2019/11/16 - 2019/11/17
7位(同エリア892件中)
旅猫さん
台風の影響で、10月に予定していた信州への2泊3日の温泉旅が中止となった。
そこで、急遽温泉宿を探したところ、11月30日の伊東温泉の宿を確保できた。
ところが、前日まで出張が入って行ったことに気付き、やむなく中止に。
そして、紅葉と宿の空室情報を突き合わせて辿り着いたのが、伊香保温泉だった。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回は、大宮駅を11:38に出る、臨時特急「草津71号」に乗車。
土曜日だが、車内はそこかしこに空席が目立ってた。
列車の車窓に赤城山が大きく見えて来ると、渋川駅に到着だ。
駅前からは、13:00発のバスに乗り、伊香保温泉へと向かう。
そして、13:24に伊香保温泉バス停に到着した。 -
バスを降りると、周りには色付いた木々がちらほらと。
とりあえず、紅葉の名所である河鹿橋へと向かう。
途中で石段街へと出、少し登れば伊香保神社に辿り着いた。
ここで、まずはご挨拶を。伊香保神社 寺・神社・教会
-
参拝を済ませた後、神社の脇から続く道を辿る。
すぐに艶やかな紅葉が目を楽しませてくれた。
ただ、今年の紅葉の盛りは過ぎてしまったようだ。 -
9年前に訪れた時もかなり落葉してしまっていたので、ちょっとがっかり。
それでも、十分に美しいのだが。 -
しばらく歩くと、伊香保の紅葉の名所『河鹿橋』は見えて来た。
やはり、色褪せ始めといったところだが、そこそこ綺麗だ。
それにしても、観光客の姿が思ったよりも少ないのは意外だった。河鹿橋 名所・史跡
-
橋の辺りの紅葉は、さすがに美しい。
華やかな色合いもいいが、少し色褪せ始めも風情がある。
黄色の葉が枯れて茶色が混ざる感じも晩秋の趣だ。 -
この日は雲が多く日差しがほとんど無かったので、かえって色が落ち着いている。
赤に黄色、橙などの紅葉を、常緑樹の緑が引き立ててもいる。 -
ふと考えてみれば、伊香保温泉を訪れるのは今回で4回目となるが、そのうち3度は11月の紅葉の季節に来訪している。
やはり、初めて訪れた時の紅葉の美しさが印象的だったからであろう。
そして、茶褐色の伊香保の湯が、紅葉に似合ってるからからかもしれない。 -
とは言え、紅葉自体はそれほど豪華なわけではない。
木々の数も多いわけではなく、河鹿橋を飾るかのようにまとまっているのだ。
それでも、なぜか魅力があるのだから不思議なものだ。 -
河鹿橋を後にして、伊香保露天風呂の方へと足を延ばしてみる。
露天風呂には一度だけ入ったことがあるが、あそこの湯も趣があってよい。
今回は、源泉の湧出口を覗くだけとした。源泉湧出口観覧所 名所・史跡
-
石段街へと戻り、今宵の宿へとのんびり歩いて行くことにする。
土曜日の午後とあって、さすがにここは混んでいる。
13年前に初めて訪れたのだが、4年前まではそれほど大きな変わりはなかった。
ところが、今回訪れたところ、石段街に面した店が様変わりしていた。
温泉街の風情が少なからず失われ始めているのは寂しい。伊香保温泉の石段街 名所・史跡
-
それでも、一本裏道へ入れば伊香保らしい狭く入り組んだ道が残っている。
気に入っている饅頭屋は、早々に売り切ってしまいすでに閉店。
楽しみにしていたので残念。 -
石段街の賑わいを避け、廃業した旅館や商店が目立つ通りを歩いて行く。
伊香保は、石段街沿いだけが賑わい、他の場所は廃れるばかり。
温泉街として、これで良いのだろうかと思ってしまう。 -
今宵の宿は、石段街からさらに下った住宅街の中に佇む旅館『塚越屋七兵衛』だ。
創業は、江戸末期の文久3年(1863)と言う老舗の宿。
伊香保の黄金の湯を小間口で配湯されている9軒の宿のうちのひとつだ。伊香保温泉 温泉宿 塚越屋七兵衛 宿・ホテル
-
宿泊の手続きの際、出されたのは花豆ひとつと茶が一杯。
少し寂しいが、花豆は美味しかった。 -
しばらくして通されたのは、4階の角部屋だった。
広さは12畳あり、思いのほか居心地が良かった。 -
窓の外には大浴場の屋根があったのだが、そこには枯山水のような石組みが置かれていた。
-
とりあえず、自慢の黄金の湯を使わせていただく。
湯船は湯口から直接湯が注がれる小さ目のものと、そこから一段低くなっている大き目の湯船に分かれていた。
小さ目の湯船は熱かったので、ちょうど良い湯加減だった大きい方の湯船でまったり。
伊香保ならではの濃厚な茶褐色の湯は肌に柔らかで、変わらず素晴らしい。
白いタオルも、あっという間に茶色くなってしまった。
部屋に戻ると、遠くの山肌に、夕日が差し込んでいた。 -
夕食は食事処だったが、窓のない薄暗い場所だった。
料理も、少し寂しげな感じ。 -
気を取り直して、地酒を注文。
榛名山の伏流水を仕込み水に使った柴崎酒造の『船尾瀧 純米酒』だ。
飲んだことのなかった酒だったが、これは美味しかった。 -
そして、釜飯は松茸ご飯。
季節外れだったが、奮発してお願いしたのだ。
