北京旅行記(ブログ) 一覧に戻る
大学1年生の息子が浅田次郎の小説「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」を読み、現在その続編の「中原の虹」を読んでいる最中で、その主たる舞台になった北京に行ってみたいと言い出したのが、今回の旅の始まりだった。浅田次郎の小説の舞台を巡るということで、短い5日間で効率よく見どころを回れるような計画を立てた。その結果、予想以上にハードで体力の限界に挑戦する旅となった。<br />

『蒼穹の昴』の舞台を訪ねて~北京(前編)

65いいね!

2018/09/09 - 2018/09/13

64位(同エリア5113件中)

0

39

SamShinobu

SamShinobuさん

大学1年生の息子が浅田次郎の小説「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」を読み、現在その続編の「中原の虹」を読んでいる最中で、その主たる舞台になった北京に行ってみたいと言い出したのが、今回の旅の始まりだった。浅田次郎の小説の舞台を巡るということで、短い5日間で効率よく見どころを回れるような計画を立てた。その結果、予想以上にハードで体力の限界に挑戦する旅となった。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
ショッピング
4.0
交通
3.5
交通手段
高速・路線バス
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 羽田空港国際線ターミナルでは、自動チェックイン機にてチェックイン。保安検査場は早朝なので1つしか開いておらず、結構並んでいる。寄り道せずに搭乗ゲートに進み、7時20分発の中国国際航空CA422に乗り込んだ。

    羽田空港国際線ターミナルでは、自動チェックイン機にてチェックイン。保安検査場は早朝なので1つしか開いておらず、結構並んでいる。寄り道せずに搭乗ゲートに進み、7時20分発の中国国際航空CA422に乗り込んだ。

  • 機内食。朝から燕京ビールで喉を潤す。

    機内食。朝から燕京ビールで喉を潤す。

  • 3時間45分の飛行で、10時5分に北京国際空港ターミナル3に無事到着。入国にあたり、両手10本の指紋を専用機で取られた。その後入国審査でもまた指紋を採取されて、かなり厳重なチェックに驚く。<br />地下鉄乗り場で、交通ICカードを2枚購入。それぞれ<br />200元ずつチャージ(充値)し、そのうちデポジット(押金)は20元。要するに1枚で180元分使える。このカードが今回の旅行では大活躍した。交通機関は地下鉄とバスしか乗らなかったが、全ての移動はこのカードで済んだので、現金を使うことは一度もなかった。<br /><br />

    3時間45分の飛行で、10時5分に北京国際空港ターミナル3に無事到着。入国にあたり、両手10本の指紋を専用機で取られた。その後入国審査でもまた指紋を採取されて、かなり厳重なチェックに驚く。
    地下鉄乗り場で、交通ICカードを2枚購入。それぞれ
    200元ずつチャージ(充値)し、そのうちデポジット(押金)は20元。要するに1枚で180元分使える。このカードが今回の旅行では大活躍した。交通機関は地下鉄とバスしか乗らなかったが、全ての移動はこのカードで済んだので、現金を使うことは一度もなかった。

  • 地下鉄で空港から東直門駅まで35分かかり、そこで地下鉄2号線に乗り換えて朝陽門駅まで行く。そして朝陽門駅で6号線にまた乗り換え、南&#38179;鼓巷駅に着いたら12時20分だった。

    地下鉄で空港から東直門駅まで35分かかり、そこで地下鉄2号線に乗り換えて朝陽門駅まで行く。そして朝陽門駅で6号線にまた乗り換え、南锣鼓巷駅に着いたら12時20分だった。

  • 南鑼鼓巷は南北に延びる全長800mのショッピングストリートだ。日曜日ということもあって非常に混雑しており、中国の若者や海外からの観光客で一杯である。駅から宿泊するユースホステル「北平国際青年旅舍」まで5分くらいで着く。併設しているレストランカフェは南鑼鼓巷に面しており、フラワーショップも兼ねた店内は色とりどりの植物で溢れている。

