２１回目の韓国は、初秋の慶州・大邱・釜山へ～(4)引き続き、大邱の歴史文化地区を歩きます！

2019/10/18 - 2019/10/22

この旅行のつい一ヶ月前、「即位礼正殿の儀」が行われる１０月２２日（火）が休日であることに気付き、急遽初秋の韓国へ。
２１回目となりましたが今回は大邱・慶州・釜山と行ってきました。
航空券は行きが成田→大邱でチェジュ航空（諸税込みで片道4,740円）、帰りが釜山→成田でＪＡＬ（マイル7500マイルと3,060円）、ホテルもホテルズ・ドット・コムで格安ホテルを押さえ出発です。

午後も大邱の観光です。夕方には釜山に向かいます。


　(1)深夜の大邱到着、翌朝は新羅の古都・慶州へ！
　(2)新羅の古都・慶州をレンタサイクルで！
　(3)快晴、初秋の大邱を歩きます！
★(4)引き続き、大邱の歴史文化地区を歩きます！
　(5)釜山に到着、カルビタンの夕食と翌朝は温泉場へ！
　(6)釜山の金井山城を歩き、夜は２５０円のカルグクス！

エリア 大邱(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 自転車 徒歩 飛行機
• 航空会社: チェジュ航空 JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

「薬令市韓医薬文化館」を見学する前に、朝食兼昼食です。
ソウルサムゲタンというお店。

訪韓前から今回は何処かでサムゲタンが食べたいと思い、探したお店でした。
「薬令市韓医薬文化館」のすぐ裏にあります。

パンチャン。
砂肝の唐揚げ美味し。
ソジュ頼んだけど、もれなく高麗人参酒が付くみたいでした。
一人で全部飲んで、酔っ払いました。

来ました。
熱々・グツグツです。

鶏も美味いし、中のご飯もうまい。
定番の高麗人参、ナツメに加え、栗まで入っていました。
ここのサムゲタン、お奨めです。

ここでも青唐辛子食べましょう。
これは、辛かった～。

でも、完食です！
美味かった。大正解！
サムゲタン、久しぶりでした。

ソジュと合わせて18,000ｳｫﾝでした。

先ほどの「薬令市韓医薬文化館」入口に戻って来ました。

「大邱第一教会」を横から見ています。
今日は休館日で残念。

大邱第一教会 寺院・教会

「薬令市韓医薬文化館」です。

韓国では漢方を誇りを持って韓方と呼ぶそうです。
「薬」と書いてあるものは、韓方を煎じる素焼きの器で、薬湯器と呼ばれるもの。

オブジェも韓方に関連した物。
チラッと写る鹿君は、その角から韓方を作ったからです。

王などの病気の備え、全国に３カ所置かれたという薬令市。
特にこの地では質の良い薬草類が自生していたと言い、朝廷はここに目を付け、役人や薬草を集める人などを配置し、安定的な供給を可能にしました。

薬令門 建造物

展示を見ていきますが、３月にも来ているのであっさりと見学。

薬令市韓医薬博物館 市場

目指したのは韓方足浴。
ずらっと並ぶ足浴機。

早速、足浴体験をしようと申し込みましたが１４：００からだと言われました。
仕方なく、４０分程ここでうたた寝。さっきのサムゲタン屋で、ソジュと高麗人参酒を飲んで酔っ払いました。
気持ちよかった～。

時間になりました。
韓方足浴機です。

台湾からの団体様がずらり。

韓方の湯は４０度以上あって、気持ちいい。
時間は２０分です。
料金は5,000ｳｫﾝ。

韓方茶の試飲。
無料です。

展示品の一つ。
医官が病気の症状を聞くところの再現ですね。

「薬令市韓医薬文化館」を出ます。

「嶺南大路」とある路地にやって来ました。

嶺南大路は、朝鮮時代に国を南北に繋いでいる京釜街道の嶺南地域の道路であり、人と文物が移動していた重要な交通路でした。

題目が何か分かりませんでしたが、何かのストーリー姓のある壁画が続いています。

「嶺南大路」。

「嶺南大路」。

「嶺南大路」。

「嶺南大路」。

次にやって来たのは「桑の木路地(ポンナムコルモク)」。

「桑の木路地」地名は、壬辰の倭乱（文禄・慶長の役）当時、朝鮮に派兵された明の将軍・杜思忠が、戦争終結後も故国に帰らず、朝鮮に帰化して王に大邱の地を下賜されたましたが、その地に監察使が立ち入ると、そこを放棄し、この一帯に移り住みここに桑の木を植えて末長く暮らしたという逸話に因みます。

今もこの一帯は、桑の木路地と呼ばれ、杜思忠に関するエピソードが壁画に描かれています。
また、近代化時代大邱を代表する芸術家である詩人・イ・サンファ、画家・イ・インソン、小説家・ヒョン・ジンゴンなどがここに集まり住んで、「芸術家の路地」とも呼ばれています。

「徐相敦（ソ　サンドン）古宅 」。

徐相敦古宅 モニュメント・記念碑

徐相敦（1851-1913）は、朝鮮時代末期の企業家で、官僚でもあり民族独立運動家でもありました。

大邱で紙屋と反物商として成功した人物で、政府の検税官となり租税の管理の役も担いました。
1907年、政府が日本からの多額の負債を抱え、国権を失うと考えた彼は、大邱広文社の社長である金光済と共に国債報償運動を繰り広げました。

