2020/02/24 - 2020/02/24
8位(同エリア98件中)
ankhさん
34年前に一度、ニューデリー近郊には行ってみたが、広いインドの他の地域は未体験ゾーンだった。その後、西インド(ムンバイを州都とするマハーラシュトラ州の近郊)の石窟寺院の存在を知り、何時かは行ってみたいという願望だけがズ~ッと頭の片隅にあった。
旅行社に申し込んだ昨年の11月の時点では、新型コロナウイルスなど存在しなかったので話題にもならなかったが、ビザを申請する頃になると、中国で猛威を振るい始め、アッという間に世界中に蔓延してしまった。しかし、インドへの渡航は禁止されておらず、入国もOKだったので、今回、思い切って旅立つ事にした。ホンの2週間前に旅をしていた時には思ってもみなかったが、3月3日にインド政府は、入国ビザを持っていても無効とし、日本人の入国を拒否するに至ってしまった事を思うと、大変ラッキーだったと思っている。
インドでは、連日30度を超える日々が続いたが、乾季のベストシーズンの割には、交通渋滞は減らなかったものの、何処に行っても旅行客は少なめで、写真を撮るにしても時間を有効に使え、大変助かった。また病気に感染する事も無く無事帰国できたので、ホッとしている。
今回はそのエローラ編。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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アラウンガバードを朝8時に出発し、途中、郊外のダウタラバードの遺跡を見学して聖木と言われるガジュマルの並木道を通過。
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エローラ遺跡前。
10時前に到着。今回の旅で一番期待していた石窟寺院だけに気分が高まる。 -
エローラ石窟寺院の外では露天商で賑わう。
瓜を販売。 -
修学旅行だろうか。
制服を着た学生達が多くいた。 -
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エローラ石窟寺院の略図。
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日本の援助で修復作業も行われている。
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これが入場のコイン。
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ゲート前。
ゲートを入ると目前にエローラ石窟群を代表する第16窟がある。 -
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ご存知、世界遺産のマーク。
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全部で34窟あり、1~12窟迄が仏教石窟群。13~29窟迄がヒンドゥー教石窟群。30~34窟迄がジャイナ教石窟群。ここはヒンドゥー教石窟群の中で代表的な第16窟の外観。
別称、カイラーサナータ寺院。
8世紀の中頃、ノミで巨大な岩山を奥行き81m幅47m高さ33mにわたって切り開いて造った石堀り寺院。
掘り出された岩の量は20万トンにも達すると言われている。
チベット仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の聖地でもあるカイラス山を地上に再現する目的で100年に渡り、掘って造られた寺院群。 -
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第16窟。
正面入り口の塔門(ゴープラム)。 -
塔門の外、左側の彫刻。
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入場後、ドゥルガー女神。
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塔門内部の彫刻。
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ガネーシャ。
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正門をくぐった正面にあるガジャ・ラクシュミー像。
天地創造神話を題材に彫られた彫刻。 -
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岩山を掘ったんだなぁと実感。
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鼻が欠けた象の彫刻。
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シヴァ神。
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ナンディー堂。
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ナンディー堂の彫刻。
シヴァ神とパールヴァティー夫人の夫婦像。 -
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ランケーシュワラ寺院。
岩壁の側面に2層にわたって彫られた付属の石窟寺院。
奥に3つの女神像が設置。 -
サラスワディ女神。
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ガンガ女神。
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ヤムナ女神。
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右は本殿、左は回廊部分と奥は小堂。
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ナンディー堂やスタンバ、前殿、本殿。
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高さ17mのスタンバ(記念柱)。
中央に位置するナンディー堂の左右両脇に立つ。 -
高さ33mの本殿。
内部にシヴァ神の象徴であるリンガが設置。 -
ナンディー堂の側面に当たる外壁にはシヴァ神にまつわる神話で、インドの叙事詩「マハーバーラタ」の物語が彫られている。
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インドの叙事詩、「ラーマーヤナ」の彫刻。
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基壇部分の宇宙を支える象。
この寺院がシヴァ神の住居であり、全宇宙であることも表現。 -
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回廊部分。
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本殿の背面。
岩盤をノミで彫って出来たとは思えない。 -
本堂裏側に並ぶ小堂。
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このアングルが岩山を掘って出来上がった石窟寺院だと実感する・
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回廊部分。
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基壇には「カイラス山を揺るがす魔神ラーヴァナ」。
シヴァに嫉妬し、彼の住まいであるカイラス山を持ち上げている場面。 -
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前殿と本殿。
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いよいよ本殿内部へ。
天井の彫刻、蓮の花。 -
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観光客でごった返す本殿内部。
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本殿内にある柱の細かい彫刻。
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本殿内のリンガ。
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テラスから中庭の象の彫刻。
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2階のテラスより、中庭のナンディー堂やスタンバ、本殿を望む。
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高さ17mのスタンバの近影。
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一旦外に出て、側道を登って上からの寺院を撮ろうと試みたが、今は危険な為に柵が出来ていて入場禁止となっていた。しかし、それを乗り越えて不法侵入する人が絶えずに困っているらしい・・・
数年前までは、行けたので誠に残念。 -
第15窟。
ヴィハーラ窟(僧侶が暮らすための僧院)。 -
第14窟。
ヴィハーラ窟(僧侶が暮らすための僧院)。 -
未完成だが、彫刻は素晴らしい。
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第13窟。
ヴィハーラ窟(僧侶が暮らすための僧院)。
ここまでがヒンドゥー教石窟群。 -
第12窟。
ここ12窟から1窟までは仏教石窟群で、最も古く5世紀頃から作られた。 -
第12窟。
1~2階は僧房が、3階は広い講堂になっている。 -
第11窟。
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2階建ての第10窟。
ここは、ヴィハーラ窟とは異なり、唯一ストゥーパを祀る為のチャイティヤ窟。 -
2階バルコニー部分。
大工のの石窟と呼ばれる程、チャイティヤ窟の最高峰。 -
天女も彫られている。
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手前は仏陀像と奥にあるストゥーパ。
天井部もドーム型で美しさを強調し、細かく彫られている。 -
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第9窟。
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第8窟。
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ここから先は第5窟から第1窟へと向かう。
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第5窟。
幅18m、奥行き36mでエローラ最大の内部空間で講堂として使用。 -
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未完成の第4窟。
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但し、彫像品は1級品だ。
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第3窟。
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第2窟。
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12本の柱が並ぶ第2窟。
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第1窟.
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ここは、穀物、食料の倉庫と考えられている。
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最南端の第1窟より第5窟方面を望む
最南端まで見学したので、正面入り口まで戻り、シャトルバスを利用して、最北端のジャイナ教石窟寺院へ向かう。 -
ジャイナ教の石窟群は少し離れているので、シャトルバスで移動。
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第30~34窟。
こちらはジャイナ教石窟寺院群。 -
第32窟入り口と外観。
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第33窟外観。
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第34窟外観。
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第32窟からに入ると・・・
ここが、ジャイナ教石窟寺院の中で最大の見どころ。
チョーター・カイラーサナータとも呼ばれ、第16窟の小型版。 -
中庭は狭いが石堀の四面堂もある。。
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第16窟と同様にスタンバもある。
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2階建ての石窟。
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象に乗るヤクシャ。
ジャイナ教の守護神。 -
ジャイナ教開祖のマハーヴィーラ座像。
ジャイナ教の特徴は裸体が基本。 -
獅子に乗るヤクシニー。
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マンゴーの木の下に座る女神。
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2階は列柱室。
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繊細で芸術的な彫刻だ。
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天井の彫刻は蓮の花。
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2階にも座像がある。
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第32窟から第33窟へは、2階で繋がっている。
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エローラ石窟寺院の観光を終え、アラウンガバードへ帰る。
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