    南鑼鼓巷は南北に延びる全長800mのショッピングストリートだ。日曜日ということもあって非常に混雑しており、中国の若者や海外からの観光客で一杯である。駅から宿泊するユースホステル「北平国際青年旅舍」まで5分くらいで着く。併設しているレストランカフェは南鑼鼓巷に面しており、フラワーショップも兼ねた店内は色とりどりの植物で溢れている。

  • チェックインし、4泊分の宿泊費2,200元+デポジット100元を支払う。ユースホステルにしては高めだが、南鑼鼓巷のど真ん中に位置しているので、場所代だと思えば十分安い。部屋の前の廊下にはお洒落なテーブルとソファが3セットあり、いつもそこで宿泊客がくつろいでいる。<br />

    チェックインし、4泊分の宿泊費2,200元+デポジット100元を支払う。ユースホステルにしては高めだが、南鑼鼓巷のど真ん中に位置しているので、場所代だと思えば十分安い。部屋の前の廊下にはお洒落なテーブルとソファが3セットあり、いつもそこで宿泊客がくつろいでいる。

  • 3階はオープンテラス席になっており、誰もいなかったので、好きなだけ写真を撮った。見降ろせば南鑼鼓巷を行く人がひしめき合っているが、ここは喧騒とはかけ離れている。

    3階はオープンテラス席になっており、誰もいなかったので、好きなだけ写真を撮った。見降ろせば南鑼鼓巷を行く人がひしめき合っているが、ここは喧騒とはかけ離れている。

  • 1階のレストランで昼食をとることにした。<br />

    1階のレストランで昼食をとることにした。

  • 裏原宿にあるカフェのような店。暖かい日差しが観葉植物の青葉の間からテーブルに差し込み、青島ビールの泡をより一層美味しそうに輝かせている。

    裏原宿にあるカフェのような店。暖かい日差しが観葉植物の青葉の間からテーブルに差し込み、青島ビールの泡をより一層美味しそうに輝かせている。

  • 南鑼鼓巷をブラブラと北上。

    南鑼鼓巷をブラブラと北上。

  • 10分くらい歩くと、大きな鼓楼が見えてくる。元代からある北京市民に時を知らせる施設。何回か建て直されているようだが、現在の建物は1539年に造られたものらしい。

    10分くらい歩くと、大きな鼓楼が見えてくる。元代からある北京市民に時を知らせる施設。何回か建て直されているようだが、現在の建物は1539年に造られたものらしい。

  • ここの階段が急できついが、登りきった外の回廊からの眺めは抜群。ちょうど着いた時は太鼓ショーをやっており、太鼓の音が楼内に響いていた。周りに高い建物が一切ないのは、規制があるのだろうか。古都に吹く風が心地よく、胡同の街並みを眺めながらしばし休憩。

    ここの階段が急できついが、登りきった外の回廊からの眺めは抜群。ちょうど着いた時は太鼓ショーをやっており、太鼓の音が楼内に響いていた。周りに高い建物が一切ないのは、規制があるのだろうか。古都に吹く風が心地よく、胡同の街並みを眺めながらしばし休憩。

  • 銅壺滴漏(どうこてきろう)という水時計。

    銅壺滴漏(どうこてきろう)という水時計。

  • 景山公園は、永楽帝が故宮を建造した時に堀の残土で作らせた人工の山で、故宮の真北に位置している。下から見るとかなり高そうだが、頂上には意外とすぐに着くので心配ない。山頂の万春亭からの故宮の眺めは、何度見ても見事過ぎて言葉を失う。ただ如何せん人が多くて、悠久の皇居を俯瞰して当時を偲ぶには、喧騒が過ぎている。「蒼穹の昴」では、幼き乾隆帝がこの万春亭から望遠鏡で都を眺め、大地を球体と理解し地動説を発見するくだりがある。

