2019年8月・ベルギー個人旅行 (ブルージュ・ダム・アントワープ)

2019/08/21 - 2019/08/23

閲覧いただき、ありがとうございます。これからブルージュ近辺へ個人旅行で行く人の参考になれば幸いです。
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夫と2人旅。3泊でベルギーのブルージュとキンデルダイク周辺を廻ってきた。この旅行記はベルギー編。

今回の旅行日程と概要：
8月21日　10時にアムステルダム・スキポール空港着。ブルージュへ列車移動。旧修道院に泊まる。
8月22日　ブルージュ観光＆サイクリングでダムへ。
8月23日　アントワープに立ち寄り。キンデルダイク散策、ロッテルダムのシティハブ（都市型カプセルホテルの進化版）に滞在。
8月24日　アムステルダム・スキポール空港発

エリア ブルージュ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月21日　午前10時半ごろアムステルダム・スキポール空港着後、列車でブルージュへ直行。この旅で必要な列車の切符は事前にオンラインで購入し、印刷して持参。タリスは高額なので、インターシティの２等車を利用。https://www.nsinternational.nl/en

Antwerpen-Berchemの駅で乗り換えなければならないのは知っていた。時差ボケでウトウトとしていた為、「Antwerpen」の表示が見えたから慌てて降りる。まさか、「Antwerpen」がつく駅が複数あるとは。間違えてひとつ手前のAntwerpen Centraal駅で降りてしまった。

一瞬で時差ボケが治り、アタフタアタフタ・・・焦ると右往左往しますな。インフォメーションのおじさんに助けてもらって、元々Antwerpen-Berchem駅で乗るはずだった列車（Antwerpen Centraalが始発だった）にギリギリで乗る事ができ、ホッとした。おじさんに教えてもらわなかったら１時間後の列車になる所だったよ。おじ「様」に感謝。

午後３時にブルージュ到着。

ブルージュ駅 駅

ブルージュでは、駅から徒歩10分のところにあるHotel Goezeputに２泊した。元修道院をリノベしたホテル。古いけれど味のある建物。
https://www.hotelgoezeput.be/en

ホテル ド ゴーゼプト ホテル

立地・治安・価格を総合的に鑑みてここにした。それから、ブルージュのような古都では、チェーン展開しているホテルではなく、古民家的な雰囲気のある宿に泊まりたかった。古くても、清潔であれば私達はOK。
シャワーとトイレは狭かったけれどベッドは心地良く、朝食も割と充実。焼きたてのクロワッサンがすごく美味しかった。

ホテル ド ゴーゼプト ホテル

荷物をホテルに置き、取りあえず、宿から8分のマルクト広場に繰り出す。写真で見ていたカラフルなギルドハウスを実際に見れて、ヒデキ感激！（....古いな）

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

小腹が空いていたので、早速ベルギーワッフルのおやつ。もう、なんて美味しいの！滞在中、３つも食べてしまった。

写真のは「Fred's」というお店のワッフル。この店のワッフルは私にはちょっと甘かった。他の2つは Chez Albertで購入。こっちのお店のワッフルの方が日本人の舌には合っているかな（個人の見解）。

ホテルのスタッフに地元民御用達のオススメレストランを聞き、ちょっと離れていたけれど、歩いて20分程のところにあるDe Republiekへ。
https://republiekbrugge.be/ontdek/grand-cafe/
外見は無機質だが、、、

レストランの内装はオシャレで、大きな中庭もある。英語メニューあり。ディナーは午後6時から。

夫はチポトレソースと裂いた鶏肉を丸型バンで挟んだ、Burger Pulled Chickenをオーダー。私は「本日のオススメ」と紹介された、白身魚とベークドなす＆野菜の一皿。料理の味もお店の雰囲気も良かった。

参考までにメニュー：https://republiekbrugge.be/wp-content/uploads/2019/06/zomermenuDeRepubliek_FOOD.pdf

翌日の8月２２日、私は早起きをして一人で散歩へ。
ここから、無人になるタイミングを狙って撮った写真数枚をご紹介。

無人の鐘楼へと続く道。

無人のマルクト広場。ちなみにこれらの無人写真は早朝7時～7時半に撮影。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

無人のブルグ広場。昨日の喧騒が嘘のような静かな朝。

市庁舎 建造物

ここも無人。昨日、ここで出店のおじさんからガラス細工のアクセサリー買ったっけな。ブルージュの街は、どんな小径・裏道でもフォトジェニック（＝インスタ映えする）。

人はいないけれど、白鳥が悠々と移動中。

ベルギーの人は出勤が遅いのでしょうか？　普段、夫は5時半、私は7時から勤務なので、ブルージュのゆったりとした時間の流れには不慣れ。ついつい早朝から活動したくなってしまう。

