1979年 ロサンジェルス :２回目の家族旅行は足止め３日

1979/12/01 - 1979/12/10

家族４人での２回目の旅行はロサンジェルスに､
(僕は 75年に次いで２回目だが家族は初めて)。
近畿日本ツーリストの添乗員付きフリー･ツアーだった。
ホテルがリトル･トーキョーだったことは確かだが
名前は不明､ミヤコホテルだったかもしれない｡
子供連れでもありディズニーランドや
ユニバーサル･スタジオに行った｡
写真は言わずと知れたフランケンシュタインのモンスター｡
飛行機は大韓航空だったが､何か国内で大きな事件があったらしく
韓国から来る飛行機がすべて欠航で帰れなくなり
3日間ロサンジェルスで足止め｡
幸い大手旅行社のツアーだったので
(多分大韓航空が) 空港近くのホテルを
取ってくれ２泊分のホテル代は当然 無料､
日本への国際電話も確か２回まで無料だった｡
僕は一応会社員なので会社に連絡はしたが､
無料で延泊できるのは願ってもない幸運と喜んだ…
●あとで調べると 10月26日に朴正煕大統領が暗殺され､
12月８日には政治犯 68名の釈放､金大中の自宅軟禁解除と
民主化が進む一方で､帰国２日後の 12日には後に大統領になる
全斗煥や盧泰愚による軍事クーデターが起きていた｡
帰りのソウルでも『エンテベ空港の７日間』じゃないが
空港の広い部屋に監禁 (？) され､出入り口には
小銃を持った兵士が立っていて自由に歩き回ることはできない。
幸い乗り継ぎ時間は短かったからよかったが､
最悪７日間監禁されたかも？？

エリア ロサンゼルス(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

市内観光が付いていたと思うが､
どこを回ったか記憶にはない｡
ここはスターの手形で有名な
ハリウッドの Grauman's Chinese Theatre ｡
(73年から Mann's Chinese Theatre､
2013年から現在は TCL Chinese Theatre)｡
なぜか写真はこれだけ｡
８ミリカメラを持って行ったはずだが映像は見つからない

1922年開場のハリウッド･ボウル､
恐らく市内観光に付いていたのだろう｡
ちなみにビートルズは 1964年 8月23日と
1965年 8月30日の２回ここで演奏している｡
ビートルズ唯一のライブ･アルバムとして
Live at the Hollywood Bowl があるが…

ここに来るのも 75年に次いで２回目｡
前回はちょうど舞台でリハーサルをやっていた

次はサンタモニカの海岸に､
もちろん個人で路線バスに乗って｡
左のとんがり屋根は『スティング』に登場する
屋内のメリーゴーラウンド場

そのアップ､残念ながら入ってはいない｡
ちなみに広大なロサンジェルスは
当然 車社会でバスを利用するのは
低所得者が多いこともあり
決して治安がいいとは言えなかった。
さらに当時のバス停には路線図も時刻表も何もなく
待っている人に聞いても自分の乗る路線
以外のことは知らず､バス利用は結構 大変だったが
タクシー利用という発想はなかった…
(90年代までバス以外の公共交通機関はない)

サンタモニカのビーチ､
夕方に来たようです｡
上の写真でも影が長いので分かる

まあ一応は冬ではあるが
相変わらず人の姿が見えない…

こちらはユニバーサル･スタジオ､
もちろん路線バスで行きます｡
巨大なジョーズが吊されている｡
(『ジョーズ』のヒットは 75年)

何だか分からないが
これまた巨大な電話機

ユニヴァーサルスタジオの案内パンフが見つかった｡
35ページある立派なものだが値段は…
書いてないが､まさか無料ではないはず

裏面には各種アトラクションの案内図がある｡
現在の大規模･大迫力のアトラクションとは比べられないほど
チャチ (失礼) なものばかりだが､なかなかよくできていて
十分楽しめた｡
案内図で分かったが､大きな電話機があるのは
左上から２番目の Prop Plaza ｡
特撮用の大道具や小道具がある場所

