上野で三国志

2019/09/17 - 2019/09/17

友人からメールが送られてきて、上野の東京国立博物館で行われている「特別展　三国志」を見に行ったらしいのです。展示画像も送って来たため、見に行きたくなりました。昔に読んだ「三国志演義」を懐かしく思い出したからでした。

図書館で初めて本を見た時は、なんと分厚く長すぎる話で読む気もしませんでした。何となく聞いている武将や戦いの話題を聞くと、一度覚悟を決めて全部読んでやろうと思い、夏休みの間は文字と格闘していた思い出があります。それから何十年経ったことが、有名な場面以外はほとんど忘れてしまいましたが、もう一度あの面白さに触れられるのではないかと期待したのでした。

行きたいと思っていながら9月の終了間際なってしまい、出かけたのは台風一過の平日でした。上野を降りると外人観光客、修学旅行の生徒、美術館や博物館へ向かう人などで人の流れがいくつかに分かれていました。一番奥の国立博物館へ行くのは年齢高めの層が多かったかな。

特別展の開かれている「平成館」へ入ると、平日にも関わらずなかなかの混雑でした。古文書や絵画は平面的な展示で、ガラスに並ぶように見学するため列が長くなってしまうようです。初めに迎えてくれたのは、なんと横山光輝の三国志原画でした。主催にNHKも入っているためか、テレビの人形劇で使われていた人形も展示されていました。それを見て思いだすと、三国志が注目を集めたことが何度かあったのですね。それだけにファンも多いのでしょうか。

中国各地の美術館の協力もあり、今回初めて海外に出品されたものもありました。大きな墓から出土したものなどは、精巧さ、大きさなど迫力がありました。ただ三国志の時代は確かにありましたが、演義となって語られた部分はどのくらい史実なのか。後世になって話の場面を描いた作品（と言ってもかなりの古く国宝級）などを見ると、ストーリーを思い出します。弓矢を宙に飛ばしたり、曹操高陵の後室を再現したり、体験できるような展示方法もありました。この辺りが「リアル三国志」の合言葉を具体的にした部分でしょうか。

展示を全部見終わる頃には午後になってしまい、お腹も空いてしまいました。館内の「ゆりの木」で休憩と昼食。何故か中華に目が行ってしまい、チャーハンを頼みました。三国志の頃の中国料理はどんなものだったろうかと思いを馳せながら頂きました。

エリア 上野・御徒町(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

上野を降りたら、台風一過の青空でした。

風で揺れたのでしょう。歩くと落ちた銀杏が絨毯のようになっていました。

国立博物館、入り口には人が並んでいました。

東京国立博物館 美術館・博物館

平成館には大きなポスターが貼られていました。

東京国立博物館 美術館・博物館

入口を入ると、展示に人が並んでいました。

初めのコーナーには、横山道輝の原画。

昔読んだ場面を思い出します。

孔明出山図、三度にわたる訪問。

ポスターにも使われていた関羽像、なかなかの迫力です。

土器製の小品にはぬくもりも感じます。

赤壁の戦いのストーリーを絵画で描いたもの。

お墓に据えられていた「獅子」像。かなり大きめでどっしりしていました。

帯金具、こんな小さな物も墓から出土したそうです。

騎象桶、象は南方の生き物ですから献上品の様でした。

像の大きさは小さ目ですが、数が多く列も長め。墓からの出土品。

展示も後半になると、三国志の時代の出土品になってきました。

五層殼倉楼、出土品。

弓を打つ部分の引き金の様な部品。

当時の戦いで弓は大きな武器の様でした。これだけ飛んでくると思うと、ちょっと怖いですね。

軍船模型、中国の赤壁には大きさを同じに復元した物があり、人も乗れるそうです。

見学コースの途中にお土産コーナーが。うーん、三国志と言うより中国物産展の様な商品。

横山道輝も漫画のティーシャツで復活です。

曹操高陵が部屋に復元されたような展示、そこに白磁の壺が一つ。白磁の釉薬が誕生したのはこの壺よりかなり後期になるため、研究が待たれるそうです。

午後になってしまい、ゆりの木へ。

三国志を見たので、中華メニューに目が行きました。!(^^)!