海賊と呼ばれた男を訪ねて・・台風最中に来てしまった門司、そして宗像大社へ

2019/09/28 - 2019/09/28

あの本には泣けた・・
「黄金のバンタムを破った男」で百田尚樹にハマった
全く理不尽な判定で惜しくも三階級制覇は出来なかったが、常に果敢なるチャレンジャーだったボクサー、ファイティング原田
そして今年作家として最後と宣言した作品
小学生のクラスのマドンナを取り巻きながら、殺人事件に巻き込まれる夏、小学生騎士？達を描いた夏の騎士
好き嫌いの多い百田尚樹だ

三冊目に、世間ではもう賞味期限切れだろう、この海賊と呼ばれた男を読む
感動した
それは半端ではなかった

出光の創業者、出光佐三をモデルにした凄い本だ
戦前の石炭最盛期、将来石油の時代が必ず来る
時代をよみ、消費者利益と国益を常に真ん中に、権力と正攻法で闘う
日本の将来にとって何が今必要か、大義をもって問い続ける経営姿勢
人を家族のように大切に、そして尊重する経営
こころ打たれた

渋谷の酒場で、某放送作家の方に会う
◯◯さんさあ～
私、勉強しましたよ
感動ってのは、感じて「動く」ってことなんですな～、と
なるほど、そうか、感じて動く

そうだ、旅に出よう
「海賊と呼ばれた男」の街から

エリア 福岡

ここから、全てが始まった

名トラベラーハナコさんの、名言！出張パラサイトってやつかも知れない
札幌、博多とちょっと仕事で横断して
今日は博多で夕方からフリー

小倉駅 (福岡県) 駅

門司港へ
台風がもう直撃近く来ている・・
なんでこんな時に行くの？？と

いつか行こう、のいつかはきっと来ない
だから今

台風？
そんなん
なんくるさいさ、よ、と

門司港駅 駅

とりあえず宿に
凄い雨と風・・
こんな時に（笑）
良かった～、通り道に商店街があった
傘がもうダメ
たまげた風雨
これも後になれば、大切な思い出さ

おお、やってれば行きたい
平民食堂
かなり前に閉店したらしい

門司港あたりの店は、今日は全滅の閉店
ならなら、下関へ行こう
夕方から鹿児島本線も間引きに入り
門司港は盲腸線
一回門司まで出鹿児島本線に乗り換え、関門トンネルを潜り本州の最西下関へ
最悪、下関～門司が止まってもトンネル歩けば門司港に戻れるし

下関は、門司とは関門海峡を隔てた別の縄張りだったんだな
当時に想いを馳せ

下関駅 駅

三桝へ
下関の痺れる大衆酒場だ
台風で万一もあるので、電話で営業確認済み

古き良き大衆酒場だな
本州の西の最果て下関にふさわしいよ

ふぐの煮こごり
トロリとトロけるような舌触り

ふぐちり
ほとんど食べる身は無し？？
1000円だからな
出来れば固形燃料で温めて食べたかったけど

なんとも殺風景な店内
これがいい
下関にいる
関釜フェリー乗る以外来た事がない街だった

風も止み、門司港へ無事着

台風ホント来てんの？？
雨、風、全く無し
門司レトロ
レトロに再開発ってヤツね

溜まり場へ
かつてはここから出光商会の船を出したところだ

腹減り
のり弁して
おやすみ

夜半は凄い風雨だった

おはよう！の朝
台風は過ぎた
街を歩こう

昨日はお世話になった栄町銀天街
西日本では銀天街というアーケード商店街を見かける
発祥は小倉の銀天街なり

旧貨物線跡を活用して、最近トロット列車が出来た

門司港レトロ観光列車 潮風号 乗り物

出光美術館駅が途中駅にある

出光美術館駅 駅

時は流れたけど
出光魂よ

開場時間を待ち
今日は広島に行かなくてはならないので

すいません
美術館は全く興味ないんで・・

出光美術館（門司） 美術館・博物館

美術館の右の片隅にある、出光創業史料館室
ここに来たかった

小さな小さな資料館だけど

出光の創業者
出光佐三
福岡県の現宗像市赤間で生まれた

筑豊を中心とする石炭エネルギーが真っ盛りの時に、日本のエネルギーの将来を見越した大学卒論を書いていた
石炭から石油と言うことより、エネルギーが日本の全ての根幹と

恩人、日田重太郎氏と運命的な出会い
この方が居なかったら、日本の石油産業の今は無かったのかも知れない
人生にはそう言う巡り合わせがある
なるほど
運命とは、偶然では無く、必然