    景山公園は、永楽帝が故宮を建造した時に堀の残土で作らせた人工の山で、故宮の真北に位置している。下から見るとかなり高そうだが、頂上には意外とすぐに着くので心配ない。山頂の万春亭からの故宮の眺めは、何度見ても見事過ぎて言葉を失う。ただ如何せん人が多くて、悠久の皇居を俯瞰して当時を偲ぶには、喧騒が過ぎている。「蒼穹の昴」では、幼き乾隆帝がこの万春亭から望遠鏡で都を眺め、大地を球体と理解し地動説を発見するくだりがある。

  • 景山公園の西門から出て、今度は什刹海に行こう。普通のバスはバス停で待っている客が乗車口に押し寄せ、あふれかえって半分も乗り切れずに、挙句の果ては扉が閉まり切らないうちに出発してしまう。

    景山公園の西門から出て、今度は什刹海に行こう。普通のバスはバス停で待っている客が乗車口に押し寄せ、あふれかえって半分も乗り切れずに、挙句の果ては扉が閉まり切らないうちに出発してしまう。

  • そんな光景を目の当たりにした後に、ガラガラの観光3線がやってくると救世主のように見える。これで15元(270円)なら格安だ。現在の中国では、ほとんどの人がアプリでタクシーを呼ぶので、流しのタクシーを捕まえるのは至難の業である。今回の旅行でも一度もタクシーは捕まらなかったので、この観光3線、2線は本当に重宝した。<br /><br />

    そんな光景を目の当たりにした後に、ガラガラの観光3線がやってくると救世主のように見える。これで15元(270円)なら格安だ。現在の中国では、ほとんどの人がアプリでタクシーを呼ぶので、流しのタクシーを捕まえるのは至難の業である。今回の旅行でも一度もタクシーは捕まらなかったので、この観光3線、2線は本当に重宝した。

  • 什刹海公園は前海、后海のほとりにレストランやバーが点在しており、蓮の葉が美しい湖畔の公園だ。近くには恭王府や、溥儀、溥傑の父である醇親王の王府などもある。「蒼穹の昴」の主役、文秀は結婚してこの辺りに暮らし、そこで働く玲玲に譚嗣同が求婚したのも什刹海のほとりだった。

    什刹海公園は前海、后海のほとりにレストランやバーが点在しており、蓮の葉が美しい湖畔の公園だ。近くには恭王府や、溥儀、溥傑の父である醇親王の王府などもある。「蒼穹の昴」の主役、文秀は結婚してこの辺りに暮らし、そこで働く玲玲に譚嗣同が求婚したのも什刹海のほとりだった。

  • ここを散策していると、一軒の店の中からギターの弾き語りが聞こえてきた。「一品昌BAR」と書かれたガラス張りの店内を覗くと、女性が歌っている。落ち着いたいい感じの声だったので、ここで少し休むことにした。酸梅湯と言う梅ジュースを頼み、しばらくまったりしていた。

    ここを散策していると、一軒の店の中からギターの弾き語りが聞こえてきた。「一品昌BAR」と書かれたガラス張りの店内を覗くと、女性が歌っている。落ち着いたいい感じの声だったので、ここで少し休むことにした。酸梅湯と言う梅ジュースを頼み、しばらくまったりしていた。

  • その後、夕日に染まる胡同を彷徨う。迷路のような昔ながらの小路を当てもなく歩いていると、いつの間にか何処にいるのか分からなくなる。この辺りに来ると、毎度の事だ。今回は自信たっぷりな息子に付いていくと、胡同の入り組んだ迷路から抜けられた。

    その後、夕日に染まる胡同を彷徨う。迷路のような昔ながらの小路を当てもなく歩いていると、いつの間にか何処にいるのか分からなくなる。この辺りに来ると、毎度の事だ。今回は自信たっぷりな息子に付いていくと、胡同の入り組んだ迷路から抜けられた。

