山東省旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今年の6月に体調を崩し,恒例となっている9月の連休期間中の海外旅行が危ぶまれた。<br />当時,肉体的にもだったが,メンタル面でもとても辛く,海外へいく気力もかなり低下していた。<br />おそらく腰やひざの痛みは9月までに回復するとしても,果たして旅の意欲自体は戻ってくるのか?<br />当時そういう思いであった。<br /><br />その後完全とは言い難いが,持ち前のまだ見ぬ世界への好奇心はかなりの程度回復し,やっとエクスペディアでフライト検索する気になった。

2019.9 高密・煙台・蓬莱・威海・青島の旅(1)~旅の概要

1いいね!

2019/09/14 - 2019/09/22

220位(同エリア247件中)

0

1

HOUKOU

HOUKOUさん

今年の6月に体調を崩し,恒例となっている9月の連休期間中の海外旅行が危ぶまれた。
当時,肉体的にもだったが,メンタル面でもとても辛く,海外へいく気力もかなり低下していた。
おそらく腰やひざの痛みは9月までに回復するとしても,果たして旅の意欲自体は戻ってくるのか?
当時そういう思いであった。

その後完全とは言い難いが,持ち前のまだ見ぬ世界への好奇心はかなりの程度回復し,やっとエクスペディアでフライト検索する気になった。

  • 旅先候補は二つあった。<br />本命は武夷山~福州方面。<br />しかし足腰にかなり不安がある。<br />一時ベッドに寝た切りになるほど,腰・ひざ・足首が傷んだのだ。<br />その後回復したが,山がメインの旅には再発した場合の不安を感じる。<br /><br />第2候補・・と言っても,ある場所だけに関すれば,こちらが第一候補であるが。<br />そのある場所とは山東省「高密」であり,そこを中心とした旅である。<br />ところで「高密」という田舎町の名前を知る人はいったいどれぐらいいるのだろうか?<br /><br />この町の名前を知っている人は,ほとんど「莫言(モーユエン/ばくげん)」の愛読者に限られるだろう。<br />2012年,中国籍を持つ者として初めてノーベル文学賞を受賞した莫言。<br />私が莫言の作品を初めて読んだのは比較的最近のことだ。<br />最初に読んだのは『天堂狂想歌』(原題:天堂蒜薹之歌)である。<br />この本にはショックを受けた。<br /><br />今現在もおそらく続いているであろう中国農民の理不尽な立場,それにもめげない生きていくためには不可欠な哲学的ともいえる忍苦・気骨。<br />中国の特に田舎町で私が感じる「大地から生まれ大地を耕し大地に戻る」たくましき人々の姿が,この作品から強く発散されている。<br />その後『転生夢幻』『白檀の刑』『紅高粱(正・続)』『酒国』『変』『牛』『筑路』『豊乳肥臀』ほか短編を読みふけったものである。<br />そのほとんどの作品の舞台こそ,莫言が生まれ育った高密市大欄平安村(作品では「東北郷」という名前で出てくることが多い)である。<br /><br />これらの強烈な土の香りのする小説を読みふけるうちに,是非この作品の舞台,そして今も存在する莫言の生家を見てみたいと強く思うようになったのである。<br /><br />高密市は山東省青島から遠くない場所に位置する。<br />青島自体は既に市内の観光名所のほとんどは見学済みである。<br />山東省のほかの観光地にしても泰山も登ったし,その際,済南,曲阜も訪れている。<br />そこで旅先の組み合わせとしてまだ行ったことのない山東半島北側の煙台,威海,蓬莱を選んだ。<br /><br />前年の今の時期の旅(西安~華山~洛陽~鄭州)に比べたら,何とのんびりした旅行であろう。<br />それでも(この旅の途中還暦を迎えたのだが)疲れ気味の旅であった。<br />以前は目いっぱい日中活動してホテルに戻ってきたものであるが,今回の旅は観光スポットが少なかったということもあるが早々とホテルに戻り,日が高いうちに晩酌を始めることも多かった。<br /><br />2019.9.14(旅行1日目)<br />福岡から青島へ<br />青島空港からバスで高密へ移動<br />高密泊(ジョンダービジネスホテル 高密正大商務酒店)<br /><br />9.15(旅行2日目)<br />高密市内から大欄村へタクシーで移動<br />・莫言生家<br />・大蘭郷小学<br />・紅高粱撮影基地(閉っていた)<br />・石橋,<br />・キリスト教会<br />・莫言文学の原風景彷徨<br />等を見学後バスで高密市内へ戻る。<br />・莫言南関故居(閉っていた)<br />・莫言文学館(閉っていた)<br />高密泊(ジョンダービジネスホテル 高密正大商務酒店)<br /><br />9.16(旅行3日目)<br />・莫言文学館(再度訪問。門は閉じていたが,門番を何とか呼び出して見学することができた)<br />12時過ぎ高鉄で煙台へ移動。<br />煙台泊(ザ・センターホテル ヤンタイ 烟台中心大酒店)<br /><br />9.17(旅行4日目)<br />・煙台山公園<br />・民族博物館(福建会館)<br />・煙台市博物館<br />煙台泊(ザ・センターホテル ヤンタイ 烟台中心大酒店)<br /><br />9.18(旅行5日目)<br />蓬莱へバスで移動<br />・蓬莱閣(水城・登州博物館・古船博物館など)<br />煙台泊(ザ・センターホテル ヤンタイ 烟台中心大酒店)<br />9.19(旅行6日目)<br />煙台から威海へバスで移動<br />・定遠記念館<br /><br />9.20(旅行7日目)<br />・劉公島(中国甲午戦争博物館/提督署/丁汝昌住居など)<br /><br />9.21(旅行8日目)<br />威海から青島へ鉄道で移動<br />・即墨路小商品市場で買い物<br /><br />9.22(旅行9日目)<br />青島から煙台へ帰国のはずが・・。<br />台風の影響で散々な目にあう。<br /><br />帰国前日の気象情報で台風福岡直撃の情報は得ていたので,翌日のフライトがキャンセルになる確率は高いとは思っていた。<br />昼過ぎには飛行機で福岡へ到着予定だったのが,当日の福岡便はキャンセル。<br />気象情報からキャンセルは想定内だったが,振り替え便が3日後にしか空いていないと聞いて愕然とする。<br />結局当日の名古屋便に振り替えてもらい新幹線で博多へ。<br />小倉を過ぎてから電車が止まったり動いたり,結局博多駅に23時に到着。<br />真夜中に帰宅。

