サクヤン(タイのお守り刺青)彫るから付いて来て、と言われて付いて行った件

2019/11/10 - 2019/11/10

最近運が悪いので、サクヤン彫ってもらおうと思ってます。
でも英語もタイ語も自信ないから一緒に来て貰えませんか？と頼まれてしまった。2年前はそう言えばその総本山とも言えるワットバンプラに行ったのでした。
今回はもっと身近なオンヌットのお師匠さんのところへ行くことになりました。
　メールを送ったらしっかりした英語で返事が返ってきて、
「１つ3200バーツ。予約するならデポジット半額払って！
予約なしならいつ来てもらってもいい。空いたら彫ってあげる。
ただし、過去にハリウッドスターが予約なしできて、
丸一日待たされてたりなんてこともあるので検討してください。」と
なんか強気。
　私もこんな強気に営業してみたいもんだ。
　お客さんはこの日の夜には帰国してしまう！とのことで半額の1600バーツのデポジットを振り込む、ということになった。
え？私が立て替え？嫌ですよ。面識ない人なのに。
ペイパルで払ってください。で、ペイパルはクレジットカード払いで
OKだったそうです。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: その他
• 交通手段: 鉄道 タクシー

刺青の店はオンヌット通りのものすごく奥まったところにある。
なので、お客さんはオンヌット駅前のアバニホテルに宿泊。
ショッピングモールが併設されてて、スワンナプーム空港からも近いし、
なかなか便利が良いホテル。

オンヌット駅の３番出口からショッピングモールが直結。
ホテルには１階に降りたらすぐなのに、なぜか、モールの中の警備員さんは７階に行けというので、行ったらボルルームで子供が大暴れしているところでかなり焦った。

ボルルームのホテルスタッフにロビーは一階ですよ、と
教えてもらってロビーに到着。こっちはまともな空間にホッとしました。

とりあえず、オンヌット通りまで歩き、オンヌット通り１００mほど中ほどのビッグC前からタクシーを拾って、この刺青やさんへ。当然、刺青やの名前を言ったところで通じない。
事前にグーグルストリートビューで道順調べておいてよかったー。
　到着すると早速入り口の祭壇でお線香をあげて祈らなくてはいけません。

雑然とした下町の一角にポツンとあります。

１５時の予約を取ってましたが14時半に行きました。
なぜなら、どんな柄を入れて貰うか分からないので、それを相談して選ぶため。。
しかし、入り口には三人くらいインド人らしき男性がたむろってます。
中からお弟子さんに15時のお客さんの後でなら対応するけどあと２時間は待つよ。
どうすんの？などとやりとりしてました。
　私たちは、すんなり中へ通されます。やはりデポジットはしておいて正解だった。

ここに彫り師のアチャーンが座る。
年季が入ってますねー。

お師匠さんが奥からヌッと登場。すごく怖いかと思ったら、
サザエさんに出てくるノリスケさんを20年老けさせた感じで、
超人が良さそうな笑顔。
　お客さんもちょっとホッとしたようで、「実は去年まで色々と人に騙されまして。」と最近イケテナイ身の上話をし始める。こういうゴシップのようなネタの
通訳はぶっちゃけ楽しいのです。

静かに耳を傾けていたお師匠さん。少し霊感もあるようです。
「あなたは人が良すぎる。では、悪い人が寄って来ず、仕事やお金が集まる護符で
行きましょう。」
ちなみにお客さんは、あちこちのインターネットで見かけたサクヤンの模様を
見せたのですが「あー、これはウチの護符じゃないから～」と断られてました。
刺青業界にも著作権問題が絡むようです。
　残りの1680バーツは現金で払うなら1600バーツで良い、と言われ、
指定された金杯の上に置いたら作業が始まります。

使用する墨と油。なんか絶対体に悪そうだが、これで彫ると霊験あらたか、
運が向上するのだそうです。

お師匠さんは既に、色々と護符を薄紙に書いたやつを取り揃えていて、
「悪い奴が寄れない、仕事とお金が寄ってくる」の護符も取り出して、
掘って欲しい場所にペタッと貼り付けて、下書き完了。

しかし、お客さんがふくよかすぎるので、太い腕にはちょっと寂しい感じ。
もうちょっとバランス取るために模様を外側に書き足すことできないでしょうか？
と超低姿勢のタイ語でお願いすると、じゃあこの部分に呪文も入れるねー！と
気さくなお師匠さん。

