下関旅行記(ブログ) 一覧に戻る
毎年ロンドンの音楽とワインの友が我が家に遊びに来ているのだが、今年は会うのは3度目だ。正月過ぎに夫婦でここに来てくれたが、次は5月のウィーンでどちらも夫婦で一緒にウィーン・フィルなどの音楽会に行った。こちらも、ロンドンから西の方ダートマスにある彼らの別荘に招待されていたが、私の治療が継続中で、長くは出にくいので、延期している。夏は暑いし、旅行気分でもなく、孫たち一家の訪問が続いた。そうこうしているうちに、秋になった。いつも通りの彼の秋の来日は、鈴鹿のF1が含まれる。そのレースの前は、我が家に毎年来ているのだ。  <br /><br />初日はいつも通り、家内の料理と二人が用意したワインを中心にディナーを楽しむ。前半の白ワインを彼が用意し、後半の赤ワインを私が用意するのが近年のパタン。前半は珍しく、彼は彼の好きなシャサーニュ・モンラシェではなく、ムルソーだった。きりっとした酸味で、かぼすと醤油に少しつけたカニは一匹楽々食べた。下関近辺で捕れたカニにぴったりのワインだった。後半は5等級のビーフを赤ワインで煮込んだビーフシチューなどで、私はセラーに長期保存していたボルドーのコス・デストウルネルを出した。シチューの濃厚な味に対抗できる赤ワインとして、ボルドーでも、特別男性的な力強い味のサンテステフ村のトップ・ワインを選択したのだ。サン・ジュリアン村などの優しすぎるワインでは、太刀打ちできなかっただろう。<br /><br />翌日は夕方近くまで、私の自慢のオーディオ装置で音楽鑑賞、音楽談義などを楽しんだ後で、6時に予約していた居酒屋に家内を残して二人で行った。ここで、天然トラフグやフグひれ酒などを楽しんだ後、もう二軒、彼の知らない居酒屋を案内した。日本酒三昧と海の幸を楽しんだ。彼は醤油味やラーメンも大好物なので、こういうところは、内容が伝われば本当に楽しんでいる。私が若いころロンドンで、パブの梯子酒をやっていた話から、pub crawlerを思い出し、今晩は、二人で下関での居酒屋クロールを楽しんだ。<br /><br />昔のイギリスのパブはそれぞれ独自の地元のビールがあり、次の味を求めて次々とパブを徘徊していた頃の表現がpub crawlingと言っていたのだが、今は殆ど廃れている表現だろう。12時ごろやっと我が家に帰宅した。翌日、彼はF1などの地へ出発していった。台風19号とぶつかり、仙台から北上をあきらめるよう、メールを出したら、すぐに名古屋に新幹線で戻ってきた。翌日だったら、新幹線はストップし、名古屋とF1に間に合わなかったところだ。で、連中のホリデイは長い。東京で博物館や音楽会を楽しんだ後、昨日、やっとロンドンに帰宅したと連絡があった。ほぼ2週間だ。<br /><br />来週の24日は私たちが担当医の了解を得て、一週間ほど、次の抗がん剤治療を延期するとのことで、短かくて楽なツアーに参加し、家内にグランド・キャニオンを案内することにした。若い時、ひとりでグレイハウンド・バスを利用して大西部の自然に圧倒された思い出がこのところ懐かしくなり、ヨーロッパの代わりに、アリゾナに行くことにした。私たちがアリゾナをうろうろしているころ、ロンドンの友人はおとなりのテキサスで奥さんと合流するというので、一瞬、われわれとの合流も検討したがツアーでは無理だと判断。正月過ぎにはまた、下関にも来るというので、その時再会できる。<br /><br />(なお、地元の居酒屋情報は控えさせていただきます。)

pub crawl(梯子酒)をイギリスの友人と下関で実行  

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2019/10/07 - 2019/10/09

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tad

tadさん

毎年ロンドンの音楽とワインの友が我が家に遊びに来ているのだが、今年は会うのは3度目だ。正月過ぎに夫婦でここに来てくれたが、次は5月のウィーンでどちらも夫婦で一緒にウィーン・フィルなどの音楽会に行った。こちらも、ロンドンから西の方ダートマスにある彼らの別荘に招待されていたが、私の治療が継続中で、長くは出にくいので、延期している。夏は暑いし、旅行気分でもなく、孫たち一家の訪問が続いた。そうこうしているうちに、秋になった。いつも通りの彼の秋の来日は、鈴鹿のF1が含まれる。そのレースの前は、我が家に毎年来ているのだ。  

