2019美しきロシアの都めぐる旅８日間vol.2（トレチャコフ美術館で出会うロシア美術）

2019/08/10 - 2019/08/10

2019年夏，ロシアに行ってきました！　ロシア独特の文化で彩られた美しき都をじっくりとめぐります。

【３日目】
ロシア美術の展示で有名な「トレチャコフ美術館」の本館で，18世紀から20世紀前半のロシア美術の流れをたどります。

☆「国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティック・ロシア」
2019年11月4日（月）まで愛媛県美術館で開催中です。
https://www.ehime-art.jp/info/?p=1428

エリア モスクワ(ロシア)

【３日目】
美術館のような地下鉄の駅を通って．．．

雨のモスクワの街を．．．

てくてく歩いてゆくと．．．

目の前に．．．

トレチャコフ美術館が見えてきました！

トレチャコフ美術館（本館） 博物館・美術館・ギャラリー

出迎える創立者トレチャコフ。

どんなところなのでしょうか。

さっそく館内に入ってゆくと．．．

目の前に広がる．．．

ロシア美術の世界。

ここトレチャコフ美術館で．．．

18世紀から20世紀はじめの．．．

ロシア美術の歴史を．．．

たどってみることにしましょう。

ようこそと出迎えるのは．．．

壁一面の肖像画の数々。

古代からのイコン画の伝統が．．．

ロシアの肖像美術を育ててきました。

ブリュロフのような名画家を生みます。

さらに館内を進んでゆくと．．．

まるで目を覚まさせるかのように．．．

ヨルダン川のほとりからキリストが．．．

人々の前に歩いてくるではありませんか！

この大作を数十年かけて描きあげたのは．．．

巨匠，アレクサンドル・イワノフ。

時は19世紀。

タイムスリップしたかのように．．．

当時のロシアの世界を．．．

てくてく歩いてゆくと．．．

目の前に現れた．．．

美しきタラカーノヴァ。

容赦なく独房に流れ込む洪水に．．．

絶望の表情を浮かべる皇女の姿。

フラヴィツキーの渾身の名画です。

19世紀後半は．．．

ロシアの大自然を表現した風景画が．．．

大きく開花する時代。

果てしなく広がる大自然。

その中を．．．

人々が生きる姿の気高さ。

さらに歩いてゆくと．．．

おや？暗い森に迷い込んだようです。

ふと気づくと．．．

木の陰から熊が出てきましたよ。

広いライ麦畑に出ました。

これらを描いたイヴァン・シーシキンは．．．

ロシア特有の素朴な自然の姿を．．．

見事に表現しました。

魔法の絨毯に乗るかのように．．．

辺りを見渡しながら．．．

館内を進んでゆくと．．．

ふと目の前を通り過ぎてゆく．．．

大きく粗末なそり。

囚われの身であるこの高貴な女性は．．．

何を訴えているのでしょうか。

沿道に悲しみの表情が見えたかと思えば．．．

反対側にはあざ笑う人々。

17世紀ロシア宗教改革の．．．

大きなうねりに翻弄される人々の苦悩を．．．

歴史画家ヴァシーリー・スリコフが描きます。

絶えず移り変わる歴史を．．．

じっと見つめる芸術家の目。

歴史のひとこまを通して．．．

現代の私たちに．．．

何かを語りかけてきます。

さらに進んでゆくと．．．

頭上を圧倒する．．．

ミハイル・ヴルーベリの大作。

独自の道を歩んできたロシア芸術が．．．

19世紀末のこのころ．．．

ヨーロッパ芸術との融合の兆しを見せます。

その先駆者，ヴルーベリは．．．

色とかたちの新しい表現を生み出します。

新世紀に向かって．．．

ロシア芸術は．．．

さらに光を求めてゆきます。

大胆な色づかいと筆づかいが見せる．．．

多様な美の姿。

20世紀へと一歩一歩．．．

新たな美の姿を発見するロシア美術。

そしてこのころ．．．

印象派の流れが世界を席巻します。

しかしその中においても．．．

ロシアに息づく精神を忘れることなく．．．

ロシア美術は歩んでゆきます。

その後，1917年のロシア革命を経て．．．

ロシア美術は大転換点を迎えるわけですが．．．

このあたりでトレチャコフ美術館を．．．

あとにすることにしましょう。

ふたたび．．．

赤の広場にやってきました。

今日も．．．

通りはきらきら輝いています。

グム百貨店で．．．

夕ごはんをいただきます。

地下空間にもぐるとここにも．．．

美しいロシア美術の世界が．．．