で、お客さんが弟子二人にがっちり押さえられて彫られている間、手持ち無沙汰の私は、狭い空間で、陰険な姑のごとく、いろいろとチェックします。

どうやらそこそこ若かった頃のお師匠さん。
どこかで仙人の修行を積んだっぽいです。僧侶、ってわけじゃない。
仏教ではないのでしょうか？

お師匠さんのさらに上のお師匠さんらしき写真。
タイではお坊さんなどのブロマイドがあります。これもその類でしょう。

ははーん、これが予約なしで来たから丸一日待たされたハリウッドスターか。
超能力者集団のアクション映画に出てくる、狼っぽい顔の俳優さんです。
名前はわかんない。

なんと、室内には無料のWi-Fiも飛んでました。
接続してみましたが、なかなか速度も安定しています。

アシスタントにもチップをお願いします、な箱。
二人のアシスタントさん、結構黙々と真面目にやってます。
ふくよかなお客さんの腕の皮膚をあっちこっち引っ張って、均等に墨が入るよう
心憎いサービスです。
　今回の刺青１ポイントの所有時間は40分ほどでした。
チップの目安は時給100バーツなので、二人で100バーツが妥当かなあと思います。
　さすがに０、とか20バーツだけ、というのはやめましょう。
彫り終わった後に、入魂の儀式をしてくれますが、あんまり強力な加護を
期待できませんので。

外で大人しく待つ予約なし組。私たちが帰るときには2人が5人に増えていました。
週末は絶対予約入れたほうが無難ですね。
ちなみに待ってたのはインド人青年。どこで知ったんだろう？しかも、
ヒンズー教にもイスラム教にも関係なさそうなのに。

仙人のお面に混じって、ピンクガネーシャ、クマントーンと言うタイ版の座敷童子も祀られています。カオスの祭壇。

さて、お客さんは？
目をやるとまだ彫られてます。
機械彫りじゃなく、手彫り。手彫りは痛いです。
そして時間も結構かかりますね。

厳かな雰囲気なので、話しかけられません。
静かに後ろで撮影。
でも、あとでよく見ると、あちこちに「撮影禁止」マークが。

いかにもタイ人！な彫りものですね。
虎２匹だと、権力争いなどで勝つような意味合いがありそうですね。

これはなんの呪い用グッズ？

血液の取り扱いはきちんとしてますよ、的な証明書。
まあちゃんと一人一人針を変えてくれるので、ワットバンプラ（刺青寺）よりかは
衛生面は安心できます。

刺青が40分で無事に彫り終わりました。
そのまま入魂の儀式になる「タカ」が行われます。
その場にいる全員で、この呪文を唱えます。私もアシスタントさんも。

そのあと、この呪文を３回、寝る前に唱えるのだそうです。
それでサクヤンは終了。次のお客さんのため、私たちはすぐにお礼を言って
お店を出ます。

興味のある人はまあここをご参考にください。
厳しい顔をしているかと思ったらドラえもんが大好きな
サザエさんのノリスケさんが老けた感じの優しいお師匠さんでした。
http://www.thaisakyant.com/?lang=en

で、このサクヤンを彫ってどうなりましたか？と聞く間もなく、１ヶ月後に
お客さんから「もっと彫りたい」と相談を受けました。
なんかまたお困りごとのようです。

私は、温泉に入れなくなるのが嫌なので、努力するしかないかなあーと
言うところです。

　ちなみにワットバンプラの方で入れたイケメン君は、その後、超運が上がって
人生バラ色だそうです。うーむ。

この旅行記へのコメント （2）

• hidezouさん 2020/01/02 17:27:59

  明けましておめでとうございます。

  gogo-taiwanさん、こんにちは～
  
  この旅行記はディープでござるねぇ♪
  試しにGoogleマップで探してみたら在りました、(驚＆爆)
  評価4.8(71名)の高評価の刺青屋さんでした。
  
  また凄い旅行記を楽しみにしております。　<(_ _*)> 多謝
  hidezou

  gogo-taiwanさん からの返信 2020/01/02 17:32:05

  Re: 明けましておめでとうございます。

  サワディーピーマイカ！
  旧年中も、新年もいつも太っ腹な「いいね」をどうもありがとうございます。
  　ポイントの関係で１ヶ月に３つしか旅行記をあげてませんが、来月も、マニアックなところ行ってきましたよ！
  来月もどうぞよろしくお願いいたします。