初日はいつも通り、家内の料理と二人が用意したワインを中心にディナーを楽しむ。前半の白ワインを彼が用意し、後半の赤ワインを私が用意するのが近年のパタン。前半は珍しく、彼は彼の好きなシャサーニュ・モンラシェではなく、ムルソーだった。きりっとした酸味で、かぼすと醤油に少しつけたカニは一匹楽々食べた。下関近辺で捕れたカニにぴったりのワインだった。後半は5等級のビーフを赤ワインで煮込んだビーフシチューなどで、私はセラーに長期保存していたボルドーのコス・デストウルネルを出した。シチューの濃厚な味に対抗できる赤ワインとして、ボルドーでも、特別男性的な力強い味のサンテステフ村のトップ・ワインを選択したのだ。サン・ジュリアン村などの優しすぎるワインでは、太刀打ちできなかっただろう。

翌日は夕方近くまで、私の自慢のオーディオ装置で音楽鑑賞、音楽談義などを楽しんだ後で、6時に予約していた居酒屋に家内を残して二人で行った。ここで、天然トラフグやフグひれ酒などを楽しんだ後、もう二軒、彼の知らない居酒屋を案内した。日本酒三昧と海の幸を楽しんだ。彼は醤油味やラーメンも大好物なので、こういうところは、内容が伝われば本当に楽しんでいる。私が若いころロンドンで、パブの梯子酒をやっていた話から、pub crawlerを思い出し、今晩は、二人で下関での居酒屋クロールを楽しんだ。

昔のイギリスのパブはそれぞれ独自の地元のビールがあり、次の味を求めて次々とパブを徘徊していた頃の表現がpub crawlingと言っていたのだが、今は殆ど廃れている表現だろう。12時ごろやっと我が家に帰宅した。翌日、彼はF1などの地へ出発していった。台風19号とぶつかり、仙台から北上をあきらめるよう、メールを出したら、すぐに名古屋に新幹線で戻ってきた。翌日だったら、新幹線はストップし、名古屋とF1に間に合わなかったところだ。で、連中のホリデイは長い。東京で博物館や音楽会を楽しんだ後、昨日、やっとロンドンに帰宅したと連絡があった。ほぼ2週間だ。

来週の24日は私たちが担当医の了解を得て、一週間ほど、次の抗がん剤治療を延期するとのことで、短かくて楽なツアーに参加し、家内にグランド・キャニオンを案内することにした。若い時、ひとりでグレイハウンド・バスを利用して大西部の自然に圧倒された思い出がこのところ懐かしくなり、ヨーロッパの代わりに、アリゾナに行くことにした。私たちがアリゾナをうろうろしているころ、ロンドンの友人はおとなりのテキサスで奥さんと合流するというので、一瞬、われわれとの合流も検討したがツアーでは無理だと判断。正月過ぎにはまた、下関にも来るというので、その時再会できる。

(なお、地元の居酒屋情報は控えさせていただきます。)

旅行の満足度
5.0

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  • 居酒屋クロール一軒目は、フグひれ酒と天然トラフグでスタートし、異なる日本酒を三か所で楽しんだ。ここはフグ以外の刺身盛り合わせもすばらしい。

    居酒屋クロール一軒目は、フグひれ酒と天然トラフグでスタートし、異なる日本酒を三か所で楽しんだ。ここはフグ以外の刺身盛り合わせもすばらしい。

  • これは三軒目でお勧めの酒。この醸造元は二種類異なるものを楽しんだ。

    これは三軒目でお勧めの酒。この醸造元は二種類異なるものを楽しんだ。

  • カニと合わせた白ワイン

    カニと合わせた白ワイン

  • ブリージングのために早めに開けた赤ワイン。Robert Parkerは93+の評価を出していた。下のテーブルは屋久島で購入した屋久杉のテーブル。江戸時代に乱伐された後の下の残された幹の部分のみ再利用が許されている。

