2020/01/16 - 2020/01/16
10198位(同エリア26415件中)
naoさん
天神橋筋商店街は、大阪市北区天神橋一丁目から天神橋六丁目に至る、全長約2.6kmという日本で一番長い商店街で、衣料品、日用品、飲食店など、約600店が軒を連ねています。
通常は「天神橋筋商店街」とひとくくりで呼ばれていますが、地名の「○丁目」に応じた単一の商店街に分類され、さらに、三丁目と四丁目を境に、南と北で二つの大きな連合体を組織しています。
天神橋一丁目から天神橋三丁目にかけては、「天神橋筋一丁目商店街」、「天神橋筋二丁目商店街」、「天神橋筋三丁目商店街」の三つの商店街で構成される『天神橋筋商店連合会』を組織し、また、天神橋四丁目から天神橋六丁目にかけては、「天神橋筋四番街」、「天神橋筋四丁目北商店街」、「天五商店街」、「天六商店街」の四つの商店街で構成される『天神橋筋商店会』としてまとまっています。
さらに、天神橋筋一丁目商店街は「天1(てんいち)」、天神橋筋三丁目商店街は「天3(てんさん)」など、愛称で呼ばれることが一般的となっています。
最寄り駅としては、大阪メトロ堺筋線の南から南森町駅~扇町駅~天神橋筋六丁目駅、並びにJR大阪環状線の天満駅になります。
大阪天満宮の門前町として発展してきた天神橋筋商店街は、大阪三大市場のひとつで、大阪の野菜や果物などの青果物を一手に取り扱っていた天満青物市場が近くにあったことも幸いして、大阪きっての賑わいのある商店街へと成長しました。
この稿では、天神橋筋商店街一丁目と二丁目をご紹介します。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
天神橋一丁目にやって来ました。
-
天神橋筋商店街へ入る前に、レトロなビルが近くにあるので、先にそちらを見に行きます。
-
大正12年(1923年)に建てられた、外壁のスクラッチタイルが味わい深いフジハラビルディングです。
-
このビルが凄いのは、先代から受け継がれた現オーナーさんが、たった一人で10年かけて修復されたところです。
-
現在はギャラリーなどとして使われています。
-
1階の窓には、様々なオブジェが置かれています。
-
影絵のスクリーンとして使われている窓。
レトロなビルとの相乗効果を狙っているように感じます。 -
この二人、喧嘩しちゃったみたい・・・。
-
切り絵のプレートで埋められたドア。
以上、不思議な魅力にあふれたフジハラビルディングでした。 -
では、天神橋筋一丁目商店街を北に向かって歩きます。
-
優しい心遣いのカフェ。
-
窓の外に飾られているのは、草間彌生が描くような水玉をまとったクロスバイクです。
-
ここからアーケード街になります。
-
複雑な曲線を描く螺旋階段には感動です。
-
透けて見える調理道具から、内部の様子が想像できそうです。
-
天神橋筋一丁目商店街はここまでなので、ここでひとまず商店街を外れて、大阪天満宮へ向かいます。
-
こちらが、菅原道真を御祭神としてお祀りする大阪天満宮です。
-
大阪天満宮の表大門には、十二の方位それぞれに十二支の彫刻がはめられた、大きな方位盤が吊られています。
通常、西方を示す干支は「酉」とされていますが、この方位盤では「鳳凰」になっています。
これは、大宰府に左遷される菅原道真が、河内道明寺の伯母覚寿尼と別れを惜しんでいた際、図らずも鶏の鳴き声によって出立を早められたため、道真の御心を思い計って、鶏や鶏卵はお供えに用いないという故事に因んでいるものだそうです。 -
青竹から流れ出る手水舎の水。
-
荒縄のおみくじ掛け。
-
竹の枝を使ったおみくじ掛け。
-
おみくじ掛けと境内の様子。
-
こちらが御本殿です。
-
大阪天満宮は、江戸時代の記録に残るだけでも七度も火災に見舞われていて、現在の御本殿は天保14年(1843年)に再建されたものです。
-
思いもかけない大学の名前が書かれた絵馬。
-
天満宮の境内社である白米稲荷社の回廊には・・・
-
「狐、天狗の爪研ぎ石」という、何ともおどろおどろしい名前の石が置かれています。
