2020/01/09 - 2020/01/09
22位(同エリア265件中)
かっちんさん
チャートは放散虫(ほうさんちゅう)などのプランクトンが集積した岩石です。
プランクトンの遺骸は、すべての海底堆積物に取り込まれているのですが、陸地から流れてくる岩石の破片や、火山灰が多く混じるとチャートになりません。
チャートは陸地から離れた大洋底で生成され、プレートの沈み込みに伴って日本列島に付加したと考えられています。
岐阜県各務ヶ原市を流れる木曽川沿いには層状チャートの代表的な露頭が存在しています。
チャートは非常に硬くて浸食に強い。チャートには様々な色があり、赤色チャートは酸化環境、緑色~黒色チャートは貧酸素環境を示します。
鵜沼(うぬま)の木曽川右岸では、三畳紀のチャート堆積時の海洋の無酸素~貧酸素環境の変化を読み取ることができます。
飛水峡(ひすいきょう)は、岐阜県七宗町(ひちそうちょう)から白川町にかけて続く、飛騨川の12kmあまりの美しい溪谷です。
「日本の地質百選」の一つで、特に神渕川との合流地点まで約6kmは、激流によって岩石が壺状に削り取られた甌穴(おうけつ)が多数あり、国の天然記念物に指定されています。
甌穴の大きいものは4~5mにも及び、その数は約1000個もあり、規模も数も他に例を見ないまさに天下の奇勝です。
今日は、美濃太田から出発し、鵜沼の層状チャート、犬山橋、犬山城、風光明媚な飛水峡と甌穴を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・鵜沼第三自治会連合会「宝積寺町・左義長」
・書籍、青木正博、目代邦康著「地層の見方がわかるフィールド図鑑」、誠文堂新光社、2017年7月18日:チャート
・書籍、高木秀雄著、「年代で見る日本の地質と地形」、誠文堂新光社、2017年1月17日:木曽川沿い層状チャート
・進 敏朗ブログ、水辺の憩「鵜沼のチャート」
・中部地質調査業協会、地質見学スポット「身近な地質スポット 木曽川右岸/岐阜県各務原市桜木町」
・愛知県土木学会「犬山橋」
・かどの煙草屋までの旅「旧犬山橋(愛知県犬山市~岐阜県各務原市)」
・犬山城パンフレット
・ぐるなび「愛知犬山城は食べ歩きグルメが超充実」
・手作り山田五平餅店HP
・旧磯辺家住宅パンフレット
・七宗町HP
・道の駅「ロック・ガーデンひちそう」説明板
・書籍「日本列島ジオサイト地質百選Ⅱ」、オーム社、平成22年5月25日:飛水峡
・書籍「日本の地形・地質」、文一総合出版、2012年3月11日:飛水峡
・七宗町教育委員会「天下の奇勝 飛水峡の甌穴」:現地案内板
・国土交通省中部地方整備局「道路トンネル個別施設計画」:七宗第一トンネル
・名鉄「車両博物館」
・磯兼雄一郎、井上孝司著「標識と信号で広がる鉄の世界」、秀和システム、2010年4月3日
・ウィキペディア「犬山橋」「オベリスク」「七宗町」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝の美濃太田駅
ルートインホテル美濃加茂の客室からの眺め。
美濃太田駅は高山本線、太多線、長良川鉄道など、交通の要衝です。
電化されてないので、ディーゼルカーが行き来している様子が眺められます。 -
駅構内と恵那山(美濃太田駅構内)
遠くに恵那山が見えます。 -
岐阜行き(美濃太田駅)
この列車で鵜沼(うぬま)へ向かいます。 -
鵜沼駅に到着
名鉄各務ヶ原線(かがみがはらせん)の新鵜沼駅と接続しています。
新鵜沼駅には青と白の空港特急車両「ミュースカイ」が停車しています。 -
犬山橋を渡る名鉄電車
木曽川に架かる犬山橋です。
チャートの見られる鵜沼宝積寺町の河原までは、鵜沼駅から1.6kmほど。 -
高山本線沿いの道
現地までの案内板など無く、ファミリーマート各務ヶ原宝積寺店または宝積寺バス停を目指して歩きます。
途中から河原の土手を歩く道があり、気持ちいいです。 -
河原へ降りる階段
ファミリマート近くの土手から階段を降ります。
河原を上流側へ少し進みます。 -
ハゼの実(河原)
-
左義長の場所(河原)
宝積寺町のお正月恒例「左義長」(どんど焼き)は1/12開催されます。
当日は松飾り、古いお札など、無病息災を願い餅を焼き食べます。
このあたりからチャートの岩が見られます。 -
宝積寺バス停
もう一つの行き方は、ファミリマートを過ぎ、県道207号線を180mほど進むと「宝積寺バス停」があります。
各務ヶ原市のコミュニティバス「ふれあいバス」のバス停です。
ここからチャートの河原まで近いです。 -
何しに来たの?
