越前-若狭小浜のカニ三昧、春のサキガケ蕗の薹 後編

2020/01/27 - 2020/01/28

いち早く芽を出した蕗の薹を摘みました。
思いがけない円照寺御住職のご好意で袋一杯頂きました。嬉々として
道で出会ってお話を交わした土地の方におすそ分けして大変喜ばれました。
旅ひの醍醐味を味わうひと時でしでした。
海上交通の要であり、豊かな海産物の漁場として、又日本海で侵食された景勝地として見所いっぱい、杉田玄白、梅田雲浜、山川登美子、常高院は等の人物を輩出している土地として是非再訪したいと思っています。

エリア 小浜・若狭(福井)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

ドライバーと廃刊の手順を打ち合わせます

【若狭神宮寺】に来ました。
仁王門をくぐって見上げれば勢いよく反り返った本堂の屋根が立派です
７１４年和寵朝臣赤麻呂公の開創、菰田小野神仏混淆寺院。鎌倉期には「根本神宮司」と改称されて威勢を誇ったが豊臣秀吉の寺領没収明治の神仏分離令によって衰微しました。

「若狭神宮寺」
本堂は身体山を背景に若狭随一の木造本堂が雄大な
景観を見せています。
単層、入母屋、檜皮葺の国指定重要文化財。

堂内から見た若狭の山々が長閑ですね。
古来から3月2日に厳かなお水送りの儀式が行われます。
鵜瀬の御香水が１０日かけて東大寺の若狭井へ送られ
奈良東大寺2月堂のお水取李行事が行われるのだそうです。

編集調整してやっと窺えた内部
室町時代に造られた木造の男神、女神坐像が祀られています。

メインの御仏像は木造薬師如来像。
714年 泰澄大師の弟子滑元の創建です。

続いて【多田寺】にやって来ました。
国指定の重要文化財の月光菩薩立像や
薬師如来立像などが置かれているようです。

眼病に霊験あらたかとして多くの参詣者が訪れるそうです。
鐘をそっとついてみました。静かに響く音に聞き入りました。
(近頃お寺の鐘の音に拒否反応する風潮があるようなので)

手摺に頼って急な階段を上ります。
木造11面観音菩薩立像(日光菩薩)を始めとして奈良、平安、室町時代に亘る
仏像がおわします。

重文　木造薬師如来立像
樹齢3000年の大木を２ｍ余りの縦割りにした彫刻で匠はインド系中国人「ビシュタク」と伝わります。お顔付は日本人離れしていますね。

重文　白鳳時代　日光十一面観世音菩薩　
東洋のモナ・リザといわれるとか。
重文　月光菩薩、の他に
県指定文化財　四天王寺立像、阿弥陀如来坐像

石が意味ありげに配置されていて…池泉回遊式庭園ですね。

四季折々に咲く様々な和の花々が「多田のお薬師さん」とした訪れる人々を優しくむかえるのでしょう。

最後に来ました【圓照寺】
若狭観音霊場第20番

ここも本堂までに階段が立ちはだかっています
創建は天智天皇の御代と伝えられますが南禅寺派臨済宗として再興されたそうです。」

国指定重要文化財　木造大日如来坐像（檜材、寄せ木造）
１２世紀作の密教佛。２５１ｃｍ

宇治平等院の阿弥陀如来に似ているといわれます。

「拝んできたかい？」と住職さん
こっちへおいでと手招きして…

住職さんが案内してくださった前庭には早春の芽吹きがいっぱい！
モリアオガエルの生息地としても有名なのです。

早くも庭の一隅に水仙が咲きそろっておりました。

丈夫そうな株です。多年草なので株分けすると増やせます。
戸建てに住んでいたときには庭に毎年自生していました。
清楚で香りがいいので好きな花です。

春の魁 蕗のとう
たくさん頂いたので道で会う人ごとにおすそ分けして
これだけが手元に残りました。帰阪後てんぷらではなく
細かく刻んで白味噌を和え蕗味噌を作り長く春の味を楽しみました。

羽賀寺、明楽寺にも行きたかったのですが随分遠くにあると聞いて悩みました。

雨も降ってきたことではあり次回にと勇断しました。
たくさんの仏教文化財が山あり谷ありの地に点在しているようで
私たちが全て徒歩で行くには無理があると言われたのが納得。

タクシーでJR小浜駅まで送ってもらいお寺巡りは終了です。
鯖街道資料館、小浜歴史資料館、三丁町、蘇洞門、オバマ城址、山川登美子記念館
etc.まだまだ見所はありますがまたの機会に残しておき帰阪することにしました。
列車の時間まで駅近くのお食事処「はまがわ」で軽食を取りました。

普通車に乗り敦賀駅で乗り換えます。

切符を買って右手の待合室で一服、

オバマさんのかたおしクッキーが土産店に売られていました。
どんな味でしょう？ 顔を潰してはいけないので買いませんでした。

サンダーバードに乗り換えて一路新大阪へ。
旅費総合計 7.7万余円　
春の兆しを感じる穏やかな旅でした。