創業の志
素晴らしい

凄い本に巡り合ってしまったな、と
つくづく思った

働く従業員を何よりも大切にした
人間尊重
当たり前の事を当たり前にやる

国内から満洲を中心に海外へ
従業員一帯となり大陸を開拓して行った

1945.8.15

敗戦で事業の限り無く全てを失った

1945.8.17

敗戦の翌々日
大きな志を持ち
全てを失った企業が
日本再建をさせると・・
全ての従業員を守り
一からまたスタートをする
農業、漁業、電気修理・・
従業員を守るため、一銭でも稼ごう、と

まあ、素晴らしいわ
感動以外のナニモノでもない・・

そして事業は拡大される
徳山に世界に類を見ない製油所をつくる

なんて言うことは無いこの電文

あ、これか・・

馬鹿みたいに、いいオヤジ
涙が溢れた

日章丸への電報
「アバダンに行け」
一企業が国運を掛けたこの電報文に、思わず鳥肌が立った

NIKKEI 出世ナビより
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO04201080Z20C16A6000000/

日章丸事件
敗戦で打ちのめされた日本
やった！やった！と勇気をもらった
喝采を浴びた日章丸だった

熱くなるな・・

今日
この日
この時

来て良かった・・

日にちは飛び
再び

ソウル？から鹿児島本線の東郷駅へ

東郷駅 駅

チャリ借り
この街を走る

暑い、暑い
宗像市赤間を目指す
JR二駅だよ

宗像市赤間へ
着いた

唐津街道　赤間宿 名所・史跡

福岡県宗像市赤間
唐津街道沿い、出光佐三の出生の町だ
市が支援して小さな展示室を開いていた

女性ひとりが任され、来場の方に丁寧に応対をしている

資料と言う資料はほとんどないけど、かき集めたりして
と聞いた
小さな小さな資料部屋なんですと
大きさなんて
そんなのいいじゃないか、と
この地にある事に意味があるさ

宗像大社
熱く信仰していた
天皇陛下もいらしたんだ
ボロボロだったこの宗像大社を出光佐三が寄進して再建させたと聞く

宗像大社参拝の際はいつもモーニングだったらしい

こんな寄稿があるんですと
読ませて頂いた
素晴らしいよ

「志」とは、こう言うことを言うのだな、と学ぶ

徳山製油所起工式の一枚
この建設にも凄いドラマがあった

ここが生家
遠縁の方が暮らし管理していると聞いた

町おこしで街道の駅赤間館と言うのがあるんです
是非とススメられ、近くで

唐津街道　赤間宿 名所・史跡

なかなかいい館だった

街道沿いをちょっと歩く

資料館の女性が丁寧に外まで出て身送ってくれた
ありがたい

これから宗像大社に行くと話したら、いい裏道があると
気持ちいい川沿いを走る

結構距離あるけど

宗像大社
来てしまったな・・

宗像大社(辺津宮) 寺・神社・教会

想いを込めて
感謝・・

滅多にやらないおみくじを（笑）
振って振って１６番がでた
偶数好き

大吉・・やった
嬉しい内容だった
大切にしよう

宗像大社中津宮 寺・神社・教会

三つの宮からなる宗像大社
二つはこの先の離島にあるらしい

それを模した第二宮、第三宮がある

神社再建にあたり、自分の名前を表に出すことを頑なに拒んだと
言う
唯一この「洗心」を

いい旅をしている

全ての出会いに感謝、感動

旅を続けよう

この旅行記へのコメント （6）

• みみこさん 2019/10/29 23:51:02

  さすがです！

  swalさん、こんばんは。
  
  出光さんを旅する旅行記、いつアップされるのかと楽しみに待ってました。
  
  門司港で今日広島に行くって書いてあったから、え～宗像行かないの～って思ったらちゃんと行かれてる。
  宗像大社行って欲しいな～って思ったら、しっかり行ってらっしゃる。
  さすが！swalさんだな(^^)
  
