2019/09/10 - 2019/09/12
375位(同エリア1066件中)
とみりさん
急遽、3日間の夏休みをいただきましたので、現代アート好きとして気になっていた瀬戸内の島々へ。
最終日の3日目は、お昼まで直島「家プロジェクト」を楽しみました。
本村地区をグルグル回っても疲れないのは、看板が控えめで、目に飛び込んでくる広告が殆どなく、街の景観が保たれているからですね。
目の持つ機能に驚く、楽しい街歩きでした。
(1日目:直島「地中美術館」ほか)
https://4travel.jp/travelogue/11545089
(2日目:犬島・豊島)
https://4travel.jp/travelogue/11545089
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 JALグループ JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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「民宿 西村屋」さんも素泊まりなので、昨日のうちに朝食が食べられるお店を教えてもらっていました。
同じ本村地区のご近所「カフェいっぽ」さん。
ご夫婦で民宿兼カフェを切り盛りされています。カフェ いっぽ グルメ・レストラン
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「モーニング(600円)」
トーストとサラダにヨーグルト、ゆで卵。ドリンク付き。
日頃は食べませんが、朝ゆで卵っていいな♪
昨日のモーニングは固ゆで、こちらはトロントロンの半熟でした。
コーヒーカップが可愛らしくて、テンション上がります!カフェ いっぽ グルメ・レストラン
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「家プロジェクト」は10:00開館。
モーニングを食べ終えても、まだ9:00前でしたので、各「家プロジェクト」の場所を事前にチェックしつつ、街歩きを楽しみます。
写真は「直島浮き玉かえる」
壊れて使えなくなった「ブイ」を再利用して、可愛らしいカエルたちに生まれ変わらせたアート。
海に出る漁師さんたちが無事に帰るように。
直島に遊びに来た人たちが、またいつか直島に帰るように。 -
郵便局のカモメのような屋根が可愛らしくてパチリ。
こちらにも「直島浮き玉かえる」がたくさん!
(クリックで拡大してご覧ください)直島 自然・景勝地
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本村には400年を超える古い家屋もあり、点在していた空き家を改修し、アーティストが空間そのものを作品化したものが「家プロジェクト」といいます。
歴史や文化、人々の生活も感じられる地域です。直島 自然・景勝地
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壁に、糸で描かれたような絵を発見。
「いしかわかずはる」さんが、毛糸や糸を用いて外壁などに制作するアート作品。
パンフレットが置かれていましたので、全ての作品を探してみることにしました。
(「少年」くん/いっちょば 2006)直島 自然・景勝地
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(「あ、うん」の「あ」の方/松島酒店 2010)
直島 自然・景勝地
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(「あ、うん」の「うん」の方/堺屋 2010)
直島 自然・景勝地
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「民宿おやじの海」に隣接する、CAT CAFE カフェ「にゃお島」には…
民宿 おやじの海 <直島> 宿・ホテル
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ネコが2匹。
(「ちろ」図/民宿おやじの海 2010)直島 自然・景勝地
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(「くたりねこ」図/民宿おやじの海 2010)
直島 自然・景勝地
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(「はるのは」/合田さん宅 2012)
その場にあった作品を制作する活動を「線の旅」と名付け、生み出された線が世代や国境を越えて人々の心をつないでいくことを目指しているのだそう。
本村地区には現在8作品。
全部載せてしまうと面白くないので、気になった方は、ぜひご自分の目でお確かめください。直島 自然・景勝地
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直島には「宮浦港」と、もうひとつ「本村港」があります。
「本村港」から「宇野港」へ行く高速船もありますし、豊島「家浦港」や「高松」へ向かう船もあります。
なんだか、怪しげなものが見えてきましたね…直島 自然・景勝地
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恐竜の卵のように、モコモコ丸いこちらは「直島港ターミナル」
SANAAデザインです。
直径4mの強化プラスチック製の半球を13個積み上げた建物内は無人で、待合室とトイレ、駐輪スペースがありました。直島 自然・景勝地
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10時に近づいたので、「本村ラウンジ&アーカイブ」へやって来ました。