    ブリージングのために早めに開けた赤ワイン。Robert Parkerは93+の評価を出していた。下のテーブルは屋久島で購入した屋久杉のテーブル。江戸時代に乱伐された後の下の残された幹の部分のみ再利用が許されている。

  • pub crawlに出かける前に撮影。ロンドンの友人は近年ユニクロの愛用者で、奥さんはユニクロのダウンのコート全カラーを持っているそうだ。そういえば、ウィーンで合流した時も、奥さんはユニクロだった。私が最初に着ていった時、ダウンのコートの手触りを絶賛されたのを思い出した。旅する人には軽くて最高。温度調節が手軽にできるので、来週は私もアメリカに持っていく。

    pub crawlに出かける前に撮影。ロンドンの友人は近年ユニクロの愛用者で、奥さんはユニクロのダウンのコート全カラーを持っているそうだ。そういえば、ウィーンで合流した時も、奥さんはユニクロだった。私が最初に着ていった時、ダウンのコートの手触りを絶賛されたのを思い出した。旅する人には軽くて最高。温度調節が手軽にできるので、来週は私もアメリカに持っていく。

  • 私が長年相手にしてきたオーディオ装置。ここで友人と一緒に聞いた演奏をあれこれ言いあいながら楽しんでいる。彼の方が高価な装置を持っているが、こちらのほうが実力ははるかに上なので、ここで聞くのを彼も楽しみにしてくれている。今年も二か所改善したので、音質はさらに向上した。CDはFLACに変換して3千枚分がハードディスクにはいっているので、CDを使用することはない。ほとんどのCDプレーヤーではまともな音質はしない。リモコンひとつで、例えば、ベートーヴェンの運命の出だしをあっという間に25種類以上の演奏で比較できる。少なくとも、どの録音がいいかはすぐにわかる。<br />   <br />アナログ・ソースは利用しない。すべてデジタル化した信号再生にしているがステレオ・アンプ4台とスピーカー4組は、アナログ回路で、それぞれの用途を持つ。ここでは、かつてのオーディオの達人の一人、長岡鉄男氏の直伝のサラウンド方式を今でも活用している。メインのスピーカーはほとんど自分で定期的な部品交換や修理やクリーニングを繰り返しており、左にあるピアノより高価だ。<br /><br />左上に見える木製の長い笛は、すべて本格的なトラベルソ(バロック・フルート)やリコーダーだ。銀製のモダン・フルートはピアノの上に放置してある。もっとも、抗がん剤治療の副作用のせいで、最近は穴を適当に抑えても演奏できるモダン・フルートしか演奏できなくなったのは、残念。

    私が長年相手にしてきたオーディオ装置。ここで友人と一緒に聞いた演奏をあれこれ言いあいながら楽しんでいる。彼の方が高価な装置を持っているが、こちらのほうが実力ははるかに上なので、ここで聞くのを彼も楽しみにしてくれている。今年も二か所改善したので、音質はさらに向上した。CDはFLACに変換して3千枚分がハードディスクにはいっているので、CDを使用することはない。ほとんどのCDプレーヤーではまともな音質はしない。リモコンひとつで、例えば、ベートーヴェンの運命の出だしをあっという間に25種類以上の演奏で比較できる。少なくとも、どの録音がいいかはすぐにわかる。
       
    アナログ・ソースは利用しない。すべてデジタル化した信号再生にしているがステレオ・アンプ4台とスピーカー4組は、アナログ回路で、それぞれの用途を持つ。ここでは、かつてのオーディオの達人の一人、長岡鉄男氏の直伝のサラウンド方式を今でも活用している。メインのスピーカーはほとんど自分で定期的な部品交換や修理やクリーニングを繰り返しており、左にあるピアノより高価だ。

