おとなびwebパスで西へ　Part2 2日目後半 山口県は国鉄車ばかり編

2020/02/08 - 2020/02/10

冬の日本海を眺めたい。
西のほうに乗りたい電車もある。
山陰本線の乗りつぶしもしたい。

年末に旅をしたばかりで迷いましたが、心の声 「行ける時に行っとけ」に従い、おとなびWEBパスを握りしめて行ってきました。
Part1では島根県を横断して山口県に入り、東萩までたどり着きました。Part2では山陰本線を完乗して下関を経て博多に向かいます。
しかし、ここで試練が…。

エリア 山口

2月9日　
9:31 益田発 東萩行き キハ47
タラコちゃんに乗ります。
次の列車はほぼ4時間後です。

窓は少し新しいタイプ。

縦揺れがすごい。
山陰本線にはタラコちゃんが似合いますねぇ。

益田市
海沿いに、肩を寄せ合うようにお家が建っています。
赤瓦は硬くて寒さに強いのだとか。

阿武町
天気がよくなるにつれ、海の色も明るくなってきました。

東萩に着きました。
次に乗る列車まで3時間以上あるので、少し観光してから昼食にしましょう。

東萩駅前から、防長バスで萩バスセンターへ行きます。その後、コミュニティバスに乗り換えて萩博物館前へ。

堀内地区重要伝統的建造物群保存地区にやってきました。

堀内鍵曲
「鍵曲」は、敵の侵入や攻撃に備えるため、左右が高い土塀で囲まれた、見通しのきかない鍵手形の道路である。
藩政時代、このあたりは重臣たちの邸宅が立ち並んでいたが、ほとんど解体され、夏みかんの畑になった。
※設置してあった説明表示より抜粋

堀内の鍵曲 名所・史跡

あ、夏みかん。
夏みかんは冬には実がなりますが、冬では酸味が強すぎて食べられないため、初夏までこのままにしておいてから収穫するそうです。

後ろを振り返るとこんな感じ。
誰もいません。

普通の車道の両側にこのような塀が続きます。
このあたりを1時間弱歩き回った後、萩美術館前バス停に戻りましたが、バスは一方循環なので、とても遠回りして萩バスセンターに行きます。タクシーもありませんし、私が歩ける距離ではなかったので、遠回りでもバスに乗るしかありません。
そのため、お昼ごはんを食べる時間がなくなってしまいました。また、バスセンターの周りにもコンビニはなさそうでした。

東萩駅に戻ってきました。
昼食は取れておらず、コンビニも少し歩かないとありません。時間がないので、そのまま予定の列車に乗りましょう。お腹へったし、ビールもない…。

14 :13 東萩発　快速○○のはなし 新下関行き
下関までこれに乗りましょう。
全席指定のため、乗車券の他に指定券(530円)が必要です。
今回はおとなびWEBパスで8回まで指定ができるうちの1回を使いました。e5489でシートマップを使って指定することができます。

私の席はここ。２人がけボックスです。
車内には売店があり、日本酒やちょっとしたおつまみはありましたが、空腹の限界に達している状態での日本酒はあまりにチャレンジ過ぎるので、やめておきます。

4人がけボックスはこんなんです。
畳の上に座椅子が置いてある感じ。テーブルの下にも畳が敷いてあり、荷物が置けました。
海側はこちらです。

萩
萩市観光協会の方がお見送りしてくださいました。

きれいにリフォームしていますが、要はキハ47です。
国鉄の匂いがしたと思ったら、それを消すためか、アテンダントさんが萩名産である夏蜜柑のフレグランスを撒かれました。うーん、これは匂いが混ざって嗅覚的にしんどかったです。

扇風機も健在で、微妙な隠し方。
この列車、フレグランスとかオリジナル曲が流れるなど、若い女子ウケを狙っているのかなというところが散見されますが、乗客はシニア層と同業者ばかりに見えました。

萩駅から萩市観光課の職員の方が乗ってこられ、クイズ大会と、萩焼のおちょこのプレゼントがありました。

萩市
「〇〇のはなし」の、は=萩市、な=長門市、し=下関市です。
せっかくこんな車窓が広がっているのに、ビールなし、お昼ご飯なし。おなかすいた～！
ちなみにマイルールでは、絶景+クロスシート、または同行者のある場合に、昼から飲酒が許可されます。

長門市で列車は向きを変え、山陰本線仙崎支線にて仙崎に向かいます。
仙崎支線までそのまま行ってくれるのは、乗りつぶし的にはありがたいです。

長門市
時刻表の文字がまばら。

仙崎には30分停車。よければ降りて散策に行ってくださいとのこと。
食べ物、あわよくばビールが買えるの？←もはや観光とか全く頭にない

仙崎は金子みすず推し。

港に来てみたら…

こんなのがありました。
パンとビールを入手。
〇〇のはなしに乗っている方が結構こられてました。

仙崎駅に戻ってきました。
15 :27 仙崎発

やっとビールにありつけます。隣は車内で買った「焼うにキューブ」で、あまり辛くなくておいしかったです。この後、先ほど購入したパンを食べました。朝食にコンビニおにぎり2つを7時に食べたきりでしたが、この時点で15時20分なので晩ごはんのことを考えて、パンは1つだけにしておきました。
昨日の夕食もカツサンドだったし、今夜は絶対にごちそうを食べよう（誓い）