  • それから銀錠橋を渡り、烟袋斜街で土産など少し買い物した。

    それから銀錠橋を渡り、烟袋斜街で土産など少し買い物した。

  • 街灯がともる頃そろそろお腹も空いてきたので、「王胖子驢肉火焼」(鼓楼西大街80号)にロバ肉サンドを食べに行く。精肉火と肉湯(ロバ肉スープ)、ジャガイモの千切りサラダを頼んでみた。これが実に旨い。さすが、昔から中国では、「天上龍肉地下馿肉」(天では龍の肉が最高だが、地上ではロバ肉が一番)と言うだけある。ロバ肉スープはうっすらとカレー味で、こちらもあっさりとしていて飲みやすい。これにビールまで飲んで、合計74元(1300円)とは、なんとリーズナブル。

    街灯がともる頃そろそろお腹も空いてきたので、「王胖子驢肉火焼」(鼓楼西大街80号)にロバ肉サンドを食べに行く。精肉火と肉湯(ロバ肉スープ)、ジャガイモの千切りサラダを頼んでみた。これが実に旨い。さすが、昔から中国では、「天上龍肉地下馿肉」(天では龍の肉が最高だが、地上ではロバ肉が一番)と言うだけある。ロバ肉スープはうっすらとカレー味で、こちらもあっさりとしていて飲みやすい。これにビールまで飲んで、合計74元(1300円)とは、なんとリーズナブル。

  • そこから歩いて、鼓楼東大街宝胡同にあるジャズバーに向かう。果たしてこんなところにバーがあるのかというような真っ暗な胡同を奥に進むと、隠れ家のような店があった。

    そこから歩いて、鼓楼東大街宝胡同にあるジャズバーに向かう。果たしてこんなところにバーがあるのかというような真っ暗な胡同を奥に進むと、隠れ家のような店があった。

  • 店は「Modernista摩登尼斯塔」という。中は意外とちゃんとしたバーレストランだ。<br />日曜はjazz night と銘打って、毎週20時半からノーチャージでライブを聴かせてくれる。今夜は、XING  YI FAN TRIOでウッドベースとドラム、テナーサックスの出演だ。二階からステージを見下ろす席につきビールを飲んでいると、いつの間にか客席はほぼ一杯になっている。西洋人が多い。<br />

    店は「Modernista摩登尼斯塔」という。中は意外とちゃんとしたバーレストランだ。
    日曜はjazz night と銘打って、毎週20時半からノーチャージでライブを聴かせてくれる。今夜は、XING YI FAN TRIOでウッドベースとドラム、テナーサックスの出演だ。二階からステージを見下ろす席につきビールを飲んでいると、いつの間にか客席はほぼ一杯になっている。西洋人が多い。

  • 南鑼鼓巷に歩いて戻り、途中の雑貨屋で石鹸、シャンプーを購入。宿はユースホステルなのでアメニティなど一切無いのだ。また、南鑼鼓巷駅B出口の横のローソンで、明日の朝食とビールを買う。中国では、ビニールの袋(袋子)は有料なので、言わないと袋に入れてくれない。ちなみに、ネットにローソン南鑼鼓巷店の求人広告が出ていたが、昼間の時給 社会人 22元 (390円)、学生14.5元(260円)だった。

    南鑼鼓巷に歩いて戻り、途中の雑貨屋で石鹸、シャンプーを購入。宿はユースホステルなのでアメニティなど一切無いのだ。また、南鑼鼓巷駅B出口の横のローソンで、明日の朝食とビールを買う。中国では、ビニールの袋(袋子)は有料なので、言わないと袋に入れてくれない。ちなみに、ネットにローソン南鑼鼓巷店の求人広告が出ていたが、昼間の時給 社会人 22元 (390円)、学生14.5元(260円)だった。

  • 9/10(月)<br />6時半に起きて、7時過ぎに宿を出た。地下鉄8号線で南鑼鼓巷から鼓楼大街に行き、2号線に乗り換えて積水潭駅で降りる。

    9/10(月)
    6時半に起きて、7時過ぎに宿を出た。地下鉄8号線で南鑼鼓巷から鼓楼大街に行き、2号線に乗り換えて積水潭駅で降りる。

  • 10分くらい歩くと、八達嶺行きの直通バスが何台も停まっている。877路直達というバスで、八達嶺長城まで約60キロ、12元。交通カードなら半額の6元(107円)で済む。<br />ところがバス乗り場に着くと長蛇の列で100メートル以上並んでいる。まだ8時前なのに、さすが万里の長城だ。しかしバスが次から次へと来るので、15分くらいで乗車できた。たった6元のバスなのに、バスガイドが乗っている。ちょうど僕らの席の横に立ち、マイクでずっとしゃべっていてうるさい。<br />

