2019/10/08 - 2019/10/09
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鯨の味噌汁さん
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ムンバイ空港に着くと、午後9時を回っていた。
とにもかくにも、タクシーで予約を入れたホテルに向かう。
途中、お城みたいな建物がライトアップされている。
地図で確かめると、ムンバイ駅。(正式には「チャトラパティなんたらかんたら駅」とゆうらしいが、覚えられん)
ムンバイのホテルといえば、タージマハル・ホテルである。赤い天蓋が美しい、ムンバイの象徴のような超高級ホテル。
2008年11月、テロ事件の舞台にもなった。
最近公開された「ホテル・ムンバイ」は、まさにこのホテルが舞台だ。(⇒帰国後、かーちゃんと見に行った。怖いけどいい映画でした)
ぜひぜひ泊ってみたかったのであるが、だがしかし、本館だと黙って1泊5マンエン。破滅的・失禁的・脱糞的な高値なので、いさぎよく断念し、駅近の裏通りにあるホテルに荷を解く。(⇒タージマハルの1/10)
もう外に出ていく元気はないので、フロントで翌日の車の手配を頼み、空港で仕入れたビールを飲んでそのまま沈没。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10月8日、火曜。今日も暑い。
9:30にガイド氏が迎えに来た。
小柄なおっさんで、デリップと名乗る。
この日はデリップ氏の案内でエレファンタ島の石窟寺院を見物する。
旅の前半はタージマハルが主役、後半は石窟寺院めぐりがメインになる。 -
インド門の近くに車を停め、島には小さな観光船で渡る。
どんぶらこっこ・すっこっことアラビア海へ漕ぎ出すと、午前の海風が心地よい。
おおおー、涼しいではないか、なんだったらこのまま一日中乗っててもいいぞ。(真面目に観光しろ) -
ムンバイはかつてボンベイと称した。古くからの商業都市で、イギリスのインド経営のカナメとなる港町だった。
今でもそれは変わらず、海上に出ると大小の交易船がみっちりと浮かんでいる。
なるほどー、昔はこれがみんな帆船だったわけか。
なんか今でも大航海時代してるなぁ。
遠くに造船所のドックが見える。さらには巨大宇宙船みたいなタンカーが停泊し、海上の油田施設から原油を吸い上げている。 -
「石油・自動車・原子力・造船」
デリップ氏が海風に吹かれながらゆう。
「ムンバイには世界中からビジネスマンが集まる」
観光客より多いのか。
「ビジネスに来て、ホリデーに観光する」
なるほど。 -
島に上陸すると、やっぱり暑い。
船着き場を抜け、石窟寺院を目指して石段を登っていく。
このたぐいはたいてい山の中にあるので、たどり着くまでが難儀である。
階段の両脇にはオミヤゲ屋が延々と続く。皆さま声をかけてくるが、強引な呼び込みはない。
島には200人が住み、主に観光業に従事しているそうだ。 -
イチオシ
さらに、この島には猿が佃煮にしたいくらい生息している。
日陰でペットボトルの水を飲んでるやつがいたので、カメラを持って近づいたら、歯をむき出して「きいいいいいいいいっ」と威嚇される。
ワシをおどすとはいい度胸だ、と、負けずに「きいいいいいいいいっ」と吼え返す(よい子はマネしてはいけません)。
前を歩いていたインド人の団体さんがぎょっとして振り返る。
でもってかーちゃんは他人のフリ。
安定の反応だが、いっしょに吼えるよりはマシ、と思うことにする。 -
長い階段が終わり、石窟にたどり着く。
外はクソ暑いが、中はひんやりして涼しい。
観光客の皆様も日陰で一息ついてる。
ここはヒンズーの神様が彫られている。
みんな想像してたより大きい。5メートルくらいありそう。進撃の巨人サイズだな。
そしてどこか情感的だ。
ところどころ欠けているのは、ポルトガル人が銃のマトにしたんだという。
…なんちゅうバチアタリな!! -
午後からは彼女の希望で博物館を見物。彼女は絵画、ワシはやっぱり石仏に前でのんびり過ごす。いやまったく、暑い時は博物館に限る。
そのあとホテルに戻って、グースカお昼寝。
で、目がさめると夕方だった。
ホテルの通りを、大音響で山車が通り過ぎる。
見物に出てみると、花で飾られたガネーシャ(象の頭の神様)が、カネや太鼓と一緒にゆっくり移動していった。 -
フロントで聞いたら「ダシャラ」とゆうお祭りの最終日だとゆう。前回旅した時には「ディーワリー」に当たったのだ。どうもそうゆう運命であるらしい。
そのうちにドカンドカン、海岸で花火の音も始まった。
通りは人の波で溢れている。あちこちに踊りの会場が設けられ、老いも若きも楽しそうに踊っている。こりゃまた賑やかだなぁ。
じゃあメシでも食いに行くか、近くに美味しい中華があるらしいし。いい具合に乾燥したし、中華だったら酒がないなんてことはありえんし。
するとフロント氏がまじまじワシを見て
「酒はない」
アッと驚くタメゴローーーーーー(のけぞる)。
「ホリデーに酒は売らない」
ホテルのバーは。ルームサービスは。
「全部クローズ」
ムンバイだけでなく、インド一斉に禁酒なんだそうだ。
「明日までのガマンだ」
おあずけか。ワシは犬か。 -
10月9日、水曜。またもや快晴。
今日もデリップ氏が迎えにくる。
まずドービーガート(洗濯場)を見物して、そのあと北上、カンヘーリー石窟群へ向かうスケジュール。
