2020/04/08 - 2020/04/08
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あつ子@セントパンクラスさん
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イースターが近づき暖かい日が続くロンドン、気温が20度を越えればこの国ではもう夏で、ペラペラの格好で歩いている白人も多いですね。
イギリス都市封鎖のお陰でポーランド・ルーマニア・ブルガリア等からの季節労働者が来られなくなって農作物の収穫が滞り、農家の人々は困っているそうです。農作物の値段も上がるのではないかと言われています。
スーパーの棚の商品は随分戻って来ています。他の客との間隔を2メートル以上開けるということに関しては、お店の前の歩道にガムテープや塗料で線が引かれているため分かりやすくなっており、お店の中にも線が引かれています。薬局、銀行、郵便局はひとり出ればひとり入る、という深夜のナイトクラブ状態(笑)です。
今回はうちの近所、セントパンクラス旧教会とその庭園を御紹介します。私の家はユーストンロード沿いのセントパンクラス新教会の教区内にあるのですが(どのみち真言宗の私には関係ありませんが、笑)こちらの旧教会はロンドンで最も古いキリスト教建築のひとつだそうで、現在の建物は11世紀以来改築が重ねられ、かのクロムウェルの軍隊の駐屯地だったこともあるとか。教会内部の壁の一部に11世紀ノルマン時代の名残りを見ることが出来ます。
すぐそばのセントパンクラス国際駅はこの教会にちなんで名付けられた事は言うまでもありません。2007年のオープン前は木っ端役人たちによって「ロンドンセントラル駅」というダサい名前を付けられそうになりましたが、地元住民をはじめ多くの人々が反対した結果、現在の名前になりホッとしました。余談ですが、住民の希望である「高輪」を無視してカタカナ入りの名前を付けられた駅が東京にあるのは残念ですね・・・こちゃ高輪夜明けて提灯消す~。
聖パンクラスは4世紀初めに14歳で殉教死したローマの聖人です。近隣には駅や教会は勿論のこと、セントパンクラス病院、セントパンクラス・セントメアリー小学校、セントパンクラス住宅協会など彼の名前を冠した施設・団体がいくつかあります。
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美しい門構え。
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元々はカトリック教会でしたが、現在は英国国教会に属しています。
ちなみに英国国教会の首長はエリザベス女王だということを知らない英国人が多いそうで(うちの主人を含む)、カンタベリー大司教だと思っているのだそうです。わたし的には、英国国教会を始めたのはヘンリー8世ゆえ当然現女王陛下がトップであると容易に推測出来たのですが。
ヘンリー8世はカトリックに未練たらたらだったので英国国教会(以下アングリカン)はかなりカトリックに近く、オランダや北欧諸国のプロテスタント教会とは随分違います。お祈りの言葉までほぼ同じです。目立った違いは、カトリックが聖母マリアを信仰するのに対してアングリカンはキリストを信仰する、またカトリックのサクラメント(儀式)は7つですがアングリカンのそれは2つのみです。アングリカンは確か日本では聖公会と呼ばれているのですよね。 -
金色でゴージャスな門の装飾。
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今はコロナ騒動で閉まっています。
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こじんまりした、いかにも中世の教会です。
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ちなみにこれは昨年のクリスマスキャロルサービスの時に撮った祭壇の写真です。人がいっぱいで後ろに立って歌っている人もいました。
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その昔はこのそばをフリート川という川が流れていて、今は地下を流れているそうです。
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銅版画の写し、手前の川で泳いでいる人もいます。教会も現在の姿とは違っています。
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この時計は永遠に9時を指しています。
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教会墓地にはドイツの作曲家、ヨハン・セバスチャン・バッハの息子の一人であるヨハン・クリスチャン・バッハが眠っているそうですが、墓石があまりにも古くて名前が読み取れないものが殆どです。バッハのオルガン曲が好きな私としてはお参りしたいのですが。
また、チャールズ・ディケンズの通った学校の校長先生のお墓や、ベンジャミン・フランクリンの息子であるウィリアム・フランクリンのお墓もあります。 -
銅版画。ヘンリー8世による宗教改革の後、こちらはロンドンではカトリック教徒が埋葬を認められていた唯一の墓地だったそうです。
チャールズ・ディケンズの「二都物語」にこの教会が登場します。 -
比較的新しい、赤御影石のお墓はサミュウェル・ウェッブという19世紀の作曲家のもので、五線譜が描かれています。上部にあったオベリスクは紛失したとのこと。
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こちらはイングランド銀行を設計したジョン・ソーン博士とその家族のお墓です。この形状はロンドンを象徴する赤い電話ボックスのデザインの基になったそうです。
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ほんと、電話ボックスに似ていますね。