宝積寺バス停から河原までの道の途中で狸に会えます。 -
チャートのある河原
-
イチオシ
赤いチャート(宝積寺町)
チャートは放散虫(ほうさんちゅう)などのプランクトンが集積した岩石です。
チャートには様々な色があり、赤色チャートは酸化環境、緑色~黒色チャートは貧酸素環境を示します。 -
チャートの岩場(宝積寺町)
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硬そうなチャート(宝積寺町)
チャートは非常に硬くて浸食に強い岩石です。 -
縞模様になっている層状チャート(宝積寺町)
赤いチャート層と黒っぽいチャート層があります。 -
イチオシ
緑色を帯びたチャート(宝積寺町)
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甌穴に溜まる水(宝積寺町)
大きな甌穴(おうけつ)ができています。 -
褶曲しているチャート(宝積寺町)
陸地から離れた大洋底で生成されたチャートが、プレートの沈み込みによって日本列島にやってきた証です。 -
イチオシ
犬山城下を走る名鉄特急(鵜沼)
チャート見学を堪能したあと、木曽川沿いに鵜沼へ戻っています。
犬山橋には名鉄の電車が度々通ります。 -
名鉄新鵜沼駅
特急タイプの2200系(右側)と通勤タイプの3300系(左側)が停車しています。
新鵜沼では岐阜方面と犬山方面の電車が行き来しています。 -
名鉄の犬山橋
岐阜県各務原市と愛知県犬山市との間の木曽川にかかる鋼ワーレントラス橋の犬山橋は大正14年(1925)に完成。
当初、鉄道の複線線路が中央、道路が両側に敷設された鉄道道路併用橋でしたが、平成12年(2000)に道路橋が隣接してつくられ、現在は鉄道専用橋となっています。
橋を渡る電車は特急タイプの1800系。 -
石積みの橋台とオベリスク様式の巨大橋灯(犬山橋の新鵜沼方)
オベリスクとは古代エジプト期に制作され、神殿などに立てられた記念碑。
四角形の断面をもち、上方に向かって徐々に狭まった、高く長い直立の石柱です。
なお、当時の歩道橋は橋灯と縦桁の間に設置されていました。 -
反対側の巨大橋灯(犬山橋の犬山遊園方)
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トラス鉄橋を走る名鉄特急(犬山橋の犬山遊園方)
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イチオシ
重厚感のある鉄橋と名鉄電車(犬山橋の犬山遊園方)
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犬山周辺の案内図
名鉄犬山遊園駅から木曽川沿いの遊歩道を通り、犬山城へ向かいます。
犬山城見学後、城下町の本町通りのお店をのぞきながら、名鉄犬山駅まで歩くことにします。 -
イチオシ
カワウの羽干し(犬山城近く)
まるで「ジュディ・オングの魅せられて」みたい・・・
羽干しは一瞬ではなく10分ほど干すので、2羽が羽干しするのを待っていました。 -
お昼は「味噌煮込みきしめん」(犬山城前広場)
食事処「ことぶき家」で、「味噌煮込みきしめん」(1,000円)を味わいます。
外は寒かったので体が温まり、濃厚な味噌味のきしめんが美味しかったです。 -
針綱神社
この神社を通り犬山城へ向かいます。 -
犬山城の天守
犬山城は織田信長の叔父である織田信康が天文6年(1537)に木之下城を移して築城したと伝えられています。
天守の創建年代は天正(1573~92)頃、他いくつかの説がありますが、現存する天守の中では最も古いと言われています。 -
4階から北側の景色(犬山城)
高欄の間の4方には約半間の廻縁がめぐっていますが、手すりが異常に低く恐怖感があるので歩くのをやめました。 -
