春のロンドン・リージェンツ運河散歩（キングスクロス～カムデンロック）

2020/04/22 - 2020/04/22

ロンドン都市封鎖6週目。四月は例年だと雨が多いのですが、ここのところ晴天続きだったゆえお日様の光に誘われて外出する人が増えてきたような気がします。
私も「折角いいお天気なのに散歩しないのは勿体無い」とばかりに、近所のリージェンツ運河沿いをカムデンロックまで歩いてみました。リージェンツ運河はグランドユニオン運河の一部で、その昔ボートで物資を運搬するのに利用され、エンジンのなかった時代は両岸から馬がロープで引っ張っていたのだとか。イギリス中に張り巡らされている運河網を使ってどこへでも行けるのですが、ミッドランド地方からロンドン中心部までナローボートではるばるやって来た友人は、ロンドンへ近づくにつれ水門が多くなり、その開閉に大変な時間と労力を費やすためもう二度とボートでロンドンへは来ない！と言っていました。

ちなみに運河の街アムス（アムステルダム）では、ボート停泊の権利を買わねばならず、今はボートが満杯なので誰かがボートを降りるまで空き待ちの状態が続いていると、バスツアーのガイドのお兄さんから聞きました（英語とドイツ語の堪能な人でした）。「この世は神様が作ったが、オランダの土地はオランダ人が作った」のだそうで、アムスの運河には何故ごみひとつ浮いていないのかというと、毎晩ポンプで水を循環させているからなのだそうです。閑話休題。

エリア ロンドン(イギリス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

まずは以前にも御紹介した、キングスクロスのグラナリースクエアより出発。

セントパンクラスロック手前。以前来た時よりもボートの数が増えています。

「ここに家を買え」などと言われても、庶民に届くような値段ではありませんなぁ。

1864年に建造、「テレスコープ（動詞）」とは望遠鏡のように伸び縮みするという意味らしい。

ヴィクトリア時代のガスワーク越しに見る再開発地域。

地面に埋め込まれた大理石の案内板。これを辿って行きつく先はどこでしょう？

ボートが売りに出ています！　買えるものなら買いたい・・・。

前回は通行止めになっていた、左側の橋を渡ってみます。

以前に御紹介した、ヴィクトリア時代の給水塔。

セントパンクラスロック（水門）。

子供たちが小さい時に何度か行ったことのある自然公園（現在は全面工事中）の向こう側、HS1（ハイスピードワン）の日立製高速電車がケント方面へ出発して行きました。遠くにBTタワーも見えます。

再びセントパンクラスロック。水の音に何だか癒されます。

デイジー。

カムデンのどこら辺なのか分からないまま、先へ進みます。

運河の上にかかる橋、生活道路が通っています。

ケンティッシュタウンロード水門。

カムデンハイストリート近くまで来ました。観光シーズンにはこのボートが付近を遊覧するのですが、コロナ騒動で休業中。

橋の横にプリンス・オヴ・ウェールズの紋章（？）

ハムステッドロード水門。

この紋章が気になります・・・。

ホーリーワーフ水門。

ここで一旦陸に上がります。観光客にもお馴染みのカムデンロックマーケット付近、マーケットの出入り口は現在閉鎖されています。

普段の賑わいが嘘のよう。昔は本当に週末しか開かれていなかったものの、いつの間にやら毎日マーケットが開かれるようになりました。日本式のバウムクーヘンを売る店があるそうで、覗いてみたいと思っていましたが・・・わたし的にはポートベローの方が好きです。

とある小路をゲート越しに覗いてみると、エイミー・ワインハウスのシルクスクリーンが。彼女が亡くなった後、カムデンスクエアの彼女の家を訪ねてみました（確か20番地だったような）。家の前の芝生にはファンからのカードや花、ろうそくやぬいぐるみ、ブロマイドなどがたくさん飾られていました。ハイゲートの故ジョージ・マイケルの家の前も同様でしたね。Rest in Peace。

地下鉄カムデンタウン駅の近くの看板、NHS（ナショナルヘルスサーヴィス）の医療従事者に対する感謝のメッセージです。