これは狐や天狗が爪を研いだのではなく、実際は勾玉や管玉を研ぐための石なんだそうです。 -
「狐、天狗の爪研ぎ石」の奥の回廊から見えるのは・・・
-
稲荷奥宮の鳥居です。
-
稲荷奥宮は、昭和63年(1988年)に・・・
-
伏見稲荷大社から神璽(しんじ)が奉斎されたそうです。
-
梅の花を見ると必ず思い浮かぶのが、松尾芭蕉の弟子、服部嵐雪の詠んだ『梅一輪 一輪ほどの 暖かさ』の句です。
今年は暖冬で寒さはそれほど厳しくないんですが、それでも暖かい春が待ち遠しいですよね。 -
ところで、菅原道真公と梅の花の関係は切っても切れません。
昌泰4年(901年)、藤原時平の讒言(ざんげん)により大宰府に左遷される菅原道真が、自宅の庭に植えてあった梅の花との別れを惜しんで詠んだ歌はあまりにも有名です。
『東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ』 -
『春になって東の風が吹いたなら、梅の香りを私のもとまで届けておくれ。 主人がいないからといって、春を忘れてはいけないよ。』という意味で、梅を愛する菅原道真の心情がよく表されています。
その梅も菅原道真のことを愛していたようで、一晩のうちに菅原道真が住む大宰府まで飛んできたという『飛梅』伝説も残っています。 -
こちらは、明治時代に架けられた天神橋の橋銘板で、大阪天満宮境内の北側にある星合池に面して置かれています。
以前は天神橋の北詰で保存・展示されていましたが、こんなところでお目に掛かるとは・・・。 -
こちらは、大阪天満宮敷地の北側にある落語専門の定席、天満天神繁昌亭です。
-
戦前の大阪天満宮界隈には8軒もの寄席がありましたが、戦後次々と姿を消してしまいました。
-
これを憂えた上方落語協会が「寄席の復活」を呼びかけると、街の活性化を目指す天神橋筋商店連合会がこれに賛同し、芸能文化の継承と発展、ひいては街の活性化を目指して募金活動が始められました。
-
この結果、用地は大阪天満宮から無償提供を受け、一般市民の皆さんや企業から寄せられた募金で建設費をまかなって、平成18年にオープンにこぎつけ、永年の夢を実現させました。
-
毎日、昼席と夜席の2回、ベテランから若手にいたる落語家が高座を務めるほか、漫才、マジックなど、落語以外の色物も上演され、開業以来立ち見が出ることも珍しくないほどの盛況が続いています。
さて、寄道はこのくらいにして、天神橋筋商店街に戻ります。 -
天神橋筋二丁目商店街にやってきました。
大阪天満宮と天満天神繁昌亭へ寄り道するために、部分的に天神橋筋二丁目商店街を飛ばしてしまったので、ここから元の地点へ逆戻りします。 -
こちらのうどん屋さんは、お客さんの動線をきっちり整理されています。
-
風情のある町家風のお店です。
-
こちらは、大阪のええもんを集めたセレクトショップ「天満天神 MAIDO屋」です。
大阪名物のお土産物や天満天神繁昌の上方落語グッズなどが販売されています。 -
「天満天神 MAIDO屋」さんは、こてこての大阪弁が書かれた提灯が看板代わりになっています。
-
目が透き通ったキンメダイ。
新鮮な証拠ですね。 -
こちらは、建築金物や家庭用金物を中心とした商品を取り揃えている金物屋さんです。
-
美味しそうなイチゴ!
-
まん丸い顔が愛らしいですね。
-
和風で洒落たデザインの扉が入ったお蕎麦屋さん。
-
大阪天満宮へ向かう曲がり角にあたる、天神橋筋二丁目商店街の元の地点まで来たので、ここから引き返します。
-
この通路の奥にはラーメン屋さんがあります。
-
天神橋筋商店街二丁目入口のアーケードに掲げられている人形は、天神祭りで船渡御する御心霊をお迎えする「お迎え人形」がモチーフになっています。
-
国道1号線越しに見た天神橋筋商店街二丁目の様子です。
-
では、次に天神橋筋商店街三丁目へ向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
大阪 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
55