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ホルボーンのリンカーン・イン・フィールズにジョン・ソーン博士の家があり、一般に公開されています。以前行ったことがありますが、家中妙ちきりんな物でいっぱいでした。
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ハーディの木。イギリスの小説家・詩人のトーマス・ハーディは1860年代半ば、建築家の弟子として働いていました。ミッドランド鉄道によるセントパンクラス駅の建設にあたり墓地の整理をすることになり、彼にそのお役目が廻って来ました。彼は小さな木の周囲に墓石を集めたのですが、今では木が育ちこのような光景になったのです、ちょっと不気味。2002年にセントパンクラス国際駅の建設に伴い再び墓地の整理が行われました。
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セントパンクラス庭園はカムデン区の管轄です。
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こちらも美しい門!
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またもやゴージャスな装飾。
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ひたすらゴージャス。
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細部にもこだわった鉄細工。
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職人技が光る鉄細工、昔の人はいい仕事をしましたねぇ。
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季節の花が美しい記念碑。
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日時計。
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何の花でしょう?
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19世紀に教会守さんが寄贈した水飲み場、今は水は出ていません。何故青色なのでせう。
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コロナウィルスのため、教会のミサは見合わせるとのお知らせ。
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どう見ても元は小さな教会だった建物、現在はセントパンクラス死亡判定裁判所(coroners court)です。
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こちらのベンチは、かのビートルズが1968年7月28日「ヘイ・ジュード」「ホワイトアルバム」のプロモーションのための写真撮影を行った際に腰かけたことを記念したものです。勿論オリジナルではなく何代目かでしょうけれど。
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記念板には「マッド・デイアウト」と書かれています。そういえば、例のアビーロードの有名な横断歩道は30年くらい前に元々あった場所から数メートル移動したとのことです、知らんかった。
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ベンチに腰かけて眺めた風景。
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この庭園は1891年7月15日に開園したとあります。
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夕方7時過ぎの西日が差す教会、映画「ロッキーホラーショー」にでも出て来そうな雰囲気です。近年は教会の資金集めのため、夜間に有料のコンサートやギグが開かれており、夜半に人がぞろぞろ出てくるところをバスの中から何度も見ました。
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ついでにセントパンクラス駅の裏側、右手は大英図書館です。
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セントパンクラス駅のオリジナルの壁にある装飾。昔の職人さんはこういうところにもこだわりがあったのですね。
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こちらもうちのそばの、セントパンクラス駅のオリジナルの壁の端っこです。このまま保存しておいてほしいと切に願います。
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近所の八重桜、右手は大英図書館です。
イースターだというのにMaundy Thursday(キリストが使徒の足を洗い、使徒たちと共に最後の晩餐を取った日)も Good Friday(キリストが十字架に架けられて亡くなった日)も十字架の道行きもないままで、何だかすごく変な感じです・・・。
数年前に当時通っていた教会の前の道路が火事になり(地下で漏れたガスに火が付いてマンホールから何日も火の手が上がっていた)周囲が立ち入り禁止になり、グッドフライデー以降のミサが全てキャンセルになったことがありますので、これはデジャヴ。その時は他の教会へ行ったのですが今回はそれも出来ず・・・。
ちなみに東方正教会ではイースターは一週間後にずれています。
当時の聖歌隊長がグッドフライデーはキリスト教で最も重要な日だと言っていました、クリスマスデーよりも大切なのだそうです。
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