咲き始めている冬桜(犬山城)
では、城下町を通り犬山駅へ向かいます。 -
山田五平餅店の金ダンゴ(本町通り)
城下町の本町通りには食べ歩きグルメが充実しています。
1階屋根の上に大黒様が「金ダンゴ」を持ってます。 -
醤油おこげ串(本町通り)
「壽俵屋(じゅひょうや)」の「醤油おこげ串」。
醤油の焦げた香ばしいおこげメシと、その間には守口漬と奈良漬があり、味は絶品。
守口漬で有名な「壽俵屋」の特徴が出ています。 -
飛騨牛にぎり寿司(本町通り)
「犬山牛太郎」の「飛騨牛にぎり寿司」。
2貫で600円。わさび、しょうが、にんにくの中からお好みの味付けを指定するので、わさびにしてもらいます。
その場で牛肉を焼き、味はこれまた絶品。 -
旧磯辺家住宅(本町通り)
江戸時代から「柏屋」の屋号で手広く呉服商を営んでいた商家で、戦後製茶・販売業に転じ、後に商品倉庫として使われていました。
建物は幕末から明治初年にかけて建築されたもので、屋根が「むくり屋根」。
登録有形文化財です。 -
名鉄犬山駅に到着
ここから新鵜沼まで電車に乗ります。 -
この鉄道標識は何だろう?(前面車窓)
電車は犬山駅を出発し、犬山遊園へ向かっています。
後日、書籍で標識の謎が解けました。
標識「緑色背景に二本線とその下に4」は、「エアセクション通過目標」で、ここまで来れば4両編成の最後尾が通過したことがわかります。
エアセクションは2方向からきた架線がオーバーラップして張ってある区間で、2つの架線は架線間に絶縁体を入れたりせず空気で絶縁されているのでエアセクションといわれています。
エアセクション区間を通過中に2つ以上のパンタグラフが接触していると、2つの架線間の電圧差が大きい場合にはパンタグラフや架線にかなりの電流が流れ高熱が発生し損傷することがあるため、エアセクションで車両を停止させることが禁止されています。
標識「黄色い長方形に黒い斜線、中央には白円」は、「踏切確認標」。
下に書いている数字は、確認する踏切の踏切番号。
踏切が非常に多いといわれている名鉄は、踏切の手前に踏切確認標を設置して、運転士に注意を促しています。 -
犬山橋(前面車窓)
犬山遊園駅を過ぎ、いよいよ犬山橋を通過します。
迫力がありますね。 -
JR高山本線上麻生駅
名鉄新鵜沼駅で降り、JR鵜沼駅から高山本線に乗り、上麻生駅(かみあそうえき)に来ています。 -
上麻生周辺の飛水峡案内図(上麻生駅前)
飛水峡(ひすいきょう)は、岐阜県七宗町(ひちそうちょう)から白川町にかけて続く、飛騨川の12kmあまりの美しい溪谷です。
散策するコースは、最初に④道の駅へ行き、次に上流の上麻生橋を渡り、③甌穴、②飛水峡を訪れ、上麻生駅へ戻って来ます。 -
SL展示館(上麻生駅前)
駅前に高山本線を走っていたSL-C12163(昭和12年 日本車両製造)が保存されています。
展示館は閉まっていたので、窓の外から眺めました。 -
「レッキ―君」のお出迎え(道の駅)
道の駅「ロック・ガーデンひちそう」に到着。駅から950m離れています。
七宗町のマスコットキャラクター「レッキー君」は、日本最古の石が見つかった上麻生礫岩にちなんで命名されました。
七宗町の「七」は地元の方言に基づき「ひち」と読みます。
「道の駅」と隣接している「日本最古の石博物館」を訪れる予定でしたが、残念ながら木曜日だったので定休日でした。 -
激流の飛騨川(道の駅にある展望台)
道の駅から飛騨川上流の七宗橋方面の眺です。 -
龍神ロード
次に飛水峡へ向かいます。
道の駅から国道41号を通ると近道ですが、大型車の交通量が多いので、飛騨川右岸の道「龍神ロード」を歩きます。 -
白川茶のお茶畑(龍神ロード)