    10分くらい歩くと、八達嶺行きの直通バスが何台も停まっている。877路直達というバスで、八達嶺長城まで約60キロ、12元。交通カードなら半額の6元(107円)で済む。
    ところがバス乗り場に着くと長蛇の列で100メートル以上並んでいる。まだ8時前なのに、さすが万里の長城だ。しかしバスが次から次へと来るので、15分くらいで乗車できた。たった6元のバスなのに、バスガイドが乗っている。ちょうど僕らの席の横に立ち、マイクでずっとしゃべっていてうるさい。

  • 高速に乗るまで少し混んだが後は順調に行って、八達嶺長城に着いたのが9時半だった。バスを降りると、このガイドが乗客全員を八達嶺長城の入場券売り場に誘導する。しかし、この売り場は下りの滑車(スライダー)込みのチケットしか売っていない。しかも滑車は僕らの行かない女坂にしかないのだ。知らないとそこで不必要な高い券を買わされる羽目になる。皆黙って付いて行くので、僕らは早々に離脱した。

    高速に乗るまで少し混んだが後は順調に行って、八達嶺長城に着いたのが9時半だった。バスを降りると、このガイドが乗客全員を八達嶺長城の入場券売り場に誘導する。しかし、この売り場は下りの滑車(スライダー)込みのチケットしか売っていない。しかも滑車は僕らの行かない女坂にしかないのだ。知らないとそこで不必要な高い券を買わされる羽目になる。皆黙って付いて行くので、僕らは早々に離脱した。

  • 八達嶺の入場券は一人40元。ここは女坂、男坂とあり、男坂は傾斜がかなり急なので、皆敬遠して女坂に行く。そのため女坂はいつも混んでいる。そこで僕らは敢えて男坂を選び、ロープウェイなど使わずに、徒歩のみで南1楼から南4楼まで一気に往復する計画だ。9時45分に登り始める。入場口に向かって右が女坂、左へ行くと男坂だが、男坂の登り口付近で若い警備員が通せんぼしていた。理由は分からないが、あと30分は通行止めだと言う。確かに男坂は降りてくる人はいても、登る人はひとりもいない。反対に女坂は凄い混みようで、観光客がひしめき合って登っている。警備員に30分待てば登れるようになるのかもう一度確認すると、「たぶん」と頼りないことを言うし、そこで待っている人もいなかったので、諦めて女坂を登ることにした。<br />

    八達嶺の入場券は一人40元。ここは女坂、男坂とあり、男坂は傾斜がかなり急なので、皆敬遠して女坂に行く。そのため女坂はいつも混んでいる。そこで僕らは敢えて男坂を選び、ロープウェイなど使わずに、徒歩のみで南1楼から南4楼まで一気に往復する計画だ。9時45分に登り始める。入場口に向かって右が女坂、左へ行くと男坂だが、男坂の登り口付近で若い警備員が通せんぼしていた。理由は分からないが、あと30分は通行止めだと言う。確かに男坂は降りてくる人はいても、登る人はひとりもいない。反対に女坂は凄い混みようで、観光客がひしめき合って登っている。警備員に30分待てば登れるようになるのかもう一度確認すると、「たぶん」と頼りないことを言うし、そこで待っている人もいなかったので、諦めて女坂を登ることにした。

