越前-若狭小浜のカニ三昧、春のサキガケ蕗の薹 中編

2020/01/27 - 2020/01/28

若狭の海を眺めながら湯に体を沈めじわりと癒されました。
しかし表面は穏やかでもこの先には不穏な国家の予測不能な動きがありますし、いつ何が起きるかわからないご時世、ゆめゆめ油断は禁物です。
ところで日本の歴史を考えるときに外せないのが大陸から近く文化がいち早く齎されたこの地の社寺でしょう、多くの観光箇所をさておいて山間に広く展開する若狭の寺社はタクシーで行くべしと判断し ￥9000の半日コースを予約しました。どれも由緒あるお寺で仏様も格別なものと思われました。
奈良のお水取りとのゆかりが深いお水送りのお寺若狭神宮寺にもお参りしました。

エリア 小浜・若狭(福井)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

窓の外に広がる若狭湾、空は薄曇り……
左手の小島が北朝鮮による拉致の舞台となったところですが
今はご家族が無事戻られてしずかに暮らしておられるようです。

食堂は一階の宴会場と案内があり行ってみると広いホールの片隅に席が設けてありました。どうやら貸切のようでした。

部屋係の女性が昨夜と打って変わって黒のパンツスーツで現れたのでびっくり！

朝食一式が運ばれてきました。

湯豆腐付きの胃にやさしいおかずが並び
美味しくいただきました、

食後館内の掲示物を冷やかしてみました
オバマさんの写真がかけてあります。

オバマさんブームのあの時が思い出されます。

ふと気づいてこの時間帯なら…ひょっとして？

撮影が可能かと風呂場に寄ってみました。

この時間帯は無人です。時間があったらもう一度入りたい。

歴史のある社寺を訪問することにしました。
まずは国指定史跡 曹洞宗【若狭国分寺】です
741年 聖武天皇の詔勅により諸国に造営された寺の一つ。

しまっていてあたりに人の気配はなく内部は見られませんでした。
タクシードライバーは気の毒そうな表情で.....

丸みを帯びた石碑

鐘楼がひっそりと

ご本尊の外観と建物の解説文を読みます。
木造薬師如来坐像は鎌倉時代のもので国指定重要文化財です。

次に訪れたのは【萬徳寺】 拝観料は一様に ￥400でした。
冬の庭は凛とした気に満ちています。

冬なのに緑濃い一画もあります、

小さな門から伺える坂下町の様子

正面玄関は堂々としています

作庭が見事です。
白砂の枯山水庭園は江戸時代の作庭

季節感を疑う薄紅色の木々
埋め石敷き枯山水庭園は国指定の名勝。

本尊阿弥陀如来坐像 は国指定の重要文化財。
裳裾の襞が流麗で台座まで及び、お顔の表情と居ずまいは温和で慈愛に満ちています。

奥の部屋にひっそりと祀られている秘仏めいた仏様。

一巡してみると古木の根っこが玄関に飾られています。

階段を上がって左手に見えるお堂まで上がりました。

しまっている戸袋の一枚をスライドすると中が見えると教えられました。
住職は「行っておいで」と見送る様子。

廻廊をぐるっと一周しました

結局正面の左手の戸が開けられるのだと気づきました。

誰もいないほの暗いお堂の中を進み畏みました。
絹本著色弥勒菩薩坐像、不動明王三童子像は鎌倉期のもの。

椽からの見晴らしに暫し心を預けて次のお寺に向かいます。

、、、続く