小田原・箱根・御殿場への小旅行（２）２日目ー御殿場「とらや工房」＆「東山旧岸邸」－

2019/10/26 - 2019/10/27

2019年10月下旬。箱根湯本の吉池旅館に、親戚一同が会する催しがあった。箱根には、勤めていた頃仙石原の保養所に何度も泊りがけで行ったが、湯本には泊ったことはない。湯本には老舗旅館滞在を楽しむために行くのだが、折角車で箱根まで行くので、往路・復路ともちょっとした行楽を加えようとなった。

ガイドブックやインターネットをチェックして、往路はこれまで素通りしていた小田原城。復路は御殿場へ下りて、最近話題になっているという「とらや工房」と隣接する「東山旧岸邸」へ。

第２回目は、箱根を通って乙女峠から御殿場に下り、「とらや工房」と隣接する「東山旧岸邸」を訪れた模様となる。

エリア 御殿場(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

２日目朝。朝食前に再度庭園散策。

風情ある苔むした石灯篭。

国登録「岩崎旧別邸和館」の渡り廊下。

岩崎旧別邸和館。

標識も苔むしていた。

標識も苔むしていた。

朝の散策後、前夜と同じ宴会場で朝食。豪華版だ。

チェックアウト前にロビーで寛ぐ。

旅館の正面入口。入る時は良く見ていなかった(笑)。

この旅館の庭園の紅葉の見頃は、11月中旬からとなっていた。

10時頃に出発して、箱根裏街道と呼ばれている国道138号を通って御殿場へ行こうとしたが、つい先日の台風の影響で途中通行止めになっていた。やむなく引き返し、ポーラ美術館の横を抜ける道から行くことになった。

途中道に迷ったこともあり、乙女峠に到着したのは11時半頃になっていた。この日はそれほど天気が良くなかったので、富士山も頭が少し見えるだけだった。

乙女峠からほどなく御殿場のとらや工房に到着。東山旧岸邸もすぐ近くにあるようだ。

入口は、茅葺きの門だった。

自然公園を数百メートル進むと、とらや工房が出現。

ここは羊羹で有名な虎屋が経営する和菓子工房とのことで、製造しているところをガラス越しに見れるようになっており、また和菓子のフードコートのようになっている。ただ、羊羹は置いていなかった。

右側が販売カウンターで、奥に休憩所が見える。

ここで製造している和菓子が販売されており、客は好きなものを購入してからテーブル席で食べるようになっている。

建屋全体が木造りのテーブル席。

中庭にもテーブルが並べられていた。

丁度昼時だったので、ボリュームのあるぜんざいを注文。簡単な定食もあったが、折角和菓子のとらやに来たので甘いものを食べたかった。

テーブル席の向こうには、自然公園が広がっている。

お茶のお替りを所望。

洒落た和風カフェだった。

暫くのんびりした後、すぐ近くにある東山旧岸邸へ。

途中の竹林。

東山旧岸邸の案内板。

「岸信介元首相の自邸として1969年に建てられ、岸氏は晩年の17年をここで過ごしました。日本の住宅の近代化に尽力した建築家吉田五十八の晩年の作品のひとつでもあります。2009年より御殿場市の文化施設として、一般公開しています。季節ごとに移り変わる庭園とともに、吉田五十八の建築美学をごゆっくりお楽しみください。
建築家・吉田五十八による近代数寄屋の美　東山旧岸邸」とあった。

静岡県景観賞優秀賞の石碑も。

玄関側からの全体景観。

斜めから見た外観。

玄関から入るとすぐに待合室があった。訪れる人が多いということか、引退してもいかにも政治家らしい間取りだ。

坪庭。

和室。

応接間。

応接間から庭園側を見る。卓に映る緑が眩しい。

応接間に隣接するダイニングルーム。会議室も兼ねていたようだ。

すべてのガラス戸を開けることが出来、開放的な造りとなっている。

ここから庭園に出ることが出来るようになっていた。

庭園を一周してみる。

正面に応接間の開口部が見えている。

応接間に戻ってきた。政治家としての岸信介には様々な評価があるようだが、文化財として価値のある元居宅が公開されているのは、意義あることだろう。

13時半頃に退出し、この後東名自動車道～首都高速経由、早めの帰宅となった。

（完）