIA CAPITANO BOCCIERIi。
ドゥオーモの左脇に続く美しい細道。 -
坂道の上り下りで膝はガクガクです。ホテルのベッドで脚腰を伸ばしました。
夕方の散歩に出ると、ピンクに染まった夕陽の景色に出会いました。 -
夜の帳が落りる頃、この景色はオレンジの灯りにつつまれる幻想的な姿に変わります。
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夜のイブラは不思議な世界でした。
まだ宵の口ではありますが通りにはすれ違う人さえいません。
旧館が建ち並ぶ古の石畳を彷徨い歩くと、今が何世紀であるかを忘れてしまうかのような感覚にとらわれます。
1泊しなければこの景色を見ることはできません。大正解でした。 -
オレンジの灯りに包まれる丘にただ一つ、サンジョルジョ大聖堂だけが青白い妖光を放っています。
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ホテルのオーナーによれば冬に開業している数少ないレストランの中でここがおススメと紹介してくれました。
THAT'S A MORO
https://thatsamoro.it/ -
ハムチーズの盛り合わせにカポナータ・豆・オリーブの前菜盛り。
「ひとつではきっと足らないよ。」とのアドバイスにそれならばと聞き入れ2皿頼んでみましたが一皿にしてこのボリューム!
竹筒のような器に入ったリコッタチーズが濃厚な味わいでワインとよくい合いました。 -
ここは山間の町、地元の肉とチーズと赤ワインがおいしそうです。
店主おすすめの豚のグリル。
熱く熱した鉄板がテーブルに配置され自分で軽く焼いて食べます。
ジューッ、ジリジリジリ。
焦げ目がついたらオリーブオイルと岩塩でパクリ。オッティモ!オイシイ!
表面は香ばしく、中はジューシーで旨味が濃縮されています。 -
肉と酒で膨れたお腹を抱えてホテルに帰ります。
五感が満たされた大満足の夜でした。おやすみなさい。 -
2月3日(月)ラグーザ 快晴。
ラグーザ2日目の朝です。山の朝の新鮮な空気は気持ちがいい!
朝食を済ませたら散歩に出かけましょう。
ホテル イル・バロッコ
http://www.ilbarocco.it/en/ホテル イル バロッコ ホテル
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イブレオ庭園。
イブラの町の東端に位置する市民公園です。きれいに整備されています。
今日は月曜日で学校があり子どもの姿は見えません。イブレオ庭園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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公園の先は渓谷を見下ろす断崖になっています。
眼下にはループ式トンネルにつながる単線の鉄道が見えます。ラグ―ザ・イブラ駅も見えますが今は閉鎖されているようです。 -
ホテルのチェックアウトを済ませたら11:00発のバスに乗ってラグーザ・スペリオーレの町に向かいましょう。
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マイクロバスは新市街を目指して九折のヘアピンカーブを登って行きます。いくつかの停留所に停まりながら30分ほどで国鉄駅そばの広場に到着しました。
この辺りは道幅も広く近代的なビルも立ち並んでいますが人通りは少なく寂しい感じ。まずはシラクーサ行きのチケットを確保しようと駅舎をのぞいてみましたがやはりオフィスは閉まっていました。「チケットは自販機で買ってね」とのことなんでしょうが管理者不在の自販機でカードが詰まるようなことになったら大変です。タバツキでもあればチケットを扱っているかもしれませんがそれらしき店は周囲に見当たりません。
あちこち探しまわりローマ通りを下った先にようやく小さな「T」の看板を見つけました。英語を話せないおばさんとやりとり、苦労の末チケットを買うことができました。よかった、よかった。バスターミナル(ラグーザ駅前) バス系
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駅側の丘と市庁舎のある丘の間には深い渓谷があって新旧3本の橋が架かっています。ローマ通りはそのまま一番上の橋に続いています。
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新市街は結構な傾斜面地にあり幅広の道で区画された碁盤の目状になっています。
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突き当りには展望台があって東の方角に小さくイブラの町が見えました。
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新市街のへそ。サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂。
大聖堂 寺院・教会
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大聖堂前のカフェでチョコレート&リモーネのジェラートをいただきました。濃厚です。
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3つの橋のうち真ん中に架かるクラシックなカップチーニの橋。
歴史的建造物ながら、今でも市民が行き来する現役の石橋です。カップチーニの橋 建造物
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シラクーサ行きの鈍行は14:07発。これを逃すと次は16時半までありません。乗り遅れないよう早めに駅に行きました。チケットを刻印機に差し込みガリガリッと時刻を記録します。
かすかな鉄錆の匂いを感じつつ温かな日差しが差し込む静かなホームで列車を待ちます。ラグーザ駅 駅
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1両単体のディーゼル車は定刻にラグ―サ駅を出発しました。
ループ式のトンネルでぐるっと急こう配を下りた後は車窓から広大な渓谷の眺めが見渡せます。 -
南シチリアの大地を各駅停車でゆっくりと東へ。
レモン畑やオリーブ畑が続くなだらかな丘陵の向うには海が見えました。 -
2時間半の鉄道旅でした。車両は終点シラクーサ駅に到着です。
シラクーサ駅 駅
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ただいま!オルティージャ島まで帰ってきました。
サンタ ルチア橋 建造物
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シラクーサ最後の夕食はステファノがイチ押しのオステリア、
ロカンダ・ディ・パラッツォ・ベローモでいただきましょう。
https://www.facebook.com/La-Locandiera-di-Palazzo-Bellomo-1952615915002189/ -
まずはプロセッコで乾杯!