  宗像大社にはたくさん寄進されてるのに名前を出されてないんですよね。
  それでも宗像大社側が残したくて、灯籠の中に名前が刻まれてると宮司さんが話されてました。
  
  女人禁制の沖ノ島。
  島全体が御神体。年に一度行われる大祭では、男性は上陸出来ていたけど、世界遺産登録後は保存のため神主しか上陸出来なくなりました。
  でもそれとは別の秋の大祭みあれ祭は、大漁旗をなびかせた漁船が勇壮に海をパレードするんですけど、なんかswalさんのイメージにぴったりって勝手に思っちゃいました。
  
  みみこ

  swalさん からの返信 2019/10/30 11:26:35

  RE: さすがです！

  みみこさん
  こんにちは！！
  いつもありがとうございます
  
  宗像大社いきましたよ（笑）
  アップし忘れましたが門司の三宜楼、創業の地にも行ってきました
  
  みあれ祭ですか、みみこさん、さすがに詳しいですね
  今月にあったんですね
  
  大社参拝して、気分盛り上がり最終船で大島泊まっちゃえ！
  で宿に電話したのですが、時間的には遅くて食事が無理という事で残念でした
  計画性がないもんで・・
  
  近々、直方に行く予定があるので、また大好きな福岡県を楽しみたいな、と思ってます
  これからも、よろしくお願いします！！

• ハナコさん 2019/10/28 20:47:43

  必然のタイミングで

  
  曹長、こんばんは！
  
  あちこち旅されてますね～
  ってもとはコレ、出張でしたっけ？！
  
  名前出していただいてどうもです！珍トラベラーですけど（笑）
  出張パラサイトって、出張にパラサイトなんですよね～
  他に言いようがない、そう、出張パラサイト！
  よかったら今後も使ってくださーい！
  
  実は先日から、なんというか、トンネルの中から出れないでいて
  何が足りないんだろうなー、なんだろなーと答えを探してたんですよ
  
  鴨が葱を背負って来る・・・じゃないですけど
  曹長が答えを持ってきてくれましたね（意味違うて）
  曹長が出光佐三さんの言葉を持ってきてくれました。
  
  泣けました
  もう私に向けて言ってるんじゃないかって。
  ありがとうございます
  
  他にも札幌？広島？ソウル？？？
  いろいろいろいろ行ってらっしゃるのに、
  この旅行記がこのタイミングで上がってきたのは偶然じゃなくて必然ですね
  
  思わず拝んでしまいました
  響く人には響く名旅行記、ありがとうございます
  
  ハナコ
  
  

  swalさん からの返信 2019/10/29 13:52:44

  RE: 必然のタイミングで

  ハナコさん
  こんにちは！！
  
  なんか、嬉しいメッセージありがとうございますっ
  
  トンネル
  トンネルは必ず明るい世界への出口がある
  一歩づつ歩いていけばいいさ
  小さな灯が段々と大きくなり、やった〜快晴じゃん！の世界に繋がる
  
  応援しています！！
  頑張れっ

• さとぴ。さん 2019/10/27 18:04:54

  いつか行こうのいつかは

  きっと来ない。
  
  swalさま。
  名言ありがとうございます。
  
  下関の三枡、わたしも行きました。
  女将さんがひれ酒に
  マッチで火をつけてくれて痺れました。
  
  satopi39

  swalさん からの返信 2019/10/28 18:26:52

  RE: いつか行こうのいつかは

  satopi39さん
  こんばんは！！
  
  いつもありがとうございます
  
  名言ではなく
  すぐに行きたい言い訳で・・汗
  
  ワオっ！
  下関の三桝行ったんですか！？
  あの街普通あまり行かないですよね
  ましてや、三桝って
  結構、その筋やっていますね
  ビックリしました