2019/12/08 - 2019/12/08
239位(同エリア1071件中)
ぬいぬいさん
今回自転車に乗っての都内の紅葉巡りの最後に訪れたのが旧前田侯爵邸。
東大の駒場キャンパスの隣にある駒場公園に、加賀百万石の前田家が昭和の初めに建てた豪華な洋館と和館からなる大豪邸が保存公開されています。
ここは池之端の岩崎邸や駒込の古河邸と違って無料で見学できて内部の写真撮影もできるので古い洋館が大好きな私は何度か訪れている場所です。
ここの和館の庭の紅葉きれいに染まっていました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩 バイク
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加賀百万石の前田家の下屋敷は、もともと東大の本郷キャンパスにありました。
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明治17年、華族令発布によって、前田家は侯爵となり、百万石大名の威信を保てたものの、東京帝国大学の敷地拡張のため、本郷の下屋敷は駒場の東京帝国大学農学部実習地4万坪と等価交換されました。
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そんなことから駒場のこの地に前田家16代目の当主、前田利為侯爵は昭和4年から5年にかけて約1万坪の敷地に、地上3階地下1階の洋館と、渡り廊下で繋いだ2階建て純日本風の和館を建てました。
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松・欅・銀杏などの樹々がうっそうと生い茂れる林を、そのまま生かした庭や芝生の広場のある大邸宅には、執事やお手伝い、料理人、運転手など使用人が130人以上いたそうです
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家族一人につき20人近くの使用人の数。
考えられませんよね。
当時東洋一の大豪邸といわれていたのもうなずけます。 -
でも、そんな栄華も長く続くことなく、第2次大戦が勃発すると陸軍の軍人だった前田利為候は、ボルネオ方面軍司令官として従軍中に飛行機事故により亡くなってしまいました。
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戦死扱いになったため相続税は免除されたものの、残された家族は屋敷を維持できず人手に渡ることに。
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その後中島飛行機の本社となっていた時期もあったそうです。
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戦後は連合軍に接収され、最後は極東総司令官リッジウェイの官邸として使用されたそうです。
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戦前に建てられた洋館は、戦後は同じように接収された建物が多かったようですね。
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リッジウェイは洋館のほうでなく好んでこの和館に住んでいたそうです。
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前田利為候が住んでいた時期も、家族が住んでいたのは洋館のほうで、和館は海外からの賓客を接待するための迎賓館として使われていたそうです。
外国人は和風のテイストのほうが確かに好みそうですよね。
ちなみに和館の一般公開されているのは1階部分のみ。
2階はガイドツアーに参加する人だけ見学できます。 -
イチオシ
昭和4年最初に建てられた洋館は家族が住んだ住居部分
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鉄筋コンクリート造地下1階、地上3階建てのこの洋館は、延床面積がなんと3000㎡もあります。
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900坪の個人住宅 あり得ない広さです。
東洋一の大豪邸 確かにうなずけますよね。 -
ゼネコン勤務の私は、誰が設計してどこで建設したのかがとても気になります。
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設計は東京帝国大学の塚本靖教授に依頼され、基本計画は教授が行ったようです。
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イチオシ
実施設計は宮内省内匠寮の高橋貞太郎氏が担当しました。
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そして工事は竹中工務店が請け負ったそうです。
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イチオシ
外観は三角屋根の搭屋のある、イギリス後期ゴシック様式の流れを引くチューダー様式で建設されています。
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1階は主にゲスト用に作られた間取りになっていて舞踏会や晩餐会が行われていたそうです。
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イチオシ
この建物の一番の見せ場は2階に上がる階段回り
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映画のシーンに登場してきそうな雰囲気ですね。
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実際に映画やドラマの撮影に貸し出されていたロケもよく行われているようなので、知らず知らずのうちにこの建物を見た方も多いのでは。
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1階がゲスト用のパブリックスペースに対して、2階は家族の生活の場で、夫妻の寝室、家族団欒室でもあった婦人室、子供室などがあります。
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実はこの建物を見るのは今回で3回目ですが、依然見た時となんか違うなあ・・・
そう思っていました。 -
平成25年に建物が国の重要文化財に指定されたことを機に、創建時の姿に復元する改修工事が行われたそうです。
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前田家が手放してから中島飛行機、連合軍の接収、東京都近代文学博物館と用途が変わるに連れ創建時の姿からかなり変わってしまい、丸2年以上をかけて元の姿に復元する工事だったそうです。
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見た目の雰囲気が違うなと感じたのは書斎の壁紙が、岩崎邸同様金唐紙に貼り替えたり、じゅうたんやカーテンや照明器具も創建当時の写真をもとに復元されたからでした。
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2年越しの歴史的建造物の復元工事となるととてつもない費用が掛かっていることが想像できますね。
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因みにネットで調べると隣の和館の改修だけで3.5億くらいかかっていたので洋館は6,7億かかっていてるのではないでしょうかね。
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私が仕事で手掛けた大正末期に建設された銀行の大規模改修工事でさえ2億5000万円くらいかかったのでそのくらいは行くだろうなあ・・・
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やはり階段回りの装飾 すごいですねえ。
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建物の真ん中には中庭があってロの字型に囲んでいます。
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外回りを見てみましょう。
玄関の入り口部分にある、車寄せは石張りのアーチとなっています。 -
外壁は当時流行したスクラッチタイル貼り。
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アクセントに大華石をつかい、屋根は銅板葺きのマンサード屋根と呼ばれる寄せ棟造りという落ち着いた雰囲気
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2階のベランダの隅にいるのはガーゴイル?
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ではなくて翼をもった雌のライオンの像だそうです。
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洋館の改修工事が終わった後今回初めて見ましたが、やはり前田侯爵邸見ごたえありましたね。
今回この旅行記をご覧になって実物を見てみたいという方はスタッフの方が案内してくれるガイドツアーに参加して見ることをお勧めします。
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