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オリーブの実(龍神ロード)
温暖な地方だけのオリーブと思いましたが、七宗町にもあります。 -
人間味のあるかかし(龍神ロード)
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飛水峡(上麻生橋から)
飛騨川に架かる上麻生橋から眺める上流の景色です。
上麻生駅から上麻生橋までの距離は1.0km。 -
新上麻生発電所(上麻生橋から)
下流側の右岸には、「新上麻生発電所」と「上麻生発電所の変電設備」が見えます。 -
イチオシ
見事な甌穴(上麻生橋から)
激流によって岩石が壺状に削り取られた甌穴(おうけつ)です。
国の天然記念物に指定されています。 -
旧道とトンネル
上麻生橋を渡ったところが国道41号の川並交差点。
この近くに七宗第一トンネルの入口があります。
その脇に旧道があり、歩行者はトンネル横に開いた壁穴から旧道に入ることができます。 -
無名の滝(旧道から)
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旧道(金網の中に入ったところ)
金網は鹿よけが目的で設置されており、甌穴見学者は扉を開けて中に入り、通行できます。
写真の右側に甌穴のある岩盤に降りる階段があります。
雨上がりで滑りそうな階段なので、降りずに旧道から上流に向かって歩き、眺めることにします。 -
甌穴群散策路の案内板
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珪質泥岩と甌穴(旧道から)
このあたりは珪質泥岩(けいしつでいがん、1億8000万~1億7000万年前)で、上流に向かうと次第に古い時代の岩石になります。
大きな甌穴に水が溜まってます。 -
いくつもある甌穴群(旧道から)
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美しい縞模様のチャート(旧道から)
やや赤みのあるチャートが現れてきます。 -
飛水峡と赤いチャート(旧道から)
白いチャートを時々含む赤いチャート(2億4000万~2億3000万年前)が続きます。 -
47年経過した旧道
七宗第一トンネルの新道が開通したのが昭和48年(1973)。
旧道が使われなくなってから47年経過しています。
著しく荒れてはいません。 -
標識「猿に注意」
七宗第一トンネルの出口付近から国道41号に入り、さらに進みます。 -
風光明媚な飛水峡(国道から)
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断崖の下にある甌穴(国道から)
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イチオシ
飛水峡沿いに走る高山本線(国道からの絶景ポイント)
飛騨古川行きのディーゼルカーです。
国道の脇に小さな駐車場(七宗第一トンネル手前)があり、そこから飛水峡と高山本線が眺められる絶景ポイントがあります。 -
飛水峡を軽快に走る特急ひだ号(国道からの絶景ポイント)
列車の車内放送でも飛水峡通過時、案内をしてくれます、
夕方になってきたので、美濃太田にある今晩の宿「ルートインホテル美濃加茂」に戻ります。 -
寒ぶり刺身御膳(美濃太田)
夕食は名古屋を地盤とする和食麺処「サガミ」。
九州南部の志布志湾で育まれた上品な脂のりが自慢の「黒瀬ぶり」の刺身、漬け、炙り3種類の「寒ぶり料理」フェアを堪能します。
岐阜県の木曽川、木曽川支流の飛騨川沿いには、日本の成り立ちを知るチャートがあることを学びました。
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