2020/02/15 - 2020/02/15
563位(同エリア1034件中)
迷人さん
山形県で麺といえば、県内各地にあるご当地ラーメン・肉ソバなどのそば・鶴岡市の麦切りと全国でもメジャーな麺があります。
ところが山形市には地元の人も知らないマイナーな麺、「志っぽこうどん」（呼び方は「しっぽこうどん」、店によっては「すっぽこうどん」）なるうどんがあります。
①冬季間のみ提供されるうどん。
②山形県内では山形市にしか無い。
③かつては山形市内で多く提供されていたが、現在は私の知る範囲で３店舗し か扱っていない。
④ラーメンやそばに押されてメニューからなくなった。
山形市民に「志っぽこうどん」と聞いても「！」「？」。これでは、あまりにも悲しい。
冬季間のみにしか提供されないということもあり食べに出かけました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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山形市で「志っぽこうどん」がメニューにあるのは、冷やしラーメンで有名な「栄屋本店」、そして「寿屋本店」。そして今回おじゃまする「そば処品川家」です。
山形市の観光スポットの文翔館（旧山形県庁舎）からも近いので、ここから歩いて行ってみたいと思います。文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂) 名所・史跡
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今年の山形市は２月だというのに雪がありません。文翔館の敷地もこの通りです。
近年は雪が降らなくなったから、冬季間限定の「志っぽこうどん」もメニューから消えていったのかな？
と、思ってしまいました。文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂) 名所・史跡
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さて文翔館の２階テラスに登ってきました。
ちなみに、このテラスのこの場所から昭和天皇が県民に手を振られたという由緒ある場所です。
中心にある道路は七日町通り。右側のビルが山形市役所です。
まずは山形市役所まで行きます。文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂) 名所・史跡
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信号を渡って山形市役所に向かうと山形地方裁判所があります。
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その隣が山形市役所です。
山形市役所 展望ロビー 名所・史跡
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山形地方裁判所と山形市役所の間の細い道を突き当りまで行きます。
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突き当りの緑色のビルが山形メディアタワー（山形新聞・山形放送の本社）になります。ここを左折します。
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左折した風景。
そのまま山形市役所の裏を真っすぐ１００メートルくらい進みます。 -
右側に「そば処品川家」があります。文翔館からすぐにくることができます。
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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「ゆきちからラーメン」「めん街道やまがた」という「のぼり」に目が行きますが…。
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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ありました！「名物 志っぽこ」の文字。隣の鳥そば、いやいや飛ぶ鳥を落とす勢いがあります。
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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店内にもありました。「志っぽこ 1050円」。
ここに書いてある通り「志っぽこ」とは、「うどんのあんかけ」なのです。
寒い冬に「うどんのあんかけ」を食べて温まろう、というのが「志っぽこ」なのです。「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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さあ、やってきました「志っぽこ」！
冷めないように、どんぶりに蓋がしてあります。
この心づかいがとてもいいですね。「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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蓋を開けると、「あんかけ」に具がたくさん絡んでます。美味しそう！
「志っぽこ」を食べる目的は、寒い冬に温まってもらおうということが、わかって頂けたと思いますが、では、その語源は？
江戸時代、長崎に卓袱（しっぽく）料理（現在もあるが大皿に盛られた豪華な料理）があり、それが京都に伝わりました。「大皿に豪華に盛られたものが卓袱という意味」となり、その後、近江商人によって山形に伝えられ、具だくさんのあんかけうどんが訛って「志っぽこ」「すっぽこ」になったのでした。
長崎～京都～山形という離れた場所が結ばれていることに驚きます。「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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薬味はしょうがとネギ。少しづつ入れていきます。味が少し引き締まります。
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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具はエビ。
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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鶏肉。
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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「どんこ」と呼ばれるシイタケなど。
店で蕎麦やラーメンに使われている具材です。
全部写真に撮れなかったので説明すると、みつば、かまぼこ、なると、たけのこ、麩、エビ、鶏肉、玉子焼、シイタケがはいっています。
かまぼことなるとが一緒に入っているのは、ご愛嬌です。「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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山形のうどんは讃岐うどんのようにコシがあるわけでもなく、どちらかと言えば玉うどんに近い感じ。でもモチモチとしてます。それが「あん」と絡んで熱いのをハフハフとすすり込めば、口の中はパラダイス。もちろん具もおいしい！
「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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あったかい「あんかけ」の汁まで、しっかりいただきました。
ごちそうさまでした。
食べ終わってから思い出しました。昔、おばあちゃんに作ってもらったことを。
おばあちゃんが作ったものには、こんなに具は入っていませんでしたが…。天国のおばあちゃんありがとう。「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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店を出るとポカポカしてます。「志っぽこうどん」を堪能しました。
ぜひ、山形市の隠れたグルメ「志っぽこうどん」を食べてみてください。「志っぽこ」を食べる by 迷人さんそば処品川家 グルメ・レストラン
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