あちこちに広がっていました。

長いロシアの夏の一日．．．

徐々に日が暮れてゆきます。

さて明日は次なる目的地へと．．．

移動することにしましょう。

～つづく～

この旅行記へのコメント （4）

• OE-343さん 2019/10/09 16:42:03

  はじめまして

  こんにちは。トレチャコフ美術館の模様拝見させて頂きました。また、189の旅行記への投票ありがとうございます。
  
  トレチャコフ美術館の旅行記、私個人的には、この10カ月間いつも写真を見ている(?) ボロヴィコフスキーの 「マリア・ロプヒーナの肖像」がどのように展示されているのかを知ることができ、大変感銘を受けました。
  
  冒頭で紹介なさっていた日本での展示も、もちろん渋谷での展示に伺いました。19世紀前半のロシアの絵画、日本ではそれほど有名では無いとは思いますが、大変に魅了されました。音楽でも同様で、最近、チャイコフスキーやショスタコーヴィチではなく19世紀前半のロシアの作品にはまっているところです。
  
  それで、このボロヴィコフスキーの絵が出てくるんです。。。何の事はなくて好きな19世紀前半ロシア音楽を集めたCDのジャケット画像になっている、と言うだけの理由なのですが。。。ちなみにこちらです https://youtu.be/X-ZKerRpaXQ
  
  日本で見れなかったものも含め、現地には様々な魅力的な絵があるようで、トレチャコフ美術館はやはり外せないスポットですね。
  
  OE-343
  

  notchさん からの返信 2019/10/10 06:47:22

  メッセージありがとうございます。

  OE-343さん，こんにちは。
  トレチャコフ美術館旅行記ご覧いただきありがとうございます。
  
  トレチャコフ美術館は，入ったらまず肖像画の数々が展示されており，その数と質には圧倒されました。たしか，あの部屋はボロヴィコフスキーの展示室になっていたかと思います。
  
  リンクのYouTubeも聴かせていただきました。ロシア絵画との絶妙なマッチングに感銘を受けました。ありがとうございます。
  
  このようにコメントをいただけると，また現地を再訪したくなります。モスクワは遠いので，「ロマンティックロシア」の巡回展，ロシア渡航前に岡山会場を見に行きましたが，もう一度，次は松山会場に行こうと思っています。
  
  国鉄型特急列車，いいですね。なつかしく思い出しながら読ませていただきました。ほかにもなつかしい列車の旅行記を公開されているので興味深く思っています。また読ませていただきます。
  
  notch

• milkさん 2019/10/08 23:27:31

  来年、ロシア旅行計画中です。

  notchさん、初めまして。
  milkと申します。
  
  私の旅行記にもご訪問頂きまして、ありがとうございます。
  来年の５月にロシア旅行を計画しておりましたので、旅行記を拝見させて頂きました。
  
  ちょうど、トレチャコフ美術館はどうしようか考えていた所なのです。
  絵画を見るのは大好きなのですが、ロシア美術はまだ知識がなくて...。
  でも、notchさんの旅行記を拝見して、行こうと決めました！
  まだ先なのに、気が早いんですけどね（笑）
  モスクワとサンクトペテルブルクの予定なのですが、何日くらい滞在するか決める目安に今から練っております。
  
  この後もまた参考にさせて頂くと思いますので、また続きも楽しみにお待ちしております。
  
  milk
  

  notchさん からの返信 2019/10/09 06:42:35

  メッセージありがとうございます。

  milkさん，こんにちは。
  ロシア旅行記ご覧いただきありがとうございます。
  
  ロシア旅を計画されているのですね！　トレチャコフ美術館に行かれるとのこと，わたしの旅行記がきっかけになって光栄です。
  
  わたしもロシア美術を十分に理解していたわけではありませんでしたが，トレチャコフ美術館は本当に行ってよかったです。ロシア美術は，ヨーロッパとは違う歴史をたどったので，とても新鮮でした。きっと楽しまれると思いますよ。旅行記たのしみにしています！
  
  長野の旅行記たのしませていただきました。小布施はこの季節がいいですねー　わたしは３年前の春に行ったのですが，次は秋にモンブランを食べに行きたいと思いました。
  
  また旅行記たのしみにしています！
  
  notch