    旅先候補は二つあった。
    本命は武夷山~福州方面。
    しかし足腰にかなり不安がある。
    一時ベッドに寝た切りになるほど,腰・ひざ・足首が傷んだのだ。
    その後回復したが,山がメインの旅には再発した場合の不安を感じる。

    第2候補・・と言っても,ある場所だけに関すれば,こちらが第一候補であるが。
    そのある場所とは山東省「高密」であり,そこを中心とした旅である。
    ところで「高密」という田舎町の名前を知る人はいったいどれぐらいいるのだろうか?

    この町の名前を知っている人は,ほとんど「莫言(モーユエン/ばくげん)」の愛読者に限られるだろう。
    2012年,中国籍を持つ者として初めてノーベル文学賞を受賞した莫言。
    私が莫言の作品を初めて読んだのは比較的最近のことだ。
    最初に読んだのは『天堂狂想歌』(原題:天堂蒜薹之歌)である。
    この本にはショックを受けた。

    今現在もおそらく続いているであろう中国農民の理不尽な立場,それにもめげない生きていくためには不可欠な哲学的ともいえる忍苦・気骨。
    中国の特に田舎町で私が感じる「大地から生まれ大地を耕し大地に戻る」たくましき人々の姿が,この作品から強く発散されている。
    その後『転生夢幻』『白檀の刑』『紅高粱(正・続)』『酒国』『変』『牛』『筑路』『豊乳肥臀』ほか短編を読みふけったものである。
    そのほとんどの作品の舞台こそ,莫言が生まれ育った高密市大欄平安村(作品では「東北郷」という名前で出てくることが多い)である。

    これらの強烈な土の香りのする小説を読みふけるうちに,是非この作品の舞台,そして今も存在する莫言の生家を見てみたいと強く思うようになったのである。

    高密市は山東省青島から遠くない場所に位置する。
    青島自体は既に市内の観光名所のほとんどは見学済みである。
    山東省のほかの観光地にしても泰山も登ったし,その際,済南,曲阜も訪れている。
    そこで旅先の組み合わせとしてまだ行ったことのない山東半島北側の煙台,威海,蓬莱を選んだ。

    前年の今の時期の旅(西安~華山~洛陽~鄭州)に比べたら,何とのんびりした旅行であろう。
    それでも(この旅の途中還暦を迎えたのだが)疲れ気味の旅であった。
    以前は目いっぱい日中活動してホテルに戻ってきたものであるが,今回の旅は観光スポットが少なかったということもあるが早々とホテルに戻り,日が高いうちに晩酌を始めることも多かった。

    2019.9.14(旅行1日目)
    福岡から青島へ
    青島空港からバスで高密へ移動
    高密泊(ジョンダービジネスホテル 高密正大商務酒店)

    9.15(旅行2日目)
    高密市内から大欄村へタクシーで移動
    ・莫言生家
    ・大蘭郷小学
    ・紅高粱撮影基地(閉っていた)
    ・石橋,
    ・キリスト教会
    ・莫言文学の原風景彷徨
    等を見学後バスで高密市内へ戻る。
    ・莫言南関故居(閉っていた)
    ・莫言文学館(閉っていた)
    高密泊(ジョンダービジネスホテル 高密正大商務酒店)

    9.16(旅行3日目)
    ・莫言文学館(再度訪問。門は閉じていたが,門番を何とか呼び出して見学することができた)
    12時過ぎ高鉄で煙台へ移動。
    煙台泊(ザ・センターホテル ヤンタイ 烟台中心大酒店)

    9.17(旅行4日目)
    ・煙台山公園
    ・民族博物館(福建会館)
    ・煙台市博物館
    煙台泊(ザ・センターホテル ヤンタイ 烟台中心大酒店)

    9.18(旅行5日目)
    蓬莱へバスで移動
    ・蓬莱閣(水城・登州博物館・古船博物館など)
    煙台泊(ザ・センターホテル ヤンタイ 烟台中心大酒店)
    9.19(旅行6日目)
    煙台から威海へバスで移動
    ・定遠記念館

    9.20(旅行7日目)
    ・劉公島(中国甲午戦争博物館/提督署/丁汝昌住居など)

    9.21(旅行8日目)
    威海から青島へ鉄道で移動
    ・即墨路小商品市場で買い物

    9.22(旅行9日目)
    青島から煙台へ帰国のはずが・・。
    台風の影響で散々な目にあう。

    帰国前日の気象情報で台風福岡直撃の情報は得ていたので,翌日のフライトがキャンセルになる確率は高いとは思っていた。
    昼過ぎには飛行機で福岡へ到着予定だったのが,当日の福岡便はキャンセル。
    気象情報からキャンセルは想定内だったが,振り替え便が3日後にしか空いていないと聞いて愕然とする。
    結局当日の名古屋便に振り替えてもらい新幹線で博多へ。
    小倉を過ぎてから電車が止まったり動いたり,結局博多駅に23時に到着。
    真夜中に帰宅。

1いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

中国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
中国最安 273円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

中国の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP