2020/02/23 - 2020/02/23
10位(同エリア90件中)
ankhさん
34年前に一度、ニューデリー近郊には行ってみたが、広いインドの他の地域は未体験ゾーンだった。その後、西インド(ムンバイを州都とするマハーラシュトラ州の近郊)の石窟寺院の存在を知り、何時かは行ってみたいという願望だけがズ~ッと頭の片隅にあった。
旅行社に申し込んだ昨年の11月の時点では、新型コロナウイルスなど存在しなかったので話題にもならなかったが、ビザを申請する頃になると、中国で猛威を振るい始め、アッという間に世界中に蔓延してしまった。しかし、インドへの渡航は禁止されておらず、入国もOKだったので、今回、思い切って旅立つ事にした。ホンの2週間前に旅をしていた時には思ってもみなかったが、3月3日にインド政府は、入国ビザを持っていても無効とし、日本人の入国を拒否するに至ってしまった事を思うと、大変ラッキーだったと思っている。
インドでは、連日30度を超える日々が続いたが、乾季のベストシーズンの割には、交通渋滞は減らなかったものの、何処に行っても旅行客は少なめで、写真を撮るにしても時間を有効に使え、大変助かった。また病気に感染する事も無く無事帰国できたので、ホッとしている。
今回はそのアジャンター編。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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2月23日。
朝8時、アウランガバードを出発。
デカン高原の北西に位置するアジャンターを目指す。
陸路で行く旅は、道路の半分近くが断続的に工事中だった為、殆どが片側1車線でしかも凸凹の悪路の連続で、片道約5時間の行程。
アウランガバードに戻ってくるのは、夜7時頃の予定。 -
こんな凸凹道なので、スピードなんて出せません。
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雨季は数か月、工事が出来なので、数年はこんな感じの工事が続く。
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日本なら過積載で、直ぐ検問で引っ掛かるだろうな!
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採れたての綿花が山積み。
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小麦畑を越えて・・・
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綿花畑を越えて・・・
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トウモロコシ畑も超えて・・・
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アジャンタの町に到着。
ここからシャトルバスに乗り換えて、入り口へ向かう。 -
民芸品などのお土産屋さんの前を通って・・・
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ガソリンを使わないエコのシャトルバス。
見た目はまあまあだったが・・・ -
運転席はこんな感じ。
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満員になるまで出発しないシャトルバス。
乗車後、10分程度で到着。 -
アウランガバードから約4時間かけて12時頃到着。
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山の中腹にある石窟群の全景。
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真ん中には「JAPAN]の文字。
日本もしっかり援助して国際協力の一助に。
こんな所にも我々の税金が投入されています。 -
急な石段ですが、登るのは数分。
でも脚に自信のない方は・・・ -
こんな感じで4人で担ぐ籠屋が声を掛けてきます。
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紀元前1世紀頃と紀元5世紀の後期に彫られたワーグラー渓谷沿いの中腹に30窟ある石窟寺院。(未完成窟も多数あり、閉鎖中の窟もあった)
アジャンターの石窟寺院を有名にしたのは、ここに残る壁画。
高温多湿の風土にあるインドにあって、当時のまま完璧に近い形で残っているのはほぼここだけらしい。
1983年に世界遺産に登録。 -
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全部で30窟ある中の記念すべき第1窟。
ヴァーカータカ帝国のハリシェーナ皇帝が開窟した。
最大の見どころであって、壁画の完成度が高い。 -
第1窟。
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外観はこんな感じ。
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中は意外と広い。
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壁画が当時の色のまま残っている。
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ペルシアからの使節も描かれているとか。
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左にある蓮華手の守門神。
法隆寺金堂に描かれた菩薩像の元とも言われているとか。 -
右にある金剛手の守門神。
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御本尊。ブッダ像を祀る本堂。
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第2窟。
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正面入り口の脇に立つ座像。
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第2窟にある「釈迦の誕生」を描いた壁画。
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細かい彫刻。
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第2窟の見どころは見事な天井の装飾。
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立体感が凄い。
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御本尊。
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天井も見事な装飾。
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第4窟。
断層が横切っている事が判明し、途中で放棄されてしまった。 -
正面入口横にある立像。
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アジャンター遺跡の中で一番大きなヴィーハーラ窟(僧侶が暮らすための僧院)で28本の列柱で支えられているが、壁画もなく未完成な部分がある。
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天井などは荒々しく削られたままの状態。
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御本尊。
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第6窟。
唯一2階建てのヴィーハーラ窟。 -
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こじんまりとした内部。
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1階にある御本尊。
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柔和な顔立ち。
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階段を上って2階へ。
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2階の天井は低かった。
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2階にある御本尊。
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本尊の脇に立つ守衛の像。
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2階からの眺望。
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石窟周辺の景色。
ワーグラー渓谷。ヒンドゥー語でトラの意。 -
石窟と石窟を結ぶメインストリート。
多少の階段があるがほぼ平坦でした。 -
第9窟外観。
紀元前1世紀頃のチャイティヤ窟(ストゥーパを祀る為の塔院)。 -
御本尊。
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巨大なストゥーパ。
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第10窟。
チャイティヤ窟。
アジャンター遺跡発見者の落書きがある。 -
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第10窟。
鮮やかな色彩の列柱。 -
この列柱の中の一つに英国人発見者の落書きがある。
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見ずらいですが・・・
この遺跡が発見された1819年、英国人奇兵隊指揮官のアルファベット表記のサイン。「John Smith, 28th April 1819」
当時はジャングルのように密林が生い茂っていて、虎のハンティング中に偶然発見し、ここに記したようだ。 -
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第16窟。
エレファントゲートから階段を上った場所にあるヴィハーラ窟。 -
唐草模様。
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足を地につけたお釈迦様。
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第17窟。
第1窟と同様に様々な壁画が残っているヴィハーラ窟。 -
壁画のお釈迦様。
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保存状態も良い天井画。
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象の壁画。
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第19窟。
チャイティヤ窟のストゥーパ。 -
第24窟は未完成のまま放棄。
途中で放棄されたことで、完成するまでの過程がよくわかる。 -
第26窟。
華麗で豪華なチャイティヤ窟だが、ここも未完のままで放棄されてしまった。
多数の仏像、涅槃像がある。 -
インド最大の涅槃像。
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細かく繊細な仏像。
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ストゥーパ。
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この岩を重機のなかった時代にノミで彫ってて、時代を超えて完成させた石窟寺院。
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アウランガバードへ戻る途中。
絞められる羊。
地元の方々、週末の土曜日は、鶏肉か羊の肉をご馳走で召し上がるそうです。 -
アッとという間に吊るされて・・・
部位別と言うより、どの部位でも重さ次第の量り売りでした。 -
アウランドバードへの帰路でも夕陽が・・・
明日は、エローラに向かう予定。
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