長門市
益田市以西の山陰本線では、タラコちゃんしかいませんでした。山陽側も黄色い国鉄車だらけみたいだし。

長門市
景色のよいところで停車。
目の前は、青海島。日本海で3番目に大きい島だそうです。

人丸で6分停車

阿川
タラコちゃんと行き違い。山陰本線は、このあたりから少しの間内陸部を通り、難読駅で有名な特牛（こっとい）を経て、海岸沿いに出ます。

東萩から乗ってこの時点でまだ乗っているのは、同業者かそれに巻き込まれたお連れの方のみと思われます。
同業者はまったりと満喫、お連れは爆睡…。

やっと海を見ながらの呑み鉄ができます。
この列車のよいところの一つに、キハ47であるということがあります。
音とか揺れがタラコちゃんなのです。これはポイント高い。朝乗った特急とは音が違います。タラコちゃんのがんばってる感を楽しみながらこの車窓を眺められます。観光列車は窓ガラスがきれいにしてあるのもマル。

下関市豊浦町
天使の梯子

〇〇のはなし は観光列車なので、絶景ポイントでは停車してくれます。

下関市豊浦町
息を呑む美しさでした。

小串
タラコちゃんの窓越しに見えるタラコちゃん

山陽本線の線路が寄ってくると…

山陽本線と山陰本線の分岐駅である幡生に到着。
山陰本線完乗です。パチパチ。

幡生は運転停車。ドアは開きません。

下関
ここで乗り換えます。
山陽本線も国鉄型の115系。

17 :51 下関発 山陽本線 小倉行き 415系
これで小倉に向かいます。JR九州のこの色のに乗りたかったので、かなりうれしい。←子供

モハ415-125
九州からやってくるコレも立派な国鉄型古物。

見にくいですが、下関の車両基地です。
黄色い国鉄車ばかりです。
山口県は国鉄県でした。
県庁所在地は下関←ウソです

窓が開く。
このタイプを見ると開けたくなるのですが、自重。

JR九州管轄はおとなびWEBパスの効力から外れるので、小倉駅の改札で下関ー小倉間分280円を精算しました。
すごいなあ。関西国際空港連絡橋通ったら加算運賃がつきますが、ここは関門トンネルくぐっても距離分の運賃だけで良心的。
あっという間に小倉へ。

小倉で新幹線に乗り換え

小倉発 18:17 のぞみ37号で博多へ
新幹線も自由席は乗り放題のおとなびWEBパスが役立ちます。

博多
800系がいました。顔がかわいい。
このあと福岡市営地下鉄で中洲川端へ。

ホテルオークラ福岡に宿泊
明日の朝はゆっくりしたいので、ビジネスホテル泊にはせず、ここにしました。

ホテルオークラ福岡 宿・ホテル

お部屋は22平米で、ゆったりしています。

お風呂もゆったり。

スーツケースを広げられる台とか、引き出しとか、あるとうれしいアイテムです。

今日のきっぷたち
おとなびwebパス、松江ー益田 特急券（指定）、
〇〇のはなし指定席券
ここまでで、すでに1,460円得しています。

博多ではお寿司屋さんか居酒屋の名店に行こうとして、行きたかったお店は定休日だったり満席だったりで、事前、当日含め10件以上全滅。街へ出ても、日曜に開いているのは賑やかそうなチェーン店や、インバウンドをターゲットにしているっぽいお店しか（表面的には）見当たりません。そうや、博多駅には折尾駅の「かしわめし」があったはず、それにしよう！
しかし、夜8時を過ぎて「かしわめし」が残っているはずもなく、私はすでにバッテリー切れ状態。駅ビルのお店を物色する元気は残っておらず、ごく普通のお弁当を購入してホテルの部屋で食べたのでした。
前日の夕食はカツサンド（ま、このまい泉のカツサンドはおいしいですけど）、この日は朝にコンビニおにぎり、昼はパン1個、晩は冷えたお弁当と、食べ物運に見放された2日間でした。
食べ物の恨みは怖いぞ～　←自分のせいです

Part 3につづく

この旅行記へのコメント （4）

• あっぺ呑んさん 2020/04/01 13:46:14

  山陰、下関方面行きたいな。

  　　つららさま
  
  こんにちは　あっぺ呑んです。
  
  益田辺りは東北の日本海側と感じがにてるんですね。キハ40系たらこ色、実は嫌いでした。なーんだ首都圏色だっちゃつうことで、今にして思えば贅沢ですよね。急行色とか国鉄色が普通に走ってましたから・・・・。○○はなしはテーブルつきで「とれいゆつばさ」みたいで呑んべぇーはそそられます。さすがに扇風機にＪＮＲのマークはないですよね(笑)萩の街並みもいいです。南の人がたわわに実ったりんごをみるとテンションあがるのといっしょで、なつみかんとか柑橘類が木に生ってると異常にテンションがあがります。
  　４１５系九州色まだあるんですか？こっちは緑帯でした。車両基地にはＥＦ65でしょうか、さすがは国鉄県！美味しい肴とお酒があれば移住しょうかな（爆笑）
  
