2020/02/19 - 2020/02/20
12位(同エリア91件中)
ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん
- ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さんTOP
- 旅行記107冊
- クチコミ66件
- Q&A回答1件
- 195,130アクセス
- フォロワー25人
近鉄大阪線に続き、名張川・木津川を下って笠置で1泊、翌日は関西本線沿線の橋等を観てきました。
関西本線沿線は以前列車に乗って観て廻りましたが、以前じっくり観られなかった木津川橋梁や架替工事中の五月橋以外にも煉瓦造りの素晴らしい橋が多数残って現役で活躍している事を確認できました。
◆関西本線名古屋~木津間の歴史概略
1890年(明治23年)関西(かんせい)鉄道が四日市~柘植間開業。
1894年(明治27年)桑名(仮)~四日市間開業。
1895年(明治28年)名古屋~桑名(仮)間開業
1897年(明治30年)柘植~加茂間開業。
1907年(明治40年)加茂~木津間開業。
1907年(明治40年)関西鉄道を国有化。
◆伊勢中川~伊賀神戸 近鉄大阪線沿線の鉄道遺産等を巡る旅◆はこちら⇒https://4travel.jp/travelogue/11605366
※参考HP 歩鉄の達人様、くるまみち様、加太鉄道遺産研究会様
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 利用旅行会社
- じゃらん
-
【大川橋】
1969年(昭和44年)竣工、トラス補剛吊橋。
竣工年が高山ダムと同年なので、ダムで沈んだ橋の代替と思われます。
3tの重量制限がありますが、橋の前後の道路線形が非常に悪く、車長・車幅の小さい車でないと渡るのは難しそうです。
中路トラスが特徴的。 -
イチオシ
【五月橋】
1928年(昭和3年)竣工、下路プラットトラス+下路ポニーワーレントラス。
国道25号の旧道で奈良県と三重県の県境に架かっています。2020年度には下流側には建設中の新橋にバトンタッチし、現橋は撤去されてしまうようです。
立派な親柱の上には照明が付いていたそうですが、撤去されて形状は分かりません。 -
トラスは1927年(昭和2年)横河橋梁製作所製。
側径間のポニートラスのガセットプレートが曲線を描いていて、より一層古さを醸し出しています。
架替は残念ですが、撤去される前に観られて良かったです。
高知の『大栃橋』も架替工事中なので、お近くの方はお早めに! -
【月ヶ瀬橋】
1968年(昭和43年)竣工、ランガー橋他。
月ヶ瀬は約1万本の梅で有名ですが、満開にはまだ少し早いようでした。月ヶ瀬梅渓 自然・景勝地
-
【八幡橋】
1969年(昭和44年)竣工、重橋床式吊橋。
左岸アンカレイジの上から橋を見下ろす事ができます。 -
【高山橋】
1967年(昭和42年)竣工、トラス補剛吊橋。 -
【高山ダム】
1969年(昭和44年)竣工、重力式アーチダム。
アーチ式ダムに重力式ダムの作用も持たせたもので、全国で10例程度しかないそうです。 -
ダム湖と管理事務所付近との高低差を連絡する施設がありました。スロープカーでしょうか。
モノレールの両脇にレールが設置されていて、上屋の中心下部の柱にチェーンブロックが取り付けられそうなので、重量物の上げ下げにも使われていそうです。 -
【大河原発電所 取水堰】
1919(大正8)年竣工。
石貼りの綺麗な堤体です。
【土木学会選奨土木遺産】 -
取水口や沈砂池も竣工時の物がかなり残存しています。
【土木学会選奨土木遺産】 -
【大河原発電所】
前回の関西本線の旅でも観てきました。取水堰から続く隧道吐口の「発祥致福」の扁額を観たかったのですが、立入禁止区域内だったので諦めました。
【土木学会選奨土木遺産】 -
【下の川橋梁】
以前観たこちらの橋も健在です。
大分暗くなってきたので、宿で休みました。 -
◆関西鉄道路線図
冒頭で関西本線の歴史をさらっと触れましたが、その前身の関西鉄道は延伸・譲渡等により、最盛期には名古屋~大阪間を含む長大路線を持つ大鉄道会社に発展し、東海道本線を有する官営鉄道と熾烈なサービス競争を繰り広げていました。