これも何の映画に関係がある分からないが
Wish you were Here ! とある｡
IMDB で見ると 74年から 2003年まで続いた
テレビ番組に関係あるのかもしれない

元々は本物の (？) 映画スタジオで
オープンしてすぐの 1915年から
一応の見学ツアーはあったらしい｡
本格的なテーマ･パーク化は 64年から｡
ニューヨークのオープンセットかな？
案内図右上の New York Street で
『スティング』や『刑事コジャック』など多数で使用

警察が来たわけではなく､もちろん撮影用のパトカー｡
アメリカ映画ではパトカーは必需品 (？) です

フランケンシュタインのモンスター｡
ユニヴァーサルはハリウッド･メジャーだが
サイレントの時代から『ノートルダムのせむし男』､
『オペラの怪人』『魔人ドラキュラ』など
Ｂ級に近いホラー映画をヒットさせ
『フランケンシュタイン』もボリス･カ－ロフが
モンスターを演じて大ヒットした

今でもユニヴァーサル映画の最後に
こんなトラム (？) の絵と
When in Hollywood
Visit Universal Studios
(Ask For Babs) という表示が出る｡
Babs とは『アニマルハウス』に登場する女性の
名前かららしいが､どういう意味があるのか…

今度は 1955年オープンの本家ディズニー･ランドです｡
もちろん､ここにも路線バスで。
何となく城のデザインが現在と少し違うようだが
建て替えられた？
どんな乗り物に乗ったか写真も記憶も残っていない｡
英語版ウィキに写真があり思い出したが
当時 (82年まで) のチケットは
Ａ－Ｅ (？) を綴じたクーポンで１枚づつ切り離す｡
(余ったのを誰かにやった記憶がある)
どうでもいいがウィキによるとオープン時に
カトリック司祭、プロテスタント牧師、ユダヤ教指導者が
スピーチをしたって…
なぜなのか理解しがたい (やはり仏教はない？)

延泊のホテルは空港に近いイングルウッド地区｡
このあたりは治安の悪いことでも有名だが
当時はコリアン･タウンだった｡
だから大韓航空が手配したはず｡
(現在はヒスパニックが大半)｡
写真はホテルから海方向｡
調べるとマリナ･デル･レイが近かったので
やはり路線バスで行った (写真はない)｡
Forum という大きなホール (競技場) が徒歩圏にあり
ちょうど８日が Earth Wind & Fire の I Am Tour 1979 の
初日だったが ､大して好きではないので行かず

何とか無事に３日遅れで飛行機が飛んだ｡
よく分からないが写真はロング･ビーチでしょうか…

ところで､これは何だと思います？
参番館と言う店のカードだが左下に
Hoki Tokuda とある… つまり ホキ徳田さんの店です｡
ホキは何と言ってもヘンリー･ミラー最後の夫人
として有名だろうが､僕は歌手として日本で
テレビに出ていたころからのファンだった。
(だから店に行ったのではない)
実は､もの凄い偶然で彼女の車で送迎してもらい (？)
店でカンバンまで飲んで彼女のピアノ伴奏で歌ったりも｡
なぜ そうなったかというと…
同年1月のパリツアーで某有名映画カメラマンと
知り合ったが､その友人Ｈ氏がアメリカでの
撮影のコーディネイターとして１年ほど
ロサンジェルスに住んでいるので会えば､と紹介してくれた｡
Ｈ氏に連絡すると､たまたま彼がホキと非常に (！) 親しく
彼女の運転でホテルまで迎えに来てくれたわけです｡
ホキは前年の 78年にヘンリー･ミラーと離婚したばかりで､
ホテルのロビーに現れた Ｈ氏はミラーの話はしないように､
と最初にクギを刺した｡
ちなみにホキの車は高級車プレリュード､
大変な猫好きでヒッカキ傷がたくさんあった…