2020/01/27 - 2020/01/27
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あつ子@セントパンクラスさん
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冬のロンドンの数少ない(?)楽しみの一つにコンサートがあります(まあ年がら年中開催されてはいますが)。今回は知る人ぞ知る、ベーカーストリート近くのロイヤルアカデミーオブミュージック(王立音楽院)の学生による無料コンサートについて御紹介します。あちこちの教会でもランチタイムに「無料」コンサートが開かれているものの、終了時に出口で寄付を募っているため全くタダとは言い切れません(観光客には無視する人が多いのですが、教会の修理・維持のためですから気持ち程度でも寄付しましょう!)。
ロイヤルアカデミーオブミュージック(以下RAM)のウェブサイトでその週は何曜日に何をやっているかを調べ、仕事の合間にせっせと通う私。バス代はかかりますが、寄付は必要ないためお気軽に聴きに行けます。昼間は特に、RAM関係者以外はロンドンフリーダムパス(ロンドン在住の60歳以上のお年寄りやそれ以下でも障害を持つ人に与えられる、バスや地下鉄に無料で乗れるパス。今年から支給開始は66歳になるらしい)を持った年配者ばかりで、それらの方々に囲まれてホールの最前列に陣取る東洋人のおばさんがいればそれが私です・・・。
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マダムタッソーのそばにそびえ立つRAM。ロンドンには他にもロイヤルカレッジオブミュージック(@ケンジントン)、ギルドホールスクールオブミュージック(@シティ)というコンセルヴァトワールがありますが、格式ではRAMに軍配が上がります。実は私のイギリス人妄想彼氏もこちらの出身です。
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学部(学士課程)は4年間(イギリスでは通常3年)、大学院(修士課程)は2年間(同1年)とのこと。それだけ学費もかかりますが、世界中から優秀な音楽家の卵たちが集まって来ます。日本人もいるものの近年は中国人に押され気味。
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1822年創立。
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エントランスホール。無料リサイタルが開かれるのは最上階または地下のホールのことが多いです。
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吹き抜けの階段。
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ゴージャスな装飾。
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日本を代表するピアニスト、内田光子さんの御写真も壁を飾っています。
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地下のホール、ピアノはスタンウェイ(ヤマハでなくて残念)。
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カフェテリア、学生さんの日常が覗けます。日替わりランチメニューもあり、一般客でも入れるらしいものの勇気がありません・・・。
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奥にあるバー。ジャズ科の主任教授はリサイタルの休憩時間に「20分あるから是非バーで一杯引っかけて来てね」といつも仰り、現にバーからグラスワインを持ち込んで来た観客もいて、教授にここで飲んでもいいかと訊いていました。教授の答えは「わしゃ知らん、見なかったことにする」でした。一流学生のジャズを聴きながらワイン! いいですね~。
ちなみにその教授は学生の採点も同時にやっていて、私は彼の隣りや真後ろから採点表を覗き込んでいます(笑)。
ジャズ科のリサイタルは午後6時開演で、休憩を挟んで約2時間続きます。アメリカの有名なジャズバンドが欧州ツアーの前に立ち寄り、模範演奏をした時は学生さんで満員でした。最前列の端、ギタリストの目の前で聴いていた、場違いな東洋人のおばはん(←私のこと)。演奏の後は質疑応答があり専門用語が飛び交って私にはチンプンカンプンでしたが、アメリカアクセントとイギリスアクセントの応酬は何だかすごいと思いました(笑)。 -
隣接するRAM博物館、入場無料で定期的にツアーも開かれています。
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リサイタルの他にマスタークラスという、教授による公開レッスンもよく行われます。3時間ですが、学生さんが入れ替わる隙にささっと出入り出来ます。私は大抵3時間粘りますけど。
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向かいにあるセントマリルボーン教会(英国国教会)。ここのオルガンでオルガン科のマスタークラスがよく開かれています。
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RAM本館に隣接するデュークスホール、ここではパイプオルガンのリサイタル、BBCコーラス付きオーケストラのリサイタルなどが開かれます。
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オルガンのリサイタルはいつも月曜夜7時開演で、1時間です。仕事帰りに直接駆けつけました、ふぅ。
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2013年にエルトン・ジョンによって寄付された真新しいパイプオルガン、彼が費用を全額出したのではなくて、RAHで寄付を募るコンサートを開いて資金集めをしたそうです。エルトン・ジョンはRAMの卒業生で、子供の頃ヴァイオリンのレッスンに行くのが嫌で地下鉄サークルラインに乗り何周もして時間を潰していた、とインタヴュ―で語っていました。以前のサークルラインは現在と違い、山手線のように切れ目なくグルグルと廻っていましたからね。
教会のオルガン席は普通後方上のギャラリーにあり参列者からは見えないのですが、こちらは演奏者の後ろ姿を拝めて両脚の動きもバッチリ見えます。教会(宗教的環境)以外でオルガンを練習出来る場所を確保することが重要だったとRAMのウェブサイトで読みました。
実はオルガン科主任教授は私の知り合いで、以前私が通っていた教会でオルガンを弾いていた人です。私はジュニア聖歌隊の衣装係兼雑用係(ゴミ捨てやトイレ掃除を含む、笑)だったのですが、今もリサイタルで会う度に馴れ馴れしく「デイヴィッド~!」と呼んで両方の頬にチュツチュとされたりしてもいいものかと悩んでしまいます、有名な教授で日本へも何度も公演に来たことがあり、国際コンクールの審査員も努めているそうです。
また、うちの教会でオルガン奨学生として弾いてくれていたポーランド人学生のアンドレイ君、賛美歌では時々変な和音が聞こえて来たものの、ここでバッハを弾いたら別人のように素晴らしかったです。卒業と同時に故国へ帰ってしまいましたが、クリスマスに梅酒を一本プレゼントしたらすごく気に入ってくれましたっけ。 -
ステージ向かって左。
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向かって右。
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天井、シャンデリアが素敵です。
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夜のセントマリルボーン教会。外は寒いけれど、素晴らしいバッハのオルガン曲を聴いて心の中はすっかり暖かくなりました。オルガン主任教授との教会の噂話も楽しかったし。
わたし的にはピアノ、ギター、吹奏楽器、木管楽器、ハープ、ハープシコード、ベース、ジャズなどが好みで、ヴァイオリンや歌曲のリサイタルでは最前列で寝てしまいそうになります(笑)。外国人留学生の他はポッシュなアクセントのイギリス人学生ばかりで、やはりええとこのお坊ちゃんやお嬢さんでなければ入学出来ないのだと思います。下手なプロよりも余程上手な方たちばかりですし、これからもいい音楽を(無料で)聴かせて下さいね。
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