救世主大聖堂へ続く小径。無人。

救世主大聖堂/聖愛博物館 寺院・教会

ブルージュと言えばこのスポット（ローゼンダッカイ）が有名。昼間は人波を避けてやっと歩けるほどの混みようなのに、早朝は好きな場所で好きなだけ時間をかけて撮れる。

早起きは三文の徳・・・まさにその通り。早朝散歩とてもオススメ。

さぁ、今日は観光＆アクティビティの日。早朝散歩の後、夫を叩き起こし、8時半からのホテルの朝食を急いで食べ、8時50分には鐘楼へ。9時から開場の鐘楼には、既にざっと30人程並んでいた。

開場後はサクサクと列は進み、10分程で窓口へ。ちなみにここ、クレジットカードの利用可。

狭い階段を366段ひたすら昇る。開場間もないので、上から降りてくる人はあまりいない。これも朝イチ観光のメリット。

滞在中はお天気が良く、景色は最高。ヨーロッパの街並みは同色の屋根で統一されていて本当に綺麗。

地元民が、「ブルージュは曇りか雨が通常で、年間を通してお天気の日は少ない。君たちはラッキーだね。」と言っていた。

オルゴールの特大版のドラム式カリヨン自動演奏装置が15分ごとに47個の鐘を鳴らしてくれる。

鐘楼から降りた後は、私たち恒例の無料ウォーキングツアー（いつものようにチップ制）。https://legendstours.be/en/bruges/legends-of-bruges

マルクト広場10時半のツアーに参加。赤い傘が目印。私たちは事前予約はしていなかったけれど問題なく参加。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

歴史学者だと言うジモティのガイドさんに連れられて街中を隈なく歩く、世界中から来た約30名の私たち観光客。このツアーで良かったのはイヤフォンを通じてワイヤレスガイドをしてくれたこと。ガイドさんの説明がとてもクリアに聞こえた。

私はこのスポット好き。ディズニー・シーの中世の街並みっぽくない？（てか、こっちがホンモノだ）

主要な観光スポットを徒歩で廻る。そしてそのスポットにまつわる興味深い逸話を説明してくれる。

ツアーは2時間程で、最後に恒例の「寸志に感謝します」のお願いで終了。価値を見出せなかったと感じたらチップを渡さなくてもいいけれど、私たちは及第点のツアーの場合、10ユーロをお渡ししている。

ミンネワーテル公園 広場・公園

ウォーキングツアーの後は腹ごしらえ。ベルギーはポテトフライも有名。どこにあるんだろう？と彼方此方をウロウロとしていたらあった！　鐘楼の前に出店が。

行列ができており、繁盛していますな。

ベルギーの人はマヨネーズをつけて食べるらしい。色々なソースがあったよ。ソース類は別売り。「サムライ」ってのは何だ？ワサビかな。

夫はケチャップ無しではポテトを食べないので、マヨと共に購入。両方をつけて食べる２度揚げのポテトはうまい！

昼食の後はお待ちかねの運河クルーズ。８ユーロってネットで読んでいたけれど、10ユーロとられたような。ちょっと覚えてない。15分くらい待ってから出発。

運河クルーズ アクティビティ・乗り物体験

風が気持ちいい。歩きとは違う視点で景色を堪能できるので、クルーズに乗って損はないと思う。

運河クルーズ アクティビティ・乗り物体験

クルーズが終わった時点で既に3時半。ブルージュ近郊の小さな村、ダムまでサイクリングを計画していたけれど、事前に考えていたレンタル自転車屋さんは6時で閉店してしまう。急遽、他を探したら、Bruges Bike Rentalは8時まで開いているようなので、大至急向かう。４時間で10ユーロなのでちょうど良い。
http://www.brugesbikerental.be/

地下に自転車置き場があるので降りようと思ったら、レンタル受付は入り口をまっすぐ進んだところにある美容室の受付カウンターだと言われた。

周辺地図を貰って、4時にダムへ向かって出発。大きい幹線道路を越す前に、４基の風車がある方へ寄り道。ひとつの風車は5時まで開いていて見学できると自転車屋さんは言っていたけれど、どの風車も人がいる気配がなく、どれが見学可能なのかよくわからず結局諦めてダムへ向かう運河沿いの道へと進む。

ダムへは約30～40分くらいかな。全然人がいなくて、一直線の平坦な道、サイコー。農場には馬や牛がまったりと放牧されているのどかな風景が両側にあり、風を切って自転車を走らせるのは超楽しい～！

ダムの村からもうちょっとまっすぐ進んだところに Siphonと言うレストランがあり、そこで夕食をとることに。入り口で、「え、予約がないんですか。ん～どうしましょう。」的な雰囲気を出されたが、結局案内してくれた。
http://www.siphon.be/index.asp?taal=nl