  次回も楽しみにしております。
  
  　　あっぺ呑ん

  つららさん からの返信 2020/04/02 23:25:51

  扇風機はやっぱり見ますよね（笑）

  あっぺ呑んさま
  
  こんばんは、つららでございます。
  いつもご覧いただき、ありがとうございます。
  
  益田あたりは東北の日本海側と似てるのですね。たしかに五能線で見た景色と似ていました。日本海は冬が最高ですね。
  
  タラコ色を首都圏色と呼ぶのを知ったのは数年前です。余部鉄橋を走っていたアレが首都圏色って、逆にびっくりでした。JR西日本ではキハ40とその仲間たちはほとんどがタラコちゃんですが、急行色のが岡山にいるみたいですね。今回の〇〇のはなしでは扇風機の真ん中にJNRって書いてないか見ようとしましたが、微妙な隠し方でわかりませんでした。
  あっぺ呑んさまは柑橘類が木になっているのを見られるとテンションがあがられるのですか。萩は夏みかんだらけでしたが、人がほとんど歩いていないので、いくらテンションをあげられても大丈夫です！　私は九州色の415系実物を見た時と、国鉄車が並ぶ下関の車両基地を見た時にテンションがあがり、怪しい人にならないよう平静を装うのに一苦労でした。ただ、今回は食べ物運に見放されたので、あっぺ呑んさまの移住の参考になるような食レポができず、残念です。（笑）
  
  とれいゆつばさやリゾートやまどりに乗ってみたい つらら

• Akrさん 2020/03/29 11:53:53

  ここでそれ乗ったか(笑)

  つららさま
  
  こんにちは。Akrでございます。
  
  山口県に入りましたね。タグに国鉄県(笑)
  たしかに国鉄県は的を得た表現だと思います。移住したい(笑)
  でも、本当ですね。いきなりのタラ子の洗礼来ましたね。窓がJR西お得意の体質改善工事を受けていますが、ほぼ原形というのがいいです。東北では先のダイ改で国鉄キハは秋田にしかおりません。乗れるのは五能線や津軽線のみ。一気に減りました。
  
  そして国鉄つながりで、まさかの〇〇のはなしに乗られたとは。ここでソレ来たか(笑)車内は和のテイストがあふれているようですが、あの扇風機の隠し方・・・扇風機を外すという方法はなかったのでしょうか(笑)ウケる。あの、おちょこはとのっちさんが愛用されて、旅のお供に連れて歩いていましたね。また、長時間停車で酒を買いに行くのはごく普通ですので大丈夫。
  
  ひとり旅の途中で供食に恵まれないことはよくあります。
  
  朝＝駅のコンビニ
  昼＝なし
  夕方ごろ＝朝に余分に買ったおにぎりorパン(リュックの中でだいたい潰れてる）を車内で寂しく食べる
  夜＝めんどくさくなってホテルで部屋飲み(割引総菜）
  
  なんてことがしょっちゅうです(笑)しております
  
  さて、福岡まで来て先が読めなくなりましたね。
  次回も楽しみにしております。
  
  -Akr-

  つららさん からの返信 2020/03/29 20:37:23

  ダイヤ薄くて薄くて

  Akrさま
  
  こんばんは、つららでございます。
  いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。
  
  国鉄県、タグ遊び本家のAkrさまにお褒めいただいて恐縮です。山陰本線、益田以西ではタラコちゃんしか見かけませんでした。山陽側も黄色いのでいっぱいみたいですし、下関の車両基地を見た時に、うわぁここ国鉄やと思いました。移住されます？（笑）
  JR東日本では津軽線と五能線のみになってしまったのですか。国鉄キハの置き換え用とされるGV-E400系は実物をチラッと見ましたが、デザイン的にあんまり…。アレが羽越本線とか磐越西線走るのって、調和しない気がします。せめて椅子がやわらかければよいのですが。
  
  〇〇のはなしはですね、普通ので行けないこともなかったので迷ったのですが、とにかく山陰本線のダイヤがものすごく薄く、東萩から下関まで1本で行けて仙崎支線も連れていってくれるのでこちらにしました。あの扇風機の隠し方は笑いましたが、シートの背が低いため山側席でも海がよく見えました。乗ってみると、ガラガラだったこともありますが意外によかったです。
  
  おなかへったとか騒いで申し訳ありません。
  そうですよね。皆さまおにぎりとかパンとかスーパーのお惣菜とかを上手に利用されてますよね。
  私、食べ物に対する執着が多分普通ではないのだと思います。お魚がいまいちの京都に住んでいて、魚介類のおいしい場所に行く時は期待がすごいことになってしまい、この日も頭の中は玄界灘の魚でいっぱい。ラーメンとか一切考えませんでした。（笑）
  
  次回はおとなびWEBパスをいかして新幹線でウロウロします。ご覧いただければ幸いです。
  
  つらら