  • 登る人のない壮大で美しい男坂に後ろ髪を引かれながら、前の人の背中を見ながら10分くらい登っただろうか。ガン萎えの息子が、<br />「あれ?男坂、登ってる人いるよ」<br />と言う。確かにまばらだが、登る人影が見える。<br />「行ってみようか」<br />と再度男坂に戻ると、通行止めが解除されていた。普段から空いている男坂が、更に誰もいない最高の状況で登頂開始。絶景の長城を独り占めして登ると、ハードな石段も苦にならないようだ。それに女坂だったら人が多過ぎて撮れなかった、インスタ映えする写真が撮り放題である。遠くの女坂は原宿竹下通りのように混雑していて、それを見て息子とほくそ笑んだ。<br />

    登る人のない壮大で美しい男坂に後ろ髪を引かれながら、前の人の背中を見ながら10分くらい登っただろうか。ガン萎えの息子が、
    「あれ?男坂、登ってる人いるよ」
    と言う。確かにまばらだが、登る人影が見える。
    「行ってみようか」
    と再度男坂に戻ると、通行止めが解除されていた。普段から空いている男坂が、更に誰もいない最高の状況で登頂開始。絶景の長城を独り占めして登ると、ハードな石段も苦にならないようだ。それに女坂だったら人が多過ぎて撮れなかった、インスタ映えする写真が撮り放題である。遠くの女坂は原宿竹下通りのように混雑していて、それを見て息子とほくそ笑んだ。

  • 男坂を登り始めて約1時間で南4楼に到着。達成感。それにしても総延長約6000キロと言われている城壁のほんの一部であっても、そのスケール感には圧倒される。石段に座って休んでいると、山嶺に吹き渡る涼風が心地良い。<br />下りは楽かと思いきや、急坂はかえって危険で厄介だ。下りは慎重に降りて40分くらいかかった。

    男坂を登り始めて約1時間で南4楼に到着。達成感。それにしても総延長約6000キロと言われている城壁のほんの一部であっても、そのスケール感には圧倒される。石段に座って休んでいると、山嶺に吹き渡る涼風が心地良い。
    下りは楽かと思いきや、急坂はかえって危険で厄介だ。下りは慎重に降りて40分くらいかかった。

  • 下まで戻ると、土産店が並ぶ所に食堂があったので、そこで昼食を取ることにした。ステンレスのプレートに好きなおかずを4品選んで載せてもらう。それにご飯とスープが付いて、25元(440円)。もちろん観光地価格だろうが、それでも安い。

    下まで戻ると、土産店が並ぶ所に食堂があったので、そこで昼食を取ることにした。ステンレスのプレートに好きなおかずを4品選んで載せてもらう。それにご飯とスープが付いて、25元(440円)。もちろん観光地価格だろうが、それでも安い。

  • 僕はトマトと卵の炒め物、にんにくの芽と豚肉炒め、鶏肉のキムチ炒め、スペアリブを選んだ。そして運動した後だからだろうか。これが実に旨く、あっという間に完食した!

    僕はトマトと卵の炒め物、にんにくの芽と豚肉炒め、鶏肉のキムチ炒め、スペアリブを選んだ。そして運動した後だからだろうか。これが実に旨く、あっという間に完食した!

  • 来た時と同じバスで市内に戻り、南鑼鼓巷に着いたのは2時だった。それから2時間のフリータイムにして息子と別行動にし、僕は南鑼鼓巷で買い物をすることにした。それからマッサージ屋に入り、1時間99元の全身按摩をしてもらう。<br />

    来た時と同じバスで市内に戻り、南鑼鼓巷に着いたのは2時だった。それから2時間のフリータイムにして息子と別行動にし、僕は南鑼鼓巷で買い物をすることにした。それからマッサージ屋に入り、1時間99元の全身按摩をしてもらう。

  • 息子と合流し、北京飯店に行く。王府井の入口付近に長安街に面して3つの異なるホテルが建っており、現在一番東の建物を北京飯店と言う。ところが浅田次郎の小説に出てくる北京飯店は、1900年に開業した真ん中の建物で、現在は北京飯店諾金と言う。つい最近まではラッフルズホテルだった。紛らわしいが、この真ん中のホテルが由緒ある北京飯店だ。