かつて、農協のスーパーマーケットとして使用されていた場所を、建築家「西沢立衛」氏がデザイン。
こちらで「家プロジェクト」のチケットを購入します。
「6軒の共通チケット 1,030円」「ワンサイトチケット 410円」
完全予約制「きんざ 510円」のチケットもこちらで。
アート関連グッズも販売しています。直島 自然・景勝地
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共通チケットを購入したら、真っ先に「南寺」へ向かうことをおすすめします。
なぜなら、15分ごとの完全入れ替え制で、一度に鑑賞できる人数が限られるため、混雑した場合は整理券の配布になるからです。
ラッキーなことに、初回のラスト1名に滑り込みました!家プロジェクト 美術館・博物館
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犬島と異なり、直島の「家プロジェクト」は、外からでは何が見られるかわからないのですが、あまり事前情報を入れていかない方が楽しめると思います。
(「南寺」Backside of the Moon/ジェームズ・タレル) 設計:安藤忠雄
目の持つ「視覚調節機能」に驚かされる作品。
今回の旅で、すっかりタレルさんと安藤さんに魅了されました!家プロジェクト 美術館・博物館
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「南寺」が終わったのが、10:15。
完全予約制「きんざ」を10:45に予約していたので、その前にお隣の「碁会所」へ。
木彫によって生み出される精巧な植物の彫刻作品で知られる「須田悦弘」氏が、建物全体を作品空間として手掛けました。
中にあったのは、「ちょっと何言ってるか分からない」作品。
5分で観終わってしまい、「きんざ」の予約時間まで暇を持て余しそうでしたが、イケメンのスタッフさんが、微妙な表情の私を見かねて、つきっきりで丁寧に解説してくださいました。
なるほど、仕掛けの意味が分かると、素晴らしい空間です!
鑑賞後も、「きんざ」の予約時間まで建物前の涼しい場所に立たせてくださって、途中で地元のおじさんもやって来て、瀬戸内アートの話に。
2人とも「豊島美術館」に行かないのは、もったいないと…
どんな魅力のある美術館なのでしょう。家プロジェクト 美術館・博物館
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隠れ家的な「きんざ」
時間になるとスタッフさんが、木の柵を持ち上げて通してくれます。
(「きんざ」このことを/内藤礼)
中にひっそりと佇む、築百数十年の小さな家屋のドアを自分で開け、内部に入り15分間ひとりで過ごします。
地元のおじさんには「あまり面白くないよ 笑」と言われましたが、私は感動し、いい時間を過ごせました。
作品は「一人でいるときも、たくさんのもののそばにいて、いっしょに流れるように生きている」ことを表しているそう。
そうか、「豊島美術館」も内藤礼さんが手がけたのですね!
絶対、絶対、リベンジしなくては…!家プロジェクト 美術館・博物館
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日頃、受け取る情報が多すぎて、物事の本質を見失ってしまっていたと感じ、家プロジェクトでの体験は、人が人らしくあることを思い出させてくれました。
さて、まだまだ残り4軒、ワクワクと行ってみましょう!
宮浦港からは町営バス10分で、家プロジェクトに到着しますので便利。直島 自然・景勝地
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(「はいしゃ」舌上夢/ボッコン覗 /大竹伸朗)
直島銭湯「Iラブ湯」の大竹伸朗さん。家プロジェクト 美術館・博物館
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「Iラブ湯」は実際に入浴出来ましたが、こちらは「歯医者」さんの診療は行っていません。
かつて歯科医院兼住居であった建物を、まるごと作品化しています。家プロジェクト 美術館・博物館
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道行くおばさまが、「なにこれ、廃墟!?」「え~、こんなのもアートと言えるのぉ!?」と驚いていました。
家プロジェクト 美術館・博物館
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さまざまなものがスクラップされたり、彫刻が施されていたり、「Iラブ湯」が好みでしたら、こちらも気に入ると思います。
こちらにも、中に大きなあるものが鎮座していました。家プロジェクト 美術館・博物館
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「直島ルカコ/naoshima695」
どうやら、新しいインスタ映えスポットらしいですよ。直島 自然・景勝地
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壁に描かれたアートを前に、受話器を取って電話しているポーズをしたりして、映える写真を取り合っている女性たちを見かけました。
直島 自然・景勝地
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次の「家プロジェクト」へ。
(「角屋」Sea of Time '98/Naoshima's Counter Window/Changing Landscape /宮島達男)
角にあるから角屋?家プロジェクト第1弾の作品。
築約200年の家屋を改修し、島の方々の手で決められたスピードで動く125のデジタルカウンターを配置した作品(Sea of Time '98)など。