※図はWikipediaより。笠置ベース 宿・ホテル
-
【布目川橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、上路プレートガーダー。
間近まで行けそうなので、その際はじっくり観たいと思います。
右奥は・・・布目川の甌穴群(ぽっとほーる) 自然・景勝地
-
【布目川発電所】
1908年(明治41年)運転開始。
笠置橋からこの発電所まで川沿いに東海自然歩道になっていて、一部は関西本線の橋の橋側歩道も通れるようです。 -
イチオシ
【関西本線 木津川橋梁】
1897年(明治30年)竣工、1926年(大正15年)中央トラス架替。下路ランガートラス(1,3)+下路曲弦ワーレントラス(2)+上路プレートガーダー(4,5)。
右61°16′の斜角が付いていて、設計の苦労が偲ばれます。 -
第1,3径間は英国Patent Shaft & Axletree/1896年(明治29年)製造のポニートラス(下半分)を、1925年(大正14年)ランガートラスに改造(上半分を追加)。更に、1951年(昭和26年)には下横構を増設し、KS15荷重に対応するという改造の歴史を辿っています。
-
上流側尖頭小判型、基部切石積上部切石/煉瓦積みの橋脚も圧倒的な存在感があります。今後も更に改修を加えてでも存続して頂きたい貴重な橋です。
-
【相楽発電所取水堰堤】
1928年(昭和3年)運転開始。
落差は僅か3.3m!
越流堤は決瀉板(けっしゃばん)を立てて少しでも落差を稼ごうと頑張っています。
手前から閘門、魚道、流筏路、そして越流堤の順に並んでいます。閘門は上流側しか残存していないので、使っていないようです。 -
【関西本線 第248号橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、煉瓦積アーチ橋。
チャンネルをアンカーで留めて坑門の傾斜・転倒を食い止めようとしています。左に見える梯子がナイス!これのおかげで降りるのが楽でした。 -
イチオシ
上を走る線路に対し、水路が斜めに横断しているため、レンガを斜めに積んでいます。いわゆる『ねじりまんぽ(斜拱渠)』です。
-
【関西本線 殿田川橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、アーチ煉瓦積/側壁切石積みアーチ橋。
月ヶ瀬駅前にあるフランス積みの坑門を持つ今山隧道(伊賀街道架道橋)を以前観ましたが、その脇にある水路を見落としていました。
こちらの坑門はほぼ同時期の施工のはずですが、普通にイギリス積みです。 -
【島ヶ原大橋】
1956年(昭和31年)竣工、下路曲弦ワーレントラス。 -
【関西本線 第234号橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、アーチ煉瓦積/側壁切石積アーチ橋。
こちらは坑門が切石積。レンガ2重巻に要石が割って入っています。
道路に脚が付いていますが、下を流れるのは相田川なので河川占用して拡幅したのかもしれません。 -
【関西本線 那智川橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、上路プレートガーダー。 -
【新服部橋 仮設橋】
ダブルワーレントラスの仮設橋がありました。旧日本陸軍が開発した重構桁と同様、さまざまなスパン・幅員に対応できそうです。 -
【関西本線 岩瀬川橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、上路プレートガーダー。
車との接触が懸念される隅角部のみ橋台が石積みになっています。 -
【関西本線 河合川橋梁】
1897年(明治30年)頃竣工、上路プレートガーダー。
5角形断面の橋脚、尖頭部のみ石積みにして、流下物から橋脚を守っています。 -
【D51 831】
1942年(昭和17年)鉄道省鷹取工場製。
晩年はSL伊賀号として運行していました。 -
【柘植駅転車台】
1911年(明治44年)汽車製造製、18m級上路バランスト型。