このレストランでは鰻を使った何だかの料理が絶品だ、という記事をどこかで見たことがあったので、前菜に「ピクルスされた鰻のゼリー固め」を頼んでみた。

一口食べたら酸っぱくて、「あ、これじゃないや」とわかった。ちゃんと料理名を覚えておくんだった。酸味が強すぎてあまり美味しいとは言えず、無理して全部食べた。

メニューを見てからわかったが、ここのレストランの料理はなかなかお値段が張る。比較的安価な料理注文を心がけ、夫は鶏肉の料理を、そして私は冷製肉のプレートをオーダー。これらはそれなりに美味しかった。

ところで、お会計時にこのレストランはクレジットカードの使用不可が判明。充分な現金を持っていてよかった～。

サイクリングは風車への寄り道、ダムまでの往復、夕食の時間を含め、３時間半で完了。7時半に自転車を返却し、ホテルに戻る。夫はそのままホテルでリラックス。

サイクリングでサドルに当たったお尻の骨（恥骨弓？坐骨？）が痛かったけれど、「ブルージュまで来て、夜景を逃してなるものか！」の強い気持ちのみで、疲れた身体に鞭を打って、ひとりで再度ローゼンダッカイへ。

水面に景色が鏡のように写り、昼間とは違った印象。夫よ、あんさん朝も夜も素晴らしい景色を見逃してまっせ。

８月23日、ブルージュを後にオランダ方面へ戻る日。ホテルの朝食を8時半にしっかりと食べた後、9時27分ブルージュ発の列車でアントワープへ向かう。

アントワープでのミッションは
１）世界一美しい駅」と名高いアントワープ中央駅を観る
２）「フランダースの犬」をリアルタイムで見ていた私としては、聖母大聖堂でルーベンスの絵を見ないで通り過ぎるのは勿体ない
３）グローテマルクトにあるギルドハウス群を観る

これを１時間半でやるのだ。まずは中央駅地下 (駅名はDiamant) から15番線地下鉄にのりGroenplaats駅へ。（切符の自動販売機はプラットホームに有り。運賃３ユーロ。乗ってから切符の打刻を忘れずに。）

アントワープ中央駅 駅

Groenplaats駅を出ると大聖堂の尖塔が見えるので、それを目印に進む。　聖母大聖堂は外装工事をしており、外観は現在美しくないのでさっさと入堂することに。正面にはネロがよく観ていた、ルーベンス作「マリア被昇天」、左右にはネロが観たくてしょうがなかった「キリストの昇架」と「キリストの降架」が。
フィクションの物語の主人公に感情移入し、彼を想って悲しくなる単純な自分....乙女か！

聖母大聖堂 寺院・教会

聖母大聖堂からすぐのところにグローテマルクトはある。ここのギルドハウスは、ブルージュのカラフルで可愛いギルドハウスとはまた違って、「クールでカッコいい」佇まい。

パパッと写真だけ撮り、再び地下鉄に載ってアントワープ中央駅(地下鉄の駅名はDiamant)へ。

マルクト広場 (アントワープ) 広場・公園

石造りの中央駅舎は荘厳で美しい。
ロッテルダム行きのインターシティ列車を待っている間、駅内の Chez Albertで3つ目のベルギーワッフルを購入。焼きたてでここのが一番美味しかった。

ベルギーに別れを告げて、キンデルダイクへ向かう為に12時45分のインターシティ列車でオランダ・ロッテルダムへ。
続きの旅行記：https://4travel.jp/travelogue/11542526

～～～～　最後にブルージュ観光に際してのアドバイス　～～～～
＊歩道はほぼ石畳。ソールの厚い、はき心地の良いスニーカーは必須。ヒールやサンダルで行ったら後悔するよ。

＊多くの商店ではクレジットカード (Visaが主流) が利用できるが、アメリカンエクスプレスは殆どの商店で利用不可。私たちの場合、アメックスを利用できたのはホテルの宿泊代だけ。

＊ネットでは「ベルギーのレストランではお会計時の請求書にサービス料が含まれているので、チップは必要ない」と書かれていたけれど、私たちが行った2つのレストランはサービス料が請求書に入っていなかった。だから毎回「サービス料は合計に含まれていますか？」と聞き、「いいえ」の場合は10パーセントくらいのチップは加算しておいた。これが正解だったかはよくわからない。

＊列車（インターシティ）に乗っていると、かなり頻繁に車掌さんが切符の検札に来る。すぐにパッと切符を取り出せるようにしておこう。

＊ブルージュ訪問の前に映画 "In Bruges"（日本語タイトル＝ヒットマンズ・レクイエム）の鑑賞をオススメしたい。コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソンとレイフ・ファインズが出演のブラック（ダーク）コメディー映画。ブルージュで撮影されたので、フツーに観光をしていると、必然的にロケ地巡礼をしていることになる。

アントワープ中央駅 駅