塩竈の歴史的建物を巡る

2020/02/16 - 2020/02/16

2020年2月、塩竈の街の歴史的建物を巡りました。
解体の危機から救われ、よみがえった建物に大きな魅力を感じました。
その記録です。
トップ写真は塩竈市杉村惇美術館です。

エリア 多賀城・塩釜・利府(宮城)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発点は、塩竈市の杉村惇美術館です。
戦後の昭和20年代～30年代に塩竈市で暮らした画家、杉村惇の作品を展示しています。

塩竈本町談話室 グルメ・レストラン

旧亀井邸への案内板です。
鹽竈神社裏坂の途中にあります。

旧亀井邸の洋館の一室です。

旧亀井邸 名所・史跡

旧亀井邸の和館2階にはひな飾りがありました。
豪華です。

亀井氏は石油販売で力を付けました。
ふすまの手がかりがこうもりの形なのは、こうもりが某石油会社の社章のデザインだからです。

旧亀井邸の外観です。

一森山の東側、崖の上に勝画楼があります。
仙台藩主が鹽竈神社に参拝する際の休憩所でした。
さらに、明治天皇行幸の際、行在所になりました。

勝画楼の奥の間は懸造の上にあります。
3.11大震災の前に補強工事が行われていたため、倒壊しなかったそうです。

勝画楼の内部です。
老朽化に伴って長く使用されなかったため、荒れています。
塩竈市が復旧工事を準備していますが、財源の問題があるそうです。

勝画楼のすぐ下が市街地になっています。
本塩釜駅近くの壱番館を見たところです。

御釜神社には四口の神竈があります。それらを納めた建物です。

御釜神社 寺・神社・教会

御釜神社の藻塩焼神事に使う竈です。

旧ゑびや旅館です。
解体の危機を市民の寄付で乗り越え、まちかど博物館として再開しました。

カフェはれま グルメ・レストラン

旧ゑびや旅館に、昔の塩釜港の様子を示す模型がありました。

旧ゑびや旅館には、松の間、竹の間、桜の間があります。
それぞれの植物が描かれています。
写真は竹の間です。

旧ゑびや旅館の桜の間です。
壁の色がさくら色です。

旧ゑびや旅館の桜の間は寝殿造りになっています。

旧ゑびや旅館の桜の間の天井です。
東北工業大学の学生が復元した桜の絵が立派です。

この向拝は法蓮寺にあったものです。明治期の廃仏毀釈のため多賀城市のお寺に移されたのですが、昭和期に解体される運命になりました。しかし、市民の手で救われ、酒造会社佐浦の建物の玄関に置かれたものです。

浦霞醸造元 グルメ・レストラン

法蓮寺向拝のいきさつが書かれた説明板です。

歴史的建物巡りを終え、杉村惇美術館に戻ってきました。
この建物は昭和32年に建てられたのですが、その建築の様子がパネルで紹介されています。

塩竈本町談話室 グルメ・レストラン

杉村惇美術館は木造で、写真のとおり、太い構造材が使われています。