ところが、こちらも香りの薄い紙のような松茸が少し入っていただけだった。 -
その後、里芋宝楽蒸しとカレイ奉言包み焼きなるものが出て来たが、どちらも大したことは無く。
-
続いて大きな器の汁物が出て来た。
上州の郷土料理だという『おっきりこみうどん』だそうだ。
これもいまひとつで、残してしまった。 -
最後に出て来た甘味は、この宿の手作りだという蒟蒻大福。
中身は月により変わるそうで、この日は『栗南瓜』とのこと。
食べてみると、仄かな甘さでとても美味しかった。 -
翌朝、朝食をいただくため、昨夜と同じ食堂へ。
大好きな鮭があったものの、かなり可愛い大きさだった。
しかも、全体的に温泉宿とは思えない品揃え。
どこかの駅前旅館の食事のようだった。 -
9時半前に精算をし、宿の車で伊香保温泉バス停まで送っていただいた。
晴れていたので、ロープウェイで登ってみようかと思っていたのだが、冷たい風がかなり強く吹いていたので、このまま帰ることにする。
そして、伊香保バスターミナル発9:35のバスに乗り渋川駅へ向かい、10:20発の新前橋行きに乗り換え、今回の旅を終えた。
急遽計画した旅だったが、伊香保の素晴らしい湯と紅葉に出会えたのは良かった。
惜しむらくは、宿の食事が美味しくなかったこと。
宿の方はとても気さくで楽しかったので、とても残念だった。
伊香保温泉、またいつか訪れたいと思う。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- hot chocolateさん 2019/12/12 16:23:53
- 伊香保の紅葉
- 旅猫さま
こんにちは。
伊香保温泉の旅行記にお邪魔しています。
去年の11月6日に伊香保温泉に行きました。
紅葉がとてもきれいでしたが、ちょっと盛りが過ぎていたかな。
初めての伊香保でしたが、石段の上から見た景色が昭和レトロ(?・笑)でした。
写真を拝見すると、紅葉は十分綺麗ですが、伊香保の紅葉のピークは10月末なのかもしれないですね。
丁度その時膝を怪我していたので、石段より坂の方が楽だろうと遠回りの坂を下りましたが、坂の方が急すぎて転がり落ちそうで怖かったのを覚えています。
温泉もお部屋も良かったのに、お食事がちょっといまいちだったのですね。
紙(!)のような松茸や花豆が1個というのが笑いを誘います。
食事は、ある程度旅の重要な要素でもあると(私は)思っているので、ちょっと残念でした。
今年は台風直撃の騒ぎの後、紅葉の時期は暑い国へ行ってしまい、帰国後、そのまま冬の寒さを味わっています。
寒い冬は温泉に限ります。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2019/12/12 22:18:40
- RE: 伊香保の紅葉
- hot chocoさん、こんばんは。
書き込みありがとうごございます。
伊香保の紅葉は、いつも微妙に過ぎているんですよ。
hot chocoさんも11月上旬で盛りを過ぎていたのですね。
もう少し早く行ったほうが良いのかもしれませんね。
伊香保はかなりきつい斜面に広がっているので、坂道はかなり急です。
石段のほうが、ある意味楽かもしれません。
でも、下りは膝に来ますね。
今回は、食事が駄目でした。。。
悪い旅館ではないので、もう少し何とかならないかなと。
食事は、ある程度良くないとがっかりしますよね。
今週はそこそこ寒さも緩むようですが、これからが冬本番ですね。
温泉が恋しい季節です。
旅猫
-
- 墨水さん 2019/11/23 23:59:40
- 何処でも・・・。
- 旅猫さん、今晩は。
紅葉は、写真で拝見する限り、悪い感じは無いと思いましたけどね。
何処もそうですけど、過疎化が問題の根本原因ですね。
若い人達の就業環境が悪化し、高齢化に拍車を駆ける。
運良く職を得ても、非正規雇用でしかない・・・・。
是では、過疎化にならない方が不思議なくらいですねーっ。
朝食の配膳は、正に過疎化表してますよ・・・。(笑)
此の配膳は、食べづらい。
品数を揃えるだけにして、食事のし易さまで考慮されていないのは、和食とは言えないンですけどね。(笑)
墨水。
- 旅猫さん からの返信 2019/11/24 16:40:05
- RE: 何処でも・・・。
- 墨水さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
河鹿橋近くは、そこそこ綺麗でしたが、周囲の山はもう冬枯れの様でした。
伊香保の寂れようは、かなりひどいものです。
過疎化もあるとは思いますが、今の開発のやり方がいけないように思えます。
もちろん、それに踊らされる観光客も悪いのですが。
どこの観光地も、同じような店ばかりになり、悲しくなってきます。
そして、どこばかりに客が群がり、あとは衰退する一方。
今回の宿は、食事だけが問題でした。
もう少し考えて欲しいなと。
旅猫
-
- クリント東木さん 2019/11/23 23:04:22
- 伊香保の紅葉も綺麗です!
