洗足池公園　お花見散歩　2020年3月

2020/03/26 - 2020/03/26

コロナウイルス感染拡大により計画していた旅行はキャンセルして、近場でお花見散歩。
洗足池公園は自宅から歩いて行けない距離ではないので、運動不足解消も兼ねて往復歩いてきました。
東京の桜が満開と報道されてから5日目。洗足池公園は満開間近でした。

エリア 馬込・池上(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: 徒歩

洗足池公園は、目黒区と大田区の区界にある清水窪湧水などを主な水源とする都内屈指の広さを有する淡水池のある公園です。

洗足池公園 花見

洗足池の北側の緩く盛り上がった小高い丘は桜山と呼ばれ、 300本程のサクラが植えられています。

先ず、桜山からお花見散歩

桜山の桜はほぼ満開。

青空に桜が映えます

野鳥は多かったですが、望遠レンズを持参しておらず撮影は出来ず

桜山ではお花見をする方はそれ程多くありませんでした。
（例年こちらでは宴会禁止です）

桜山

桜山から洗足池の方へ進みます

池の畔ではかもめが目の前を飛び回っているのでちょっと怖かった

洗足池の周りでは対岸（池の東側）に桜が多いのですが、まだ満開ではない感じ。
反時計回りに洗足池の周りを一周します。

洗足池の西側は桜の木が少なく、

まだ若木が多い感じ

洗足池西側の小高い丘の上に名馬池月の像
「池月」（いけづき）は源頼朝愛用の名馬。
宇治川の戦いで、源頼朝から「池月」を与えられた佐々木高綱と「磨墨」を与えられた梶原景季の先陣争いが繰り広げられ、池月に乗馬した佐々木高綱が先陣の名乗りをあげました。

名馬池月の像 名所・史跡

１１８０年（治承４年）に源氏再興の挙兵をした源頼朝は、石橋山の戦いに敗れた後、海路安房（源頼朝上陸地）へと渡り、千葉常胤、上総介広常らの武将を従えて鎌倉へと向かった。
その途中、洗足池の畔に宿営し、諸将の到着を待ったという。
その折、どこからともなく野馬が飛来。
その嘶く声は天地を震わすばかり。
郎党が捕らえてみると、逞しい馬体は、青い毛並みで白の斑点を浮かべていたという。
突然、源頼朝の前に現れたこの野馬は、「池に映る月影のよう」であったことから「池月」と名付けられ、頼朝の乗馬とされた。
これより前、源頼朝は「磨墨」（するすみ）も得ており、今また「池月」を得たことは平家征伐軍の成立の吉兆であるとして、征旗を高らかに掲げたという。
この故事から、千束八幡神社は「旗上げ八幡」と呼ばれている。

千束八幡神社 寺・神社・教会

紅枝垂桜は咲き始め

例年ならスワンボートなどがかなり出ているのですが、今年はコロナウイルスの感染拡大防止のため貸しボートは営業していません。

お花見散歩

洗足池の南側にある洗足池図書館は、コロナウイルスの感染拡大防止のため予約した本の貸し出しと返却のみで書架などは利用できなくなっていました。

洗足池図書館 名所・史跡

昨年近くに勝海舟記念館がオープンしたので図書館の壁面に案内板が設置されました。

鳥羽・伏見の戦い（1868）で幕府軍が敗れると、徳川慶喜より幕府側の代表として任じられた勝海舟は、官軍の参謀西郷隆盛（南洲）と会見するため、官軍の本陣が置かれた池上本門寺に赴きました。
その際、通り掛かった洗足池の深山の趣のある自然に感嘆し、池畔の茶屋で休息したことが縁となり、農学者津田仙（津田塾大学創始者、梅子の父）の仲立ちで土地を求めました。明治二十四年（1891）自ら洗足軒と名付けた別邸を建築しました。

勝海舟別邸跡 (洗足軒) 名所・史跡

勝海舟別邸跡の対面に妙福寺。
寺伝によれば、日蓮聖人が池畔の松に袈裟を掛けて、手足を洗い休憩した地を霊場として、御松庵として開創されたという。昭和二年（１９２７）に浅草にあった妙福寺と合併し、今日に至っている。

妙福寺 寺・神社・教会

江戸時代、歌川広重の名所江戸百景『千束の池袈裟懸松』にも描かれた洗足池の畔にある松。こちらは６代目。
弘安５年９月（１２８２年）日蓮上人が身延山から常陸国（茨城県）に湯治に向かう途中、日蓮に帰依していた池上宗仲の館（池上本門寺）を訪れる前、千足池の畔で休息し傍らの松に袈裟をかけ池の水で足を洗ったと伝えられる、この言い伝えから、この松を袈裟掛けの松と称することになり、また千足池を洗足池とも称されるようになったといわれる。

日蓮上人袈裟掛けの松 名所・史跡

妙福寺境内にある日蓮聖人銅像

妙福寺の竹林

昨年オープンした勝海舟記念館。
鳳凰閣（旧・清明文庫）の東側面に併設する形で増築されています。
勝海舟記念館もコロナウイルスの感染拡大防止のため休館となっています。

鳳凰閣（旧・清明文庫）は、鉄筋コンクリートの2階建てで、20世紀前半に多く見られたネオゴシック様式を基調とした造りになっている。また、モダニズムの影響が見られる外観、建物の細部にはアール・デコ調の文様なども施され、当時としては先端の造りであり、昭和初期に見られた洋風建築物の特徴を今によく残している。当建物は貴重な建物として、2000年に国の登録有形文化財に登録された。

勝海舟記念館から洗足池公園（池の東側）へ。

こちらは五分咲程度

これから見頃

例年より少ないながら3組ほど桜の木の下で宴会をしていました。

洗足池公園の桜

こちらは花桃

お散歩お花見

池畔の桜

池畔の桜

夕焼けと桜

洗足池公園の一角に勝海舟夫妻の墓があります。
勝海舟は晩年、洗足池の風景を愛し別荘を構えていました。
生前から墓は洗足池畔と決めていたといわれ、遺言は「冨士を見ながら土に入りたい」といわれています。

勝海舟夫妻の墓 名所・史跡

勝海舟夫妻の墓の近くに西郷隆盛留魂碑
明治12年（1879年）、戦死した西郷隆盛（1827年から1877年）をいたみ、 勝海舟が私費で建てた碑です。大正2年（1913年）に現在地に移設されました。

西郷隆盛留魂碑 名所・史跡

洗足池公園の桜

洗足池公園の桜

洗足池公園の桜

洗足池公園の桜

洗足池公園の桜

夕焼けも綺麗ですが、そろそろ歩いて帰宅することにしました。