道路を隔てて直ぐのところにあるのが「李相和（イ　サンファ）古宅」。

李相和古宅 モニュメント・記念碑

日本人には馴染みが無いですが、韓国人の間では、李相和は混乱の時代を生きた民族詩人として知られています。

李相和は、1919年の三・一運動の呼応し、大邱で独立運動を起こします。その後も中国に渡り独立運動に参加したり、波乱の人生を送りますが、1939年から没するまでの４年間ここの韓屋で生活し、没頭しました。

李相和古宅の壁には「青い鳥の輪舞（ロンド）」のパネル。
主人公達が大邱に出張するシーンで使われたロケ地です。

合成された写真パネルは、詩人・李相和。

タイルで作られた壁画はこれから訪れる「桂山聖堂」。

タイル画の「徐相敦」と「李相和」。

同じく太極旗。

道路の向こうには、「大邱第一教会」の新館が見えます。
先ほど薬令市の近くで見てきた第一教会が手狭になったため建てられた2代目の教会で、プロテスタントの教会です。

さて、この美しい教会が「桂山聖堂」。

桂山聖堂 寺院・教会

十字架で処刑されるイエス像を入れてもう一枚。

中に入ってみました。

「桂山聖堂」は、1886年に大邱で宣教活動に赴任したフランス人ロベール神父がこの地を購入し建設されましたが、わずか1年で火災し、すべて焼失してしまいます。
その後再建を始め、プワネル神父が設計し、トタンやスタンドグラスなどの材料をフランス及び香港で取り寄せて3年後の1902年に完成。

この建物は、大邱で唯一残っている1900年代初期の建築物で、建物全体的には重厚なロマネスク様式を現していますが、尖塔とステンドグラスなどのゴシック的要素が部分的に示されています。

美しいステンドグラス。

信者さんが数人いらっしゃいますが、静かに写真を撮らせてもらいました。

うーむ、綺麗でした。

さて、歩いて来た大邱の近代歴史文化の通りですが、この後は「青羅の丘」に向かいます。
双塔の教会のある小山の方向です。

この階段が「三一万歳運動の道」。
90段ありますが、その前に・・・。

三一万歳運動の道 文化・芸術・歴史

コーヒーブレイクです。

韓国のコーヒーはサイズが大きくて、飲み終わるまでに随分休むことが出来ました。

「３.１万歳運動階段」。
1919年３月１日、日本統治時代にソウルで起きた独立を叫ぶ万歳運動は朝鮮半島の各地に飛び火し、大邱では、万歳運動を準備した学生らが日本軍の監視を避けて石階段を往来したといいます。

90段上がって振り返ると、この様なスケッチがありました。

うん、この構図！

９０段の階段を登り切って、青羅の丘にやって来ました。
ここには、宣教師達の家屋が保存・保管されています。

これは「チャムネス住宅」。
1910年頃、アメリカ人宣教師チェムニスが建てたバンガロー風住宅は医療博物館として開放されています。
チャン・グンソクと少女時代のユナ主演ドラマ「ラブレイン」のロケ地としても有名。

医療宣教博物館 チャムネス住宅 博物館・美術館・ギャラリー

「大邱東山病院旧館玄関」。

朝鮮末期の「済衆院」（ﾁｪｼﾞｭﾝｳｫﾝ。現在の国立病院）の後身で、1931年に新築された大邱東山病院旧館にあったもので、登録文化財第15号。
大邱都市鉄道3号線の工事に伴い、2010年に玄関ポーチだけがここに移転されたのだそうです。

大邱東山病院旧館玄関 史跡・遺跡

「ブレア住宅」。

この地に建てられた最初の宣教師住宅で、宣教師ブレアが居住したことで彼の名が付けられています。
赤レンガ作りの建物は、当時のアメリカの住宅様式がよく分かる良い資料だそうです。2001年からは教育歴史博物館としてオープンしています。

教育 歴史博物館 ブレア住宅 史跡・遺跡

先ほど丘の下から見上げていた「大邱第一教会」の新館です。

正面に回ってきました。
重厚で立派な建物です。

中に入ろうとしましたが、何か大きな集会をやっていて断られました。

この建物は、1910年、アメリカ人宣教師スウィッツが住んだことで、「スウィッツァー邸」と呼ばれ、1999年からは宣教博物館として使われています。大邱広域市の有形文化財24号に指定された建物で、近代洋式住宅です。だ。

宣教博物館 スウィッツァー住宅 史跡・遺跡

赤レンガを積み上げ、基本は洋館住宅の様式に従い、屋根には瓦を使って、韓屋の趣きをいかした建物です。

宣教博物館 スウィッツァー住宅 史跡・遺跡

宣教師達が眠る墓地です。

西日が当たった「大邱第一教会」の新館。
双塔が美しい。

モノレール型の大邱都市鉄道（地下鉄）３号線の下を歩いて、「青蘿の丘駅(旧・新南駅)」にやって来ました。

ここから地下鉄に乗ります。

青蘿の丘駅 駅

青蘿の丘駅は、２号線と３号線が交わる駅です。

「半月堂」駅で１号線に乗換え、東大邱バスターミナルから高速バスで釜山に向かいます。

(5)に続きます。
https://4travel.jp/travelogue/11557922

半月堂駅 駅