    息子と合流し、北京飯店に行く。王府井の入口付近に長安街に面して3つの異なるホテルが建っており、現在一番東の建物を北京飯店と言う。ところが浅田次郎の小説に出てくる北京飯店は、1900年に開業した真ん中の建物で、現在は北京飯店諾金と言う。つい最近まではラッフルズホテルだった。紛らわしいが、この真ん中のホテルが由緒ある北京飯店だ。

  • このホテルは「蒼穹の昴」シリーズでも頻出するが、それ以外でも浅田次郎の小説「長く高い壁」(1938年の中国が舞台)でこのように述べられている。<br />「ヴィクトリア様式の威容を誇る北京飯店は、明治33年北清事変(義和団の乱)の焼け跡に建設された。東洋一のホテルと断じても過言ではあるまい。(中略)アーチ形の高窓から朝の光が射し入っても、シャンデリアは贅沢に輝き続けていた」

    このホテルは「蒼穹の昴」シリーズでも頻出するが、それ以外でも浅田次郎の小説「長く高い壁」(1938年の中国が舞台)でこのように述べられている。
    「ヴィクトリア様式の威容を誇る北京飯店は、明治33年北清事変(義和団の乱)の焼け跡に建設された。東洋一のホテルと断じても過言ではあるまい。(中略)アーチ形の高窓から朝の光が射し入っても、シャンデリアは贅沢に輝き続けていた」

  • ここのラウンジ「WRITERS BAR」で、1杯50元のコーヒーを飲んだ。<br />

    ここのラウンジ「WRITERS BAR」で、1杯50元のコーヒーを飲んだ。

  • 王府井小吃街では、サソリや蚕のさなぎの串刺しが売っている。サソリはから揚げにする前の、生きた串刺しが並んでいるが、わしゃわしゃ動いていて気持ち悪い。蚕のさなぎは韓国でもポンテギと言ってよく食べられているが、美味しいのだろうか。僕は絶対に無理だけど。

    王府井小吃街では、サソリや蚕のさなぎの串刺しが売っている。サソリはから揚げにする前の、生きた串刺しが並んでいるが、わしゃわしゃ動いていて気持ち悪い。蚕のさなぎは韓国でもポンテギと言ってよく食べられているが、美味しいのだろうか。僕は絶対に無理だけど。

  • 夕飯は、王府井百貨大楼7階にある「呷哺呷哺」で火鍋だ。ここは一人ずつ鍋を用意してくれるので、自分の好きなスープを堪能できる。息子は麻辣湯と言う見るからに辛そうなスープを選んでいる。麻辣湯もいいが、僕は羊肉の独特な甘さを味わいたかったので、辛くない茸スープにした。<br />10種以上の調味料はセルフサービスで、僕は胡麻ダレと、醤油ベースににんにくと葱をたっぷり入れたタレの2種類を調合する。さて、羊肉は一皿が山盛りで、これをしゃぶしゃぶしながら食べるが、旨いのなんのって!あまりの旨さに、もう一皿追加してしまった。<br />

    夕飯は、王府井百貨大楼7階にある「呷哺呷哺」で火鍋だ。ここは一人ずつ鍋を用意してくれるので、自分の好きなスープを堪能できる。息子は麻辣湯と言う見るからに辛そうなスープを選んでいる。麻辣湯もいいが、僕は羊肉の独特な甘さを味わいたかったので、辛くない茸スープにした。
    10種以上の調味料はセルフサービスで、僕は胡麻ダレと、醤油ベースににんにくと葱をたっぷり入れたタレの2種類を調合する。さて、羊肉は一皿が山盛りで、これをしゃぶしゃぶしながら食べるが、旨いのなんのって!あまりの旨さに、もう一皿追加してしまった。

  • 今回の旅のメインとなる故宮(紫禁城)は後半になります。

    今回の旅のメインとなる故宮(紫禁城)は後半になります。

65いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅の計画・記録

「旅の計画」作成でもれなく300ポイント!

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

中国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
中国最安 301円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

中国の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP

ピックアップ特集