海の幸盛り合わせというのをいただきましょう。 -
ブラヴィッシモゥオゥ~! 旨すぎるよ海の幸~。
レモンをさっと搾ってつつけばワイン1本軽くいけちゃいます! -
パスタ、カジキマグロのソテーも美味です。
よく冷えた白ワインも果実味があってヴォーノでした。 -
デザートまで美味しくいただいた後、お姉さんがカウンターからボトルを取り出し、「地元の食後酒ですが試してみますか?」と特別にサーブしてくれました。
シチリアではポピュラーなアマーロというハーブリキュールなのだそうです。
グラッパのようなキツさやリモンチェッロのような甘ったるさもないスムースなハードリカーでした。かすかに感じる苦みが香りの余韻を引き立てます。 -
2月4日(火)シラクーサ 快晴。
今日もテラスで朝の光をたっぷり浴びて朝食をいただきました。
のべ3泊お世話になったB&Bとも今日でもお別れ。この地の滞在が忘れがたいものになったのはステファノファミリーの温かいおもてなしのおかげです。
「来年も来てね、待ってるからね、約束だよ!」
短い滞在中の交流でしたが熱い抱擁の別れにはウルルときました。アレトゥーザの泉 散歩・街歩き
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大満喫のオルティージャ島を背にバスターミナルに向かいます。
ウンベルティーノ橋を渡ってそのままウンベルト1世通りをまっすぐ進んだ公園の広場にシチリア各方面へ向かう中長距離バスが停車しています。
チケットは手前のインターバス社提携のバールの店先で購入しました。シラクーサ 散歩・街歩き
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カターニャ行きのバスはオフシーズンの平日でもあり数人の地元客が乗りこんだだけ。定刻にシラクーサを出発しました。
バスターミナル(ウンベルト通り) バス系
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バスは空港を経由し1時間半くらいでシチリア第2の都市カターニャ市内に入りました。車窓から市街の町並みを楽しんでいると突然バスが止まりました。バスターミナルまでは少し距離のある車道の上です。運転手から乗客には降りろとの指示。
「え?ここが終点ですか?」
「そうだね。ドゥオモまではこの先をまっすぐ行けばいいよ。」
親切なのか不親切なのかはわかりませんがどうやら、バスはここから先へは進入できない模様。終点ならば仕方ありません。
トラックがビュンビュン走る車道の路側をスーツケースを引っ張り数分、市街入口までたどり着きました。お祭り中なので規制があったのかもしれません。 -
聖アガタ祭はカトリック世界3大祭りのひとつでカターニャ市民にとても大事な祝祭日なのだそうです。
この日は最終日前日にあたり市中は人であふれていました。城壁の周りの露店ではたくさんの黄色い大きな蝋燭が吊られてます。 -
ドゥオモ広場のウツェダ門。カターニャ中心街の玄関口のような場所です。
司教区博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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カターニャ名物のお菓子、La cassatella di sant'Agata。
聖アガタの切り落とされたおっぱいをモチーフにした名物なのだそうです。 -
大学広場のオープンカフェでリクストに応えてハッピーバースデーを奏でる楽曲隊。祭りの雰囲気を盛り上げます。
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ステシーコロ広場には黒帽子と白装束を纏った信者(氏子?)達がたくさんいました。法被を纏った神輿担ぎが宮前に集っている感じでしょうか。
皆誇らしげな面持ちで意気揚々としています。
※あとから知ったのですが、この広場からプッチーニ通りの坂道を男たちが山車を引っ張って一気に駆け上るところがこの日のハイライトなのだそうです。(残念ながら今回は見ることはできませんでした) -
市内を練り歩いている聖行列は今どのあたりにいるのでしょう?
地元の人に尋ねても「そのうち来るよ」との返事で状況はよくわかりません。もちろんGPSで探せるアプリのようなものもありません。人混みの密度やギャラリーの熱気が高い方向を目当てに自ら探し出すほかありません。人混みをかき分けて先に進んでみます。 -
カルロアルベルト広場。
道は人であふれてめちゃくちゃ「密」です。身動きもとれません。
信者のうねりが山車の綱を引いて近づいてきます。遠方に何か見えました! -
聖アガタの山車です!!ピンクのカーネーションで飾られた聖人の像をようやく拝むことができました。
広場には聖歌が響きわたり沿道からは歓声が上がります。涙を流して祈りを捧げる人もいます。 -
市民たちはそれぞれの願いを叶えるために蝋燭を手に持ち山車の接近を待ちます。
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沿道の市民からたくさんの蝋燭や花束が山車の上の聖職者に手渡されます。
聖行列は信者ひとりひとりの願いを聞き入れるかのようにゆっくり時間をかけながら広場を進んでいきます。 -
山車は願いが託されたたくさんの蝋燭を受け取りながら次の広場へと向かっていきました。
勇壮な取り回しや派手な見せ場こそありませんが、慈愛に充ちた守護聖人を敬う市民の熱い信仰心を感じることができる祝祭でした。 -
今夜は最終日の前夜です。
中心街は夜遅くまで人の賑わいがあふれています。 -
夜のエトネア通りは幾重ものルミナリエが美しい光を放っていました。
この町がエトナ山の大噴火や疫病の流行などの禍にも屈することなく今に繁栄をつなげられてきたのは聖アガタのご加護のたまものだと信じられてます。
新型コロナウイルスの感染拡大が世界に大きな影を落とす中、聖人の御力が世界にもたらす奇跡を願わずにはいられません。
陽気で笑顔溢れるシチリアに帰ることができる日が必ず来ると信じています。ドゥオーモ広場 (カターニア) 広場・公園
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