歴史や個人の中に流れる時間を感じることの出来る場所。
個人的には、先進技術を駆使した液晶カウンターが仕込まれた窓(Naoshima's Counter Window)に惹きつけられました。
「碁会所」で話した地元のおじさんに再会。
スタッフさんに、ペットボトルのドリンクを差し入れていました。
地元の人にも受け入れられ、楽しませているアートプロジェクト。
このおじさんは六本木ヒルズのことまで詳しくて、何者なんだ…!家プロジェクト 美術館・博物館
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「石橋」の写真を撮り忘れてしまいました。
(「石橋」ザ・フォールズ/空(くう)の庭 /千住博)
かつて製塩業を営んでいた石橋邸を、千住博の作品空間として再建。
瀬戸内の風景に触発され描いた襖絵を中心に公開。
こちらは、ぜひ静かな環境で鑑賞できますよう。
私はチャラ男やチャラ子と一緒になってしまい、「え~、すごい迫力!!この模様、なんだか滝にも見えるんだけど!」(滝ですよ)とはしゃがれて、気が散ってしまいました。
さぁ、泣いても笑っても、残り1軒! -
鳥居をくぐり、お邪魔致します。
そう、神社です。家プロジェクト 美術館・博物館
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(「護王神社」Appropriate Proportion/杉本博司)
江戸時代から祀られている護王神社の改築にあわせ、写真家「杉本博司」氏が設計しました。家プロジェクト 美術館・博物館
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本殿と拝殿は、伊勢神宮など初期の神社建築の様式を念頭に、さらに作家自身の美意識に基づくものとなっているとのこと。
家プロジェクト 美術館・博物館
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石室と本殿とはガラスの階段で結ばれていて、地下と地上とが一つの世界を形成しています。
水の塊のようにも見えて、ドラえもんのひみつ道具「水加工用ふりかけ」を思い出しました!
石室の中にも、別の入口から入ることが出来ます。
懐中電灯を渡され、一度に3名ほど順番に細い道を進むのですが、突き当りにあるものにはそれほど感動しなくても、引き返す光景が美しく、これこそ神髄だと思いました。家プロジェクト 美術館・博物館
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さらに坂を上ると、拝殿がありました。
御朱印やお守りはありませんが、お参りして帰りましょう。家プロジェクト 美術館・博物館
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「おみくじ(100円)」は吉!
大吉よりも伸びしろがあって好きですよ。家プロジェクト 美術館・博物館
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「家プロジェクト」をコンプリートして、まだ時間がありましたので「ANDO MUSEUM」へ。
安藤忠雄の活動や、直島の歴史を伝える写真、スケッチ、模型だけでなく、建物や空間そのものがアート作品(鑑賞料 510円)ANDO MUSEUM 美術館・博物館
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小料理屋さんのような店構えですが、内部は安藤さんらしい打放しコンクリート。
ギャップ萌えしました。ANDO MUSEUM 美術館・博物館
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「地中美術館」の建設過程は、先に実物を見ておくと感慨もひとしお。
「光の教会」は模型や時間ごとの写真が展示されていて、ぜひ一度訪れたいものです。
「ANDO MUSEUM」の建築にも随所に拘りがありますので、説明図を片手に見学しましょう。
こちらでも、自然光をうまく取り入れています。
庭の三角錐が要。ANDO MUSEUM 美術館・博物館
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13時前に全てのアート鑑賞が終わり、14時台の船の時間まで、ゆっくりランチ出来そう♪
本村港近くに、素敵なカフェを発見!
縁側から店内へお邪魔します。Cafe Restaurant Garden グルメ・レストラン
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「マルゲリータ(1,300円)」と「ハウスワイン赤(600円)」
生バジルを使っていないのは「けしからん!」ですが、クリスピーな生地で美味しかったです。
直島で3日過ごしてみて、いかに普段せかせかと追われるように生活しているのか思い知りました。
何もないところでボーっとするなら、他の離島でも出来るけれど、きっと自分はそれでは飽きてしまう。
複数の島に点在しているアートは、一度で全て観るのは困難で、また何度でも訪れたくなる。そして、その間にも新しいアートが増えている。
「ベネッセアートサイト直島」は現代アート好きには、大変魅力的な活動だと思いました。
次回は、高松や小豆島を訪れてみたい。もちろん豊島にも。
いつかは混雑を覚悟して「瀬戸内国際芸術祭」にも参加したいものです!
最後までお読みいただきありがとうございました♪Cafe Restaurant Garden グルメ・レストラン
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