デリップ氏によると、ドービーガートは「市民の洗濯場」ではなく、「巨大な洗濯工場」だそうな。 -
昔ながらの手洗いはすたれ気味で、洗濯機は大型化されている。
あちこちにタンクみたいな洗濯機が、ぐわんぐわん、大きな音を立てて回っていた。
「このマシンは日本製だ」
デリップ氏がその中の一つを指さしてゆう。
場内にはゲストハウスもある。
洗濯には困らないだろうけど、部屋はしけっちゃうだろうなぁ。 -
次に向かうのは、ムンバイ中心部から40キロ北にあるカンヘーリー石窟群だ。
われながら代わり映えしないチョイスである。
今日もセックツ、明日もセックツ。
うっかり「つ」を「す」に言いまつがいしそうになる(わざと)。 -
ちなみに、デリップ氏は見た目は冴えないオッサンなのだけど、きのう一日付き合って、中身は外見と大違いであることが判明した。つまりはワシといっしょで、基本的に「いい人」なのである。
オミヤゲ屋に連れ込むこともないし、親切の押し売りもしない。
お子さんが3人いて、娘が二人いて、一人は最近結婚。末っ子の息子は16歳だそうな。 -
海岸線の住宅街を走っているとき、
「ここが、娘夫婦が住んでるアパートだ。旦那はシンガポールで働いてる」
海岸沿いの高そうな高層住宅を指しながら、いかにも嬉しそうだった。
今年59歳で、ワシより一歳下。
ガイドをしながら3人の子供を育てたわけだ。
偉いぞオヤジ。
子供たちは英語を学校で習うが、デリップ氏は独学だという。
「俺は必要だったから覚えた。ラジオを1ヶ月聞き流せばOKだ」
スピードラーニングかい! -
カンヘーリー石窟は、ムンバイ郊外の国立公園の中にある。
国立公園であるから、本来であれば山深い土地だ。
だがしかし、ムンバイはどんどん膨張しているらしく、いまや広大な国立公園の周りを、ぐるりと住宅地が囲んでいるのだった。
東京でいえば、高尾山のまわりが全部住宅街になってるようなものだ。 -
付近は高層マンションが立ち並び、その足元にトタン屋根のムラができている。
つまりはスラム街と高層マンション街が同時に北へ広がっている。
高速道路を北上していくと、どこまで走ってもムンバイが終わらない。
人口2200万で、まだまだ爆発的に増えているそうな。
この旅には妹尾河童の「河童がのぞいたインド」を持ってきているのだけれど、1980年代ムンバイの人口が700万というから、40年で3倍以上になったわけだ。それもすげえなぁ。
さらには、国立公園の森の中にもスラムができていた。
そこには電気も水道もない。
「ムンバイに来れば仕事があるからね。みんなカントリーサイドからやって来るけど、シティには住む場所がないんだ」 -
たどりついたカンヘーリー石窟は、マンジュウみたいなストゥーパと、やわらかい表情の摩崖仏が、山肌に刻まれていた。
ストゥーパは卒塔婆のことだ。初期の仏教はここに仏舎利をおさめ、拝んだ。
長い長い旅をして日本にたどり着くと、このマンジュウが法隆寺の五重塔になるわけか。なるほどなぁ。 -
石窟の入口には、初期の石仏が対で彫られていた。
片方はうっすらと笑い、もう片方は静かに瞑想している。
初期の仏教はストゥーパを拝み、その周りをぐるぐる回った。
そののち、いわゆる偶像崇拝が起こり、仏像が拝まれるようになったそうな。それがいつのことなのかはわからない。
この仏様は、たぶん最初のころだろうなぁと思う。
いろんなものがくっついてないし、体の線も素朴だ。 -
仏教は東の端は日本で、聖徳太子のころにやってきた。
奈良の大仏の開眼式にはインドからはるばる僧侶もやってきたそうな。
その僧侶が若いころ見ていた仏像はこんな感じだったのだろうか。 -
ちなみに、仏像の始まりは仏教の西の果て、ガンダーラが最初、とゆう説もあるそうな。
これはデリーの国立博物館に収められた、ガンダーラの仏陀。
めちゃめちゃ彫りが深い。
ギリシャ彫刻を下敷きにすると、こんな顔の仏さまになるんだね。 -
最後はデリップ氏に空港まで送ってもらい、FBのアドレスを交換して別れた。
次の目的地、アウラバンガードに着陸してスマホを開いたら、もう友達申請が届いていた。やること早いな。
いつか奥さんと日本に来たいそうだ。
そんときはぜひぜひ浦和に泊ってほしいものである。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- tabinakanotaekoさん 2020/08/17 09:35:17
- ご夫婦でインド!
- 鯨さん、
ご夫婦でインド、去年の10月の旅行記で安心しました。当分は旅行など無理なようで私など落ち込んじゃって腐っていますわ。
鯨さんが先に下見をしてから奥方をインドへとお連れするナイトぶり!いいですね。
ゆっくり拝見していきます。
taeko
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2020/08/18 12:01:31
- Re: ご夫婦でインド!
- taekoさん
お久しぶりです。このインドが昨年の秋。それ以来2回の旅行の計画がいずれも潰れてしまいました。
旅に出たいからフリーターになったのに…世の中思ったようにはいかないものです。ツマラん年だー。
来年には今年の分も旅に出たいなぁとゆっくりと計画を練っています。旅費が貯まってるんでちょっと豪華にしちゃおうかな(笑
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