心和む紅葉ハイキング　牛ノ寝通りから小菅の湯へ

2019/11/09 - 2019/11/09

11月に入りいよいよ紅葉前線が関東の低山へ。週末にどこか行こうと選んだのは牛ノ寝通り。大菩薩峠南の石丸峠から東に延びる尾根を歩くコースで、さほど有名ではありませんが知る人ぞ知る穴場の紅葉スポットです。10月の八甲田以来2ヶ月歩いてなかったので、比較的楽に歩けるだろうという事も決め手に。相方は出張のためソロでのハイキングです。

今回のコース　　小屋平バス停 ～ 石丸峠 ～ 榧ノ尾山 ～ 牛ノ寝 ～ 大ダワ(棚倉小屋跡） ～ モロクボ平 ～ 小菅の湯

小屋平バス停からは急登。登りきった先からは富士山の絶景がお出迎え。そして輝くようなカラマツの黄葉が見事でした。石丸峠の分岐から牛ノ寝通りに入り標高が下がるにつれて赤、オレンジ、黄色に色づく木々や増え始め、登山道は紅葉のアーケード。思わず感嘆の声が出るような景色を写真を撮りながらゆっくりハイキング。ただ大ダワを過ぎた辺りから膝が痛くなり、サボっていたツケが…。ラスト1時間はストックも使い下山。小菅の湯で汗を流して帰路に。晴れ、曇り、ガスと移り変わりましたがまずまずの天気で、綺麗な紅葉に癒された1日となりました。

エリア 上野原・丹波山(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩

1年ぶりの甲斐大和駅。今回も早めに7時11分着。朝食を食べているとバスが到着。

甲斐大和駅 駅

臨時便の1号車は上日川峠直行という事で2号車に乗車。38分着で大勢のハイカーで下車し、全員乗り切れず。満員で7時45分に出発

路線バス (栄和交通) 乗り物

小屋平で下車。ここで準備。
（この写真は2/3ほどの方が出発した後です。）

8時39分出発。いきなりの急登。しばらくは樹林帯の中を進みます。

樹林帯を抜けると林道へ。

林道の先、金網の上から大菩薩湖が俯瞰でき、

そして富士山。お久しぶりです。

登山道に戻り、再び登ると開けた場所へ。

この時すでに富士山は雲の中でしたが、

カラマツの黄葉に目が奪われました。黄金色に輝いているように見えすごい！

圧巻としか言いようのない光景。カラマツってこんなに綺麗に色づくんですね。

富士山の出待ちする方もおられましたが、私は紅葉をゆっくり見たいので出発。

すぐ気持ちのいい稜線へ。最高じゃないですか。

ここからは南アルプスが一望。この先展望は望めないのでじっくり見ておきましょう。

左から赤石岳（左端）、その隣に悪沢岳、塩見岳（中央右）、農鳥岳（右）。

そして間ノ岳（左）、北岳、観音岳（中央）、仙丈ヶ岳（右奥）、甲斐駒ヶ岳（右）。やはり北岳、甲斐駒ヶ岳はどっしりとした山容で存在感ありますね。絶景でした。

開けた稜線はすぐ終わり、分岐を牛ノ寝通りへ。（直進すれば小金沢山）

ここからは尾根道。笹も登山口より低くなりました。

暫く進むと目の前に広がる雲海。これは別の意味で凄い光景です。

30分ほど歩くと徐々に紅葉が目の付くように。

真っ赤な紅葉も。

登山道は色づく木々の間を進みます。気持ちいい～。

赤、黄、オレンジとそれぞれが綺麗。

木々の間から覗く黄葉も素敵。ただ落ち葉も多く（←台風の影響？）年配のご夫婦は今年はもう終わっていると判断しＵターン。えー、そうなの？…。一抹の不安を覚えましたが、標高が下がればもっと色づいているだろうという事を信じて前へ。