藪の中に埋もれています。 -
イチオシ
転車台上や外周部のレールも残存。加太鉄道遺産のように維持・公開して頂きたいです。
-
【関西本線 鳥谷川橋梁】
1890年(明治23年)頃竣工、アーチ煉瓦積/側壁切石積みアーチ橋。
側壁が切石積、笠石や帯石も配された存在感のある素晴らしい橋です。 -
こちらもねじりまんぽ。第248号橋梁と違って坑門廻りは平滑に整形。
レンガの風化進行が痛々しいです。 -
【関西本線 大和街道架道橋】
1890年(明治23年)竣工、アーチ煉瓦積/側壁下部切石積アーチ橋。
国道25号の旧道だけあって、笠石・帯石に加えデンティルも施された立派な橋です。
扁額は文字が読めません。彫られていないとの説も。 -
【関西本線 大崖川橋梁】
1890年(明治23年)竣工、アーチ煉瓦積/側壁切石積アーチ橋。 -
この写真では伝わりませんが、幅7.6m。複線断面のトンネルにも匹敵、長さも73mに及ぶ巨大アーチ橋です。
-
【関西本線 第165号架道橋】
1890年(明治23年)竣工、煉瓦積アーチ橋。
亀山市加太地区は『加太鉄道遺産研究会』が案内看板を設置し、鉄道遺産の保全・地域の活性化に取り組んでいます。 -
色の濃いレンガが混じっていますが、焼過レンガです。
要石・帯石部分やフランドル積みのパラペットにもこのレンガを使い、デンティルも備えています。
ちっぽけな橋ですが、今回の旅で最も凝ったレンガ積みの橋でした。 -
【関西本線 板屋川橋梁】
1890年(明治23年)竣工、上路プレートガーダー。
丁度この橋を観てもらうための、河原へ降りる道の舗装工事をしていました。工事中通して頂きありがとうございます。
基部五角形、上部長方形断面の切石積/煉瓦積み橋脚が見事! -
【関西本線 屋渕川橋梁】
1890年(明治23年)竣工、上路プレートガーダー。
板屋川橋梁と違ってこちらの橋脚は長方形断面です。 -
銘板です。
大正十三年
大阪鐵工所製作
LIVELOAD:COOPER'S E-40
鐵 道 省
MATERIALS
ANGLE:IMPERIAL STEEL WORKS
PLATE: 〃 〃 〃
RIVET: 〃 〃 〃
帝国製鉄所!官営八幡製鐵所の英訳です。 -
【関西本線 市場川橋梁】
1890年(明治23年)竣工、煉瓦積/側壁下部切石積拱渠。
アーチに沿った配管が景観を損ねています。 -
アーチと側壁の境、スプリングラインにデンティルの飾りが施されています。
中程には継ぎ目があり、拡幅の名残が見て取れます。
この先、坊谷隧道の坑門を観る予定でしたが、運悪く25号旧道が通行止めで行けず、タンク車を使っていた藤室商店の方の言っていた事と話が繋がりました。特に関~加太間の谷沿いの区間は落石や土砂崩れが頻発しているようです。 -
【越川大橋】
1965年(昭和40年)竣工、上路ワーレントラス+上路プレートガーダー。
トラス端部にコリジョンストラット用と思しきガセットプレートがあります。1965年にもなってコリジョンストラットを採用するはずもなく、ましてやワーレントラス…。架橋時に利用した跡でしょうか。 -
イチオシ
今回の旅は以上です。
架替・撤去間近の五月橋が観られ、また今となってはローカル線となり速度も遅いし本数も少ないですが、東海道線と熾烈な競争を繰り広げた関西鉄道を支えた、開業時からの橋等を観られて良い旅になりました。
前半の近鉄沿線の旅も含め、名阪間の東海道本線/関西鉄道(関西本線)/近鉄大阪線の三つ巴の闘いを感じる旅でもありましたが、3月から近鉄が導入する新型特急『ひのとり』も加わり、今後どのような展開を見せるのか、見守っていきたいと思います。
あと、今回折り畳み自転車を車に積んで所々利用したのですが、車の入れない場所への移動に重宝しそうで、今後も活用して行きたいと思います。
トータル 橋24、ダム/堰堤3,他4 を巡る旅でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
亀山(三重) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ◆関西本線沿線の橋梁等を巡る旅◆
0
45