バンコクから日帰りでアユタヤ遺跡へ

2020/01/12 - 2020/01/12

初めて来たタイですが、バンコクの街中だけではつまらない。
鉄道好きとしては、BTSや地下鉄だけでも物足りない。
とはいえ、限られた滞在時間、そんなに遠くへ行くこともできません。
手頃な鉄道旅行の行き先として、アユタヤに日帰りしてみることにしました。

エリア アユタヤ(タイ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エアアジアX タイ・エアアジア X
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ブッキングドットコム

早朝のファランポーン駅、ホテルからタクシーでやってきました。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

目指す列車は6:40発、窓口で３等の切符を購入します。

鉄道警察の掲示に描かれている高速鉄道は、中国のCRHっぽい。
一時期は日本の新幹線が描かれたものですが、すでに高速鉄道＝中国という認識になってしまったのでしょうか…悲しい。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

駅構内のコンビニエンスストアで朝食を買い込み、さっそくホームへ。

屋根上のクーラーに見覚えのある車両が、日本の14系と12系客車じゃありませんか！懐かしい！

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

しかし、我々が乗る列車はこちら。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

ウボンラーチャターニー行きです。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

３等車の車内に入ると懐かしい雰囲気。
4人がけシートが並び、壁材の色も相まって、昔の日本の国鉄の急行列車っぽい。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

出発を待ちますが、警察官がやってきて、乗客から話を聞いています。
なんだかただ事ならぬ雰囲気。

その警察官が、ホームのベンチにいる若者に話しかけ、リュックサックの中身を調べ始めます。
やがて若者は連行されてしまいました。何をやらかしたのかな？

さて、列車の発車時刻を過ぎましたが、なかなか出発しません。まあ、気長に待つとしましょう。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

結局列車は25分遅れて、7:05に出発しました。

ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅

出発したものの、列車は途中で停まったり動いたりを繰り返したり。

反対方向の列車も数珠つなぎです。何かトラブルがあったのかな？

車窓を見ていると、包帯で頭をぐるぐる巻にされた男性が、担架で線路沿いを運ばれているのが見えました。えええっ！

線路沿いに住んでいる人や線路を歩く人が多いから、人身事故でも起きて、それで列車が遅れているのか？

途中、バンスージャンクションでは新しいバンコクのターミナル駅の建設現場が見えました。地下鉄が接続しているようですが、いつ完成するんだろう？

バンコク市内はノロノロ走っていた列車ですが、郊外に出るとごきげんなスピードで走ります。

窓を開けていれば、冷房のない車内でも気になりません。

列車は2時間ほどで、アユタヤ駅に到着。

アユタヤ駅 駅

ホームに野良犬がたくさんいるのには驚きました。

アユタヤ駅 駅

鄙びた感じの駅舎です。

アユタヤ駅 駅

バンコク中央駅で見た、日本の客車を連ねた列車が到着しました。
バンコク7:00発の列車のようです。

アユタヤ駅 駅

さて、帰りのきっぷをあらかじめ買っても良いのですが、往路がこんな感じでは、復路の列車も予定通りに来るとは限りません。

帰りのきっぷを買うのはやめておきます。

アユタヤ駅 駅

駅前を少し歩き、パーサック川を渡し船で渡ります。

船賃は乗り場手前にいるオバサンに5THBを払います。

あっという間に対岸へ。

レンタサイクルやレンタルバイク屋さんがありますが、とりあえずパスして、チャオプロム市場を見て回ります。

チャオプロム市場 市場

外国人観光客だと見ると、トゥクトゥクの客引きがしつこく声をかけてきます。

アユタヤ観光地の写真を見せながら、「広いから歩くと遠いね、2時間チャーターしない？」といった感じ。

チャオプロム市場 市場

客引きをかわし、汗をタオルで拭いながら15分ほど歩くと、遺跡が見えてきました。
ワット・マハータートです。

ワット マハータート 史跡・遺跡

外からでも十分遺跡の様子は見えますが、せっかくですので入場料を払って中を見ます。

ワット マハータート 史跡・遺跡

あー、これがよく見る木の根に取り込まれた仏像の頭ですね。

仏像はことごとく頭部が破壊されています。

ワット マハータート 史跡・遺跡

なかなか見応えがありますが、遺跡について事前学習をしていないので、どれも同じに見えます。

日本人団体にくっついていれば、ガイドも聞けますが、いかんせん暑い、早く日陰に入りたい。

ワット マハータート 史跡・遺跡

公園を抜けると、次の遺跡ワット・プララームへ。
ここは入場せず、外から眺めるだけ。

ワット プラ ラーム 寺院・教会

像に乗った観光客がやってきました。
ということは、道路に落ちている茶色いものは…。
踏んづけないよう気をつけないと。

次にやってきたのは、ワット・プラモンコンボピット。
ちょうど修復工事をしている最中でした。

ヴィハーン プラ モンコン ボピット 寺院・教会

お寺の入り口で、賽銭を払い、花を受け取ります。
巨大な黄金色に輝く仏像を拝みます。顔立ちが凛々しいね。

ヴィハーン プラ モンコン ボピット 寺院・教会

お寺の横にはワット・プラシーサンペット。アユタヤといえばここは見ないと。

とはいえ、外からも十分見えるので、ここも中には入らずじまい。

ワット プラ シー サンペット 寺院・教会

さて、他にも見どころはたくさんあるようですが、暑いし歩いて見るのもしんどい。
お腹も空いてきました。
トゥクトゥクで駅近くまで戻ることにします。
客待ちしているトゥクトゥクを探しますが、行き先によって値段が決まっているようで、大きな看板で説明してくれます。
食事をするためにチャオプラム市場まで乗せてもらいます。料金は100THB。

市場まで戻ってきましたが、意外とお店が閉まるのが早いようで、その中でようやく屋台を見つけて食事にありつきます。

チャオプロム市場 市場

酸辣湯のような麺です。
一杯50THB。美味しくいただきます。

チャオプロム市場 市場

さて、食事をして空腹は収まりましたが、改めて観光する気力もなくなったので、バンコクに戻ることにします。

googleマップをみていると、市場の近くにロットゥーというミニバス乗り場を見つけました。
ロットゥーは人数さえ揃えば、すぐに出発しますので、列車よりも早くバンコクに帰ることができます。
行きと帰りで違った交通手段を体験するのも良いかと思い、利用することにしました。

料金は一人70THBで、列車の2倍以上します。
ちょうど前のバスが出発した直後だったらしく、人数が揃うまで20分ほど待ちました。

走り始めれば、狭い座席ですが冷房も効いているので、たちまち眠りに落ちました。
目が覚めればすでにバンコクの街中。
BTSのモーチット駅まで1時間強しかかかりませんでした。

ということで、駆け足でアユタヤに行ってきました。見所は沢山あるらしいので、半日で帰るのはもったいない気もしますが、十分雰囲気は味わえましたし、色々な交通手段も経験できて満足しました。

モーチット駅 (BTS) 駅