巨木を見上げて。

様々な色が折り重なる紅葉もいいなあ。

「ザ・秋の登山道」というこの辺りも好きですねぇ。

11時25分、榧ノ尾山に到着。

標高1429.4ｍ。登山口から2時間16分掛かりました。結果的には今回のコースで山頂を踏んだのはここだけでした。

山頂は少し開けており、ここで早めの昼食。

真横にこんな紅葉を見ながらだったので、何を食べても美味しい。

11時44分出発。

木々の向こうにチラチラ見えていた山の斜面の紅葉もすごいんだけど、開けた場所はなかった。地図で見ると、今倉山なのかな。

これは台風19号の爪痕？

紅葉はこの辺りからが見頃でした。

わあー、見事！

鮮やかな赤や

黄色に色づいた木々を見ながら気持ち良く歩きます。

登山道の横にこれだけの紅葉が広がっているんですから、

本当に癒されます。

すごくいい色づきで全然前へ進めません～。

日が当たると一層鮮やか。

「牛ノ寝」は12時26分に通過。

色づいた木々で覆われ、まさに紅葉のアーケード。

黄葉のグラデーションや、

鮮やかオレンジから赤へのグラデーション。

逆光で透ける赤に目は釘付け。

「狩場」周辺が一番綺麗でしたね。

そろそろ青葉も見え始め、それでもしつこく紅葉を探してカシャッ。

本当に見事な紅葉ばかりで癒されました。

大ダワ（棚倉）を13時12分に通過。時間があれば大マテイ山も考えていましたが、今日は素直に小菅村（小菅の湯）方面へ。

さぼっていたツケか、この辺りから膝が痛みだしペースダウン。

落ち葉も綺麗で包装紙の柄みたい。

これも台風の爪痕か？あえて言えば、今回のコースで慎重に歩くのはここだけです。

モロクボ平の分岐は小菅村（田元・中組）小菅の湯方面へ。
この後は急坂で、膝を庇いながらそろりそろりと歩き

小菅の湯には14時33分に到着。お疲れ様でした。大月行きのバスは停まっていましたが、すでに満員。それならばお風呂へ入りましょう。アルカリ性の温泉で肌がツルツル。なかなか気持ちのいい温泉でした。

多摩源流 小菅の湯 温泉

15時22分発の上野原駅行きに乗車し、帰路に着きました。

紅葉を見ながら尾根道のハイキング。知名度としては今イチかもしれませんが色づきは中々のもの。最初の1時間を頑張れば、後はゆるやかに下るコースというのもいいですね。綺麗な紅葉をゆっくり楽しむ事ができました。

路線バス (富士急山梨バス) 乗り物

この旅行記へのコメント （2）

• ねもさん 2019/11/15 10:28:50

  気持ち良さそう

  クリント東木さん
  紅葉がきれいで、大菩薩峠付近の人出も回避できたようで、素晴らしい山旅にみえます。
  この日は私も熱海の低山(玄岳)を歩いていましたが、曇⇔晴くらいの天気でした。こちらはバッチリの晴天で、南アルプスの遠望まであって羨ましい！
  実は明後日、久しぶりにこちら方面を歩いてみようかと思っています。クリント東木さんにあやかりたいものです(笑)

  クリント東木さん からの返信 2019/11/15 20:30:55

  コメントありがとうございます。

  　ねもさんへ
  
  　投票、そしてコメントありがとうございます。小屋平でも多くの方が降りましたが、確かに大菩薩峠よりは少なかったように思います。天気は雲多めでしたが、晴れ間もありまずまず。ただ本当は石丸峠でバッチリ富士山を見たかったところです。紅葉も思っていた以上に綺麗で充実したハンキングになりました。ピークを目指す登山もいいですが、こういう山歩きも楽しいですね。
  
  
  　この週末も晴れ予報で、先週よりいいのでは。きっと素晴らしい紅葉が見れると思います。楽しんで来て下さい。また旅行記を楽しみにしております。
  
  　クリント東木