RailJet乗車記 と思ったら途中工事で代行バス! どうなるの!?

2019/10/20 - 2019/10/20

オーストリアのRailJetは周辺含め、各地域を走行するフラッグシップトレインといったところです。
その中でもブダペストからチューリッヒまで走破する長距離ランナーが存在。なんと約11時間かけて走破する列車。
こんな面白い列車乗らないわけにはいかない……と思いきや、なんと予定を立てていたらその日は工事で一部区間代行バスになるとな!?
え、これってどーするの!? 代行バスって、どーなるの!?

というわけで同様の事案に直面した方のために私の経験した場合をここで紹介いたします。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

で、そのことに気が付いたのは航空機の手配とユーレイルパスのチケット手配を完了してさあ予約、という段階。その時になって予約エラーなんて出てくるものだからどういうことかと焦って調べていたわけです。
ちなみに列車の工事などの遅延情報はOBBのトップページから見ることができます。
このページの「RAIL TIME INFO...」をクリック

そして下枠に期間を指定して検索すると、地図上に工事などの情報が出てきます。
そしてそのアイコンをクリック。

すると情報が掲載されます。結構細かい。
ざっくり説明すると「OtztalからBludenzは工事だよ。代行バスが運転されるからね」ということ。
なんかこのあたり日本の鉄道会社に比べると検索しやすいなと感じますね。

で、こっちが掲載されているPDF。途中駅で下車する人は赤のバスに、通しで乗る人は緑のバスに乗車してね、との事。
ちなみにこの工事、3日間にわたって行われるのですが、この間運行される夜行列車NightJetはこの間に来たら早朝たたき起こされて代行バスに乗車、そこからはRailJetで目的地へ移動するようです。
なんだかもったいない気分です。

で、こちらがその代行バスの時刻表。ローカル線も補完しつつ、運転されるのがわかります。
それでも標準の時間より1時間ほどかかってしまいますが。

予約検索をしてみると該当区間は代行バスと表示されます。
なお、通常オーストリア鉄道は3カ月前から予約可能ですが、この列車の場合スケジュールが確定したのは2か月前、予約ができるようになったのはそれからさらに2週間後でした。
同様の状況に直面したらそのくらいから予約できると思った方がいいでしょう。

ちなみにユーレイルパスの場合、座席予約することになりますが通しで予約した場合、1回分の座席予約料金である3ユーロで済みます。

というわけで本番、ブダペスト東駅から出発です。
朝6時ですが、10月の夏時間終了前ということもあってまだ夜明け前です。

ブダペスト東駅 (ケレティ パーイアウドゥヴァル) 駅

案内にはチューリッヒ中央駅行きと表示されています。
途中代行バスで途切れてますが、列車そのものは同じ列車番号で運行されるようです。
なお、案内には途中で代行バスだよ、と書いてあるようです。
(ハンガリー語読めないからなんとなく)

で、出発前にちょっとラウンジに立ち寄り。
1等車のユーレイルパスを保有し列車を予約していればブダペスト東駅のラウンジを利用できます。
なお、入る際にちゃんと予約チケットとパスを見せる必要はあります。

ラウンジではドリンクと軽食がいただけます。
というわけでコーヒーとパンをいただきました。

夜明けのベストショット!
出発前のこの景色、いいですねぇ。

1等車利用です。
さすがですね。長時間座ってもちっとも疲れないいい座席です。

で、出発! 夜明け前のブダペストを抜け、郊外へと進みます。

約2時間後、国境を越えてオーストリアに。
しかし改めてみると窓汚れてますねぇ。

むこうの貨車って面白いですね。
ISOコンテナ搭載のためなのか、連接構造になっているとは。

あっという間にウィーン中央駅到着。
むこうのホームにはNightJetが停車しています。

ウィーン中央駅 駅

ウィーンを出たところで食堂車へ
土日を挟んでいるだけあってちょっと込み合ってます。
ポーターのにーちゃんがやたらテンション高かったのが印象的です。

注文したのはグヤーシュスープ(5.5?)とオーストリアの国民的飲料アルムドゥードゥラー(3?)。
独特の味わいがクセになりそうです。

なお、食堂車のメニューは下記から見ることができます。
https://www.oebb.at/en/reiseplanung-services/im-zug/bordservice.html

その奥に置いてあったワゴン。
エスプレッソマシンがあるとは。

さて、ここからが本番です。途中のOtztalで乗り換えです。
乗客全員の移動なので田舎の駅は大混雑です。

駅は石造りの古風なもの。
こういう時でなければ途中下車しそうにありません。

で、駅前には多くのバスが待機。
案内に書かれていた緑のバスというのがここで分かります。
看板にも書かれているし、バスにもわかりやすく掲げられて「Bludenz行き」と表記されています。数人の案内の方もおり「こっちがBludenz行きのバスだよ!」と声を上げてました。これなら間違えることはなさそうです。

そのままバスは出発。路線と並走している高速道路をひた走りです。
それにしても高速道路にはトラックが一切走ってないです。
環境意識が高いから貨物はきちんと列車に移行しているということでしょうか。
それとも土日だったから少なかっただけでしょうか。

順調に進み、予定より15分早くBludenzに到着です。

そしてそのままチューリッヒ行きのRailJetに乗車。
思いのほか順調に進んでいきます。

列車はリヒテンシュタインを抜けてスイスへと入国します。
景色が変化し、スイスらしくなっていきます。

そしてチューリッヒ湖の脇を通っていく路線に。

チューリッヒ湖 滝・河川・湖

順調にチューリッヒ中央駅に到着です。
本来であれば17:20に到着するスケジュールですが、代行バスのため18:20に到着。
それでも1時間ほどの遅れで到着できました。

チューリッヒ駅 駅

乗車してきたRailJetは去っていきます。
それにしても日本では見ることのない区雑な線路配置。圧巻ですね。