    左上に見える木製の長い笛は、すべて本格的なトラベルソ(バロック・フルート)やリコーダーだ。銀製のモダン・フルートはピアノの上に放置してある。もっとも、抗がん剤治療の副作用のせいで、最近は穴を適当に抑えても演奏できるモダン・フルートしか演奏できなくなったのは、残念。

  • 民族楽器の笛も多少ある。トラベルソは、このほかにピッチ変更用の長さの違う交換用パイプもかなりもっている。ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、イギリスなど昔はいろいろな高さを使用していたので、できるだけ対応できるように準備しないといけないのだ。 <br /><br /> 

    民族楽器の笛も多少ある。トラベルソは、このほかにピッチ変更用の長さの違う交換用パイプもかなりもっている。ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、イギリスなど昔はいろいろな高さを使用していたので、できるだけ対応できるように準備しないといけないのだ。 

     

  • 序に、オーディオ装置と楽器のある部屋は、私のホームバーでもある。反対側ともう一方の壁際には、好きなスピリッツ類が、7,80本は常に常備されていた。半分くらいは大好きなスコッチのモルト・ウィスキーが占めている。ここ数年、酒量は落ちていたし、もうスピリッツの新購入はしないだろう。ワインもセラーで長年銘酒を寝かせてきたが、少しずつそれらも飲もうと思っている。<br /><br />ロンドンの友人はこのスコッチ・コレクションを見るたびに否定的な表情を隠さなかったが、やっとここ数年、私の強引な勧めで、少しづつ比較のテイスティングを楽しむようになった。今回もワインの後は、数種類のスコット・ランドの島々で蒸留された海の香りのするモルト・ウィスキーを一緒に飲んだ。彼も付き合ってくれるだけ、心は広くなったようだが、それでも、家内が小さな庭に育ったレモンで作った自家製レモンチェッロのほうが、はるかに美味しいといいながら、そちらのお代わりを所望していた。。<br /><br />確かにイングランドとスコットランドは、日韓同様、長年、上手く行かない時が多いのだ。<br /><br />ラグビーを今回初めてテレビで見ているが、もともと大英連邦の国々が中心の競技で、彼らは独立後もお互いに交流が殆どは上手く継続されている。英国の名門のパブリックスクールなどの雰囲気があちこちに感じられる。アメリカ発祥の商業主義中心のスポーツとは相当違う雰囲気なのは当然だろう。<br /><br />そういいながら、久しぶりに来週、アメリカ大西部の自然を見に行く。家内はまだアメリカに行ったことがなかったのだ。<br />  <br />

    序に、オーディオ装置と楽器のある部屋は、私のホームバーでもある。反対側ともう一方の壁際には、好きなスピリッツ類が、7,80本は常に常備されていた。半分くらいは大好きなスコッチのモルト・ウィスキーが占めている。ここ数年、酒量は落ちていたし、もうスピリッツの新購入はしないだろう。ワインもセラーで長年銘酒を寝かせてきたが、少しずつそれらも飲もうと思っている。

    ロンドンの友人はこのスコッチ・コレクションを見るたびに否定的な表情を隠さなかったが、やっとここ数年、私の強引な勧めで、少しづつ比較のテイスティングを楽しむようになった。今回もワインの後は、数種類のスコット・ランドの島々で蒸留された海の香りのするモルト・ウィスキーを一緒に飲んだ。彼も付き合ってくれるだけ、心は広くなったようだが、それでも、家内が小さな庭に育ったレモンで作った自家製レモンチェッロのほうが、はるかに美味しいといいながら、そちらのお代わりを所望していた。。

    確かにイングランドとスコットランドは、日韓同様、長年、上手く行かない時が多いのだ。

    ラグビーを今回初めてテレビで見ているが、もともと大英連邦の国々が中心の競技で、彼らは独立後もお互いに交流が殆どは上手く継続されている。英国の名門のパブリックスクールなどの雰囲気があちこちに感じられる。アメリカ発祥の商業主義中心のスポーツとは相当違う雰囲気なのは当然だろう。

    そういいながら、久しぶりに来週、アメリカ大西部の自然を見に行く。家内はまだアメリカに行ったことがなかったのだ。
      

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