- 旅猫さんへ
いつも投票ありがとうございます。伊香保は紅葉の名所として良く耳にはしますが、拝見するとちょうど見頃で素晴らしい紅葉ですね。伊香保には2002年以来行っていないので(宿泊したのは横手館)、昔の温泉街の風情というものが失われつつあるのは寂しく感じます。「伊香保よ、お前もか!」と言いたくなりますが、これも時代の流れなのでしょうね。
クリント東木
- 旅猫さん からの返信 2019/11/24 16:21:36
- RE: 伊香保の紅葉も綺麗です!
- クリント東木さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
伊香保は紅葉で有名ですが、実際には温泉街の一部だけです。
それでも、まとまって綺麗な紅葉が観られるので、とても綺麗です。
横手館に泊まられたのですね!
あそこは風情があり、一度泊まってみたいと思っています。
伊香保も、石段街ばかりが賑わい、あとは寂れる一方です。
どうも最近、日本は間違った方に進んでいるような気がしてなりません。
旅猫
-
- たらよろさん 2019/11/23 21:57:17
- 二転三転…
- こんばんは、旅猫さん
二転三転した秋旅だったけれど、
こうして無事に楽しめてよかったですねー
それにしても、少し遅かったってことだけれど、
十分に赤くてめっちゃ綺麗な紅葉ですよー
今年は暖かかったこともあり、紅葉が遅いのかな??って思っていたのですが、
意外と普通なのかしら?
温泉に浸かって疲れを取って、秋旅満喫ですね。
たらよろ
- 旅猫さん からの返信 2019/11/24 08:58:43
- RE: 二転三転…
- たらよろさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
今年は、仕事や台風の影響で、秋の旅はドタバタでした。
でも、一度は紅葉が観たくて、ほとんど勢いで伊香保に決めてしまいました。
おかげで、ちょっと宿が残念でしたが、お湯はさすがの伊香保の湯でした。
紅葉も落葉が進んでいたものの、何とか綺麗なものが観られましたし。
今年の紅葉は、場所によって早かったり遅かったりしているようですよ。
自然はきまぐれですね。
旅猫
-
- momotaさん 2019/11/23 02:08:23
- 温泉街の風情
- 旅猫さん、こんばんは
タイミングあわないときってとことん合わないんですよね。
急きょとはいえ紅葉の伊香保楽しまれたようですね。
写真で見る限りはそれほど盛りを過ぎているようには見えないですけど
きっと以前見た紅葉が素晴らしかったのでしょうね。
一度いい時を味わってしまうとそれが基準になってしまいますよねぇ
伊香保はお湯がいいと言うので一度行ってみたいと思うのですが
群馬ってどうも近くと遠い場所なんですよね。
今回はお宿の食事があまり良くなかったのですね。
うちの母がよく言うのは山のお宿は食事が良くない。
海辺の旅館は間違いないという、まぁお魚が新鮮でおいしければ満足と
いうだけなのですが今回はその言葉に当てはまってしまったようですね。
なかなかいい料理人さんを確保するのが難しいんですかねぇ。
伊香保の昔ながらの風情も少しずつ変わりつつあるようで
温泉街に昭和レトロを求めてしまう私も残念に思います。
- 旅猫さん からの返信 2019/11/24 08:43:11
- RE: 温泉街の風情
- momotaさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
今回は、二転三転し、直前になって伊香保に決めました。
紅葉は、すでに落葉の時季に入っていて、山の方はもう冬枯れのようでした。
それでも、河鹿橋の辺りは、まだまだ綺麗でした。
伊香保の湯は、茶褐色の湯ですが、肌に優しく、とても良い湯ですよ。
群馬は温泉が豊富で大好きです。
宿自体は悪くなかったのですが、どうも食事がいまひとつでした。
食事は、宿の考え方によるのでしょうね。
海とか山とかは関係ないと思います(^^;
私なんて、今まで泊まって食事が良かった宿は、ほとんど山の中の宿でした。
新鮮な魚を出せないから、宿もいろいろ工夫するのだと思います。
> なかなかいい料理人さんを確保するのが難しいんですかねぇ。
いやぁ、たぶん経営が苦しいのではないかと(^^;
伊香保温泉は、石段街ばかりが賑やかで華やかになって、あとは寂れています。
潰れた宿や店ばかりで。。。
石段街も、昔ながらの店は減って、変にお洒落な店ばかりでした。
温泉街が都会と同じになっても面白くないと思います。
旅猫
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