憧れの「東京ステーションホテル」に泊まる

2016/02/12 - 2016/02/13

そこに泊まることが目的の旅でした。
埼玉に住んでいるので東京駅に泊まる必要はさらさら無いのですが・・

2007年から5年の歳月を費やして2012年に復原工事が完成。
ずっとクローズだったので完成してからはいつかは泊まってみたいと思っていました。

駅構内を行き交う人々を見下ろせる北ドームサイドのお部屋に寂しく？シングル利用での滞在。
今でも丸の内口を利用する度に北ドームで泊まった部屋を懐かしく見上げています。

※　4年前の宿泊であり、当時は旅行記を書くつもりで写真を撮っていなかったので枚数も少なく、かつ記憶も曖昧なのをお許しください。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

宿泊初日　2016/2/12（金）
東京駅丸の内駅舎は2003年に国の重要文化財に指定されました。
登録有形文化財のお宿は多いけれど、重文に泊まれるなんてそうはないし、憧れのホテルステイではありませんか！

丸の内駅舎は明治41年に着工され大正3年に完成しました。
関東大震災にも耐え抜いたのですが、
昭和20年、戦災で一部焼失
昭和22年、創建当時の3階建てから2階建ての駅舎として復旧
昭和26年、ホテルの営業再開
平成19年、保存・復原工事着工
平成24年、創建当時と同じドーム屋根を冠した3階建ての姿に蘇りました

ホテルのエントランスです

エレベーターの内部

各部屋に続く廊下は駅に沿った建物なので全長330ｍと流石に細長い。
スタッフの方が上品に部屋まで案内してくれました。

通されたのは北ドームの3階のお部屋です。
どうしてもこのドームサイドのお部屋に泊まりたくて指定しました。

部屋の天井はこのホテルでは一番高く4ｍあるそうです

Ｗベッドのお部屋でした。
ドームを囲むように配されているので狭めのお部屋ですが確か一泊朝食付シングル利用で5万円くらいだったと思います。
2人で使ってもルームチャージ料なので殆ど同じ金額なんです。
一人旅って気楽だけどこういう時は効率悪いですね。

TVとソファーが一つ

バスルームは洗面所と一緒の外国式ですが、シャワーブースは洗い場方式になっていて日本人感覚です。
外国だと何故かバスタブとシャワーブースが離れていて、何でこういう造りにするのか？とストレスですが流石に日本のホテルです。
ただ、バスタブに張ったお湯に浮遊物が少しだけ混じったのが気になりました。

ミニバーの中身は飲み放題でした

広さは30㎡でそんなに広いお部屋ではありません。
高速インターネットアクセス ＆ WiFi通信機能・
加湿空気清浄器・ 調光照明・バスローブが備わっています。

部屋の下の2階には客室は無く、ぐるっと取り囲むように通路があります。
そこから見た北ドーム内。
ドームの床は戦後の駅舎復旧工事の際に作られたドームの天井をモチーフにデザインされています。
今度下を歩く時は少し注意して見るとしますか。

廊下の窓からの丸の内方面の外の眺め

15：30　多分、ロビーラウンジで飲んだスーパードライ黒ビール。
一旦部屋に落ち着いた後は館内探検です。
館内ガイドツアーで廻ると詳しく説明して貰えるのですが、時間が合わなくて参加できませんでした。

メインダイニング「ブランルージュ」のエントランス

18：00　一人でディナーで利用するのは少し勇気が要ります。
ホテル2階の一番南端に在り、窓際だと電車の行き来が見渡せます。

当日のメニューです。
赤字で書かれた「Ｍａｇｎi f iｑuｅ」とはフランス語で "素晴らしい" という意味だそうです。
10,000円くらいのコースだったと思います。 　

シェフからのはじまりの一品 ＆ 本日のスープ・・だったかな？

季節のオードヴル取合せが綺麗

黒毛和牛ロース肉の炙り焼き　三種のコンディメント添え
　コンディメントって ”薬味” というフランス語だったのは今調べました。

パティシエ特製スイーツ

コーヒーと小菓子

「アーカイブバルコニー」は南北ドームに面した宿泊者専用のスペース。
カーテンを開けると駅構内を行き交う人たちを眼下に、復原されたレリーフを最も近い位置で眺めることができます。

階段

宿泊二日目　2016/2/13（土）

7：00　朝食バイキング会場で利用した「アトリウム」は宿泊者専用のゲストラウンジです。
使われていなかった中央屋根裏の空間をガラス窓を採用した内装に一新。
天井高最高9ｍ、広さは400㎡あります。

バイキング第１弾

イクラが食べ放題だったのが印象的。
でも、丼に山盛りにする訳にもいかず、この程度で我慢です。

駅の出入口から見上げたところです。
北ドーム３階のこの部屋に泊まりました。
今でも東京駅に行くと懐かしく見上げています。

後日の余談ですが・・
上海からの帰りに飛行機が遅延して自宅に帰れるバスも電車も無くなってしまったことがありました。
航空会社で手配してくれたバスで東京駅までは来たものの、もう翌日です。
ここまで来れば何とかなると思ったのは甘い考えでタクシー以外交通手段はもう一切有りませんでした。

なら、駅構内で朝まで待とうとしたのですが、東京駅って終電後は始発まで完全にシャッターが下りてしまうんですね。
駅員さんも慣れたもので、周辺の宿泊施設のパンフをちゃんと用意しているんです。
でもねえ、最安ホテルでも始発までのたった3時間の為に9,000円出すのは勿体ない　(>_<)
で、ホテル代をケチり、八重洲口の交番脇で野宿したことがありました。
（こういう時は成田で夜明かしすべきだったと後悔しましたね）

その時も駅構内からの締め出し前にこの部屋を見上げたものです・・

一泊2食で泊まるだけで70,000円の、私としては超豪華なホテルステイでした。
「東京駅」というとあまりに両極端で対照的な二つの宿泊が思い出されます。